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2014/09/21

3周目 9月22日(水) 午後11時 島津政信

3周目 9月22日(水) 午後11時 島津政信


「美紗ちゃんって敏感なんだね」

茶髪が俺の体の上からどくと足元に移る。

俺は自分のカラダが反応したことに衝撃を受けながらも必死に気持ちを立て直そうとした。

『ねろっ』

急に割れ目が舐められる感触にゾッとして鳥肌が立つ。

「ひゃんっ」

「おおっ、気持ちいいのかな?」

俺が思わず出した声に茶髪が興奮する。

(違う…驚いただけだっ)

『カチャ』

ドアの閉まる音がした。

茶髪が股間を舐めるのに夢中になっていて気がついていないけど、サトルと呼ばれた男が席を外したのに俺は気づいた。

(今だ。サトルとかいう男は油断できないが、こいつだけなら…)

「んっ、はぁっ…ああっ」

わざと喘ぎ声を大きくすると興奮した茶髪がさらに激しく舌を動かす。

(そろそろいいか…)

「あんっ…んっ…ねえ…あなたの名前を教えて、名前で呼びたいの」

そう言うと男が嬉しそうに言う。

「俺はヤスシ、サト…ああ、仲間内ではヤスって呼ばれてるんだ」

「ヤスシさんって呼んでいい?」

そう言うとヤスシはこれ以上ないほど喜ぶ。

「もちろん良いぜ」

ヤスシはサトルに比べるまでもなく顔も体も頭も悪そうだ。

きっと仲間内でも舐められているのだろう。

俺が色目を使うと簡単に警戒を解いた。

(そろそろいいか…サトルが帰ってきても困るしな)

「ねえ、私、あの人よりヤスシさんに抱いて欲しいの」

「えっ?」

目に見えてヤスの眼が輝く。

「でも、…手と足が痛くて…」

俺は可愛らしく見えるように意識して言った。

「外してくれると嬉しいな」

「えっ、だけど、勝手なことするとサトルに怒られるからなあ」

(さすがに難しいか…だけどここで諦めるわけにはいかない)

「ちょっとだけでもダメ?私…初めてなの」

そう言うとヤスの鼻息が荒くなった。

「初めてが縛られてなんて…ねっ、絶対逃げたりしないよ」

「うん、そうだな。逃げないよな」

足元でカチャカチャという音、そして右足が自由になったのを感じる。

どうやら手枷足枷は手錠だったようだ。

左足も外されて、今度は俺の体の上に馬乗りになって腕の手錠を外し始めた。

(右手…もう少し…そろそろサトルが帰ってくるかも…)

ヤスは腕の手錠を外すために俺の上で四つん這いになって手を伸ばしている。ちょうど腰が膝のあたりにある。

『ガチャ』

俺は最後の手錠が外されると同時にヤスの股間に思いっきり膝を入れた。

「うぎゃあっ」

そのまま悶絶するヤスをベッドの脇から下に落とす。

(よしっ、あとは逃げるだけだっ)

ドアを勢いよく開けると同時に体に熱い衝撃が走る。

(しまった…待ち伏せ…)


◇◇◇◇◇◇

9月22日(水) 午後11時15分 島津政信


「うっ」

俺が目を覚ますと再びベッドに磔にされていた。

「起きたか」

「ううっ」

俺の覚醒を待つようにサトルが話し始めた。

「面白いことをする女だな。ヤスはまだ気絶している…まあ、たまにはあいつも痛い目にあったほうがいい」

徐々に視界が戻ってきた。

(く…失敗したか…どれくらい俺は寝てたんだ?)

「ああ、そんなに時間は経っていない。調節したからな」

「くそっ」

思わず声に出してしまった。

「なあ、さっきまでは全然感じていなかっただろ?」

(バレてたのか?)

「あんな演技に気がつかないのはヤスくらいだからな」

そう言って近づいてきたサトルの手にはチューブのクリームのようなものがあった。

「なっ、何をするつもりだ?」

「電車で最初に見た時から考えていたんだ。お前が啼いて俺の精子を欲しがる姿をな」

「くっ、誰がお前なんかのっ」

思わず男言葉になる。しかしサトルは俺の言葉を気にする様子もなく、チューブからクリームを取り出す。

冷たいクリームが胸に薄くのばすように広げられる。

「んんっ」

胸を触られて今度は自然に声が出た。ヤスとは比べ物にならないほど上手い。

「なるほど、本当に感度はいいんだな」

どうも揉まれた胸が熱を持っているような気がする。

「次はこっちだな」

今度は股間に冷たい感触。

「んああっ」

クリトリスを指が掠めて思わず声が出た。

「これ…なんなんだ?」

俺は恥ずかしさを紛らわすために話しかける。

「これか?媚薬だ」

「び、媚薬?」

「ああ、高級品だから効果もあるらしいぞ。何か体に変化はないか?」

例の人を観察するような目で俺を見る。

「何も、ない」

そう強がってはいるものの俺の体、それも胸と股間がジンジンと熱くなってきた。

「ふーん」

サトルは少し離れたところにあった椅子を持ってきてベッドの脇に置いて座る。

「どうするつもりなんだ?」

「いや、座って効果を見るだけだ」

俺も冷静を装っているが、心臓が激しく打ち始めていた。


次話 3周目 9月22日(水) 午後11時30分
2014/09/20

3周目 9月22日(水) 午後10時30分 島津政信

3周目 9月22日(水) 午後10時30分 島津政信


「んん」

目が覚めた俺は自分がベッドに寝ていることに気がついた。

(ここはどこだ)

天井がいつもと違う。

(えっと…ああ、カフェを出たところで…二人組の男に会って…ああっ)

最後の記憶の中の『獲物』という言葉が頭に浮かんで一気に覚醒した。

『ガチッガチッ』

起き上がろうとすると、両手両足が何かに結び付けられているように動かない。

両手両足のあたりから金属の音がする。

何とか状況を知ろうと首を回して周りを確認しようとしたところで、膨らんだ胸の先が目に入った。

(げっ、服がないっ)

自分が全裸であることに気がついたところでドアが開く音がした。

「おおっ、起きてるっ、おはようっ、美紗ちゃん」

あの茶髪のおしゃべり男の声。

黒髪眼鏡の観察してきた男の方は何も喋らないが、おそらく一緒にいるのが気配でわかる。

「おいっ、俺をどうするつもりだ?」

そう言うとおしゃべり男の笑い声が響いた。

「はははは、『俺』だってさっ」

茶髪がもうひとりの男に向かって笑いかけたようだ。

「ああ」

茶髪のおしゃべりに対して黒髪の方は言葉数が少ない。

「みーさちゃん、『どうするつもりだ?』そんな言い方してもぜーんぜん怖くないよ」

「くっ」

(そうだった、今の体では何を言っても男を怯ませることはできない…どうする?)

「あらら?今度は黙っちゃった。もうちょっとお喋りしたかったんだけどな」

俺の視界におしゃべり男の顔が現れた。

「うーん、面白くないなあ…どう思う?」

これは俺ではなく、もうひとりの男に言ったものだ。

見えないが爬虫類のような目で観察しているのだろう。皮膚を這うような視線を全身に感じる。

「何が目的なんだ?」

そう言うとおしゃべり男が喜んだ。

「『何が目的なんだ?』かあ…、なんだと思う?」

全裸でベッドに拘束されている以上目的は明らかだろう。

「お…私のカラダ?」

「あれ?もう『俺』って言わないだ…つまんないなあ、でも、正解でーす」

(くそっ、面倒だな…とりあえず、この手と足が自由になれないと逃げられないし)

からかうような言葉遣いをするが、茶髪の目は俺の体から離れない。

(従順な振りをして手枷と足枷を外すように誘導しよう)

わざと上半身をくねらせて胸を揺らす。

「ゴクン」

茶髪の喉が鳴る。

「なあ、サトル、先にやっていい?」

「ああ、好きにしろよ、だけど入れるのはダメだ」

黒髪の男が答えた。どうやら名前はサトルというらしい。

「よーし」

そう言って茶髪が俺の体に馬乗りになって胸を揉んでくる。

(痛っ、下手くそだな)

だが、揉まれる度に「んっ、んっ」と喘ぎ声を我慢するような声を出す。

「うわー感度いいんだ?よーし、もっと触って啼かせるぜ」

そう言ってさらに揉んでくる。

(痛いってのに…)

「んあっ、ね、キスして…」

俺はじっとおしゃべり男の目を見つめて可愛らしく見えるように言う。

おしゃべり男は「いいぞいいぞ」と嬉しそうに唇を重ねてくる。

舌が無理矢理に入ってくる。

(げぇ…俺は男だぞ)

口の中を男の舌が滅茶苦茶に這い回る。

(こいつ、さてはすげえ下手くそだ…)

しばらくして唇を離す。

「そろそろ濡れちゃったかなあ?」

(濡れる訳無いだろ?)

そう思うが触った瞬間『チュプ』っと音がする。

(まっ、まさか?なんで濡れるんだ?)


次話 3周目 9月22日(水) 午後11時 島津政信
2014/09/19

3周目 9月22日(水) 午後4時20分 島津政信

3周目 9月22日(水) 午後4時20分 島津政信


「じゃあ、また夜に」

「うん、電話待ってるから」

高樹に手を振って俺は帰路に着く。

行きの電車でも今日は何もなかったから気分は軽やかだ。

駅に着いて電車を待つ。

(どうやったら元に戻るんだろうな…)

そう思っていたら、聞き覚えのある声がした。

顔を上げると俺の座る前に昨日の二人組が立っていた。

「なあ、そういえば昨日言ってた痴漢の女の子の写真って送られてきたのか?」

昨日はほとんど喋らなかった男が話しだした。

「ん?珍しい、興味あんの?」

「ああ、ちょっとな」

どうやら、昨日俺を観察するような目で見ていた男は普段はお喋りな男の話にはあまり乗らないらしい。

「あるよあるよ…ちょっと待って…ええっと…ああ、これこれ」

どうやら携帯の画像を見せているようだ。

(うわ…俺の写真だったらどうしよう…ああ、早く駅に着いてくれ…)

「顔がはっきり写ってないんだよな」

「ふーん、ちょっと俺にも送ってくれよ」

「マジで?どうしちゃったのよ?」

どうも上から視線を感じる。

(見たらダメだ)

そう思って俺が意識して二人の足元を見つめていると

「この顔どっかで見ような気がするな」

そう聞いた瞬間思わず一瞬顔を上げてしまった。

その一瞬で俺は見てしまった。

確認するようにじっと俺を見つめる男の目を。

しかし、それ以上は特に何もなく、降車駅に着き、俺は急いで電車を降りた。

◇◇◇◇◇◇

9月22日(水) 午後9時 島津政信

「いやあ、お疲れ様、雨が降りそうだけど送っていこうか?」

そう店長が言うのを丁重に断って俺は帰る準備をする。

(あんな制服だなんて聞いてなかったぞ)

フリフリのブラウスにピンクのミニスカート。スカートは肩ひも付きで、コルセットみたいなのでウエストを絞って胸が強調される。

(全く…高樹も知ってたなら教えてくれても良かったのに)

店を出ると街灯がたくさんあるので不安は感じないものの、時間が遅いせいか人通りはほとんどなかった。

『ゴロゴロ』

遠くで雷の音が聞こえる。

(これは急がないと…一雨来るな)

小走りに店から出たところで声がかけられた。

「すみません」

「えっ、はい」

振り返った俺の前に背の高い男がいた。

(ん?どこかで見た顔のような…)

通りは街灯はあるが薄暗い。

(この目つき…あっ)

あの大学生の二人組の眼鏡の方だった。

(偶然か?)

俺がそこまで考えたところで脇腹に熱い衝撃がきた。

「今日の獲物ゲットォ」

意識を失う中、後ろから聞こえたのはおしゃべりな男の声だった。

◇◇◇◇◇◇

9月22日(水) 午後9時30分 高樹美紗


(あれ?)

メールが来ているのを知らせるランプが携帯についていた。

(島津からか)

『今日は疲れたのでもう寝ます。また明日の朝に。』

(あのカフェ、意外に人気あるもんね。それにしてもあの制服を着て働いていたんだ…明日からかってみよう、ふふふ)


次話 3周目 9月22日(水) 午後10時30分 島津政信
2014/09/18

3周目 9月22日(水) 午前7時20分 高樹美紗

3周目 9月22日(水) 午前7時20分 高樹美紗


アタシはようやく、それっぽい感じになってきたことに気分をよくしていた。

(夜はその日あったことを話して、一緒に登校して、これって付き合ってるみたいなもんよね)

「朝起きたら、琢磨からめちゃくちゃ電話がかかってたんだよ」

そう言われてギョッとするものの結局連絡はとってないことに安堵する。

電車も昨日のことがあるから、島津をドアの前に立たせて、守るように立つ。

「もうすぐ大会があるけど、もし、それまでに治らなかったら応援に来てくれよ」

そう言うと

「もちろん見に行くよ」

そんな会話の中で『ガタンッ』揺れるたびに島津と体が当たる。

「うわっ」

そう言って驚く島津。

(ちょっと、『うわっ』って…)

「『うわっ』はないだろ、男じゃないんだから、『きゃっ』とか言えない?」

「んっ」

耳元で小声で言ったせいか、島津の顔に赤みが差して、ちょっと悶えるような声を出す。

(やめてよね。ただでさえ神様のあれがあるんだから)

アタシは島津を見ないようにして下半身に血が向かうのを必死で誤魔化した。

◇◇◇

3周目 9月22日(水) 午前8時30分


学園に着くと葛城が目の前に座る。

「ねえ、アンタ、ひょっとして島津くんと付き合ってるの?」

「えっ?」

「なんか噂になってるよ。今日も一緒に登校したんでしょ?」

「う、うん、一緒に来たけど…昨日痴漢から助けてもらって…」

「ああ、そうだったんだ、でも、もし付き合うなら本気じゃないとヤバイよ。島津君人気があるんだから」

「うん、分かった」

(そうか、知らなかったけど俺って女子から好かれてたんだな)

「なんか最近アンタ素直ねぇ、雰囲気も変わったし…何かあったの?」

「えっ?いや、そう?」

「まぁいいけど。今のアンタ、昔に戻ったみたいで良いよ」

葛城が懐かしそうな目で俺を見た。

「そうそう、お願いがあるんだけど…」

続けて葛城が切り出した話によると、どうも亜紀の彼氏が経営しているカフェのバイトが足りないらしい。そこで俺に急遽やってくれというのだ。

(高樹に聞いてみないと判断できないなあ)

ちらっと高樹の姿を探す。

窓際で友達と話をしている高樹と目が合った。

「ちょっと考えさせて」

俺は葛城にそう言うと廊下に出る。しばらくすると高樹が出てきた。

「どうした?」

あたりをはばかるように小声で高樹が尋ねてきた。

「かつら…亜紀からバイトを頼まれて」

「ああ…なるほど…」

高樹がそれだけで分かってくれたようだった。

「で、どうする?」

「いや、親友なんでしょ?手伝うくらいなら…」

俺が手伝う意志を伝える。

「うん。じゃあバイトの終わりに迎えに行くよ」

「いや、いいよ。それくらい一人で帰れるし。そっちも大会が近いんだから部活を優先して欲しい。また明日の朝に報告するから」

「…ああ、そうだな。」

ちょっと考える素振りを見せた後、高樹も同意した。

二人がそろって消えたのを確認して、葛城は本当に二人ができてるんじゃないかと疑わしい目で廊下を眺めていたが、俺はそんな風に思われているとは全く気づかないまま時間差で教室に戻る。

「で、どうっ?」

葛城がすがるような目で見る。

「いいよ。だけど、場所を忘れちゃったから一応教えて」

俺がそう言うと大喜びで詳しい地図まで書いてくれたのだった。

次話 3周目 9月22日(水) 午後4時20分 島津政信
2014/09/17

3周目 9月21日(火) 午前8時 高樹美紗

3周目 9月21日(火) 午前8時 高樹美紗


「おい、おっさん、何触ってんだ?」

アタシの野太い声に周りの乗客が騒ぎ始めた。

「なあ、おっさん、何触ってんだって聞いてんだけど」

アタシの怒りは凄まじいものになっていた。

前回のこともあり、痴漢の手を後ろ手に持って締め上げる。

「ぐっ、くそっ」

おじさんの手は島津の胸に入っている。言い逃れできない状況だった。

周りの好奇の目がアタシと島津、それに痴漢に注ぐ。

駅に着いたところでアタシは痴漢の腕を掴んだまま降りる。島津が心配そうに後ろをついてきた。

「たっ、いや島津、どうするの?」

「もちろん、駅員に引き渡すんだよ」

アタシと島津は近くにいた駅員に訳を話して、警察が呼ばれた。

駅員の詰所で警察に話をして、痴漢を引き渡す。

(あー、スッキリした)

前回の最後の映像を思い出して、アタシの気分は上々だった。

◇◇◇◇◇◇

9月21日(火) 午後4時10分 島津政信

高樹から琢磨から連絡が来ても絶対に連絡を取らないこと、と念押しされて俺は一人電車で帰る。

駅に着くと朝のことが思い出される。

(あの痴漢、ちょっとかわいそうになってしまったな。まあ、自業自得ってやつなんだが…)

『間もなく~△△行き~快速電車がまいりまーす』

がやがやとした駅のホーム。思ってた以上に人が多い。

(この時間は学生が多いな、大学生も結構いる。…ああ、○○大学の学生か…)

俺の通う学園は大学の附属なので大学生がいるのもうなずける。

『プシューッ』

ドアが閉まり、電車が動き出した。

俺は運良く座ることができた。

目の前には大学生っぽい男2人が立っている。

片方は茶髪でパーマ、もう片方は黒髪で黒縁のメガネをかけている。

茶髪は今風のアホそうなチャラい感じの男だ。

黒髪の方は目がキツそうな感じだが、頭が良さそうだ。

(ふーん、大学生ってのは暇そうだな)

一人ががぺちゃくちゃとしゃべるのをぼんやりと聞きながら電車にゆられる。

「なあ、俺の友達が朝、痴漢見たんだって」

(へえ、痴漢って結構いるもんなんだな)

俺はのんびりと

「で、助けてやったのか?」

「いや、どうもその子の彼氏みたいなのが助けたって話だったよ」

「なんだ、彼氏つきか…」

黒髪の男が何かを考えるように黙った。

「それがその女の子がめちゃくちゃ可愛かったってそいつが言ってた」

「…どんな子なんだ?」

「確か写真撮ったって言ってたな、よし、メールで送ってもらうか」

「お前馬鹿じゃないのか?」

茶髪が自分で言っといてゲラゲラ笑っているが、俺の顔は青ざめていた。

(それって…まさか…見られて…写真まで…?)

チラッと大学生を見ると、黒髪と目が合ってしまった。

(なんだ…この目つき…?)

こちらを観察するような目に慌てて俯いた。

◇◇◇◇◇◇

9月21日(火) 午後7時半 島津政信

『トゥルルル』

携帯が鳴って俺は電話を取った。

「もしもし?」

「ああ、ちゃんと出たわね」

「そりゃ、暇だしな」

「何してたの?」

「えーっと、予習とか…、なあ、それより部活どうだった?」

「ん?大丈夫よ。バッチリ、主将からも1本取れたし」

「ええっ?マジか…俺より上手いんじゃないか?」

「そう?ふふふ、なんならこのままでも良いけど?」

「いやいや、そんなわけにもいかないだろ」

軽口を叩きあって、また明日一緒に学園に行く約束をして電話を切った。

(あっ、そういえばこんなに女子と話をしたことなかったなあ)

そんなことを考えてベッドに寝転がっていると、疲れからか気がついたときには寝てしまっていた。

次話 3周目 9月22日(水) 午前7時20分 高樹美紗
2014/09/10

2周目 9月26日(日) 午後11時50分 高樹美紗

9月26日(日) 午後11時50分 高樹美紗

アタシは布団に体を投げ出して悩んでいた。

(どうも今周はずっと島津の様子がおかしかった。なぜだろう、体調が悪いとか…どうしたらいいんだろう?)

そして、目の前が真っ暗になり、見覚えのある真っ白な部屋に…

「今回はお主が脇役になっとったのう」

「どういうこと?」

「しょうがないのう」

そう言うと空中にモニターのようなものが出て、一人の少女が映る。

少女は旅館のようなところで一人の男に組み敷かれて喘いでいた。

「ええっ?ちょっとっ、これって?えっ?今?誰?」

アタシは予想だにしない映像に焦る。

「うーむ、教えてやってもいいんじゃが、どうしようかの?」

アタシは早く教えるように目で促す。

「この男はの、痴漢じゃ」

「へ?」

「火曜日から毎日のように痴漢に遭ってたのじゃ。それで金曜の夜から二人はずっとこの調子なんじゃ」

「ちょっ、ちょっと待ってよ、どういうこと?」

アタシは神様の襟首を掴んで前後に振る。

「わわわっ、儂は神様じゃぞ、うわわっ、分かった、分かったから、やめてくれっ」

そして、今回の顛末を無理矢理に聞き出した。

「全く…今回だけじゃからな…ん?」

ブツブツ文句を言いながら神様がアタシを見た。

静かに考えをまとめていたアタシはどう考えてもおかしいことに気がついた。

「ねえ、神様、アンタ、アタシに言ってないことがあるんじゃない?」

「ふあっ?いやいや、そんなことはないぞえ」

あからさまに動揺する神様。

「神様、嘘をつくと鼻が伸びるのよ」

「ええっ?」

そう言って神様は鼻を触る。

「あっ」

「やっぱり嘘をついてるのね。言いなさい、何をしたの?」

神様の頭に手を置く。

「いやー、そのー」

「は・や・く」

頭を手でギュッと掴む。

「いたっ、痛いぞっ、わっ、分かったから」

手をどけると自分の頭を撫でながら神様がぼやく。

「儂は神様なのに…」

「早く言いなさい。おかしいのよ、アタシは2年間学園に通っているのに一度も痴漢なんて遭ったことがない。なのに、女になって最初の日から痴漢に遭うなんて」

神様が目をキョロキョロする。

「それに最初の日にアタシがあんなに発情したのも今から考えれば十分おかしかったし」

さあ、と言うと神様が拗ねたように口を開いた。

「ちょこっと弄っただけなんじゃ。それに、儂も最初にちょっと弄るぞって言ったじゃろ?」

「どう弄ったのよ」

「んーと、まずはお主の元の体の感度を上げての…発情しやすくしての…それに周りの男も発情しやすくした…くらいのものじゃな」

無い胸を張って自慢げに話す。

「『ものじゃな』じゃないわよっ、アンタっ、そんなことしたら、そりゃこんなことになるわよっ」

「すまんのじゃ」

「全くスマンじゃないわよ、この馬鹿っ」

思わず、叱りつけていたアタシに神様が反撃を開始する。

「じゃあ、このゲームは終了することにするのじゃ」

(いや、…それは困るのよ)

アタシの脳裏に島津家の団らん風景が思い浮かぶ。

「お主にはすまんかったのじゃが、では、ゲームはこれにて終了で…」

「ちょっと待ちなさいよっ」

その言葉を聞いてニヤっと笑う神様。

「どうしたのかの?」

「わかったわよ、ゲームを続けます」

「それでいいのかや?」

「いいもクソもしょうがないわよ…ってアンタそういえば人の頭の中覗けるんじゃ…さっきまでのやり取りって…」

ふふーん、とごまかす神様に殺意を覚えたが何とかこらえる。

「いいわよ。何が何でもクリアしてやる。その代わり毎回今回と同じように最終日の様子を見せない、分かった?」

「あい、分かった、それでは3周目に突入じゃなっ」

次話 3周目 9月21日(火) 午前8時 高樹美紗
2014/09/08

ロゴスでの日常

「魔石っていうのはね、魔力を含んだ石のことなんですよ」

ここはギルド内のカフェ。

ウィリアムさんと向かい合って座って僕は魔法の講義を受けていた。

ギルド証や家の風呂やキッチンに使われている『魔石』というのがなんなのかよく分からなかったので、誰かに聞こうとギルドに来たら偶然いたウィリアムさんが親切に教えてくれることになったのだ。

「そもそも、葵さんは『魔法』とは何かわかっていますか?」

「えっと…いえ…すみません、知りません」

(ケルネには魔法なんてなかったもんなぁ)

「『魔法』とは、この世の物理法則を超えた力の総称なのです。だから、魔術、精霊術、召喚術、陰陽術、その他全ての物理攻撃以外が広い意味では『魔法』と呼ばれています。だから『魔法使い』というのは総称に過ぎないのです」

「ふむふむ」

(じゃあサムライの使う特殊な力も『魔法』に分類されたりするのかな?)

「ですので、実際のところ、魔法使いの中には魔力のないものもいます。精霊の力を借りる精霊術や、幻獣を呼び出す召喚術などは精神力を使うと言います」

「へぇー」

「おっと、話がそれましたが、魔石というのは、この中でも魔術を使う人が利用する魔力を秘めた石なのです。例えば、私も体内に魔力を持っています。これは、その人の生まれ持ったものですので全くない人のほうが多いのですが、魔石を利用することで魔力のない人も魔術が使える訳です」

「じゃあ、魔石を持っていれば魔法使いになれるってことですか?」

「ええ、そうですよ。ただし、魔力があるだけでは何も起こりません。そこで僕ら魔術師は、術式というものを利用します」

「術式?」

「ええ、魔法陣と言った方が分かりやすいかもしれません。例えば…」

ウィリアムさんが指輪を外して見せてくれた。

「ここです…文字が刻まれているでしょう?これが術式と呼ばれていて、大昔から研究されてきた定形文なんです。通常はこれを魔力で描きます」

そう言ってウィリアムさんが指を横に動かす。

「?」

「魔力が見える人にはこれで文字が書かれているのが見えるんですよ。この指輪にはこの文字を目に見える形で刻んであるんです。そうすることで魔術が使えない人も魔石分の魔術が使えるというわけです」

(なるほどなぁ)

「魔石はなぜ出来上がるのかは解明されていませんが、一説には空気中にある魔力が長い年月をかけて石に宿るのだと言われています。さらに、100年ほど前に偉大な魔術師ガリアーニが魔力を込めることのできる石を発見し、今は高価ですがそれを利用した武器なども作られています」

「ウィリアムさん、ありがとうございます。とても分かりやすかったです」

「いえいえ、お役に立てて良かったです。それでは」

そう言って立ち上がったウィリアムさんに早くも別の人が話しかけていた。

ウィリアムさんに人気がある理由がわかった気がした。


◆◆◆◆◆


今日はアンナさんに誘われて、家に遊びに行くことした。

「ねえ、アオイっ、こっちも持ってぇっ」

マギーさんも行くというので、お店に寄ったら、大量の衣類をカバンに詰め込んでいた。

「えっと…マギーさん?これは…一体…」

「秋、冬物なのよ、アンナの家は…ってアオイは知らないもんね。きっと行ったらびっくりするわよぉ」

馬車を呼んで、荷物を乗せる。

「あはは、これじゃ、人が乗ってるのか、服が乗ってるのか分からないわね」

マギーさんは笑ってるけど、本当に座るところがないくらいだった。

外を眺めると、ロゴスの街の景色が見える。

(ケルネとは全然違うんだなぁ…城壁に囲まれて、地面は土じゃなくて石畳だし。家も煉瓦や石造りの家ばかりだもんね。人が多くて店も多いから面白いけど…)

「あのぉ、アンナさんの家ってもしかして西地区なんですか?」

外を見ていてふと気になったことを質問する。

「そうなのよ、珍しいでしょ…あっ、もうすぐ着くわよ」

西地区の中でも北の方に馬車が向かう。

そして…

「ふぇぇ」

僕は驚きすぎて声が出せなかった。

「えっと…これって…」

マギーさんが僕の驚く姿に満足そうに笑った。

「ねっ、驚いたでしょ」

アンナさんの家は、そもそも家と言っていいのか、まるで学校のような大きさだった。ギルドと比べてもこちらの方が大きいかもしれない。

「ここにアンナさんは一人で住んでいるんですか?」

「あはは、そんなわけないじゃない。アンナは自分のパーティメンバーをここに住ませているの。ただでさえ危険と隣り合わせのハンターでしょ、ましてや女性メンバーは…ね。だからアンナは住むところや食事を安く提供してあげているのよ」

そう言っている間に玄関前で馬車が止まる。

(何階建てなんだろ?)

そう思いながら見上げる。木で作られた温かみのある古い建物は本当に学校のようだった。

「さっ、アオイちゃん、荷物を出すの手伝ってっ」

そう言われて手伝っていると、玄関が開いて、何十人もの女の子が飛び出してきた。

「マーガレットさんっ、待ってたよぉっ」

「アオイさん、この間はカッコよかったぁっ」

黄色い声に囲まれて頭がクラクラする。

結局家に入ってもずっと話に花を咲かせていた。

「ここは?」

講堂?って思うくらい大きな部屋。10人くらいは並んで座れそうな長いテーブルが3脚置かれている。

「ここは食堂なのよ。だけど、今だけマーガレットさんのお店になるの」

マギーさんがてきぱきと並べていくのを眺めながら隣にいた女の子と話をする。

どうやら、マギーさんもアンナさんの考えに同調して季節ごとに安く服や装備をこの家のハンターに売っているらしい。

「安くっていっても、ちゃんと利益は出しているのよ。製造元から大量に購入して安く仕入れたり、古着も混ざってるしね」

いつの間にか僕の隣にマギーさんがいた。

「でも、こんな値段で買わせてもらえるのって嬉しいですっ」

さっそく並べられた服に目をキラキラさせて走っていった。

その時、入口からアンナさんの声がした。

「アオイ、来てくれたのか。すまないな、遅れてしまった。マギーも、毎度助かる。ありがとう」

女性ハンター達が口々に挨拶をする。

「どうだ?びっくりしただろう?」

「はい、すごい人数ですね」

「せっかくギルドが家をただで貸してくれるって言うから利用しないとな。一人前のハンターになるための講義や訓練もしているんだ」

「本当に学校みたいですね」

「ああ、この子らを育てるのは私の趣味みたいなもんだからな」

(アンナさんって偉いなぁ)

その後、みんなと一緒に食事をして僕は家に帰った。


◆◆◆◆◆


葵とラルフがロゴスに来て数ヵ月後のこと。


「本当にいいの?」

僕はラルフにもう先程から何度聞いたかわからない質問をする。

「葵、くどいぞ。早く切ってくれ」

「分かったよ、いくよっ」

『サク』

鋏がラルフの長い銀髪を切り取った。

きっかけはラルフが髪を切りたいと言い出したことだった。

「髪が長いと面倒だ」

それだけの理由で綺麗な銀髪を切れという。

(邪魔ってこともないと思うけど…)

一応マギーさんに聞いていたコツや方法を思い出しながらゆっくり切っていった。



◇◇◇◇◇


「ど…どうかな?」

鏡をラルフに向ける。一応耳を少し隠すくらいの長さにして、サラサラの前髪を真ん中で二つに分けてみた。

「ああ、いいな。葵は髪を切るのも上手だ」

「え?そうかな?えへへ」

そう言って照れていたら玄関の外からベルが鳴らされた。

「こんにちは~、ラルフ様の服を持ってきたわよ~」

「あっ、マギーさん」

玄関を開けてマギーさんが入ってきた。

散髪したラルフの姿を見て固まる。

「あれ?ラルフ様の綺麗な銀髪が…ああ…以前の貴族様のような長髪も良かったけど、今度はお姫様を守る騎士様のような…」

(え?マギーさん?)

マギーさんが一人の世界に閉じこもってしまった。ラルフが固まるマギーさんの手から服を取って部屋に運んでいった。

「ああっ…あれ?ラルフ様は?」

ようやく自分の世界から帰ってきたマギーさんがラルフが既にいなくなっていることに気がついて、僕の手を取る。

「葵っ、素晴らしいわっ、私の技術を教えた甲斐があったわねっ」

呆気にとられた僕の手をブンブンと振ってキラキラした目でマギーさんは何故かお礼を言って帰っていった。
2014/09/07

女同士の味

「ちゅ、んちゅ…んあっ、はぁ、はぁ…」

(ん…?あれ?目を開いたのに何も見えない…?)

そう思って目をぱちくりしていると口に何かが入ってきていることにも気がついた。

歯の裏や僕の舌をなぞられる。

(気持ちいい…)

ぼぉっとした頭で快感を味わう。僕も絡め取られた舌を動かす。

と、急に目の前が明るくなった。

「あ…」

目の前にいたのはマーガレットさんだった。

「あれ?…どうしてマーガレットさんが…んんんっ」

僕の質問に答えず、再びマーガレットさんの唇が僕の言葉を止める。

「んちゅっ、んんんっ…ぷはぁ、どうして?」

「大丈夫、アタシに任せておきなさい。アオイちゃんはただ気持ちよくなればいいのよ」

僕の質問にはやっぱり答えず、マーガレットさんの舌が耳の中を這い回った。

体の奥でくすぶっていた火が再び燃え上がり始めた。

「やっ、あっ、それっ、だめっ」

「何がダメなの?」

耳の中に息を吹き込まれるだけで体がブルブルと震えた。

「いやんっ、だって、そんなされたらおかしくなるよぉ」

そう言っている間にマーガレットさんの舌が首筋に移る。

『ねろ…ねろ…ちゅっ』

「ふぅっ、んっ…」

舐められる場所が変わるたびに僕の体が新しい快感を覚える。

「あっ、そこは…」

「ふふ、ここが好きなのね」

そう言って胸が揉みしだかれる。

「アオイちゃんの体って細いのに胸は丸くて大きいし、柔らかいのよね」

「いやっ、そんなこと言わないでぇ」

「褒めてるのに…そんなこと言ってると噛んじゃうわよ」

カプッとマーガレットさんの歯が優しく乳首を噛んだ。

「やっ、あっ、はっ、ぁぁぁああっ」

マーガレットさんの歯や舌の動きに合わせて僕の口から断続的に声が出る。

『チュー』

そのまま吸われるとふわふわっと体が浮かび上がりそうになった。

「だめぇっ、どうしてぇっ、あっ、おかしくなるよぉ」

「うふふ、アオイちゃんのいいところはお姉さん全部分かってるのよ…諦めてイっちゃいなさい」

そして、割れ目に指が添えられて、クリトリスを摘まれる。

「だめっ、あっ、そこはっ、びんかんだからぁっ」

「気持ちいいのね、我慢しちゃダメよ」

そう言って、クリトリスを押しつぶすようにしながら、膣内に指を差し込んだ。

『ちゅくちゅく』

「あっ…だめぇっ」

既に溢れかえっていた愛液が水音を出す。

「ダメじゃないでしょ?ほら、あなたの体は嫌がってないわよ」

抵抗なく指が僕の中に入ってきた。繊細な細い指が僕の中の気持ちいいところを激しく擦る。

「んんあああああっ、だめっ、マーガ、レットさんんっっ、おかしくなるよぉぉぉっ」

「良いのよ、アオイっ、さあっ、おかしくなりなさいっ」

「あっ、イクっ、イクよぉっ、はぁぁぁぁっ、んんっっっ」

激しい痙攣とともに割れ目からピュピュッと愛液が飛び出した。


◇◇◇◇◇


それから何度もイカされて、結局、気を失った僕の意識が覚醒したのは太陽が沈もうとしている頃だった。

「あのぉ、マーガレットさん…」

僕はマーガレットさんの真意を聞きたくておずおずと話しかける。

「なぁに?アオイ」

(アオイ?アオイちゃんじゃないっ)

「えっとぉ…」

「また休みの日は来てね?あんなに激しく愛し合って…アオイの乱れ方と言ったら…ほらぁ、シーツがが愛液でビショビショよ」

(ああっ…どうしよう?)

「ええっ、いや、あの、そのぉ…」

なんといっていいか分からず戸惑う僕の顔をしばらく見ていたマーガレットさんだったけど、急に笑い出した。

「ふっ、ふふふっ、あはははっ」

(どうなってるの?)

「あはは、冗談よぉ、もう。戸惑う顔も可愛いわねぇ。分かってるわよ、あのくそニックに媚薬でも盛られたんでしょ?」

「え…?」

「でも、アオイも気をつけなさいよ。あなたみたいに可愛い子は男がほっとかないんだからね。あっ、アタシのことはマギーって呼んでくれていいわよ」

どうやら、マーガレットさんは僕が発情していたのは媚薬を盛られたせいだと勘違いしてくれているようだ。

「あっ、はい、マギーさん助けていただいてありがとうございました」

「お礼はまた服を買ってくれたらいいからね。それに、美少女が乱れる姿も見れて良かったわ」

恍惚とした表情で遠くを見たあと、僕を見つめるマギーさんの目が光ったように見えて、僕は慌てて服を着るとマギーさんの店を後にした。


◆◆◆◆◆


家に着くとラルフが居間で本を読んでいた。

「葵、遅かったな…ん?」

クンクンとラルフが匂いを嗅ぐ。

「どっ、どうしたの?」

「いや…まあいい。あの女と一緒にいたんだな?」

「えっ?あ、うん。マギーさんに助けてもらったんだ」

怒られるのかと思ったけど、ラルフは僕に危険がなかったことを確認すると再び本に目を戻す。

(「やはり今度からはついて行くか」)

「何か言った?」

「いや」

お風呂にでも入ろうかとドアを開けた時にボソッとラルフが何か呟いたような気がしたけど気のせいだったのかな。