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2017/08/18

14周目 9月24日(金) 午後8時00分 島津政信

14周目 9月24日(金) 午後8時00分 島津政信


(おかしい…)

洗面台の鏡に映った自分の体を見つめる。鏡には女の子が小首を傾げていた。

やはり控えめに言っても高樹は可愛らしい。瞳は大きく鼻はスッと通っているし、唇は小さくプルンとした、テレビのCMで『触れたくなる』と言っていた唇そのものだ。

確かに柔道にしか興味のなかった自分だが、これだけ可愛い女の子が同じクラスにいたなら気づいてもよさそうだが。
そう言えば火曜日に登校したとき、なんだか周囲の視線を感じたし、葛城も少し驚いた顔をしていた。化粧なんて当たり前だけどしたこともない私のために、高樹が薄目の化粧にしてくれたからだろうか。

(それにしても…あああっ)

鏡の中で少女が頭を抱える。

(今日も琢磨にヤられた…。それも学園で…)

放課後のことを思い出して私は自己嫌悪に苛まれた。
まず思い浮かぶのは琢磨の臭いだ。あの臭いを嗅ぐと体から力が抜けて言われるがままになる。
いや、琢磨の言葉に逆らえないだけではない。むしろ、意識していないと私の方から寄って行ってしまうのだ。

冷静になると、この体は高樹のものだし、人の体でこんなことをする自分は最低だと思うのに、恐ろしいことにその時はそれが嫌だとは全く思わないのだ。

(催眠術…?いやいや、そんなことはありえない)

さらに今日は帰りの電車の中で衝撃的なことが起こった。カーブで乗客が動いた、ただそれだけのふんわりした空気の流れで漂ってきたおじさんの臭いに体が反応したのだ。

(琢磨だけじゃなく、男なら誰にでも犯されたいみたいじゃないか…)

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2017/07/29

神様とアタシの7日間ゲーム 目次

自作小説二つ目です。初めて書いた小説(と言ってい良いのか分かりませんが)が何も考えず書いたもので、少しは設定や形式に凝ってみても良かったなあ、という反省から書き始めました。

書き始める前はエロゲーのシナリオのように選択肢で分岐を作って…と考えていましたが、読みづらい感じになりそうだったので、このような形になりました。

修正報告
2015.6.30 6周目 9月26日(日) 午後11時50分

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2017/07/25

14周目 9月24日(金) 午後4時15分 島津政信

14周目 9月23日(木) 午前3時30分 島津政信

「今日はこれで終わりにするか。おいっ」

温いシャワーの感触に俺はうっすらと意識を取り戻した。いつの間にか気を失っていたようだ。

「いいか?あ?」

「ぁ………ん…」

まだ意識はハッキリせず、琢磨の呼び掛けにもぼんやりとした反応になってしまう。

「お前は俺のオンナだ、いいな」

散々犯されて疲れた頭に琢磨の声が響いた。

(…おん…な?…って…なんだっけ?)

「お…れ?」

そう言うと冷水がかけられた。

「ひぃっ」

「おい、俺のオンナになるなら言葉遣いを改めろよ?オンナらしくな」

(オン…ナ…らしく…)

「彼氏にはバラさねえでいてやる。だが、これからも犯してやる、分かったか?」

(お…かす?)

他のことはなかなか理解できないのに、瞬時にそれは理解できた。オンナになれば、またこんな風にしてもらえる。こんなキモチイイことを…。

「はぃ…」

返事はほとんど反射的に私の口をついて出ていた。


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2017/07/23

14周目 9月23日(木) 午後7時35分 島津政信

14周目 9月23日(木) 午後7時35分 島津政信


「ぇっ、あっ」

目の前にいた男にあっさりと捕まった俺は持っていた鍵を取られて玄関に押し込まれた。叫ぼうにも男の手のひらが口を覆っていて声にならない。

「んんっ、なっ、何をっ、んっ」

玄関で靴も脱がないまま、抱き締められた俺は夢の中で嗅いだ臭いと同じ汗と香水の臭いに頭がクラクラした。

「簡単に大人しくなったな」

男、琢磨は俺を抱き抱えるようにしてリビングに連れ込むとソファに放り投げた。

「あっ」

そして、そのままソファに倒れこんだ俺の上にのし掛かってくる。

「美紗、あのメッセージは何だ?俺と別れるって?」

リビングは真っ暗で、窓から入ってくる街灯の明かりで視界はぼんやりしていた。にもかかわらず、琢磨のギラギラと光る目だけがハッキリと見える。

「ぁ…ぅ…」

至近距離で見つめてくるその瞳、それに囁くような声。こうして見つめられて声を聞くだけで俺は自分の胸が高鳴るのが分かった。

夢に見た状況と同じ。違うのは二人とも服を着ていることと、琢磨の纏う雰囲気だけだ。
夢の中ではちょっと粗暴なくらいの印象だったのに、今は怒りと苛立ちがハッキリと表れている。

(どうして…?)

「逃がさねえからな」

ギラギラした瞳が俺を捕らえる。
言われなくても俺に逃げることなどできない。

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2017/07/21

14周目 9月23日(木) 午前6時10分 島津政信

14周目 9月23日(木) 午前6時10分 島津政信


昨夜の快感は忘れようにも忘れられないほどの衝撃だった。さらにあの後、風呂でもシャワーを使って絶頂に達した俺は、何度も自分の指に犯された。
それから疲れた体はベッドに横になるや泥のように眠りこけて、朝を迎えた。

そして、状況はさらに悪化した。

朝起きれば全てが夢だった、という甘い考えは通用せず、朝起きてみるとやはり昨夜と同じような状態が続いている。
むしろ眠って体力と気力が回復したせいか欲求は強まっている気がした。

いけない事だと自分を戒めるとますます欲しくなる。これはきっと薬物の中毒のようだと思う。

今のこの体は触れられたらきっと過敏に反応してしまうだろう。その意味では、朝練のために乗った早朝の電車は空いていて助かった。

俺は体の異変を気にしつつも、むしろそれを忘れるために気合いをいれて朝練に参加し、マネージャーなのに柔軟も参加した。

「やっぱり朝練は良いな。柔道が出来なくても体がシャキッとするよ」

朝練を終えて教室に入るときには気分は上々、昨夜のことも一旦は忘れることができていたのだが。

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2017/07/19

14周目 9月22日(水) 午前8時35分 島津政信

14周目 9月22日(水) 午前8時35分 島津政信

「お願いしますっ、この通りっ」

葛城に頭を下げられて俺は悩んでいた。葛城の彼氏のカフェが人手不足で俺に助けて欲しいというお願いだ。

葛城は高樹の友達だ。その友達の頼みを無下にはしたくない。でも、せっかく柔道部に戻れたのだから、という気持ちも正直ないとは言えない。

(どうしたらいいんだ…?)

決めかねて、後ろを振り向くと高樹と目があった。高樹は何も言わず携帯を取り出して何か操作を始める。

(誰に連絡してるんだ?)

俺が不思議に思っているとすぐに俺の鞄の中でバイブ音が鳴った。

『ヴヴヴ』

「んっ?」

俺は慌てて鞄から携帯を取り出した。携帯の画面を開くと高樹からのメッセージが入っている。

『亜紀のバイトの話は断ること』

(あっ、そういうことかっ)

確かに高樹は今俺の姿をしているんだから、葛城と俺の会話に入ってくるのはおかしい。入れ替わる前の俺は葛城と話したこともなかったんだから。だけどこの方法なら誰も俺達が相談していることに気づかないはずだ。

でも、友達のお願いを断って本当に良いのかな?そう思って振り返ろうとすると手に持った携帯がまた震えた。

続けて送られてきたメッセージには『琢磨と別れるために』と書かれていた。

チラッと後ろを振り返ると高樹がなぜか呆れたような顔をしていたのでこれ以上悩むのはやめて高樹の言う通りにすることにした。

「ご、ごめん。あの…琢磨と別れないといけなくて…」

俺が恐る恐る謝ると、なぜか葛城は俺を見てニヤニヤと笑った。

「そういうことなら仕方ないよ、大丈夫、なんとかなるから」

葛城と高樹には悪いが俺としては助かった。


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2017/06/21

14周目 9月23日(木) 午前8時20分 高樹美紗

14周目 9月23日(木) 午前8時20分 高樹美紗


「やっぱり朝練は良いな。柔道が出来なくても体がシャキッとするよ」

朝練で汗をかいたアタシ達はホームルームが始まるギリギリに教室に入った。

周りの生徒もいつの間にか島津が柔道部のマネージャーになったことを知っているようでアタシ達が二人でいても特に騒ぎ立てるようなこともない。

(何も考えずに二人で行動してしまったけど…ああ、亜紀か)

亜紀が美紗に向かってピースをしているのを見て理解した。知らない間に亜紀がうまく噂を流してくれていたようだ。

休み時間に男友達から妬みの混じった温かい冷やかしを受ける程度でつつがなく授業を終え、気がつけば部活の時間になっていた。

「たっ、あの…島津、君」

アタシの席に島津がやってくる。柔道部に行くのに誘いに来たのだろう。

「ああ、行こう」

周りの生徒達の生暖かい視線を受けながら二人で教室をあとにした。


◇◆◇

14周目 9月23日(木) 午後6時20分 高樹美紗


「島津先輩、理沙先輩、高樹先輩、お疲れ様ですっ」

一年生達に軽く手を振る。部長は顧問の先生と大会の打ち合わせがあるらしく、今日は三人で帰ることになった。

「ねえねえ、美紗は中学の柔道経験者なの?」

「えっと…中学では、やってないんだけど、道場に友達がいて…」

理沙の言葉に島津が言葉を選びながら答えていく。この返答は事前にアタシと島津で相談していたので問題はないはずだ。

「次は高樹の降りる駅だな」

そして気がつけば島津の最寄駅となっていた。

「ええっ?もう?」

理沙は話し足りないのか残念そうな顔をした。

「そうだっ、私も同じ駅で降りることにするね」

「えっ?」

思わず声を出したアタシを無視して理沙は島津の手をとった。

「私も次の駅で降りても帰れるのよっ。途中まで一緒に帰ろっ?」

それから理沙の家の場所を聞いてみると確かにちょっと大回りにはなるけど理沙の言う通りだった。

島津がどうしたら良い?と目で訴えてくるので少し考えたあと頷いた。

「女の子二人だと危ないから俺も送る」

これまで「大丈夫だろう」は大丈夫じゃなかったし、「なんとかなる」はろくでもないことにしかならなかった。

だから理沙にどう思われてもここは家まで送り届けるべきなのだ。

こうして島津を送り届けて、理沙もついでに送ったアタシは普段よりも一時間くらい遅く家に帰った。

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2017/06/19

14周目 9月22日(水) 午前8時35分 高樹美紗

14周目 9月22日(水) 午前8時35分 高樹美紗


離れた席で亜紀が島津を拝んでいるのをアタシは眺めていた。どうしていいのか困った顔でこちらを見てくる島津。

(仕方ないわね)

携帯を取り出す。

『亜紀のバイトは断ること』

島津が慌てて携帯を鞄から取り出すのを目の端で確認しながら、続けて『琢磨と別れるために』とメッセージを書いて送った。

島津はメッセージを読みつつチラチラとこちらを振り返ってから、亜紀にすまなさそうに返事をしているようだ。

(はあ…)

島津の挙動は誰がどう見ても怪しい。

理沙でなくても二人に何かあると感付くに違いない。亜紀は気づかないふりをしているけど、アタシの方を全く見ないあたりは、むしろ確信した上でアタシと島津を見守ることにしたのか。

そこまで理解しつつ、だけど、アタシにはぶっちゃけどうすれば島津を落とせるのかは全く分からない。

(堕とすのなら簡単なのにね)

まずは邪魔が入らないよう立ち回る。それから一緒にいる時間を増やして距離を縮めることから始めるしかないか。

「よしっ」

アタシが立ち上がると隣の席の男子生徒が驚いたように見上げた。

「島津、どうしたんだ?」

「い、いや…なに、体育が楽しみだなって」

「そうか?ああ、島津は柔道部だもんな。俺なんかからしたら最悪だぜ。何で俺たちはこんなくそ暑いのに柔道なんだよ。女子は良いよな、水泳で」

(水泳ね…)

権田のルートは避けないといけない。だからアタシはちゃんと今朝水泳道具を一式島津に持たせている。

(さすがにこんだけ繰り返したらポカはしないわよ)

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2017/04/21

11周目 9月25日(土) 午後10時00分 藤川真也

11周目 9月25日(土) 午後10時00分 藤川真也


「美紗、起きて…ってうわっ」

俺がソファで眠ったままの美紗を起こそうとしたところ、突然手首を掴まれてソファの上に引っぱられた。

「えっ?」

そして状況を理解する前に左右から伸びた手が首の後ろに回される。
気がつけばソファで仰向けに寝転ぶ美紗の上に俺が覆い被さる形となっていた。

「んんー」

美紗は目を輝かせて俺を見つめたかと思うと、今度は目を閉じて唇を尖らせる。
仕方ないなあ、と俺は軽いキスをした。

「亜紀がいたらどうするつもりだったの?」

そう言うと、「亜紀がいれば美紗ちゃんって言うでしょ?」と返してきた。

(なるほど)

「起きたなら服を着替えて。今日は帰ろう。送るよ」

まだ満足していないと言いたげな美紗を連れて俺は車に向かった。

『バタン』

車の扉が閉まるや、甘い匂いと柔らかい感触が俺の膝の上に乗ってきて、向かい合って座った美紗の顔がアップになる。

「真也さん…んっちゅっ、ちゅっ、ちゅ、ちゅっ」

俺も腕を美紗の背中に回してキスを返す。

「今日もうちに来る?誰もいないよ」

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2017/04/17

11周目 9月25日(土) 午後3時10分 島津政信

11周目 9月25日(土) 午後3時10分 島津政信


「ご注文のケーキセットです」

「私達はショートケーキ」「こっちの二人はチョコで」

「はい、ごゆっくりどうぞ」

紅茶とコーヒーを置くと再び厨房に。

入るなり乱暴に抱きすくめられて、そのまま私は壁の方に体を向けられた。

「これで邪魔はないから」

チラッと窓からホールを見るとおばさん達の喋っている顔が見えた。

「しっ、真也さん…」

真也さんもおばさん達の方をチラッと見た。

「大丈夫だよ。ほら、お喋りに夢中でこっちのことなんて気にしてないさ」

そんなことより、と続ける。

「美紗だって我慢できないんじゃないか?」

「うん…」

私も少し足を開いてお尻を突き出した。

スカートは短く、その下には何も隠すものはない。

あっという間もなく、真也さんは私の腰を掴んで、その固く熱いモノを押しつけてきた。

「ぁ…」

「入れるよ、良いね?」

私も頷いて、声が出ないよう口をキュッと閉じる。

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2017/04/14

11周目 9月25日(土) 午前7時00分 島津政信

11周目 9月25日(土) 午前7時00分 島津政信


私が起きたのは朝7時。結局数時間しか寝ていなかったはずだけど、何となく気分はよくなっていた。

起きてシャワーを浴びて部屋に戻った私は顔をしかめた。

「うわっ、何この臭い…」

部屋の中は私の愛液と、真也さんの臭いで一杯だった。そこで、シーツを変えたり換気をしたりしてから服を選ぶ段で。

「ん…ぁ…」

腰は激しい性行の名残で重く、そのくせ、体は敏感になっていて下着をつけるのも一苦労だった。

そして…。

(真也さんはどんな服が好きかなぁ…)

なかなか服を選べずに、ベッドの上に一杯並べて、気合いをいれてメイクを施していると、出発時間ギリギリになってしまっていた。

「あれ?美紗ちゃん」

既に亜紀は来て働いていた。

「すみません、ちょっと遅れて」

真也さんは時計を見て大丈夫だよ、と笑った後で耳元で「今日の格好可愛いよ。お化粧も似合ってる」と言ってくれた。
それから、私もすぐに制服に着替えてバイトを始める。

「あっ、しまった」

香辛料の買い置きがないことに店長が気づいたのが午後2時半。ようやくランチのお客さんが途切れて静かになった時だった。

「私、買いに行きましょうか?あっ、でも…」

私が言わんとすることを亜紀は理解してくれた。

「分かってるって。美紗はどこで買うかとか分かんないんでしょ?私が買ってくるよ」

そう言って制服から私服に着替えるために事務所に入っていく亜紀を私はじっと見つめていた。

「美紗、もうすぐ亜紀がいなくなるよ」

亜紀の姿が消えるとすぐに真也さんが私の横に立って囁く。

同時に、私の手が大きな男の人の手に包まれた。

「…だめ…亜紀がまだ…」

キュッと私も指に力を込めて指を絡める。

「我慢できそうもないよ」

昨夜、真也さんは一度も射精しなかった。だから、きっと…。
お腹の奥がキュッと締まった。

「わたしも…」

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2017/04/10

11周目 9月24日(金) 午後6時30分 島津政信

11周目 9月24日(金) 午後6時30分 島津政信


「いらっしゃいませぇ」「いらっしゃいませっ」

金曜から日曜は店が混むと聞いていたが、本当に今日はお客さんが多い。俺はもちろん、昨日と違ってきちんとサイズの合った制服を着て仕事をしている。

葛城も今日は部活帰りに遅れてやって来た。だけど、俺は葛城とまともに目を合わせることが出来なかった。

「ご注文はお決まりでしょうか?」「こちら、ご注文のオムライスです」「お水をお持ちいたしますので少々お待ちください」「お会計ですね。ありがとうございます」

この地獄のような忙しさも俺にとっては救いだ。葛城に対する罪悪感をほんの一時でも考えずにいられるから。

それに、厨房に立つ真也さんも大忙しだった。そのせいもあってか真也さんが何かしてくることももちろんない。

俺は嫌なことを少しでも忘れるために無心で働いた。


◇◇

11周目 9月24日(金) 午後9時20分 島津政信


「お疲れ様っ」「「お疲れ様です」」

「美紗と一緒に働くの楽しかったぁ。ねっ、美紗、明日も来てくれない?」

仕事が終わり、ホッと一息ついていると葛城に誘われて、俺は悩んだ末頷いた。

「でも…」

葛城が来る前に事務所で唇を許したのは単なる気の迷い。真也さんとの関係はこれ以上は続けてはいけない、そう思う。いや、葛城の事を考えるとむしろそう思わなければいけない。

「大丈夫、ねっ、真也、いいでしょ?」

葛城はそんな俺の気持ちに気づく様子もなく真也さんの腕に手を絡めた。

「ああ、もちろん。こちらからお願いしようと思ってたところだよ」

にっこり笑う真也さんに俺もなんとなくつられてしまうが…。

(仕事をするだけなら…いいよな…明日か…)

明日のことを考えたその時、柔道部での出来事が頭をよぎった。考えないようにしていた、だけど心に澱のように溜まっていた感情が表面に浮き上がる。

(もう…柔道部にも顔は出せないし…)

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2017/04/07

11周目 9月24日(金) 午後1時10分 高樹美紗

11周目 9月24日(金) 午後1時10分 高樹美紗


「ねえ、政信」

アタシは昼休みに沙紀に呼び出された。

「なんだ?」

「えっと…あのさ…」

(何なのよ)

アタシがなにも言わずにいると、沙紀が意を決したように口を開いた。

「あんな子連れてきて、アンタどういうつもりなのっ?」

沙紀の怒気を含んだような勢いに廊下を歩く生徒はアタシ達を避けるように通りすぎていく。

「あの子?…ああ、…高樹のことか」

「この大事な時期に、部員たちも浮き足だってるわよっ」

「そうか?部員達も張り切っていたし…」

「そういう問題じゃないのっっ」

沙紀の声が廊下に響いて、周りの視線が集まった。

「ちょっ…ちょっとこっちにきてっ」

沙紀も自分の声に驚いたのかアタシを人通りの無い階段の踊り場まで引っ張っていく。

「何か問題でも起こってるのか?」

再び沙紀が何も言わなくなったのでアタシから聞いた。

「そうじゃないの…政信…あの子と付き合ってるの?」

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2017/04/05

11周目 9月23日(木) 午後11時35分 島津政信

11周目 9月23日(木) 午後11時35分 島津政信


(…ハッ)

荒い息を吐きながら俺はベッドに転がっていた。

『ヴーヴヴーーヴヴー』

(ローターが鳴ってる…?)

気だるい体を起こして、ローターのスイッチに触れるが、バイブ音は消えない。

(おかしいな)

そう思って音の出処を探すと枕元で携帯が光っていた。
また見たことのない画面が映っている。

(ん…)

気だるい体を起こして見たことのないボタンを押すと、店長の顔が画面に現れた。

「全く、携帯を投げるなんて危ないよ」

気がついたら手から離れてしまっていたようだった。

(あれ?…これって…)

「テレビ電話だよ。どう?うまく映ってるかな?」

店長が話すと画面の中の店長の口も動く。

「ぁ…」

端っこに自分の顔も映っていた。携帯の向きを変えると自分の顔が消えてベッドが映る。どうやら店長の方にはこの画像が見えているのだろう。
携帯の画面を自分の方に向けて返事をした。

「ねっ?美紗ちゃん、気持ちよかったんでしょ?」

「ぃぇ…そんな…」

「ほんとかなあ?」

店長は疑わしそうにニヤニヤしていた。

「本当に気持ちよくなんかないです」

「ふーん、じゃあさ、パンツを触ってみてよ。画面は顔に向けたままね」

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2017/04/03

11周目 9月23日(木) 午後11時00分 島津政信

11周目 9月23日(木) 午後11時00分 島津政信


(もし、こんなことが葛城にバレたら…それに、体が戻った時に高樹にもすごく迷惑がかかる)

俺は風呂をあがるとベッドの上に体育座りで反省していた。

脅迫され、無理やりとはいえ、結局店長に体を許してしまった事に変わりはない。
お互いに体が元に戻ってもこの事実は消えない。

(高樹として生活してみて分かったけど、高樹には友達って葛城以外本当にいないんだよな。なのにその葛城から裏切り者として嫌われたら…俺なら耐えられない…)

どうしたらいいのか分からず頭を抱える。

(とにかく明日は体調不良ってことにしてドタキャンするしかないか…葛城も明日は来れるって言ってたしバイトの人数は足りるだろうから)

『ヴヴヴヴヴ』

(ん?)

携帯電話を開くと見たことのない画面が開いていた。

『起きてる?』

相手の名前は『真也』どうやら店長のようだ。

(何だこれ?)

俺はきっぱり言わなければいけないと思っていたけど、まずこれが何か聞かなければいけない。

『何ですか、これ?』

『ヴヴヴ』

恐る恐る文字を打ってみるとすぐに新しいメッセージが届いた。

『美紗が寝ているときに入れといたんだよ』

(だから何なんだ?)

もう一度メッセージを打とうとしていると店長からまたメッセージが届く。

『このアプリでテレビ電話が出来るし、画像も動画も簡単にやり取りできるんだよ』

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