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2015/07/21

妖刀戦記 IFルート 目次

2015/07/21

【騙されたのは?ifルート】 騙されたのは葵㉖

「せんせい…きれい…」

「ん…ちゅ…」

胸にサラサラと何かが当たる心地よさと、口の中に広がる甘い味に意識が戻ってきた。

目を開けると何かが顔から離れる。

「あ…アリスさん…」

「せんせい…」

整った顔がニッコリ微笑む。アリスさんは私の上に重なるように四つん這いになっていた。アリスさんの黒髪が流れて私の胸に掛かっていた。

濡れたように光る大きな黒い瞳が私を見つめてくる。

(なんて…綺麗な娘なの…)

まるで女神のような少女の姿は、同じ女として嫉妬もできないほどの美しさだった。

「アリスさん…」

「アリス、欲しいか?」

しかし、ガビーノの声がした途端、美少女の微笑みを向ける対象が、私からガビーノに移った。

とても嬉しそうに無邪気に笑った。

「はい、ご主人様。アリスのだらしないオマンコを躾けて下さい」

アリスさんが腰を上げるようにしてガビーノに答える。

(ああ…アリスさん…そんな顔を)

なぜかチクリと嫉妬のような感情がガビーノ対して生まれた。

「よしっ」

「ああっ、はいってきます…おくまできちゃうよぉっ」

アリスさんの顔が淫靡に歪んで、ガビーノの腰の動きに合わせて私の目の前で前後する。

「あっ、ごしゅじんさまぁっ、だめだよぉっ、ちからがぬけちゃうぅぅ」

腕の力が抜けたように、肘が曲がってアリスさんの顔が私に近づいてきた。

「あっ、あっ、あっ、あっ」

息がかかるほど近くでアリスさんを見つめていると、半開きになった唇の中で赤い舌がチロチロと動いているのが見えた。

『チュッ』

(あっ、…どうして…私…)

思わず唇をつけてしまって動揺する私を傍目にアリスさんが私を求めるように唇から舌を出した。

『チュッ、ヌチュッ、ネロ、ネロ…』

私はアリスさんの綺麗な髪をすくようにして両手で顔を押さえると唇に吸い付く。

「はぁっ、はぅぅっ、はぁっ、はぁっ」

私も何となくアリスさんをいじめたくなってきた。

「いいぞ、マーシャっ」

目の前の二つの膨らみに手を添えると先端をクリクリクリっと指で摘まむ。

「やぁっ、せんせっ、だめっ、そんなっ、あっ、したら…」

完全に力が抜けたようで、アリスさんの体重が私にかかってきて、柔らかい胸が私の胸を押し潰した。

(柔らかい…気持ちいい…)

無意識にアリスさんの体を強く抱き締める。

「やっ、だめぇっ、きちゃうっ、あっ、イクっ、イっちゃうよぉっ」

『ビクビクビク』

私の腕の中でアリスさんの体が何度も跳ねた。

(イッたのね)

しばらく『ビクッ…ビクッ』と痙攣を続けるアリスさんの頭を撫でる。

「さあ、次はマーシャの番だ。お前もアリスを見ていて濡れたのか?ひくついてるぞ?ヒヒヒ」


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2015/07/20

【騙されたのは?ifルート】 騙されたのは葵㉕

(あれ?)

マーシャの視界によく知る顔が映る。

(ロバートなの?……私は…実験室にいたはず?)

ここに来てからというもの、混乱しっぱなしでいい加減頭がおかしくなりそうだ。

ロバートの顔がどんどん近づいてきた。

「えっ、やだっ、ちょっ、ロバートっ」

マーシャの混乱をよそに唇が奪われる。

(ちょっと…ロバートっ、学院では駄目って…もぅっ)

「はぁ…はんっ、ちゅっ…んん…」

時折掠れ声の混じった甘い吐息が聞こえる。

(おかしい…私…)

自分の視界の中ではロバートの顔がアップで見えているのに、お互いの荒い吐息が聞こえるのに、唇には何の感触もない。

そのことに気がついた時にマーシャはようやく気がついた。

(キス…してるの…私じゃ…ない?)

戸惑うマーシャの気持ちを無視するように視界がロバートの顔から離れていく。

視点が二人の斜め上からとなり、ロバートとキスをしている相手の後頭部が見えた。

その髪は自分の少し自慢の綺麗な金髪とは違い、濃い茶色の髪が肩まで伸びて少しウェーブしている。

(制服…生徒なの?)

「はあ、はあっ、何故なんだっ?うっ、ちゅっ…」

肩を押して離れようとするロバートの行動を封じるように、少女は舌を少し出して唇を押し付ける。

「んちゅっ、はぁ、はぁ…先生が欲しいんです…もぅ…どうしようもないんです」

また長いキスが始まる。

「何してるのっ?ロバートっ、目を覚ましてっ」

マーシャは叫ぶが二人には聞こえていないようだった。

「はあ、止めよう、今なら間に合う。何も無かったこと…ううっ」

「いいんですか?先生のここ…」

少女の手が、ズボンの膨らみをさする。

「先生…私の胸も触って下さい」

ロバートの手を掴んだ少女が、自らの胸に、その手を導く。

『ムニュ』

子供とは思えない成熟した体にロバートの理性の最後の砦が崩壊した。

「ああっ、先生っ、いきなりっ、強すぎますぅっ」

「はあ、はあ、君が誘ったんだぞ。レンナー君」

ロバートがブラジャーを強引に上にずらして直接揉み始めた。

「あっ、やっ、先生っ、ブリジットとっ、ブリジットと呼んでくださいっ」

(ああっ、どうしてっ)

ロバートがブラウスを乱暴に脱がせている相手はマーシャのクラスのブリジット・レンナーだった。

学生自治会の会長を務める彼女の少しおっとりした顔が頭に浮かんだ。

「ああっ、ブリジットっ、なんてイヤらしい体なんだっ」

「あんっ、やだっ、先生っ、そんな強く吸っちゃだめですぅ」

「こんなスケベな体を見せといて、今さら何を言ってるんだっ、それに乳首はこんなに固くなってるぞ」

(なっ、ロバートっ、何言ってるのっ)

「いやんっ、でもぉ…」

ロバートの手がスカートに入る。

「ブリジット、これは?」

一度スカートから指を抜いてロバートがブリジットさんに見せつける。

「ああっ、先生に触られてると思うだけでっ…恥ずかしいです…」

(ロバート…)

愛する男の不貞を目の前で見せつけられてマーシャの頭の中は真っ白になっていた。

「先生っ、ここじゃ…」

「よしっ、こっちに来るんだっ」

ロバートが後ろ手に扉を開く。

『ガチャッ』

マーシャはぼんやりとした頭で二人を見つめる。どうやら、二人は実験室と扉で繋がった隣の準備室に入ったようだ。

「あっ、そんなっ、パンティ取らないでっ、あっ、いきなりぃっ、やああっ」

机に寝そべったブリジットさんにロバートがのし掛かった。

「いいんだろっ?君もそのつもりだったんじゃないのかっ?」

鼻息も荒くロバートはズボンを脱ぐ。

「あの…先生のこと名前で呼んいいですか?」

「ああ、ロバートと呼ぶんだ」

「嬉しいっ、あの…ロバートっ、私をあなたのモノにしてくださいぃ」

マーシャにつけられた目隠しから涙が溢れた。

「アシュリー先生…?アシュリー先生?」

マーシャの耳には二人の息遣いと囁き合う愛の言葉が流れていた。

「アシュリー先生っ」

勢いよく目隠しが外された。

「最後の質問をしましょう。…ヒディング先生の事を忘れさせて欲しいですか?」

ガビーノの言葉が耳の奥に響いた。

「どうです?」

扉ひとつ隔てた実験室からはブリジットさんのロバートの名前を呼ぶ声がうっすらと聞こえて、先程の映像が嘘ではないことが否応なしに理解される。

マーシャは呆然とした顔でゆっくりと首を横に振った。

「言葉でお願いします」

「いや…です」

額が赤く光った。

「ふふふ…あなたの負けですよ、マーシャ」

嬉しそうなガビーノを見ても、マーシャにはもう抵抗する力は残っていなかった。

「安心しなさい。かつての浮気相手の事も、ヒディング先生の事も明日にはすっかり忘れているさ」


◆◆◆


実験室の床に寝かされた私の足の間にガビーノが入る。

「では、記念すべき一回目ですな」

タイとスカートは足を開くときにずり上がってパンティも抜き取られていた。

「ふむ。充分濡れているな」

(もう、何も分からない…)

ガビーノの言葉にも恥ずかしさを感じない。

「では、全てを忘れさせてあげましょう」

大切な所に亀頭が擦り付けられて、先程までの体の疼きが急激に蘇ってきた。

「ぅあ…」

意識していないと惚けてしまいそうになる顔が見られないよう顔を背けた。

「マーシャ、私を見るんだ」

手が伸びて、顔が無理矢理ガビーノの方を向かされる。

『グイッ』

亀頭が少し入ってくるだけで十分そのサイズが分かる。

(ちょっと…待って)

アリスさんがフェラチオをしていた姿とそのありえないサイズを思い出した。

「いくぞ」

「えっ、あっ、ちょっとっ、待ってっ、ああっ、待ってぇっ」

尋常じゃないサイズのモノが襞を押し分けて入ってくる。

「くはっ、ぁううっ、うあああっ」

気がついたら目を閉じていた。

(何これっ?大きすぎっ)

過去に受け入れてきたサイズなど比べ物にならない。

「無理っ、だっめぇっ、裂けちゃうぅっ」

逃げようと体を上へ上へと体をずらす。

「おおおっ、これはっ、なかなかの名器だなっ。マーシャが吸い付いてくるぞっ」

ガビーノが、逃げようとする私の腰を掴んだ。

『ズンッ』

「んあああああああっ、奥にっ、おくに当たってるぅぅっ」

背中が大きく仰け反る。

「ああっ、なにこれっ、いやぁっ、イクっ、イクっ、あっ、イクっ、ああああっ」

仰け反った背中に腕が入れられて先程までと違った角度で打ち込まれる。

「ああっ、ダメッ、おかしくなるっ、おかしくなるうぅぅっ」

何を言っているかも分からなくなる。

「あっ、だめっ、イクっ、イっちゃうっ、だめっああっ、あっ、あああああっ」

『ドビュビュビュビュ』

何の予告もなしにいきなり射精が始まった。

半分以上意識の無かった私にも分かるくらい大量の精液が子宮に流れ込む。

「ああっ、なにっ、これっ、一杯になるっ、一杯にぃっ、あああっ、溺れるぅっ、しきゅうが溺れりゅうぅ」

2015/07/09

【騙されたのは?ifルート】 騙されたのは葵㉔

「これが邪魔だな。片足上げろ」

男は絶頂の余韻に浸る間も与えるつもりはなかった。

そして、催眠術でも掛けられたようにマーシャは男の言葉に従って足を上げる。

「あ…」

男は太股に引っ掛かったパンティを片足から乱暴に抜くとマーシャの腰を抱くように数歩歩いた。

「もうちょっと前だな」

(?)

男の意図が分からないまま、マーシャはヨロヨロと前に出る。

均整のとれた裸の体が薄明かりの中で白く光る。

「つらいだろ?手をついたらどうだ?」

男が珍しく優しい事を言ってマーシャの背中をトンと軽く押すとマーシャはヘナヘナと上体を折った。

『どさっ』

柔らかい感覚でベッドに手をついた事にこの時になってようやく気がついた。

(ふぁ……、ぇ?……やっ、えっ)

手の届くほどの距離に恋人の寝顔がある。

「声を出すなよ?」

「いっ、いやっ、ダメよっ、こんなっ、あっ、ダメっ、ダメぇっ」

掠れた声で懇願するマーシャの顔が男をさらにたぎらせた。

「くくっ、入れるぜ」

『ジュプジュプジュプ…』

「ふぐっ、うぅぅぅっ」

(ああぁぁぁ…起きちゃうぅぅぅっ)

半分ほど入ったところで男は一旦止まった。

(え?)

「なんだ?足りないってか?」

「そっ、そんなこと…」

「言わなくても分かってるぜ。そら、お前のマンコが離したくないってギチギチに締め付けてるじゃねえか。全く…この変態がっ」

「いやぁっ、言わないでぇ」

男の卑猥な言葉がマーシャをなぶる度に体が反応する。少し大きな声になってしまった。

「しっ、声を出したらコイツが起きても知らねえ…ぞっ」

(あっ)

『パンッ』

マーシャの尻と男の腰がぶつかって派手な音が鳴った。

「ひぅっ、ちょっ…音が…」

「ん?なら、これで…どうだっ?」

『グリュグリュグリュ』

「はぅっ、やっ、奥ばっかりぃ」

膝がガクガクと震えてマーシャはベッドについた肘に体重をかけて、シーツを掴んだ。

「おらっ、ベッドが揺れてるぜ?」

『ジュブッ、ジュボッ、ズンッ』

「あっ、ふぅっ、だって…むりっ、むりよっ」

『ジュブッ、ジュブッ、ジュボッ、ジュボッ』

愛液と精液が混ざって卑猥な音が部屋にこだます。

「ゆるしてっ、ゆるしてぇ」

マーシャの言葉は誰に向けられたものか…。

「あっ、イクっ、イクイクイクイクっ」

『プシュッ』

ギチギチに詰まったチンコの脇から愛液が迸る。

「膣中逝きして潮まで吹いてんのかっ?」

「んんんんんっ、んっ、んんっ」

マーシャはシーツを噛み締めて声を押さえ込む。

『ジュボッ』

「はうぅっ、だめっ、いまっ、イッて…ふぁっ、んっ、んぐぐっ」

(イクっ、あっ、またっ、またイクっ)

シーツに顔を埋めてマーシャは何度も絶頂を繰り返した。

「よし、種付けすんぞっ、覚悟はいいか?」

「はぅっ、いっ、いいのぉ…きて…くださいぃぃっ、んっ、んんっ」

『ジュボッジュボッジュボッジュボッジュボッ』

マーシャはイキすぎて糸の切れた操り人形のようになっている。

「膣中でイクぞっ」

「うんっ、うっ、んんんっ」

マーシャが必死で頷いたのを確認して男は膣奥まで突っ込んだ。

『どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ』

恋人の射精より遥かに多くの精液が子宮に浴びせられ、マーシャは全身を震わせる。

「かはっ…う…しゅごい…」

マーシャは完全に堕ちて弛緩した顔を恋人の目の前に晒して意識を失った。


◇◇


「アシュリー先生?大丈夫ですか?アシュリー先生?」

ガビーノの問いかけにマーシャは答えない。

「はあぁ、はぁ、はぁ、はぁ…んっ、くぅっ…」

マーシャは太股を擦り合わせて悶えるだけだった。

「アシュリー先生、返事もありませんし、これで私の勝…」

ガビーノが勝利を宣言しようとした時、マーシャの口が開く。

「ま…まだです…」

「おや?大丈夫ですか?」

マーシャは胸に当てて気力を振り絞る。しかし、その手は震え、まるで過去の記憶の出来事がほんの今起こったかのように感じられた。

(こんな…いいえ…過去は過去よ…)

自分を鼓舞するマーシャだったが、溢れ出した愛液は既にパンティが用をなさないほどの量となっている。

記憶だけでなく、体がかつての快楽を思いだして、欲しがっているようだった。

(あぁ…精液…欲し…い……)

マーシャは今、頭に浮かんだ考えを必死で追いやる。

(…くっ、ダメっ、ロバート、力を貸してっ)

恋人の顔を思い出したが、それはまるで蜘蛛の糸のように頼りないものだった。それでもマーシャにとっては今や唯一の拠り所となっていた。

(今は…ロバートがいる…あんな男よりも、恋人よりも素晴らしい人なのよっ、私は今、ロバートと愛しあっているのよ…)

「いいでしょう。それでは次で最後の質問としましょうか」

(最後?今、最後って言ったわね)

ガビーノの言葉で、今にも手折られかけていたマーシャの中に希望の火が灯った。

「では、ちょっとした演出を楽しんでもらいましょう」

ガビーノの言葉が終わると闇だった視覚が明るくなった。


◇◇


(さあ、午後の受け持ちも終わったし、マーシャに指輪を渡さないとな)

ロバートは教官室に戻った。

「ヒディング先生、お疲れ様です」

他の同僚の先生方も休み時間で帰ってきていた。

(あれ?マーシャはまだか…)

ロバートも自分の席についた。

「ヒディング先生、去年先生の受け持ちだったクラスの…」

同僚との当たり障りのない話をしていると、ベルが鳴る。

「おっと、授業だ…」

同僚達が授業の準備を手にとって立ち上がる。

「お疲れ様です」

「ははは、行ってきますよ」

『バタン』

扉が閉まり、一人になったロバートは机の引き出しから箱を取り出してしばらく手の中で転がした後、立ち上がった。

(こうしていても仕方ないか…マーシャのいそうな所…実験室あたりかな?)


2015/07/04

【騙されたのは?ifルート】 騙されたのは葵㉓

ロバート・ヒディングはマーシャ・アシュリーが教官室を出るのを見送った後、昼休み明けの授業の準備を始めた。それを簡単に済ませ、ふと机に貼った時間割りに目が止まる。

(次の時間が終わればマーシャも俺も授業はない…か)

腕には愛するマーシャを抱き締めた感触がまだ残っている。

(結婚すればいつも一緒にいられるんだしな)

『ガチャ』

ロバートは机の鍵の掛かった引き出しを開いて中から小さな箱を取り出した。

ゆっくりと開いたその中には指輪が光を反射して輝いている。

先日王都で買ったはいいものの、渡すタイミングを逃してまだ渡せずにいた。

(言葉ではオーケーをもらったとは言え、これがないと締まらないもんな。…気に入ってくれるといいんだが…)

次の授業が終わったら渡そう。そう思ったロバートは引き出しに戻して鍵を掛けた。

◇◇

「アシュリー先生?アシュリー先生?」

「うっ、うぅっ」

(これは予想外というべきか…ククっ)

ガビーノはほくそ笑む。

目隠しをした際にマーシャに嗅がせたのは過去を鮮明に思い出す、という売り文句の西方の薬だった。

ガビーノからすれば質問が呼び水となり、マーシャの中にセックスの快楽を呼び覚まそうというくらいの目的だったのだが。

(相当ハードな体験を持っているのか…ククク…人は見かけや経歴では分からんものだ…)

このままだと、媚薬はもとより、わざわざ準備した計画は必要なくなるかもしれないな、とガビーノは少々落胆気味に椅子の上で悶える美しい教師を眺めた。

◇◇


「アンッ、アンッ、アッ、アッ」

結局その晩、マーシャは男の言いつけ通り恋人とセックスをした。

膣奥に男の精液を残したままだったが、ろくな前戯もせずに突っ込む恋人は気づくはずもなかった。

(どうしよう…全然気持ちよくない…)

ほんの数ヶ月前、あんなに幸せだった恋人とのセックスが、男に教え込まれた今となってはママゴトのように感じる。

「ねえ、マーシャ。もしかして気持ちよくない?」

(あっ…)

恋人の不安そうな顔を見て、慌てて感じている振りを始めた。

「アッ、アッ、ううん、そんなことないよ。気持ちいいっ、ねっ、今日は膣中で出してっ」

マーシャは男に言われた通り、恋人に膣中出しをねだった。

「うっ、うんっ、…でも、良いのかい?」

恋人は嬉しそうに返事をしたものの少し心配するような素振りを見せた。

「いっ、良いのっ、今日は大丈夫な日だからっ。あなたを膣奥で感じたいのっ」

『キュキュッ』

入り口が強く締まって、奥に引き込もうと膣内の襞が蠕動した。

「うっ、マーシャっ、凄いっ、あっ、ダメだっ」

『ピュピュッ』

散々男に開発されたマーシャの膣に恋人は呆気なく射精した。

「マーシャ…すごく気持ちよかったよ」

恋人の賞賛の声を聞きながらマーシャは下着はパンティだけ履いて、ワンピース型のパジャマを着て恋人の隣で横になる。

(どうして…愛する人とのセックスなのに…)

マーシャは恋人への罪悪感と、満足していない体の疼きを抱えたまま眠れずにいた。

「スー…スー…」

セックスに満足したからなのか、週末で仕事の疲れが溜まっていたからなのか、隣からはすぐに静かな寝息が聞こえてくる。

しばらく寝息を聞いていたマーシャはゆっくりと、恋人を起こさないようベッドから出た。

それから恋人がしっかり眠っていることを確認すると、足音を立てないようクローゼットに向かうと、ゆっくりと扉を開いた。

大きな影がクローゼットから現れる。

ベッドサイドに設置された魔術具の薄明かりを大きな体が遮ってできた影がマーシャを覆い隠した。

「…やっと寝やがったか…ふああ」

大きくのびをして、出てきたのは恋人の兄だった。

「しっかし、あんな下手くそな演技に騙される奴もいるもんだな。笑いを堪えるのが大変だったぜ」

男は堂々とベッドで眠る弟の顔を覗きこむ。

「しっ、起きるでしょっ」

マーシャは男の太い腕を引っ張ってベッドから引き離すと、恋人がちゃんと眠っているのを確認した。

「なあ、マーシャ…」

その声が背徳の始まりを告げる。

「ダメよ…」

マーシャは後ろから伸びた腕に手を添えて小さい声で拒む。

「何言ってんだ?俺をクローゼットに隠した時点で分かってたことだろう?」

『プッ、プッ…』

マーシャのパジャマのボタンが外されていく。

「でも…あの人が起きたら…」

その答えで、既に自分が心の中では男を受け入れてしまっていることにマーシャは気づいていない。

「アイツとのセックスに満足できてないんだろ?そらっ」

男の手がはだけた胸に入ってきた。

「やっぱりな…」

人差し指と親指が乳房の先端を摘まむ。

「はあんっ、はあぁ」

マーシャの口から掠れた喘ぎ声が漏れる。

「んっ、やあぁっ、そこはっ、敏感だからぁっ」

「どうなってるか言えよ」

小さな声でわずかな抵抗を見せたマーシャだったが、男の問いかけには結局ほんの少し迷っただけだった。

「……乳首が固くなっています」

「ほらな?興奮してんだろ?認めたらいつもみたいに満足させてやるぜ?」

男の指がグニグニと乳首をこねる。

「んはっ、それはっ…、あんっ、はあぁぁぁっ…」

「そらっ、言えよっ、言っちまえっ」

男の言葉が耳元で熱い吐息と共に脳に響く。

「ふぁぁぁ」

マーシャの意思とは別に体がゾクゾクと震えた。

「それいっ、じょうはぁぁ…はぁぁ」

そして耳に男の舌が入ってきたところでマーシャは限界に達した。

「いっ、言うからぁ…興奮、してるの…恋人の目の前であなたにされて興奮してるのよぉ…」

そう言いながらマーシャは後ろ手で男の股間を撫でる。

『パサ』

パジャマのワンピースが床に落ちる音が暗い室内に響いたが、その音はマーシャの耳には届かなかった。

「ンチュッ」

興奮で潤んだ瞳のマーシャは男の両頬を手で挟んで自ら舌を絡ませる。

『チュウゥゥ…んちゅっ…ぬちゅぅ…ぬちゅ…』

まるで恋人に見せつけるような激しいキスに男が我慢できないとでもいうようにマーシャの尻を掴んで揉むと、鼻をならしてマーシャも男のズボンから勃起した男性器を取り出して上下に激しく擦る。

さらに片手で器用に男のシャツのボタンを外したマーシャは男の乳首に吸い付いた。

「んちゅ、ちゅっ、ちゅっ、ねろ…」

二人の興奮はもう一人の男の存在でいつも以上に燃え上がる。

「はぁぁ、ねぇ、入れてっ」

マーシャがパンティを太股まで下ろすと、それまで薄い布地が塞き止めていた愛液がこぼれて布地との間に糸を引いた。

男は無言でマーシャを後ろ向きに立たせる。

「ふぅ、ふぅ…」

マーシャの呼吸数が増える。

「ふっ、くぅぅっ」

(いつもより大きいぃぃっ、声があぁぁ)

「ふうぅん、んっ、んんんんんっ」

恋人では届かない膣の一番奥に亀頭の先がグリグリと当たって、声を出すまいと閉じた美しい唇からうめき声が漏れた。

太股にパンティが引っ掛かっているせいで足を開くことも出来ず、不安定な姿勢でマーシャの体が前後に揺れる。

(はうぅぅ、すごいぃ、もぅ…何も考えられなくなるっ、…あっ、え?)

さらに奥が押される感覚にマーシャは驚きで目を見開く。

(まっ、まだ入ってくるの?…んっ、やっ、これ以上はっ、あっ、だめっ、イクっ、イクっ、イクうぅぅぅぅ)

ガクガクガクっと、痙攣した体が後ろから抱き締められ、マーシャは力の抜けた体を男に委ねて絶頂の余韻を味わった。

2015/07/01

【騙されたのは?ifルート】 騙されたのは葵㉒

「今晩…あの人がうちに来るの」

ある週末の朝、マーシャは男に言った。

恋人の家に初めて行った時から数えてもう二ヶ月になろうとしている。

男はマーシャの体を好き勝手に貪りながら、恋人とマーシャの間に割り込もうという気配はなかった。

そして、マーシャが断れないのを良いことに、この一週間、男はずっとマーシャの家に居座っていた。

「ふーん。それで?」

「分かるでしょ?だから、出ていってちょうだい」

つまらなさそうに話を聞いていた男がふと、顔を上げた。そしてニタッと笑った。

(何か嫌なことを思いついたのね)

この顔を男がするときは決まってマーシャにとっては恥ずかしいことや屈辱的なことをされる。

「マーシャ、今晩はあいつとセックスしろ」

しかし今日の男の要求はマーシャの恐れているようなことではなかった。

「何言ってるのよ?」

内心安堵しつつもマーシャは男の真意を確かめようと質問した。

「それでな、必ず中出しをさせろ」

この男は避妊ということを知らない。だから三度目のセックスからは、マーシャは避妊薬を飲むようになっていた。

避妊薬は魔法薬の中ではメジャーな薬で、一般でも売っている。飲んでから半日くらい効くのが一般的だった。

「言っておくが、今日は避妊薬は飲むなよ」

「だから何言って…きゃっ」

『ドスン』

ベッドに押し倒されたマーシャの唇を男が塞いだ。

「んっ、やぁっ…んんっ、もぅ…」

下着を着けていなかったマーシャは、ワンピースの柔らかい生地越しに胸を揉まれると、これまで散々犯されてきたせいもあって反射的に体が男を受け入れる準備を始めた。

何も知らない頃とは違って、短期間で男に染められたマーシャの膣は男の指を締めつける。

「んっ、もぅっ、あんっ」

喘ぎながら、悪戯っぽい笑みを男に見せて大きくなった男性器を服の上からさする。

「へへへ、随分慣れてきたじゃねえか。あいつにもしてやってるのか?」

最初の頃なら屈辱を感じた言葉もなぜだか、気にならない。それどころかマーシャは媚を売るように男の胸にキスをした。

「あなたがこんな体にしたのよ。あの人にはこんなこと出来ない…」

「そうかそうか、俺専用ってことだな?」

男はそう言って笑うとマーシャの股を広げて、楚々と生える叢に顔を埋めた。

「はぁっ、うっ、深いっ、こんなにっ、すごいっ」

マーシャは男の頭を掴む。

しかし、それは押しのけるためではなく、もっと奥まで舌を引き込むためだった。

「んぐっ、はあっ、はあっ、お前、興奮しすぎだろ…そうだ、足をこっちに向けて…」

男の意図をすぐに汲んだマーシャは仰向けに寝転んだ男の上に体を重ねる。

「さあ、お前も舐めろよ」

いわゆるシックスナインの体位になった二人は、まるでお互いの体液を飲み干そうとでもするように激しく舐め合った。

「んっ…んぐ…んん…」

時折、与えられる快感に耐えられず、くぐもった声を出しながらマーシャは情熱的に男の性器をしゃぶる。

初めての時、あれほど嫌がったフェラチオも今では、男の匂いを嗅ぐだけで興奮するようになっていた。

(こんな最低な男に私は奉仕している…恋人を裏切ってその兄である男の性器を口で愛撫して…)

そんな風に思えば思うほど性感が高まる事も覚えた。

「んっ、ねっ、やんっ、ああっ、もっ、もう、いいでしょっ」

先に音を上げたのはマーシャの方だった。

マーシャは起き上がらず、そのまま四つん這いになると頭をベッドに押し付けてお尻を高く上げた。

これは男の好きな体位だった。

「しょうがねえな。アヴニールの才媛が、こらえ性のない牝犬になっちまったなあ、おい」

男はそう言いながらマーシャの尻を平手でぺちぺちと叩く。

(馬鹿にされて…お尻を差し出して…こんなの誰かに見られたら…)

恋人に見られている想像をして、目に涙を浮かべた。

「あっ、もぅっ…ねっ、ダメなの…もぅ…」

「分かったぜ。だが、その前に…」

マーシャは両手をお尻にまわして、左右に広げる。

(ああっ、言わされるっ、またっ、こんな男にっ)

「このお漏らししている牝犬のだらしないオマンコにあなたの太いチンコで栓をしてくださいっ」

口に出した途端、さらなる興奮に頭が真っ赤になった。

『チュプ』

男の亀頭が割れ目に当たる。

「あっ」

『クチュクチュ』

しかし、なかなか入って来ない。

「あんっ、焦らさないでぇっ、ねっ、早くっ」

「いいか?今日はアイツと絶対セックスしろよ」

「うんっ、するっ、するからあっ、早くっ、ちょうだいぃぃ」

『ズンッ』

力強い一撃が膣の奥に入ってきた。

『ジュボッ、ジュボッ、ジュボッ』

「ああああっ」

「どうだっ、いいかっ?気持ちいいんだろっ」

「気持ちいっ、いいっ、だめっ、雁がこすれるのぉっ」

『パンッパンッパンッパンッ』

「おらっ、アイツとどっちがいいんだっ?」

恋人と比べさせるのも毎度の事だ。

「あの人のよりっ、あなたのチンコがいいのぉっ」

それから、側位、騎乗位、座位と、体位を何度も変えながら二人は汗だくになる。

「そろそろイクぞっ」

正常位で犯されている時にマーシャに男が宣言した。

「きてぇっ」

マーシャは普段と同じように返事をした。

「うおぉぉっ、出すぞぉ、孕めよぉっ」

(えっ…?あっ)

「だめっ、わたしっ、薬飲んでないっ、やめてっ、膣内はっ、だめなのっ、できちゃうっ、赤ちゃんできちゃうからぁっ」

マーシャは「孕め」という言葉に避妊薬を飲んでいないことを思い出して暴れたが、既にガッチリ腰を掴まれていて逃げられない。

「あっ、いやっ、あっ、くるっ、くるぅぅ…んんっ、あっ、ああああぁぁぁっ」

膣奥に届く亀頭の先から精液が迸った。

「やだぁぁぁぁぁぁっ」

拒否の言葉とは裏腹にマーシャはこれまでで一番深い絶頂を味わった。



「膣中出しはされたことがありますか?」

「はい」

「膣中出しは好きですか?」

「……………は…はぃ……」



「もうっ、できちゃったらどうするつもりよっ」

意識の戻ったマーシャは青くなった。

にもかかわらず男はどこ吹く風でニヤニヤと笑っていた。

「だから、今日は必ずアイツとセックスして膣中出しをねだれって言ったろう?どっちの種が当たるか楽しみだなあ」

2015/06/27

【騙されたのは?ifルート】 騙されたのは葵㉑

「アシュリー先生は今の恋人とのセックスに満足していますか?」

「……はい」

少し考えてマーシャはそう答えた。快楽を味わうだけがセックスではない。愛があればこその充足感もある。

「…ふむ、嘘ではなさそうですね」

目隠しされたマーシャには見えないが、おでこの魔石が青く光ったようだ。

どうやら、自分の気持ちは嘘ではなかったようだ、とマーシャは心のどこかでホッとした。

(まだ大丈夫…)

ロバートの顔を思い出すと失いかけていた自信が戻ってきた。

「体と心は別物、ということですか…」

「ええ、学院長には分からないかもしれませんが、彼に愛されている、と感じることが大切なんです」

「ふむ、ではこれまでで一番満足したセックスも愛があったのでしょうなあ」

「……」



男に体を押さえつけられて男性器を挿入される。

「はあっ、はあっ、どうだっ?あいつよりいいのかっ?」

男の荒い息を肌に感じながらマーシャは男の首に腕を回して喘ぐ。

「あの人の方がっ、んあああっ、気持ちいいわっ、あなたみたいな人よりっ、あっ、あっ、ぜんぜんっ、きもちいいんだからぁっ」

マーシャが恋人を褒めるたび男の動きは激しくなる。

「嘘をつけっ、そらっ、糞みたいな男に突っ込まれて悦びやがってっ」

(そうよっ…こんなつまらない男に私は犯されて悦んでいるのよっ…)

マーシャもまた、アヴニール首席の自分がくだらない男に犯されていると思うとゾクゾクと体が震えた。

汗まみれの白い肌が波打つ。

そして背中をそらせて着痩せする胸を男に見せつける。

「いやっ、あなたみたいな男にっ、あんっ、あああっ、まけないんだからぁっ」

マーシャはさらに力強くなった男の腰使いに、シーツを強く握りしめて激しい絶頂を何度も味わった。

さらにその日は恋人が帰ってきても男は止めようとしなかった。

『ガチャ…ガタガタ』

扉の開く音と階下から階段を登ってくる物音に気がついたのは男の方だった。

「あんっ、あっ、あっ、ふあああっ」

その時、四つん這いで後ろから挿入されていたマーシャにはその声は聞こえない。

「ちょっと黙れよ」

そう言いながらも男が腰を止めることはなかった。

「あっ、そんなっ、ことっ、言ってもぉっ」

『トントントン』

階段を昇っているような徐々に大きくなる足音にマーシャも気が付く。

(この足音…)

振り返ると男が嬉しそうに唇に人差し指を当てていた。

『ガチャ、バタン』

隣の部屋の扉が開閉する音がした。

「今日は、ここまで、…ね?」

マーシャがの囁きに対して、男がマーシャの膣内から抜く気配はない。

『ジュブ』

男がマーシャの腰を引き付ける。

「ちょっ、えっ、あっ、ダメっ」

壁一枚を隔てて恋人がいるにも関わらず、手では抑えきれず、枕に顔を埋めて必死で声を押さえた。

「んんっ、むっ、むんんんっ」

「おいおい、今までで一番締まるぜ。さてはお前、興奮してるんだろ?」

マーシャがせっかく声を我慢しているのに、男の声はこれまでと何も変わらない。

(声が大きい。隣に聞こえちゃう)

マーシャは文句を言いたいが枕から顔を離せばきっと大きな声が出てしまう。

(あの人に知られるわけにはいかない)

恋人の悲しむ顔が目に浮かぶ。

「おらっ、いつもみたいに声を出せよっ、気持ちいいんだろっ」

男はマーシャに声を出させようと結合部に手をまわしてクリトリスを弄る。

「んんんんっ」

涙を流しながらも声をあげないマーシャに男はますます火がついたのか、空いた手で突き出された尻を叩いた。

『パァンッ』

「んああっ」

痛みよりも音の大きさに驚いたようにマーシャの目が大きく見開かれる。

『パンッパンッ』

「んんんっ」

歯をくいしばってマーシャは堪える。

「くそっ、そらっ、来いよっ」

耐え続けるマーシャにしびれを切らせた男がマーシャの腹の下に腕を入れて抱き上げた。

「やっ、何すっ…」

マーシャが掴んでいた枕は投げ捨てられ、部屋の扉に両手をついて立たされる。

(ま…まさか…)

マーシャの恐れた通り、熱く固いものが尻の割れ目に押し当てられた。

(声が我慢できなくなるっ)

「いっ、いやっ」

必死で腰を振って逃げようとするも、男の力には勝てない。

『ジュブ…』

(あ…だめ…)

ついに亀頭の先が粘液に包まれた。その瞬間、マーシャから力が抜けた。

『ジュブジュブジュブジュブ』

「ああっ」

力の抜けたマーシャを扉に押し付けるようにして男の激しい抽挿が始まる。

(いけないっ、声が出てるぅ)

「んっ、んんんんっ」

掌を噛むようにしてマーシャは喘ぎ声を堪えて呻く。

その時だった。

『トントン』

扉に裸を押し付けていたマーシャの全身が強ばる。

「兄さん?」

扉越しに恋人の声がした。

「ああ、どうした?」

男は締まる膣を味わうようにゆっくりと腰を抜き差しする。

「ふぅっ、ぅんん」

(話なんていいから…もぅ許してぇ)

「あのさ、誰かいるのかい?」

『グチュ…グチュ…』

「んっふぅぅ」

(ああ…もぅ…だめぇ)

「ああ、女を呼んでるんだ」

「父さんも母さんも、兄さんが女の子と遊んでばかりいるって心配していたよ。もしよければ父さん達に紹介したらどう?」

(何の話ししてるのよぉ…)

「ああ、そのうちな」

そう答えたあと、マーシャの耳元で「どうだ?気持ちいいんだろう?」と男が囁いた。

「あんっ」

男の吐息で思わず反応してしまった。

「じゃっ、じゃあ僕はお邪魔をしちゃ悪いしちょっと出かけてくるよ」

(聞かれた…絶対聞かれちゃった…)

「ああ、すまないな」

「いいよ。じゃあ、えっと…兄さんの彼女さんもごゆっくりね」

自分の彼女がまさか扉の向こうにいるとも思わない恋人は家を出ていってしまった。

「さあ、これでいくらでも声が出せるな」

男はマーシャの両手に手を重ねるようにして扉に押し付けた。扉が軋むほどの力で腰を打ち付けた。

「あああああっ、しゅごいっ、しゅごいのぉっ、だめぇっ、イクイクイクっ、あっ…ぁぁぁあああっ」

そしてその日も自分の家に着いたのは夜も遅い時間だった。

「明日は俺がマーシャの家に行くぜ」

帰り際に男がそんなことを言い出したが、その時、マーシャは、いつ恋人に見つかってしまうか分からない恋人の家よりも自分の家の方がまだましだと思ったので小さく頷いた。

男は毎日マーシャの家の前で待ち構えていて、男が帰るのは深夜、徐々に朝帰りの日も増えた。

家の前で待たれるのは世間体もあるので合鍵を渡してからは、半同棲のようになってしまった。

仕事場は魔法薬の研究施設だったが、ぼんやりとしたミスをして主任研究員から叱られることも増えた。

だが、毎晩男に慰みものにされながら、こんな男に体を好きにされるなんて、と屈辱感を覚えれば覚えるほど、快楽は増した。

2015/06/26

【騙されたのは?ifルート】 騙されたのは葵⑳

「あっ、いえ…その」

ガビーノの呼びかけでマーシャの意識が戻ってきた。

「続けていいですか?」

「えっ、ええ、もちろんです」

(どうして…こんなに鮮やかに記憶が蘇るなんて…忘れたはずだったのに…)

「止めましょうか?まあ、その場合先生の負けになるわけですが…」

ガビーノは勝利を確信してきっとニヤけているだろう。

「いえっ、大丈夫ですっ、続けてください」

マーシャは負けるわけにはいかなかった。

「では続けますよ。恋人以外の男とのセックスでは恋人とのセックスよりも興奮しましたか?」

「……」

さすがにこの質問にはマーシャも答えるのを躊躇ってしまった。

「どうなんですか?」

ガビーノは追及の手を緩めない。

「は…はぃ…」



男に本物のセックスを教えられたマーシャが気が付いた時には日が落ちていた。

「ん?あいつ帰ってきたのか。なあ、マーシャ?こんなとこにいていいのか?」

何度も肌を重ねた男は馴れ馴れしく呼び捨てで名前を呼ぶようになっていた。

そして、男の言う通り、恋人が帰ってきた時、まだ男のベッドの中で微睡んでいたマーシャは飛び起きて服を着る。

「別にいいんだぜ?俺はバレたところでよぉ」

悪びれずに言う男はマーシャとは対照的にゆっくりとベッドから出た。

「なっ、何言ってるのよっ、ちょっ、ちょっと、服着てよっ」

男は全裸だった。声を抑えて叫ぶマーシャに、恋人よりひと周りもふた周りも大きな男性器を見せつけるようにして近づいてきた。

「ん?ああ…」

そして、ブラウスのボタンを止めようとしているマーシャの腕を掴んだ。

「なあ…」

男の目が欲望に光る。

「だ…ダメよ…隣にあの人がいるんだから…」

強引にこられたらなし崩し的に犯されていたに違いない。それくらい既にマーシャの体は男に屈服させられていたと言える。

だけど、男は拍子抜けするくらい簡単に引き下がって、マーシャを恋人にバレないよう裏口に案内した。

扉の外は裏通りで明かりのない道だった。

「マーシャ」

呼ばれて立ち止まったマーシャは腕を掴まれた。

「あっ」

グイっと引っ張られたかと思うとそのまま男の腕に抱きすくめられていた。

「なあ、マーシャ…明日も来てくれるよな?」

男は耳元で囁く。

「明日は…無理よ…仕事を二日も休むことはできないわ」

マーシャは男の胸を押して離れた。

「来なかったら今日の事をあいつに言っちまうかもしれねえなあ」

男の声が裏通りに響いた。

『ガラッ』

建物の上から音がした。光が漏れている。

「あれ?兄さん、そんなとこで何してるの?」

恋人の声だ。男がマーシャを壁際に押す。

「なんもねえよ。お前、帰ってきてたんだな」

男はまるで動じていないようにスラスラと嘘をついた。

「誰かいるのかい?」

マーシャは血の気が引いた。この場で男がマーシャの事を言おうものなら全てが失われてしまう。

「あん?」

「いや、兄さんの声がしたからさ」

「んー、そうだなあ…」

そう言った男はマーシャの方を見てニヤッと笑った。

マーシャは必死に男を見つめた。

「いや、猫か何かがいたから追い払っただけだ」

「そう。あっ、今日は父さんと母さんは帰るのが遅くなるってさ。商人ギルドの会合が長引きそうだって言ってたよ」

「そうか。じゃあ、飯にしようぜ」

『ガラ』

窓が閉まる音を聞いたマーシャは腰が抜けたようにしゃがみこんだ。

「へへへ、バレずに済んで良かったな。じゃあ、明日も待ってるぜ」

家に帰ったマーシャは何も考えられなったが、そうかと言って体の芯が熱く、眠ることができたのは明け方になってからだった。

そして、翌日、マーシャは体調不良ということにして午後からの仕事を早退した。

マーシャはアヴニールを卒業後、魔法薬の研究所に勤めていたが上司も顔色の悪いマーシャを気遣って快く早退を許可してくれた。

平日の昼間からマーシャは人目を憚るようにして男が手ぐすねを引いて待つ家に向かう。

(あの人に知られてしまう訳にはいかないから…)

しかしそれは半分は自分に対する言い訳になっていた。

家に入れば何が起こるかは分かっていたのに、マーシャは誘われるまま部屋に入り、大した抵抗もせず、男の手がスーツのブラウスの中に入ってくるのを許した。

恋人の家で恋人の兄に唇を許し体を弄ばれる。

興奮ていなかったといえば嘘になる。

そして、男はそんなマーシャの心の中を見透かしているように振舞った。

「なんて女だよ、あー、あいつが知ったらどんなに悲しむだろうなあ?」

マーシャに恋人を思い出させながら男の指がタイトスカートの中の粘膜に侵入する。

「んっ、あああっ、あのっ、人のことはっ、言わないでぇっ」

「アヴニールを主席で卒業したのがこんなアバズレだったなんてなあ、がっかりだなあ」

貶められて屈辱的なはずなのに、言われるたびに体は熱く、さらなる快感を欲しがった。



「アシュリー先生はフェラチオはしたことがありますか?」

「…はい」

「フェラチオは好きですか?」

「……はい」

マーシャは目隠しされているのでアリスの様子は見えない。

この一連の質問が聞かれていたら…と思うとマーシャは恥ずかしくてたまらない。

(お願い…聞かないで…)



「なあ、フェラチオって知ってるか?」

男がマーシャに聞いてきたとき、彼女はそれが何を意味するか知らなかった。

「ふぇ…らちお?」

「ふーん、なるほどな、さすがはアヴニールのお嬢さんだ。いいか?これはセックスの最中に女が男にするものだ。ちょっと耳貸してみろ」

フェラチオの意味するところを知ったマーシャは真っ赤になって俯く。

(まさか…そんなことできない)

しかし、男はマーシャを床に座らせ、自分はズボンを脱ぐ。

「いやっ、汚いっ」

マーシャは顔を背ける。

「何言ってんだ?こいつで昨日はあんなに気持ちよくしてやったろう?」

そして無理やり顔を男性器の方に向けられた。

(く…くさい…)

男が必死で閉じるマーシャの唇に男性器の先端を押し付けてきた。

「んっ、んん…」

「全く…しょうがねえなあ」

許してくれるのかと思って見上げたマーシャの目に男の手が迫ってきた。

(なっ)

男の手はマーシャの鼻をつまんだ。

(うっ、くっ、苦しい)

息が出来ず、思わず小さく開いた唇に男性器の先がねじ込まれた。

「おいっ、噛むなよっ」

「んんっ、んぐっ、んっ」

マーシャの頭を掴んだ男が無理やり顔を動かす。

「んっ、ぐうっ…ゴホッゴホッ」

喉を突かれたマーシャは嗚咽とともに男性器を吐き出した。

(本当にみんなこんな事してるの…?)

しかし、初めてフェラチオを教えられたときは苦しいだけの経験だったが、この酷い経験のせいでマーシャは男の脅迫じみた要求に逆らえなくなった。

次の時も男は求めてきた。

「なあ、フェラチオしてくれよ」

そう言われると、断ったらまたあんな苦しい思いをすることになる。マーシャはそれを身を持って覚えさせられていた。

自分から座って、男の男性器に手を触れる。

『ビクンッ』

「きゃっ」

男性器が跳ねて思わず手を離した。

「おいおい、やる気あんのか?」

マーシャは再び男性器を握る。

「それからどうすんだ?」

顔を近づけていく。汗の臭いと精液の匂いが混ざったような獣のような匂いに目がくらんだ。

おずおずと舌を亀頭の先に触れる。

(き…気持ち悪い…)

「そんなんじゃ、いつまでたっても気持ちよくならねえぜ。早く咥えろよ」

男の容赦ない言葉に、意を決して口を大きく広げて亀頭の先を口の中に入れた。

(大きい…それに硬い…)

前回無理やり動かされたのを思い出しながら、ゆっくりと顔を前後する。

「おっ、さすがはアヴニール主席様だ。フェラチオもうめえじゃねえか。それとも、どっかで復習してきたのか?ハハハ」

男の揶揄に屈辱を感じながら、マーシャはなぜか体が火照るのを感じていた。