妖刀戦記 目次

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ちょっと気分転換に書き始めた⑱禁ファンタジー小説です。某投稿サイトで書いていましたが、こちらも章が進むにつれて載せていこうと思います。2015.1.27 ifルートをちょこちょこ修正しながらゆっくり進行中。さらに読みづらかったためifルートを分けました。本編が進まない。2015.6.6 ifルートを別のカテゴリーに分けました。妖刀戦記 IFルート 目次からどうぞ。2015.12.3 旅立ちの決意と旅立ちの日を大幅改訂しました。第一章...

敗北

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会食後、ワンウェイから何かしらの行動があるかと構えていたんだけど、特に何があるわけでもなく、魔導列車の旅は終わりを告げようとしていた。『コンコン』ノックの音で僕が目を覚ましたのはまだ、寝入って数時間。時計を見れば、まだ深夜だった。目を擦りながら起こされる前まで見ていた夢を思い出す。最近夢の中の千手丸は男村正と、どんどん近づいている。今日などは千手丸の家に村正を招待して夕食を食べていた。甲斐甲斐しく...

会食と脅迫

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バーベキューがリザードマンに邪魔されてから、さらに二つ都市を回ったところでやっと会食の知らせが来た。「お嬢様、気をつけて下さい」ジャスミンさんのデザインしたストライプのワンピースを着て、出ようとする僕の前にハルが立った。(ハルは心配性だなあ。ラルフみたい)「何かあってからでは遅いのです。せめてこれを」ハルから渡されたのは小太刀だった。「これなら会食の場に持って行っても気づかれないでしょう」「うん、これなら…...

初めての気持ち

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居残り鍛練をせずに道場を出た私は先日の薬師の店の近所をあてもなく歩いていた。今日で三日連続だ。いい加減、武三や犬千代殿は不審に思い始める頃だ。(そうそう会えるはずもないか…)確か男はあの日は体調が良かったから外出した、と言っていた。だからこうしてここにいるからといって会える可能性は低い。それでもここに来てしまった。あの男の姿、声が頭にこびりついている。こんなことは初めてでどうしたものか分からない。(最...

傭兵VS魔物

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『コリント』、クリューソスの同盟都市の一つ。ここが終われば訪問する都市国家もあと一つか二つ。他の都市もそうだったけど、ここでも大観衆に迎えられ、僕らの訪問は大成功をおさめた。そして、その翌日。海のそばで魔導列車が停車した。(また魔物を狩るのかな)何度も見てきたけど、怪我人こそでるものの、命に関わるほどのダメージはない。だからアメやハルも何も言わず、のんびりとソファに座っていたら車掌さんが現れた。「ワ...

出会い

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父上が床について数日。私としては毎日でも父上を見舞いたいのだが、対外的には風邪で寝込んだことになっているため、そうそう城に行くわけにもいかない。だが、それだけではない。私には父上に顔向け出来ないことがあった。◇◇「ふぅぅ」眠れない。もう何度目かの寝返りをうつ。「なんで…」確かに熱帯夜が続いているとはいえ、一日鍛練をした体は心地よく疲れ、眠りを欲している。にもかかわらず体の奥には不可解な熱が籠っていた。「は...

『魔導列車タイタン』クリューソス発

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イリスさんが帰ってから数日後、僕はついに王偉(ワンウェイ)さんとの会食と相なった。「ここ…で間違いないよね?」てっきり会食はレストランか何かで行われると思っていたので、指定された場所に着いた僕は思わず呟いた。クリューソスの門の外、大きな煉瓦作りの建物が指定された場所だった。大きな金属製の入り口が開いている。「俺達まで招待してくれるとは、流石は大物、太っ腹だが…」そう、会食の場に招待されたのは僕だけでな...

オンナの体

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「ありがとうございましたっ」道場での鍛練後の自主練が終わった。師の稽古から半年あまり経ち、父上とともに負の力を封印した翌日、私は十六の誕生日を迎えた。「ふう…」私が手拭いで額の汗を拭いていると犬千代殿が目の前に立った。「千手丸、大丈夫か?」「ええ…特に何もありません」安倍犬千代殿は私が道場に入門した時からずっと第一席にいる。これほどの実力者がなぜと思うが、どうやら芦屋家の現当主の妾腹ということで、な...

『クリューソス』コンテスト四日目、結果発表

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「皆様ッ、コンテストの集計が終わりましたッ。グランプリの発表ですッ」初日と同様、出場者全員が舞台に並ぶ。初日とは異なり、今日は全員がお姫さまのような真っ白で豪華なドレスを着ている。日が傾く頃に始まったこれがお祭りの最後のイベントだけあり、ステージの映像は街の広場など、数ヵ所で見ることができるらしい。つまり、街中がこの発表を見守っているというわけだ。「見てくださいッ、この美しい姫君達をッ。全員がグラ...

『クリューソス』コンテスト三日目、最終審査

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コンテスト三日目。今日は特技披露の日だ。「初日に続いて昨日の水着もかなり目立ったからなあ…、今日あたりかなり強引な嫌がらせがあるかもしれない。アオイもタマも気をつけてくれよ」ミハエルがそう言うのでハルとアメは気配を消して僕らの警護をしてくれている。◇◇◇薄暗い灯りの中、僕はランウェイを歩いて舞台に向かった。今日は動き回ることもあり、上はブラジャーのみ(もちろん、見られても大丈夫なやつ)、下は太腿までスリ...

『クリューソス』コンテスト二日目、水着審査

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「ちょっと、ミハエルっ?これっ、これっ、どういうことっ?」僕の剣幕にスージーさんがヒイッと服の棚の後ろに隠れた。「どういうことも何も…今日は水着審査じゃないかよって…こりゃあ斬新だな…」試着室のカーテンから飛び出した僕をミハエルが能天気に眩しそうな目で見ている。「うわーん、ジャスミンさんに言うからっ」「いやいやいや、アオイっ、ちょっと待ってくれよぉっ」「じゃあ、こんな格好で人前に出ろって言うの?ほん...

『クリューソス』コンテスト一日目

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「皆様、お待たせしましたぁぁッ。クリューソスの年に一度のビッッッグ、イィィベンツゥウウッッッ、その中でも一位二位を争う人気、コンテストの始まりだああああっ」司会のお兄さんが舌を巻き巻きで叫ぶと建物全体に響きわたって、観客の叫ぶ怒号で会場のドーム全体が揺れた。事前にミハエルから聞いた情報によると、この屋根つきの巨大な円形の建物は最大二千人が収容できるらしい。このコンテストのために普段使われている壁際...

仲間集め

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『カランカラーン』「はーい。いらっしゃい。あらあら、ミハエルじゃないか」妙にハスキーで高い声が僕らを迎える。大柄なおばさん…じゃなくておじさんがそこにいた。赤銅色の肌に燃えるような赤い髪はドレッドで眉は太く、目鼻立ちのくっきりしたナイスミドル。ただ、その真っ赤に塗った唇と、おそらくもともと長いまつげの上に真っ青なアイシャドウさえ無ければ…。「ジェイソン、ちょっと急ぎで頼みたいんだ」どうやら知り合いみ...

商業都市『クリューソス』

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「頼むっ、俺に案内させてくれっ」ジャイアントフロッグが突っ込んできた際に気絶していたミハエルは目覚めると、どうしても案内させろと言い張った。「うーん」「こう見えても俺は王(ワン)さんの商会に所属してるんだ。だから色々便宜もはかれると思うぜ」「ワンさん?」「ああ、王(ワン)さんはクリューソスの評議会の議員の一人なんだ」「お嬢様、こんな男でも意外に役に立つかもしれませんよ」「意外にってなんだよっ」「そうか...

『クリューソス』への道中

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乗り合い馬車の旅五日目。『カタカタ…キッ、キィッ』もう一時間ほどでクリューソスというところで馬車が停まった。「あれ?どうしたのかな?」「何かあったようですね」僕らがこそこそ話していると、窓から覗いていたおじさん達がハプニングに興奮したのか大きい声で説明し始める。「でっかい穴に車輪が落っこった馬車が止まってんだよ。ありゃあ、なかなか出せないぜ」「本当だ。完全にハマっちまってるなあ」「街道に穴?なんでそん...

封印の代償

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土御門家現当主、土御門政直はその日、信頼する僅かな供と息子(むすめ)の千手丸を連れて領地内の山奥に向かった。山の麓に着くと山道の入り口で供を残し、千手丸と二人、山道を登る。(ここだ)前回来たのははるか昔だが、それでも政直に迷いない。唐突に山道から獣道へと入る。そして人の手の入っていない山の奥へと向かった。「む…」進んできた獣道が途絶えて、目の前が藪で行き止まりとなったところで立ち止まった。その目が僅か...

中立都市『レイモーン』

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そして翌日、僕は再びレイモーンの門番のおじさんのところに来ていた。「お前、昨日は野宿でもしたのか?えっ?最初に行くなら?うーん、そうだなあ、『アリストス』か『クリューソス』がいいんじゃないかな」おじさんは前日ラルフと一緒だった僕が今日はジル、アメ、ハルと一緒に来たもんだから面食らった顔をしていた。「でも、確かここから一番近いのって『ステファノス』じゃなかった?」「ああ、距離で言えばそうなんだが、ス...

お目付け役交代劇

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イシュクから西に向かった僕らは、砂漠を越え、そこから草原を南に向かうと小さな都市に到着した。小さいながらも城壁のある街。都市国家群の一つだ。都市国家群とは、それぞれ独立した国家としての機能を持った都市の集まりだ。それぞれ政治体制や税制、兵制などが異なり、さらに文化も都市ごとに特色がある。また、有名なガリアーニという魔術師が都市国家出身ということもあり、都市国家群は大陸の中でも最も魔術や魔術具が発展...

止まない雨はない

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一触即発のその時。「ギャアアッ」「んああああっ」魔物と人の叫び声がしてその直後、『ドンッ』と衝撃音がした。(何だっ)弓が転がってきたと思ったら後ろから気だるげな声がした。「んっ、くっ……もぉ…ボス君、揺らしたらダメって…あんっ、言ったのにぃ…」淡い月の光の中、サンドリザードに乗った少女の黒髪が揺れる。「あっ、アオイっ、なんでここにいるんだっ?」なんだか妙な色気を醸しながら葵は髪をかきあげた。顔が紅潮して...

死地

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俺は振り返らずに言った。予想通り、後ろの木立から地面を踏みしめる音がする。(やっと出てきやがったな)だが、ゆっくりと振り向いた俺は男の顔を見て言葉を失う。(そんな…馬鹿な…)「なっ、なぜ?…アラグノールじゃ…」俺の絞り出した言葉に眼鏡をかけた男は美しい銀髪を揺らして不思議そうな顔をした。「アラグノール?何を言っているのですか?」そこにいたのはサリオン・エルサリオン。「それよりも、よく無事で…。良かった、森...

世界樹の木の下で

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弾正さんが冷や汗をかいている頃、走り出したばかりの僕も別の意味で冷や汗をかいていた。柔らかいと思って跨がった部分に突起のようなものが生えてきたのだ。そこはちょうど脚の付け根付近。タイトなミニスカートは走っているうちに揺れによりずり上がっている。「えっ、ボス君?」「ギャ?」顔だけ振り返ったボス君は何か文句でも?と言わんばかりでスピードを緩めない。グラッと体が揺れる。「んっ、あっ、ちょっ、ええっ?」グ...

微睡の中で

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「…る……丸…」体が揺さぶられる。「…千…る…」「ん…」私は寝返りをうった拍子に目を覚ました。至近距離にある唇。「きゃっ」「うわっ」思わずドンッと前に手を出すと、尻餅をついた武三が驚いて目を丸くしていた。「どっ、どうしたんだよっ、掃除も終わったから戸締まりするぞ」「あっ、ああ。そうか…寝てたのか。すまない」私は内心の動揺を悟られないように努めて低い声をだした。「いいよ。でも、今の千手丸の声、女みたいだった...

エルフのモノが小さいなんて誰が言った?

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「だっ、弾正さんっ、正気に戻って、…あっ、ええっ?またぁっ?…あっ、やっ、あんっ」再び動き出した触手がタイミングよく僕の乳首に吸いついてきたせいで上手く喋れない。「あっ、やっ、んっ、ああっ」(はうぅぅっ…だんじょうっ、さんのがっ)触手を通してどろどろした欲情が伝わってくる。(くぅっ、敏感っにぃ…だっ、けど…)僕は桃色のベールに包まれた頭を振って必死に考えを纏めようとした。この発作は男の人を発情させる。僕の...

糸屋の娘は目で殺す?

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「ひひひ。ルーの乳は柔らかいのお。極楽じゃあ、極楽じゃあ」弾正さんは突然現れたルーという名前の女の子の胸に顔を埋めてはしゃいでいる。どうやら、銀髪のハーフエルフの少女は口数こそ少ないけど、弾正さんとは仲が良いみたいだった(良すぎるくらい?)。助けに来た、と本人が言っていたことから考えると、牢屋から僕も出してもらえそうだ。(それにしても…)僕は少し不安になってきた。最初はルーさんの機嫌をとるための演技か...

蜘蛛の姦計

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(あれ…?今なんだか変な声が…それに弾正さん今走ってなかった?…まさか元気だとか…いやいや、…気のせい…だよね…?)なんとなく不安に駈られたものの、僕は弾正さんの妙な迫力におされてコクコクと頷いた。「はっ、はい…それで弾正さんの力が戻るな「では、早速始めるぞっ」」僕が答え終える前に弾正さんは気合い十分に力強い口調で宣言した。(あれぇ?)「えっ?…えっと?」そして、戸惑っている僕にはお構い無しに、格子の間から褐...