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2014/09/21

3周目 9月22日(水) 午後11時 島津政信

3周目 9月22日(水) 午後11時 島津政信


「美紗ちゃんって敏感なんだね」

茶髪が俺の体の上からどくと足元に移る。

俺は自分のカラダが反応したことに衝撃を受けながらも必死に気持ちを立て直そうとした。

『ねろっ』

急に割れ目が舐められる感触にゾッとして鳥肌が立つ。

「ひゃんっ」

「おおっ、気持ちいいのかな?」

俺が思わず出した声に茶髪が興奮する。

(違う…驚いただけだっ)

『カチャ』

ドアの閉まる音がした。

茶髪が股間を舐めるのに夢中になっていて気がついていないけど、サトルと呼ばれた男が席を外したのに俺は気づいた。

(今だ。サトルとかいう男は油断できないが、こいつだけなら…)

「んっ、はぁっ…ああっ」

わざと喘ぎ声を大きくすると興奮した茶髪がさらに激しく舌を動かす。

(そろそろいいか…)

「あんっ…んっ…ねえ…あなたの名前を教えて、名前で呼びたいの」

そう言うと男が嬉しそうに言う。

「俺はヤスシ、サト…ああ、仲間内ではヤスって呼ばれてるんだ」

「ヤスシさんって呼んでいい?」

そう言うとヤスシはこれ以上ないほど喜ぶ。

「もちろん良いぜ」

ヤスシはサトルに比べるまでもなく顔も体も頭も悪そうだ。

きっと仲間内でも舐められているのだろう。

俺が色目を使うと簡単に警戒を解いた。

(そろそろいいか…サトルが帰ってきても困るしな)

「ねえ、私、あの人よりヤスシさんに抱いて欲しいの」

「えっ?」

目に見えてヤスの眼が輝く。

「でも、…手と足が痛くて…」

俺は可愛らしく見えるように意識して言った。

「外してくれると嬉しいな」

「えっ、だけど、勝手なことするとサトルに怒られるからなあ」

(さすがに難しいか…だけどここで諦めるわけにはいかない)

「ちょっとだけでもダメ?私…初めてなの」

そう言うとヤスの鼻息が荒くなった。

「初めてが縛られてなんて…ねっ、絶対逃げたりしないよ」

「うん、そうだな。逃げないよな」

足元でカチャカチャという音、そして右足が自由になったのを感じる。

どうやら手枷足枷は手錠だったようだ。

左足も外されて、今度は俺の体の上に馬乗りになって腕の手錠を外し始めた。

(右手…もう少し…そろそろサトルが帰ってくるかも…)

ヤスは腕の手錠を外すために俺の上で四つん這いになって手を伸ばしている。ちょうど腰が膝のあたりにある。

『ガチャ』

俺は最後の手錠が外されると同時にヤスの股間に思いっきり膝を入れた。

「うぎゃあっ」

そのまま悶絶するヤスをベッドの脇から下に落とす。

(よしっ、あとは逃げるだけだっ)

ドアを勢いよく開けると同時に体に熱い衝撃が走る。

(しまった…待ち伏せ…)


◇◇◇◇◇◇

9月22日(水) 午後11時15分 島津政信


「うっ」

俺が目を覚ますと再びベッドに磔にされていた。

「起きたか」

「ううっ」

俺の覚醒を待つようにサトルが話し始めた。

「面白いことをする女だな。ヤスはまだ気絶している…まあ、たまにはあいつも痛い目にあったほうがいい」

徐々に視界が戻ってきた。

(く…失敗したか…どれくらい俺は寝てたんだ?)

「ああ、そんなに時間は経っていない。調節したからな」

「くそっ」

思わず声に出してしまった。

「なあ、さっきまでは全然感じていなかっただろ?」

(バレてたのか?)

「あんな演技に気がつかないのはヤスくらいだからな」

そう言って近づいてきたサトルの手にはチューブのクリームのようなものがあった。

「なっ、何をするつもりだ?」

「電車で最初に見た時から考えていたんだ。お前が啼いて俺の精子を欲しがる姿をな」

「くっ、誰がお前なんかのっ」

思わず男言葉になる。しかしサトルは俺の言葉を気にする様子もなく、チューブからクリームを取り出す。

冷たいクリームが胸に薄くのばすように広げられる。

「んんっ」

胸を触られて今度は自然に声が出た。ヤスとは比べ物にならないほど上手い。

「なるほど、本当に感度はいいんだな」

どうも揉まれた胸が熱を持っているような気がする。

「次はこっちだな」

今度は股間に冷たい感触。

「んああっ」

クリトリスを指が掠めて思わず声が出た。

「これ…なんなんだ?」

俺は恥ずかしさを紛らわすために話しかける。

「これか?媚薬だ」

「び、媚薬?」

「ああ、高級品だから効果もあるらしいぞ。何か体に変化はないか?」

例の人を観察するような目で俺を見る。

「何も、ない」

そう強がってはいるものの俺の体、それも胸と股間がジンジンと熱くなってきた。

「ふーん」

サトルは少し離れたところにあった椅子を持ってきてベッドの脇に置いて座る。

「どうするつもりなんだ?」

「いや、座って効果を見るだけだ」

俺も冷静を装っているが、心臓が激しく打ち始めていた。


次話 3周目 9月22日(水) 午後11時30分
2014/09/20

3周目 9月22日(水) 午後10時30分 島津政信

3周目 9月22日(水) 午後10時30分 島津政信


「んん」

目が覚めた俺は自分がベッドに寝ていることに気がついた。

(ここはどこだ)

天井がいつもと違う。

(えっと…ああ、カフェを出たところで…二人組の男に会って…ああっ)

最後の記憶の中の『獲物』という言葉が頭に浮かんで一気に覚醒した。

『ガチッガチッ』

起き上がろうとすると、両手両足が何かに結び付けられているように動かない。

両手両足のあたりから金属の音がする。

何とか状況を知ろうと首を回して周りを確認しようとしたところで、膨らんだ胸の先が目に入った。

(げっ、服がないっ)

自分が全裸であることに気がついたところでドアが開く音がした。

「おおっ、起きてるっ、おはようっ、美紗ちゃん」

あの茶髪のおしゃべり男の声。

黒髪眼鏡の観察してきた男の方は何も喋らないが、おそらく一緒にいるのが気配でわかる。

「おいっ、俺をどうするつもりだ?」

そう言うとおしゃべり男の笑い声が響いた。

「はははは、『俺』だってさっ」

茶髪がもうひとりの男に向かって笑いかけたようだ。

「ああ」

茶髪のおしゃべりに対して黒髪の方は言葉数が少ない。

「みーさちゃん、『どうするつもりだ?』そんな言い方してもぜーんぜん怖くないよ」

「くっ」

(そうだった、今の体では何を言っても男を怯ませることはできない…どうする?)

「あらら?今度は黙っちゃった。もうちょっとお喋りしたかったんだけどな」

俺の視界におしゃべり男の顔が現れた。

「うーん、面白くないなあ…どう思う?」

これは俺ではなく、もうひとりの男に言ったものだ。

見えないが爬虫類のような目で観察しているのだろう。皮膚を這うような視線を全身に感じる。

「何が目的なんだ?」

そう言うとおしゃべり男が喜んだ。

「『何が目的なんだ?』かあ…、なんだと思う?」

全裸でベッドに拘束されている以上目的は明らかだろう。

「お…私のカラダ?」

「あれ?もう『俺』って言わないだ…つまんないなあ、でも、正解でーす」

(くそっ、面倒だな…とりあえず、この手と足が自由になれないと逃げられないし)

からかうような言葉遣いをするが、茶髪の目は俺の体から離れない。

(従順な振りをして手枷と足枷を外すように誘導しよう)

わざと上半身をくねらせて胸を揺らす。

「ゴクン」

茶髪の喉が鳴る。

「なあ、サトル、先にやっていい?」

「ああ、好きにしろよ、だけど入れるのはダメだ」

黒髪の男が答えた。どうやら名前はサトルというらしい。

「よーし」

そう言って茶髪が俺の体に馬乗りになって胸を揉んでくる。

(痛っ、下手くそだな)

だが、揉まれる度に「んっ、んっ」と喘ぎ声を我慢するような声を出す。

「うわー感度いいんだ?よーし、もっと触って啼かせるぜ」

そう言ってさらに揉んでくる。

(痛いってのに…)

「んあっ、ね、キスして…」

俺はじっとおしゃべり男の目を見つめて可愛らしく見えるように言う。

おしゃべり男は「いいぞいいぞ」と嬉しそうに唇を重ねてくる。

舌が無理矢理に入ってくる。

(げぇ…俺は男だぞ)

口の中を男の舌が滅茶苦茶に這い回る。

(こいつ、さてはすげえ下手くそだ…)

しばらくして唇を離す。

「そろそろ濡れちゃったかなあ?」

(濡れる訳無いだろ?)

そう思うが触った瞬間『チュプ』っと音がする。

(まっ、まさか?なんで濡れるんだ?)


次話 3周目 9月22日(水) 午後11時 島津政信
2014/09/19

3周目 9月22日(水) 午後4時20分 島津政信

3周目 9月22日(水) 午後4時20分 島津政信


「じゃあ、また夜に」

「うん、電話待ってるから」

高樹に手を振って俺は帰路に着く。

行きの電車でも今日は何もなかったから気分は軽やかだ。

駅に着いて電車を待つ。

(どうやったら元に戻るんだろうな…)

そう思っていたら、聞き覚えのある声がした。

顔を上げると俺の座る前に昨日の二人組が立っていた。

「なあ、そういえば昨日言ってた痴漢の女の子の写真って送られてきたのか?」

昨日はほとんど喋らなかった男が話しだした。

「ん?珍しい、興味あんの?」

「ああ、ちょっとな」

どうやら、昨日俺を観察するような目で見ていた男は普段はお喋りな男の話にはあまり乗らないらしい。

「あるよあるよ…ちょっと待って…ええっと…ああ、これこれ」

どうやら携帯の画像を見せているようだ。

(うわ…俺の写真だったらどうしよう…ああ、早く駅に着いてくれ…)

「顔がはっきり写ってないんだよな」

「ふーん、ちょっと俺にも送ってくれよ」

「マジで?どうしちゃったのよ?」

どうも上から視線を感じる。

(見たらダメだ)

そう思って俺が意識して二人の足元を見つめていると

「この顔どっかで見ような気がするな」

そう聞いた瞬間思わず一瞬顔を上げてしまった。

その一瞬で俺は見てしまった。

確認するようにじっと俺を見つめる男の目を。

しかし、それ以上は特に何もなく、降車駅に着き、俺は急いで電車を降りた。

◇◇◇◇◇◇

9月22日(水) 午後9時 島津政信

「いやあ、お疲れ様、雨が降りそうだけど送っていこうか?」

そう店長が言うのを丁重に断って俺は帰る準備をする。

(あんな制服だなんて聞いてなかったぞ)

フリフリのブラウスにピンクのミニスカート。スカートは肩ひも付きで、コルセットみたいなのでウエストを絞って胸が強調される。

(全く…高樹も知ってたなら教えてくれても良かったのに)

店を出ると街灯がたくさんあるので不安は感じないものの、時間が遅いせいか人通りはほとんどなかった。

『ゴロゴロ』

遠くで雷の音が聞こえる。

(これは急がないと…一雨来るな)

小走りに店から出たところで声がかけられた。

「すみません」

「えっ、はい」

振り返った俺の前に背の高い男がいた。

(ん?どこかで見た顔のような…)

通りは街灯はあるが薄暗い。

(この目つき…あっ)

あの大学生の二人組の眼鏡の方だった。

(偶然か?)

俺がそこまで考えたところで脇腹に熱い衝撃がきた。

「今日の獲物ゲットォ」

意識を失う中、後ろから聞こえたのはおしゃべりな男の声だった。

◇◇◇◇◇◇

9月22日(水) 午後9時30分 高樹美紗


(あれ?)

メールが来ているのを知らせるランプが携帯についていた。

(島津からか)

『今日は疲れたのでもう寝ます。また明日の朝に。』

(あのカフェ、意外に人気あるもんね。それにしてもあの制服を着て働いていたんだ…明日からかってみよう、ふふふ)


次話 3周目 9月22日(水) 午後10時30分 島津政信
2014/09/18

3周目 9月22日(水) 午前7時20分 高樹美紗

3周目 9月22日(水) 午前7時20分 高樹美紗


アタシはようやく、それっぽい感じになってきたことに気分をよくしていた。

(夜はその日あったことを話して、一緒に登校して、これって付き合ってるみたいなもんよね)

「朝起きたら、琢磨からめちゃくちゃ電話がかかってたんだよ」

そう言われてギョッとするものの結局連絡はとってないことに安堵する。

電車も昨日のことがあるから、島津をドアの前に立たせて、守るように立つ。

「もうすぐ大会があるけど、もし、それまでに治らなかったら応援に来てくれよ」

そう言うと

「もちろん見に行くよ」

そんな会話の中で『ガタンッ』揺れるたびに島津と体が当たる。

「うわっ」

そう言って驚く島津。

(ちょっと、『うわっ』って…)

「『うわっ』はないだろ、男じゃないんだから、『きゃっ』とか言えない?」

「んっ」

耳元で小声で言ったせいか、島津の顔に赤みが差して、ちょっと悶えるような声を出す。

(やめてよね。ただでさえ神様のあれがあるんだから)

アタシは島津を見ないようにして下半身に血が向かうのを必死で誤魔化した。

◇◇◇

3周目 9月22日(水) 午前8時30分


学園に着くと葛城が目の前に座る。

「ねえ、アンタ、ひょっとして島津くんと付き合ってるの?」

「えっ?」

「なんか噂になってるよ。今日も一緒に登校したんでしょ?」

「う、うん、一緒に来たけど…昨日痴漢から助けてもらって…」

「ああ、そうだったんだ、でも、もし付き合うなら本気じゃないとヤバイよ。島津君人気があるんだから」

「うん、分かった」

(そうか、知らなかったけど俺って女子から好かれてたんだな)

「なんか最近アンタ素直ねぇ、雰囲気も変わったし…何かあったの?」

「えっ?いや、そう?」

「まぁいいけど。今のアンタ、昔に戻ったみたいで良いよ」

葛城が懐かしそうな目で俺を見た。

「そうそう、お願いがあるんだけど…」

続けて葛城が切り出した話によると、どうも亜紀の彼氏が経営しているカフェのバイトが足りないらしい。そこで俺に急遽やってくれというのだ。

(高樹に聞いてみないと判断できないなあ)

ちらっと高樹の姿を探す。

窓際で友達と話をしている高樹と目が合った。

「ちょっと考えさせて」

俺は葛城にそう言うと廊下に出る。しばらくすると高樹が出てきた。

「どうした?」

あたりをはばかるように小声で高樹が尋ねてきた。

「かつら…亜紀からバイトを頼まれて」

「ああ…なるほど…」

高樹がそれだけで分かってくれたようだった。

「で、どうする?」

「いや、親友なんでしょ?手伝うくらいなら…」

俺が手伝う意志を伝える。

「うん。じゃあバイトの終わりに迎えに行くよ」

「いや、いいよ。それくらい一人で帰れるし。そっちも大会が近いんだから部活を優先して欲しい。また明日の朝に報告するから」

「…ああ、そうだな。」

ちょっと考える素振りを見せた後、高樹も同意した。

二人がそろって消えたのを確認して、葛城は本当に二人ができてるんじゃないかと疑わしい目で廊下を眺めていたが、俺はそんな風に思われているとは全く気づかないまま時間差で教室に戻る。

「で、どうっ?」

葛城がすがるような目で見る。

「いいよ。だけど、場所を忘れちゃったから一応教えて」

俺がそう言うと大喜びで詳しい地図まで書いてくれたのだった。

次話 3周目 9月22日(水) 午後4時20分 島津政信
2014/09/17

3周目 9月21日(火) 午前8時 高樹美紗

3周目 9月21日(火) 午前8時 高樹美紗


「おい、おっさん、何触ってんだ?」

アタシの野太い声に周りの乗客が騒ぎ始めた。

「なあ、おっさん、何触ってんだって聞いてんだけど」

アタシの怒りは凄まじいものになっていた。

前回のこともあり、痴漢の手を後ろ手に持って締め上げる。

「ぐっ、くそっ」

おじさんの手は島津の胸に入っている。言い逃れできない状況だった。

周りの好奇の目がアタシと島津、それに痴漢に注ぐ。

駅に着いたところでアタシは痴漢の腕を掴んだまま降りる。島津が心配そうに後ろをついてきた。

「たっ、いや島津、どうするの?」

「もちろん、駅員に引き渡すんだよ」

アタシと島津は近くにいた駅員に訳を話して、警察が呼ばれた。

駅員の詰所で警察に話をして、痴漢を引き渡す。

(あー、スッキリした)

前回の最後の映像を思い出して、アタシの気分は上々だった。

◇◇◇◇◇◇

9月21日(火) 午後4時10分 島津政信

高樹から琢磨から連絡が来ても絶対に連絡を取らないこと、と念押しされて俺は一人電車で帰る。

駅に着くと朝のことが思い出される。

(あの痴漢、ちょっとかわいそうになってしまったな。まあ、自業自得ってやつなんだが…)

『間もなく~△△行き~快速電車がまいりまーす』

がやがやとした駅のホーム。思ってた以上に人が多い。

(この時間は学生が多いな、大学生も結構いる。…ああ、○○大学の学生か…)

俺の通う学園は大学の附属なので大学生がいるのもうなずける。

『プシューッ』

ドアが閉まり、電車が動き出した。

俺は運良く座ることができた。

目の前には大学生っぽい男2人が立っている。

片方は茶髪でパーマ、もう片方は黒髪で黒縁のメガネをかけている。

茶髪は今風のアホそうなチャラい感じの男だ。

黒髪の方は目がキツそうな感じだが、頭が良さそうだ。

(ふーん、大学生ってのは暇そうだな)

一人ががぺちゃくちゃとしゃべるのをぼんやりと聞きながら電車にゆられる。

「なあ、俺の友達が朝、痴漢見たんだって」

(へえ、痴漢って結構いるもんなんだな)

俺はのんびりと

「で、助けてやったのか?」

「いや、どうもその子の彼氏みたいなのが助けたって話だったよ」

「なんだ、彼氏つきか…」

黒髪の男が何かを考えるように黙った。

「それがその女の子がめちゃくちゃ可愛かったってそいつが言ってた」

「…どんな子なんだ?」

「確か写真撮ったって言ってたな、よし、メールで送ってもらうか」

「お前馬鹿じゃないのか?」

茶髪が自分で言っといてゲラゲラ笑っているが、俺の顔は青ざめていた。

(それって…まさか…見られて…写真まで…?)

チラッと大学生を見ると、黒髪と目が合ってしまった。

(なんだ…この目つき…?)

こちらを観察するような目に慌てて俯いた。

◇◇◇◇◇◇

9月21日(火) 午後7時半 島津政信

『トゥルルル』

携帯が鳴って俺は電話を取った。

「もしもし?」

「ああ、ちゃんと出たわね」

「そりゃ、暇だしな」

「何してたの?」

「えーっと、予習とか…、なあ、それより部活どうだった?」

「ん?大丈夫よ。バッチリ、主将からも1本取れたし」

「ええっ?マジか…俺より上手いんじゃないか?」

「そう?ふふふ、なんならこのままでも良いけど?」

「いやいや、そんなわけにもいかないだろ」

軽口を叩きあって、また明日一緒に学園に行く約束をして電話を切った。

(あっ、そういえばこんなに女子と話をしたことなかったなあ)

そんなことを考えてベッドに寝転がっていると、疲れからか気がついたときには寝てしまっていた。

次話 3周目 9月22日(水) 午前7時20分 高樹美紗
2014/09/10

2周目 9月26日(日) 午後11時50分 高樹美紗

9月26日(日) 午後11時50分 高樹美紗

アタシは布団に体を投げ出して悩んでいた。

(どうも今周はずっと島津の様子がおかしかった。なぜだろう、体調が悪いとか…どうしたらいいんだろう?)

そして、目の前が真っ暗になり、見覚えのある真っ白な部屋に…

「今回はお主が脇役になっとったのう」

「どういうこと?」

「しょうがないのう」

そう言うと空中にモニターのようなものが出て、一人の少女が映る。

少女は旅館のようなところで一人の男に組み敷かれて喘いでいた。

「ええっ?ちょっとっ、これって?えっ?今?誰?」

アタシは予想だにしない映像に焦る。

「うーむ、教えてやってもいいんじゃが、どうしようかの?」

アタシは早く教えるように目で促す。

「この男はの、痴漢じゃ」

「へ?」

「火曜日から毎日のように痴漢に遭ってたのじゃ。それで金曜の夜から二人はずっとこの調子なんじゃ」

「ちょっ、ちょっと待ってよ、どういうこと?」

アタシは神様の襟首を掴んで前後に振る。

「わわわっ、儂は神様じゃぞ、うわわっ、分かった、分かったから、やめてくれっ」

そして、今回の顛末を無理矢理に聞き出した。

「全く…今回だけじゃからな…ん?」

ブツブツ文句を言いながら神様がアタシを見た。

静かに考えをまとめていたアタシはどう考えてもおかしいことに気がついた。

「ねえ、神様、アンタ、アタシに言ってないことがあるんじゃない?」

「ふあっ?いやいや、そんなことはないぞえ」

あからさまに動揺する神様。

「神様、嘘をつくと鼻が伸びるのよ」

「ええっ?」

そう言って神様は鼻を触る。

「あっ」

「やっぱり嘘をついてるのね。言いなさい、何をしたの?」

神様の頭に手を置く。

「いやー、そのー」

「は・や・く」

頭を手でギュッと掴む。

「いたっ、痛いぞっ、わっ、分かったから」

手をどけると自分の頭を撫でながら神様がぼやく。

「儂は神様なのに…」

「早く言いなさい。おかしいのよ、アタシは2年間学園に通っているのに一度も痴漢なんて遭ったことがない。なのに、女になって最初の日から痴漢に遭うなんて」

神様が目をキョロキョロする。

「それに最初の日にアタシがあんなに発情したのも今から考えれば十分おかしかったし」

さあ、と言うと神様が拗ねたように口を開いた。

「ちょこっと弄っただけなんじゃ。それに、儂も最初にちょっと弄るぞって言ったじゃろ?」

「どう弄ったのよ」

「んーと、まずはお主の元の体の感度を上げての…発情しやすくしての…それに周りの男も発情しやすくした…くらいのものじゃな」

無い胸を張って自慢げに話す。

「『ものじゃな』じゃないわよっ、アンタっ、そんなことしたら、そりゃこんなことになるわよっ」

「すまんのじゃ」

「全くスマンじゃないわよ、この馬鹿っ」

思わず、叱りつけていたアタシに神様が反撃を開始する。

「じゃあ、このゲームは終了することにするのじゃ」

(いや、…それは困るのよ)

アタシの脳裏に島津家の団らん風景が思い浮かぶ。

「お主にはすまんかったのじゃが、では、ゲームはこれにて終了で…」

「ちょっと待ちなさいよっ」

その言葉を聞いてニヤっと笑う神様。

「どうしたのかの?」

「わかったわよ、ゲームを続けます」

「それでいいのかや?」

「いいもクソもしょうがないわよ…ってアンタそういえば人の頭の中覗けるんじゃ…さっきまでのやり取りって…」

ふふーん、とごまかす神様に殺意を覚えたが何とかこらえる。

「いいわよ。何が何でもクリアしてやる。その代わり毎回今回と同じように最終日の様子を見せない、分かった?」

「あい、分かった、それでは3周目に突入じゃなっ」

次話 3周目 9月21日(火) 午前8時 高樹美紗
2014/09/08

ロゴスでの日常

「魔石っていうのはね、魔力を含んだ石のことなんですよ」

ここはギルド内のカフェ。

ウィリアムさんと向かい合って座って僕は魔法の講義を受けていた。

ギルド証や家の風呂やキッチンに使われている『魔石』というのがなんなのかよく分からなかったので、誰かに聞こうとギルドに来たら偶然いたウィリアムさんが親切に教えてくれることになったのだ。

「そもそも、葵さんは『魔法』とは何かわかっていますか?」

「えっと…いえ…すみません、知りません」

(ケルネには魔法なんてなかったもんなぁ)

「『魔法』とは、この世の物理法則を超えた力の総称なのです。だから、魔術、精霊術、召喚術、陰陽術、その他全ての物理攻撃以外が広い意味では『魔法』と呼ばれています。だから『魔法使い』というのは総称に過ぎないのです」

「ふむふむ」

(じゃあサムライの使う特殊な力も『魔法』に分類されたりするのかな?)

「ですので、実際のところ、魔法使いの中には魔力のないものもいます。精霊の力を借りる精霊術や、幻獣を呼び出す召喚術などは精神力を使うと言います」

「へぇー」

「おっと、話がそれましたが、魔石というのは、この中でも魔術を使う人が利用する魔力を秘めた石なのです。例えば、私も体内に魔力を持っています。これは、その人の生まれ持ったものですので全くない人のほうが多いのですが、魔石を利用することで魔力のない人も魔術が使える訳です」

「じゃあ、魔石を持っていれば魔法使いになれるってことですか?」

「ええ、そうですよ。ただし、魔力があるだけでは何も起こりません。そこで僕ら魔術師は、術式というものを利用します」

「術式?」

「ええ、魔法陣と言った方が分かりやすいかもしれません。例えば…」

ウィリアムさんが指輪を外して見せてくれた。

「ここです…文字が刻まれているでしょう?これが術式と呼ばれていて、大昔から研究されてきた定形文なんです。通常はこれを魔力で描きます」

そう言ってウィリアムさんが指を横に動かす。

「?」

「魔力が見える人にはこれで文字が書かれているのが見えるんですよ。この指輪にはこの文字を目に見える形で刻んであるんです。そうすることで魔術が使えない人も魔石分の魔術が使えるというわけです」

(なるほどなぁ)

「魔石はなぜ出来上がるのかは解明されていませんが、一説には空気中にある魔力が長い年月をかけて石に宿るのだと言われています。さらに、100年ほど前に偉大な魔術師ガリアーニが魔力を込めることのできる石を発見し、今は高価ですがそれを利用した武器なども作られています」

「ウィリアムさん、ありがとうございます。とても分かりやすかったです」

「いえいえ、お役に立てて良かったです。それでは」

そう言って立ち上がったウィリアムさんに早くも別の人が話しかけていた。

ウィリアムさんに人気がある理由がわかった気がした。


◆◆◆◆◆


今日はアンナさんに誘われて、家に遊びに行くことした。

「ねえ、アオイっ、こっちも持ってぇっ」

マギーさんも行くというので、お店に寄ったら、大量の衣類をカバンに詰め込んでいた。

「えっと…マギーさん?これは…一体…」

「秋、冬物なのよ、アンナの家は…ってアオイは知らないもんね。きっと行ったらびっくりするわよぉ」

馬車を呼んで、荷物を乗せる。

「あはは、これじゃ、人が乗ってるのか、服が乗ってるのか分からないわね」

マギーさんは笑ってるけど、本当に座るところがないくらいだった。

外を眺めると、ロゴスの街の景色が見える。

(ケルネとは全然違うんだなぁ…城壁に囲まれて、地面は土じゃなくて石畳だし。家も煉瓦や石造りの家ばかりだもんね。人が多くて店も多いから面白いけど…)

「あのぉ、アンナさんの家ってもしかして西地区なんですか?」

外を見ていてふと気になったことを質問する。

「そうなのよ、珍しいでしょ…あっ、もうすぐ着くわよ」

西地区の中でも北の方に馬車が向かう。

そして…

「ふぇぇ」

僕は驚きすぎて声が出せなかった。

「えっと…これって…」

マギーさんが僕の驚く姿に満足そうに笑った。

「ねっ、驚いたでしょ」

アンナさんの家は、そもそも家と言っていいのか、まるで学校のような大きさだった。ギルドと比べてもこちらの方が大きいかもしれない。

「ここにアンナさんは一人で住んでいるんですか?」

「あはは、そんなわけないじゃない。アンナは自分のパーティメンバーをここに住ませているの。ただでさえ危険と隣り合わせのハンターでしょ、ましてや女性メンバーは…ね。だからアンナは住むところや食事を安く提供してあげているのよ」

そう言っている間に玄関前で馬車が止まる。

(何階建てなんだろ?)

そう思いながら見上げる。木で作られた温かみのある古い建物は本当に学校のようだった。

「さっ、アオイちゃん、荷物を出すの手伝ってっ」

そう言われて手伝っていると、玄関が開いて、何十人もの女の子が飛び出してきた。

「マーガレットさんっ、待ってたよぉっ」

「アオイさん、この間はカッコよかったぁっ」

黄色い声に囲まれて頭がクラクラする。

結局家に入ってもずっと話に花を咲かせていた。

「ここは?」

講堂?って思うくらい大きな部屋。10人くらいは並んで座れそうな長いテーブルが3脚置かれている。

「ここは食堂なのよ。だけど、今だけマーガレットさんのお店になるの」

マギーさんがてきぱきと並べていくのを眺めながら隣にいた女の子と話をする。

どうやら、マギーさんもアンナさんの考えに同調して季節ごとに安く服や装備をこの家のハンターに売っているらしい。

「安くっていっても、ちゃんと利益は出しているのよ。製造元から大量に購入して安く仕入れたり、古着も混ざってるしね」

いつの間にか僕の隣にマギーさんがいた。

「でも、こんな値段で買わせてもらえるのって嬉しいですっ」

さっそく並べられた服に目をキラキラさせて走っていった。

その時、入口からアンナさんの声がした。

「アオイ、来てくれたのか。すまないな、遅れてしまった。マギーも、毎度助かる。ありがとう」

女性ハンター達が口々に挨拶をする。

「どうだ?びっくりしただろう?」

「はい、すごい人数ですね」

「せっかくギルドが家をただで貸してくれるって言うから利用しないとな。一人前のハンターになるための講義や訓練もしているんだ」

「本当に学校みたいですね」

「ああ、この子らを育てるのは私の趣味みたいなもんだからな」

(アンナさんって偉いなぁ)

その後、みんなと一緒に食事をして僕は家に帰った。


◆◆◆◆◆


葵とラルフがロゴスに来て数ヵ月後のこと。


「本当にいいの?」

僕はラルフにもう先程から何度聞いたかわからない質問をする。

「葵、くどいぞ。早く切ってくれ」

「分かったよ、いくよっ」

『サク』

鋏がラルフの長い銀髪を切り取った。

きっかけはラルフが髪を切りたいと言い出したことだった。

「髪が長いと面倒だ」

それだけの理由で綺麗な銀髪を切れという。

(邪魔ってこともないと思うけど…)

一応マギーさんに聞いていたコツや方法を思い出しながらゆっくり切っていった。



◇◇◇◇◇


「ど…どうかな?」

鏡をラルフに向ける。一応耳を少し隠すくらいの長さにして、サラサラの前髪を真ん中で二つに分けてみた。

「ああ、いいな。葵は髪を切るのも上手だ」

「え?そうかな?えへへ」

そう言って照れていたら玄関の外からベルが鳴らされた。

「こんにちは~、ラルフ様の服を持ってきたわよ~」

「あっ、マギーさん」

玄関を開けてマギーさんが入ってきた。

散髪したラルフの姿を見て固まる。

「あれ?ラルフ様の綺麗な銀髪が…ああ…以前の貴族様のような長髪も良かったけど、今度はお姫様を守る騎士様のような…」

(え?マギーさん?)

マギーさんが一人の世界に閉じこもってしまった。ラルフが固まるマギーさんの手から服を取って部屋に運んでいった。

「ああっ…あれ?ラルフ様は?」

ようやく自分の世界から帰ってきたマギーさんがラルフが既にいなくなっていることに気がついて、僕の手を取る。

「葵っ、素晴らしいわっ、私の技術を教えた甲斐があったわねっ」

呆気にとられた僕の手をブンブンと振ってキラキラした目でマギーさんは何故かお礼を言って帰っていった。
2014/09/07

女同士の味

「ちゅ、んちゅ…んあっ、はぁ、はぁ…」

(ん…?あれ?目を開いたのに何も見えない…?)

そう思って目をぱちくりしていると口に何かが入ってきていることにも気がついた。

歯の裏や僕の舌をなぞられる。

(気持ちいい…)

ぼぉっとした頭で快感を味わう。僕も絡め取られた舌を動かす。

と、急に目の前が明るくなった。

「あ…」

目の前にいたのはマーガレットさんだった。

「あれ?…どうしてマーガレットさんが…んんんっ」

僕の質問に答えず、再びマーガレットさんの唇が僕の言葉を止める。

「んちゅっ、んんんっ…ぷはぁ、どうして?」

「大丈夫、アタシに任せておきなさい。アオイちゃんはただ気持ちよくなればいいのよ」

僕の質問にはやっぱり答えず、マーガレットさんの舌が耳の中を這い回った。

体の奥でくすぶっていた火が再び燃え上がり始めた。

「やっ、あっ、それっ、だめっ」

「何がダメなの?」

耳の中に息を吹き込まれるだけで体がブルブルと震えた。

「いやんっ、だって、そんなされたらおかしくなるよぉ」

そう言っている間にマーガレットさんの舌が首筋に移る。

『ねろ…ねろ…ちゅっ』

「ふぅっ、んっ…」

舐められる場所が変わるたびに僕の体が新しい快感を覚える。

「あっ、そこは…」

「ふふ、ここが好きなのね」

そう言って胸が揉みしだかれる。

「アオイちゃんの体って細いのに胸は丸くて大きいし、柔らかいのよね」

「いやっ、そんなこと言わないでぇ」

「褒めてるのに…そんなこと言ってると噛んじゃうわよ」

カプッとマーガレットさんの歯が優しく乳首を噛んだ。

「やっ、あっ、はっ、ぁぁぁああっ」

マーガレットさんの歯や舌の動きに合わせて僕の口から断続的に声が出る。

『チュー』

そのまま吸われるとふわふわっと体が浮かび上がりそうになった。

「だめぇっ、どうしてぇっ、あっ、おかしくなるよぉ」

「うふふ、アオイちゃんのいいところはお姉さん全部分かってるのよ…諦めてイっちゃいなさい」

そして、割れ目に指が添えられて、クリトリスを摘まれる。

「だめっ、あっ、そこはっ、びんかんだからぁっ」

「気持ちいいのね、我慢しちゃダメよ」

そう言って、クリトリスを押しつぶすようにしながら、膣内に指を差し込んだ。

『ちゅくちゅく』

「あっ…だめぇっ」

既に溢れかえっていた愛液が水音を出す。

「ダメじゃないでしょ?ほら、あなたの体は嫌がってないわよ」

抵抗なく指が僕の中に入ってきた。繊細な細い指が僕の中の気持ちいいところを激しく擦る。

「んんあああああっ、だめっ、マーガ、レットさんんっっ、おかしくなるよぉぉぉっ」

「良いのよ、アオイっ、さあっ、おかしくなりなさいっ」

「あっ、イクっ、イクよぉっ、はぁぁぁぁっ、んんっっっ」

激しい痙攣とともに割れ目からピュピュッと愛液が飛び出した。


◇◇◇◇◇


それから何度もイカされて、結局、気を失った僕の意識が覚醒したのは太陽が沈もうとしている頃だった。

「あのぉ、マーガレットさん…」

僕はマーガレットさんの真意を聞きたくておずおずと話しかける。

「なぁに?アオイ」

(アオイ?アオイちゃんじゃないっ)

「えっとぉ…」

「また休みの日は来てね?あんなに激しく愛し合って…アオイの乱れ方と言ったら…ほらぁ、シーツがが愛液でビショビショよ」

(ああっ…どうしよう?)

「ええっ、いや、あの、そのぉ…」

なんといっていいか分からず戸惑う僕の顔をしばらく見ていたマーガレットさんだったけど、急に笑い出した。

「ふっ、ふふふっ、あはははっ」

(どうなってるの?)

「あはは、冗談よぉ、もう。戸惑う顔も可愛いわねぇ。分かってるわよ、あのくそニックに媚薬でも盛られたんでしょ?」

「え…?」

「でも、アオイも気をつけなさいよ。あなたみたいに可愛い子は男がほっとかないんだからね。あっ、アタシのことはマギーって呼んでくれていいわよ」

どうやら、マーガレットさんは僕が発情していたのは媚薬を盛られたせいだと勘違いしてくれているようだ。

「あっ、はい、マギーさん助けていただいてありがとうございました」

「お礼はまた服を買ってくれたらいいからね。それに、美少女が乱れる姿も見れて良かったわ」

恍惚とした表情で遠くを見たあと、僕を見つめるマギーさんの目が光ったように見えて、僕は慌てて服を着るとマギーさんの店を後にした。


◆◆◆◆◆


家に着くとラルフが居間で本を読んでいた。

「葵、遅かったな…ん?」

クンクンとラルフが匂いを嗅ぐ。

「どっ、どうしたの?」

「いや…まあいい。あの女と一緒にいたんだな?」

「えっ?あ、うん。マギーさんに助けてもらったんだ」

怒られるのかと思ったけど、ラルフは僕に危険がなかったことを確認すると再び本に目を戻す。

(「やはり今度からはついて行くか」)

「何か言った?」

「いや」

お風呂にでも入ろうかとドアを開けた時にボソッとラルフが何か呟いたような気がしたけど気のせいだったのかな。
2014/09/06

危機一髪?

「ふんふーん」

鼻歌交じりにアタシはトランクに服を詰め込んでいく。すべてアオイが買ってくれたものだ。

(あの子は何を着させても似合うから楽しいわねっ)

先ほど買ってくれた服をさっそくアオイの新居に届けてあげよう、とパンパンに詰まったトランクの蓋を無理やり閉める。

(そうだっ、こんなにたくさん買ってくれたんだし、お土産でも買って行こうっ)

そう思って重いカバンを両手で持ってアタシは意気揚々と街に繰り出した。


◆◆◆◆◆


アイスクリーム屋さんの裏から少し入った路地の中で僕はニックに抱きしめられていた。

(「むらまさぁ」)

(「主殿、気になさるな。妾の力の反動じゃ」)

(「気にするよぉ、なんとかならないの?」)

(「快楽は妾の力の源じゃから、存分に楽しんでくだされ。それに徐々に耐性もつくからの」)

頼みの綱は何の頼りにもならなかった。

「アオイ、綺麗だよ、両手をあげてくれるかい?」

「ふぁぁっ」

耳元で囁かれて思わず息を吐く。

「さ、早く」

そう言われて両手をあげた僕のワンピースはノースリーブで腋(わき)が露わになった。

『ネロ、チュッ』

「はぁんっ、そこはっぁあっ」

腋を舐められて恥ずかしくて顔が真っ赤に染まるのが自分でもわかる。

「ふう…ろうらい?(どうだい?)ひもひいいはい?(気持ちいいかい?)」

舐めるのを止めずにニックが声をかけてきた。

「あんっ、きもちよくなぁいっ」

「そう?顔がうっとりしてるよ?」

ニックが今度はワンピースの腋の隙間から手を入れてくる。

「んんんっ、そこはっ、あんっ」

簡単に手を入れられて胸を揉みしだかれると心とは関係なしに声が漏れる。

「んあっ、あっ、やんっ」

さらにブラジャーのカップの隙間に指が入ってきた。

「きゃんっ、いやっ、はぁあっ、だめぇっ、はぁあっ」

そうしてしばらく弄られていると意識していないのに太ももが動いてしまう。

「アオイ、さっ、壁に手をついてお尻を向けて」

「ん…」

胸を弄られて頭がぼんやりしだした僕は言われるがままに壁に手をつけてお尻を向けてしまった。

「やぁんっ」

お尻を撫でられて、スカートが持ち上げられる。

「紐かぁ、アオイは真面目そうな顔をしてエッチなパンティを履いてるんだね。ひょっとして期待してた?」

「そんなことないよぉっ」

(会ったばかりの人に大切なところが見られてるぅっ)

言葉とは裏腹に発情しきった体に引っ張られるようにイヤラシイ思いが頭の中を渦巻く。

後ろのニックがしゃがみ込むようにして僕のお尻に顔を近づけた。

「はあ…はあ…すうぅ」

「あんっ、匂いを嗅がないでよぉ」

「いやらしい匂いがするなあ、やっぱり期待してるよね」

そう言いながら紐がほどかれる。

「ちがっ、あああっ」

ニックに割れ目を撫でられて思わず甘い声が出てしまった。

「ちょっ、声が大きいよ、人が集まって来るぞ」

はっと気がついて慌てて口を押さえる。

『ねろっ…ぴちゅっ…ちゅう』

「ふぁぁぁっ、ふっ、ふっ、はっぁぁぁ」

口を押さえたとたん割れ目を熱いものが這った。

(あっ…舐められてるよぉ…だめっ、おかしくなっちゃう)

クリトリスを舐められるたびに体が震えて頭がぼんやりしてくる。

割れ目の中に舌が入ってくると、力が抜けて壁についた腕が下がりそうになる。

(はぁ…わかんなくなるぅ…)

ニックが立ち上がって僕の手をウィスキーの樽にのせさせた。先ほどよりも低いところに手をついたせいでお尻をさらに持ち上げる形になった。

「もっと気持ちよくなろうよ」

ニックがズボンを脱ぐような音が後ろから聞こえる。

そしてスカートが捲り上げられてお尻が完全に外気に晒された。

『ぬちゅ』

(んっ…また獣みたいな体位でぼく…あれ?後ろにいるのってラルフ…だっけ…?)

割れ目に硬いものが当てられて、朦朧としていた意識が一瞬戻ってきた。

(えっと…ここは…)

「ああっ、あれ?…何っ?…あっ、やだっ、いやだっ」

僕は慌てて両手でニックの体を押して逃げようとした。

「ここまできて何言ってるんだよ」

両手が掴まれて壁に押し付けられる。

「やだぁっ」

力が抜けてニックを押しのけることもできない。

「さっ、入れるぞっ」

再び割れ目に当たる肉棒の感覚。


◆◆◆◆◆


(ケーキもいいけど、これだけ暑いと冷たいものがいいわね)

そう思って最近よく屋台を出しているアイスクリームの店に向かう。

「おっ、マーガレットさん、久しぶりだね」

たまに来るせいでお兄さんとも世間話する程度の仲になった。

「久しぶり~、今日はお土産なのよ。しばらく溶けないようにできる?」

「氷を入れとけば大丈夫さ…ってマーガレットさん、そんなに荷物持ってアイス持てるのかい?」

「あら…そうだったわ」

「良ければ配達するよ」

アタシは葵の住所を紙に書いてお兄さんに手渡した。

「そういえばさっきすごい美少女が来たよ、見たことないけどなぁ」

「へぇ、どんな子?」

「黒髪を背中まで伸ばした子でさ、花柄のワンピースを着てた」

(ん…?それって…)

「その子アイス買っていった?」

もし葵がアイスを買ったんならこのお土産は失敗かもって思って詳しく聞く。

「ニックの奴が付きまとってて、彼女に無理やりおごって裏の椅子のところで食べてるはずだよ」

ニックはこの界隈では知らない人間がいないナンパ男だ。それほど気の悪い人間ではないはずだけど何人もの女の子が泣かされている。

「よりによってニックに見つかるとは…ついてないわねぇ」

(あの子、世間慣れしてないみたいだし大丈夫かしら)

そう思って、裏に回るが誰もいない。

(おかしいわね…)

もう帰ったのかと思って振り返ろうとした時に、目の端に何かが映った。よく見ると裏路地に人影のようなものがある。

(まさか…)

そう思って近づくと、壁に押さえつけられた少女とニックの姿があった。

「やだぁっ」

葵の泣き声を聞いた瞬間にアタシは人影に向かって走り出した。

(まさかっ、無理やりなんてっ)

「あんたっ、何してるのっ」

男のにやけていた顔が、一瞬にして凍りつく。葵らしき少女は涙を流しながらお尻を突き出していた。

「この腐れち●こがぁぁっっ」

そう言うと両手で持ったカバンを男の頭に振り下ろした。


◇◇◇◇◇


「全く、何してるのよ、B級ハンターなんでしょ?」

(薬でも飲まされたのかしら?全くニックの奴っ)

アタシは泡を吹いて倒れたチ●コ丸出しの男を思い出して頭の中で悪態をついた。

「はぁ、はぁ、んん…」

アオイの口からは時折甘い声が漏れる。

(やめてよね…なんだかアタシまで変な気分になっちゃうわよ)

ぼぉっとしたアオイを抱えるようにしてアタシは自分の店に向かっていた。

アタシのトランクはアイスクリーム屋のお兄さんに預けておいた。

「はあ、はあ…もう…あっついわね」

『カランカラーン』

店を開けて入ると居住用に使っている二階に上がって、ベッドにアオイを寝かせた。

(はぁ、疲れたぁ)

窓を開けて風を通すと少し気持ちも楽になった。

「ちょっと涼しくなったわね。アオイ…?」

ベッドに寝た葵を見る。

額にうっすら汗をかいて頬を染めた顔は発情した牝そのものだ。

「ん…」

思わず見とれていたアタシの目の前で足を動くたびに短いスカートの裾がたくしあがって、うっすらと汗をかいた太ももが光る。

「ゴクリ」

女のアタシでもなんだかムラムラするような姿に目が逸らせない。

(これじゃあニックが暴走するはずだわ)

「んん…あ…つい」

アオイが腕を上げて寝返りを打つ。

(暑い?…もう、しょうがないわね)

「はいはい」

アタシはベッドに上がって横を向いたアオイのワンピースを脱がせる。

「やだっ、下着がないじゃないっ」

再び仰向けになった真っ白できめ細かい肌に、長い絹糸のような髪が汗でまとわりついている。

アタシはその綺麗な裸体から目が離せなくなった。

見つめる先では膝を曲げたアオイが、腿をすり合わせるようにゆっくりと動く。

「ごくり」

その時、目が開いて、アオイが両手をアタシに向けて差し出した。

「まーがれっとさぁん…はぁ、はぁ…」

涙に潤んだ瞳がアタシを見つめる。

(あ…だめ…)

我慢できなくなったアタシはのしかかるようにしてアオイのぽってりとした唇に貪り付いた。
2014/09/06

ナンパ男

翌日。

マーガレットさんにどうしてもと言われて買った白いワンピースを着て僕は一人で街に出た。

胸元が深く切れ込んだワンピースはちょっと恥ずかしい。それにかなり丈も短い。

(でもせっかく買ったんだし…着る機会もないから)

ロゴスの街は石畳が敷かれている。

初めヒールのついたミュールを履いた僕は時折、カクっと石畳の段差で転びそうになった。

(やっぱりブーツにいつもの服にしておけばよかったかな)

そんなふうに思うけど、コーディネートしてくれたマーガレットさんにも悪いし、すぐに慣れるだろうと歩き始める。

まずはメロヴィング商会に向かった。

『カランカラーン』

「いらっしゃいませー」

さすがにケルネと違って大きな街の素材屋さんは大きい。

ハンターや街の武器屋さんなどが素材の売買で来ているのか結構混んでいた。

窓口もたくさんあって、空いている窓口に僕は向かった。

僕はルシオさんから渡された手紙を渡す。

「葵様でいらっしゃいますか?」

(さすが…ちゃんと発音できるんだ)

僕の名前はこの国では珍しいので発音しづらいのか、皆最初は「アオイ」というのに苦労する。

それを初見で「葵」と発音できるのがさすがにこの大陸の素材屋でも1、2を争うメロヴィング商会というわけだ。

「はい」

「身分証はお持ちでしょうか」

僕はギルド証を出す。

「失礼いたしました、それではお支払い金額ですが、420万イェンと、預かり金が1200万イェンございますね」

父さんの残してくれたお金もルシオさんが預かり金として処理してくれていた。

「ギルドに預けられますか?これだけの金額となりますと持ち運ぶにはかなり重くなってしまいますが…?」

(そう言えば昨日そんな話を聞いたような…)

「えっと、はい、それでお願いします」


◇◇◇◇◇


次の目的地は宝飾店。

『カランカラーン』

「いらっしゃいませ」

こちらはお客さんがいなくて、白髪まじりで口ひげをたくわえたおじさんが微笑んでいた。

「いかがなされましたか?」

そう言われて、ジェイクにもらった真珠を出す。

「これなんですが…」

「ほう、これは…素晴らしい。このレベルが無加工で市場に出ることは滅多にありません」

片目にかけたルーペでチェックするおじさん。

「あの、これをネックレスに加工していただけませんか?」

いろいろ考えた結果、一番戦いに支障が出ないネックレスにすることにしたんだ。

「ええ、もちろん可能です。ご予算はおいくらほどでしょうか?」

「えっと…相場がわからないので…」

「そうですね、あまり安い加工をすると折角の宝石まで安く見えてしまいますし、これくらい質のいい真珠で、それはもったいないかと思われます。それでは、100万イェンまでで作るというのはいかがでしょう?」

(100万かぁ…高いかなぁ…でもせっかくだもんね)

「お願いします」

「お任せください。この素晴らしい真珠に見合った最高のネックレスに仕上げてみせましょう」

また後日完成したら連絡をもらえることとなって、僕はマーガレットさんの店に向かった。


◇◇◇◇◇


「いらっしゃいませぇ…って、アオイじゃないっ、どこのお姫様が来られたのかと思ったわよ。ほらぁ、私の言った通り、よく似合ってるじゃないっ」

マーガレットさんが早速声をかけてくれた。

「あら?今日はお姫様を守る騎士がいないのね」

きょろきょろと見渡してマーガレットさんが尋ねてきた。

「ラルフのこと?ラルフなら留守番だよ」

「ふーん、あっ、そうだっ、ねえっ、家をもらったんだって?ねっ、今度遊びに行っていい?」

「もちろんいいよ」

「ありがとうっ、絶対行くからね…って、そういえば、今日はどうしたの?」

「あの、昨日買っただけでは、ちょっと足りないから…」

「そっか、じゃあ、選びましょっ」

そう言うと昨日程はかからなかったけどかなり時間を食ってしまった。

特に下着はあれもこれも買わされて、一気に数が増えた。

(いつ着るんだろうっていうのもあるけど…)

家まで送ってくれるということでお願いして店を出る。


◇◇◇◇◇


(さてと、用事も済んだし、もう帰ってもいいけど…そうだっ)

屋台が出ている道を歩いていて、ふと帰ったところで食べ物がないことに気がついた僕は、何か買って帰ろうと思いついた。

(「おっ、綺麗な姉ちゃんだな」)

(「おおー、胸の谷間が…ゴクリ」)

うーむ、暇つぶしに人の気持ちを読んでみると、男の人はほとんどこんな感じだ。

「あっ」

美味しそうなアイスクリーム屋さんを見つけた。どうして溶けないかはわからないけど、店先にアイスの入った箱が並べられている。

(まだまだ暑いもんね…ちょっと食べてみようかな?)

前かがみで、どの味にしようか悩んでいると

(「おおっ、ピンクのブラジャーか…」)

慌てて胸元を押さえて店員のお兄さんを睨む。

(うーん、レモンやマンゴーもいいけどラムレーズンも美味しそう)

悩んでいると、横から「美人さん、オレが奢ってあげるよ」という男が現れた。

結構です、といくら言っても、「いいから、いいから」と引かない。

いつまでも店先で押し問答していると迷惑なので仕方なしに買ってもらった。

屋台の裏に置かれたベンチで食べる。

「ねぇねぇ、キミ、なんて名前なの?どこに住んでるの?」

隣に座った男がしつこく聞いてくる。

(うるさいなぁ)

そう思うけど、アイスクリームを買ってもらったこともあって、邪険にはしづらい。

(こんなことなら買ってもらわなければ良かったな)

そう思うけど後の祭りだった。

「名前はアオイ、東区に住んでいます」

「オレはニック、これでもハンターなんだぜ、東区ってことはどこかの店で働いているの?ねえ、店を教えてよっ、絶対行くからさあ」

「??」

(僕ってギルド内では知られていると思ってたけど、知らない人もいるんだな)

一応考えを読んでみようっと。

「ひゃっ」

思わず、胸元を隠した。

ニックの頭の中は僕の胸元でいっぱいで、読もうとしたら、胸の谷間しか見えなかったのだ。

「い、いやっ、胸を見てたわけじゃないよ」

慌てたように言い訳するニック。

(全く、皆見るとこ一緒なんだから…)

僕はため息をついて立ち上がる。

「じゃあ、ぼ、私は帰るね」

「ええーっ」

急に腕を掴まれて、止められる。

「やんっ」

僕の口から甘い声が出てしまった。

その瞬間さらにニックの頭の中の映像が流れ込んできた。

最初は僕が泣いているのかと思ったけど、どうやらそうではないらしい。

裸の僕が組み敷かれて喘いでいる。

「んあっ」

また変な声が出てしまって口を押さえる。

(体が敏感になってる?)

『ドクンッ』

「あれ?どうしたの?」

ニックの頭の中では僕が激しく喘いでいた。

『ドクンッドクンッ』

激しく心臓が高鳴る。

(まさか…発情しかけているの?)

「い、いや…僕…帰るねっ」

「えっ?ねえ、ちょっとっ」

走り出そうとした僕は石畳にヒールを挟んで体勢を崩した。

「あっ」

転ぶって思ったけど、タイミングよくニックが僕を抱き抱えるようにして防いだ。

「ひゃんっ」

ニックの手が僕の胸を掴んだ。

「はぁ、はぁ、…いきなり走り出したら危ないよ」

そう言いながら胸から手を離さない。

頭の中では僕の胸でオチンチンを挟んで擦る姿が見えた。

(あっ、んっ…いけないっ)

このままでは完全に発情してしまう。

「ねっ、向こうでゆっくり話をしようよ」

抱きしめられて耳元で囁かれる。

「いやぁん」

「いいじゃんいいじゃん」

抵抗しようとしてもお尻を撫で回されて、力が抜ける。胸を撫で回されると甘い声が口から漏れた。

そして僕はしがみつくようにしてフラフラとニックとともに路地に向かった。

2014/09/04

2周目 9月24日(金) 午後8時50分 痴漢

2周目 9月24日(金) 午後8時50分 痴漢


「うぅぅ……んっ、やぁっ、わっ、分かりました…。あの…えっと…」

「お父さん」

「お父さん、お願い…おまん…こに下さい…」

それだけをはっきりと言うと美紗が口をつぐんだ。

「よしよし、お父さんが気持ちよくしてやろうな」

下腹が透けて見えるブルーのレースの上にローターを移す。

「んっ、そこじゃなくっ、ってぇぇっ」

「おっと…」

手元が狂ってパンティの底に当ててしまった。

「あぁんっ」

「どうした?欲しかったんじゃないのか?」

「……」

これ以上は何も言わない、という意思表示からか唇を噛み締めている。

(フフフ、全く可愛いものだ)

美紗の拘束された両手は頭の上でしっかりと布団を握りしめている。

「んくぅぅ…」

『ヴヴヴヴヴヴヴ』

パンティの底に当たるか当たらないか、ギリギリを動かすと、もっと欲しい、と腰が動く。

「くっ、ふっ、うぅうんっ」

必死に声を押さえているようだが、全く隠せていないのが愛らしい。

「んんっ、ふっうぅぅぅんんっ」

うっすらとかいた汗に月の光が反射して、薄暗い部屋の中で美紗の真っ白な体がぼんやりと輝いて見える。

「電車のトイレでは自分から私のチンコを出してしゃぶっていたのにな」

「そっ、それはぁっ、んあっ、ずっと我慢させるからぁっ、ぁんっ」

「そうなのか?…しかし、パンティに染みが出来てるぞ。今も我慢しているのか?」

「んっ、ちがっ、やあああっ」

私の浴衣を押し上げる股間もいい加減我慢するのに飽きてきたので、ぐいっと足を広げて美紗の希望通りの場所にローターを押しつけてやった。

『ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ』

「あっ、やっ、そんなっ、急にぃっ」

腰が今度は逃げようともがく。

「どんどん染みが大きくなるぞ?ああ、もうお漏らししたみたいだな」

「そっ、そんなことぉっ…あっ、イキそっ」

私はローターを離した。

「ぇ?」

美紗のキョトンとした声。目隠しの下では涙目が私を見つめているはずだ。

『ヴヴヴヴヴヴ』

「ふぁっ、あっ、あっ、あっ、イクっ、あっ」

ビクビクビクッと体が痙攣しかけたのを見てまた離す。

「あっ…うぅ」

『ヴヴヴヴヴヴ』

「はああっ、だめだめだめっ、凄いのがくるぅぅ」

スイッチを切るとピタッとローターが止まった。

「はあ、はあ…もう少し…なのに…はあ、はあ」

私は無言で美紗の頬にチンコを押し付けた。

「…な…に…?…あつぃ…」

首を曲げた美紗の唇に亀頭が触れる。

「ぁ…」

「我慢してるんだろう?そら、欲しかったら…分かるな?」

可愛い唇から舌がチロッと出てきた。

そして舌先で目の前に差し出されたものをつついてくる。

それが何であるかを確認した美紗は、舌を懸命に伸ばしてきた。

「むっ」

亀頭の裏を舌先がつつくように移動していく。

「ん…」

さらに味わおうとでもするように寝返りをうって美紗は体ごと私の股間の方を向いた。

「はむ…ん…」

ゆっくりと味わうように口の中で舌が亀頭を舐めまわしてくる。

「む…うまくなったな…ご褒美をやるか」

『プチ』

フロントホックのブラジャーを外す。すると、細い体の割に大きな膨らみが圧迫から解放されたようにまろびでる。

「ふんん…」

美紗は鼻を鳴らして、だが、何の抵抗もしない。

「乳首がこんなに勃って…触ってくれと言ってるようだな」

指で弾いてやる。

「ふあっ、むぐぐ…」

唇がすぼめられて亀頭にチュッと吸い付く。

(おおっ)

先程までのローターが目の端に入ってきた。

『ヴヴヴヴヴヴ』

「んむうぅっ」

乳首に押し付けるとビクビク体が震わせる。

『ヴヴヴヴヴヴ』

「んむむむっ、むぐうぅっ」

口を離そうとする美紗の頭を押さえてさらに奥まで突っ込んだ。

「んっ、ぐんんんっ」

『ヴヴヴヴヴヴ』

「むぐぐぐ」

美紗は喉の奥まで突っ込まれて、相当苦しいはずだが、パンティの染みは先程までよりも広がっていた。

(感じているのか?)

口からチンコを抜くと美紗の唇から涎が垂れた。

それと同時に美紗が降伏を宣言する。

「はうぅ、んっ、んあっ、このっ、震えるの…止めてっ…ごめんなさいぃ…もっ、おかしくなるぅ…」

その言葉を待っていた私は浴衣を脱いで横向きに寝転がった美紗の片足を持ち上げる。

「あっ、え?」

いわゆる松葉崩しの体位だ。

「これが欲しいか?」

パンティをずらすとまるで男を知らないのかと思うほど清楚な割れ目が露になる。

(さて、中身はどうかな?)

亀頭を割れ目に押し付けると、糸を引くほど濃厚な愛液がクチュッと溢れる。

「ほう、もう準備万端のようだな」

割れ目を亀頭が擦ると愛液がまとわりついてくる。

「ん…ふあっ…何を言っても入れるんだろっ、はぅっ」

意地になって言葉遣いを直さない所も可愛いものだが、それを染めるのもまた楽しいものだ。

「言葉遣い」

「ご…ごめんなさい、お父さん」

厳しく一言告げると、ビクッと震えて直す。

「なかなか素直になったじゃないか。さて、これをどうして欲しいんだ?」

私はもう一度美紗に訊く。

「……入れてほしい…です」

太股を持ち上げて股を大きく開いたまま腰を入れる。

『ジュク…』

「はぁぁ」

さらに奥を目指した。

『ジュブジュブ』

(この体位だとこれまで以上に深く入るな)

「あっ、うああっ、奥に当たってっ、ああっ、すごいぃぃ」

掴んだ美紗の片足を天井に向けて大きく広げると、さらに奥に侵入した。

「あああっ、ああっ、んっ、はあぁぁっ」

声にならない息遣いが、部屋の中に響いた。

「気持ち良いのか?」

美紗はもう何度も頷くだけ。

「イキたくなったら言うんだぞ」

美紗は聞こえているのかいないのか、私の与える快感に翻弄されて喘ぎ続ける。

「はあっ、ぁ…あっ、んっ、はぁぁっ」

腰を動かしながら、布団の脇に置いてあったマッサージ機を手に取った。

『ブゥゥゥゥゥ、ブゥゥゥゥゥ』

「もっとよくしてやろう」

接合部にマッサージ機を押し当てた。

「ああああっ、もっ、だめぇ…ブルブルしたらぁんっ、あっ、やだっ、クリに当たってるぅぅっ、あっ、クっ、イクっ、イッちゃうぅぅぅっ」

一度持ち上げた足に力が籠ったかと思うと、ビクビクっと震えて脱力した。

(まだまだ、これからだ)

そのまま抜かずに正常位になった。

「あっ、擦れるっ、知らないとこが擦れてるぅぅっ」

美紗の言葉で、正常位が初めてということに気がついて私は苦笑いする。

美紗の目隠しを見ていると無性に喘ぐ顔が見たくなった。

「やっ、なにするのっ?」

美紗の足を大きく広げて覆い被さる。

「んあっ、ふかいぃ」

頭の後ろに手を入れて目隠しを外して美紗を見ると、うっとりと蕩けた瞳が私を見つめていた。

「うっ」

(欲しい…この女を私のものに…)

こんな感情を覚えたのは四十年以上生きてきて初めての経験だ。

唇が少し開いてキスをねだるように突きだされる。

「ん…、ちゅ…」

思わず吸い付くと柔らかい舌が私を迎え入れた。

『ネロ…ネロ』と舌が絡み合う。

(ん?)

美紗の拘束された腕が私の頭の後ろに回された。

「むぐっ、はあ、はあ、美紗…」

「はぁはぁ、だめ…もっと…おとうさん…」

顔を離そうとすると引き戻される。甘い誘惑に私は拒絶出来ず、再び舌を絡め合いながら下半身をぶつけた。

「ん…ちゅっ、はぁ、はぁっ」

美紗は目を閉じて眉をハの字に歪ませる。

『ジュボジュボジュボジュボ』

気がつけば、美紗の脚が私の腰にまわされていた。

『ジュボジュボジュボジュボジュボジュボジュボ』

「ふぅんっ、んっ、ちゅっ、んちゅっ」

(イキそうだ)

美紗も何かを感じ取ったのか、両手両足をいっそう強く絡めてきた。

「くうっ、イキそうだっ」

美紗の瞳が開かれた。

興奮でギラギラと光っている。

「んんっ、いいよっ、キてっ、私の奥に、オマンコをお父さんの精子でいっぱいにしてぇ」

『ジュボジュボジュボジュボジュボジュボジュボ』

「いいのか?私のものになるか?」

「うんっ、うんっ」

『ジュブジュブジュブジュブジュブジュブ』

私は我慢できなくなりラストスパートに入った。

「あああぁぁぁぁっ、イクっ、私もイッちゃうっ、あっ、やだっ、お父さんっ、一緒にぃぃぃっ」

『ズンッ』

子宮口に亀頭を押し付けて、射精を始めた。

『ビュビュビュビュ』

(素晴らしい…最高の射精だ…)

腰から粟立つような快感とともに永遠とも思うほど射精が続いた。

「ぁっ…ぁっ…ぁっ…」

美紗は声も出ないようだ。だが、膣が激しくチンコを搾る。深い絶頂で、既に意識を失っているのかもしれない。

◇◇◇

9月24日(金) 午後9時30分 痴漢


(風呂にでも入るか)

布団の上で寝息を立てている美紗を眺めた後、性臭が立ち込める部屋から露天風呂に出た。

新鮮な空気を吸い込んで今日一日を振り返る。

(私もまだまだ若いな…)

不思議なことに今もまだ、股間は滾っていた。

(魔性…まさかな?)

次話 2周目 9月26日(日) 午後11時50分 高樹美紗
2014/09/04

お姫様の屋敷

東門からまっすぐ伸びる大通りから一つ南側に入った道沿いにその建物はあった。

(すごいおっきな建物だなぁ、貴族の別荘だったりするのかな?)

高いレンガの塀を眺めながら僕がそんなことを考えていると

「こちらになります」

(へ?)

「こちらって…この家ですか?」

「はい」

「ちょっと大き過ぎないですか?」

「そうですねえ、敷地は広いですけど建物自体はそれほど大きくないんで…とにかく一度中を見てみましょう」

そう言って門を開ける。

鉄の門が開いて敷地内が明らかになる。

芝生が広がる中にこれまたレンガ造りの歴史を感じさせる建物が建っていた。

(確かに、建物はそんなに大きくないかも)

「さあ、入りましょう」

そう言ってケイトさんが木製の両開きのドアを開けると、古い木の床で温かみのあるエントランスが現れた。

(ここだけでケルネの家くらいありそう)

玄関から向かって左奥、螺旋状に90度回る階段があって、一階は向かって左側に二つ扉があって、右に一つ扉がある、さらに螺旋階段の隣、玄関から見て正面に暖炉ともう一つ扉があった。

(ふあぁ)

僕が吹き抜けの天井を見上げてため息をつく。

「ええっと、見取り図によりますと、左がお風呂とトイレのようですね」

開けてみるとトイレは普通のトイレで、お風呂は床が大理石で出来ていて、10人くらい入れそうなほどの広さだった。

「右は特に何と決まった部屋ではないようです。おそらく居間じゃないでしょうか」

開けてみると、絨毯が敷かれていて、低いテーブルやソファ、暖炉があった。

「階段横の扉が食堂ですね」

こちらも10人くらい座れそうなテーブルと、仕切りの向こうにキッチンがある。

「では、二階に行きましょう」

促されて二階に上がる。二階はトイレと風呂の上に位置する部屋が一つ、食堂やキッチンの上にあたる場所に部屋が三つ、居間の上に位置する部屋が一つ、合計五部屋のそれぞれかなり広い私室があった。

「管理は行き届いているはずなのですが、設備もチェックしておきましょう」

そう言ってトイレに行ってきちんと流れるかを確認した。次にお風呂に行く。

「お湯は…」

そう言って、お風呂の片隅にある大きな丸いハンドルを回すと、壁に彫刻された獣の口から勢いよくお湯が出てきた。

「あの…どうやって沸かしているのですか?」

ちょっと気になって聞いてみた。

「あっ、アオイ様達はこの街をよく知らないんでしたね。この街の近くに火山がありまして、温泉が湧き出しているのです。といっても、お風呂に使えるくらいお湯が出る家は珍しいんですよ」

(へえ、そうなんだ)

「キッチンも見ておきましょうか」

てきぱきとチェックするケイトさん。秘書の鑑のような人だ。

「魔石を使って火をつけることもできるようですし、外見は古そうに見えますが、中身は最新ですね」

「あのぉ…この家はもともと何だったんでしょう?」

僕の質問にケイトさんが書類を見ながら答える。

「はい、この家の元の持ち主は…えっ?王女様?」

「王女様?」

「は、はい。どうやら王女様が体調を崩された折に、温泉療養のために使われていたようです。その前も貴族が療養のために使っていたようです」

「はあ」

どうも急すぎて現実感が湧かないなぁ。

ラルフは温泉が気になるようで風呂から戻ってこないし。

「では、いかがしましょう?」

ケイトさんが僕の顔をじっと見る。

「えっと、もうちょっと小さい家は…」

そう言いかけた僕にケイトさんがカッと目を見開いた。

「葵様っ、よろしいですか。Bランク以上の方は良い生活をしていただかないと困るのです。周りのCランク以下のハンターはそれを目指して努力するんですっ」

「は、はい」

「そもそもこれ以上に小さい家はございませんっ」

「はっ、はいっ。ではこの家でお願いします」

「ラルフ様もよろしいですか?」

(いつものケイトさんに戻った…ホッ…)

いつの間にかラルフが僕の横にいた。

「ああ、俺はどこだっていい」

「では決定でよろしいですね。こちらにサインをお願いします。…鍵はこちらになります。備え付けられている家具等はそのままお使いください。また、備え付けのものを処分するとか、困ったことが起こりましたら、ハンターギルドの方で承っております。私はこのままギルドで契約等を済ませておきますので」

早口でそう言ってケイトさんはスタスタと帰ってしまった。

後に残された僕とラルフ。

「とりあえず、部屋を決めよっか」

そう言って二階に行くと、元お姫様の部屋だったであろう、居間の上の部屋を僕が、僕の隣にあたる部屋をラルフが使うことにしてマーガレットさんから買った服などを運び込む。

「なあ、風呂に入ってきていいか?」

良いよというと珍しくラルフにしては珍しく興奮気味に風呂に走っていった。


◇◇◇◇◇


僕も風呂に入ろっかな、って思って着替えの準備をしていると久しぶりに村正が話しかけてきた。

(「主殿?」)

(「どうしたの?村正」)

(「気づいておるか?主殿は先日の戦いの最中、妾の力を解放されたのを」)

(「へ?僕、何かした?」)

(「はあ、全く、主殿はぼんやりされておるな。思い出してみよ。あのオーガとの最後の斬り合いの際にオーガの心を読んだであろう?」)

僕はそんなことあったかな、と思い出す。

(えっと…まずオーガの打ち下ろしを躱して…)

(「あっ、あの時かな、倒す直前にオーガの声がしたような気がしたけど…」)

(「そうじゃ、それじゃ。相手の体に触れずとも読み取れるようになったのじゃ」)

(「…でも、まだ村正は顕現しないね」)

(「それはもう少しかかるであろうな。とにかく、主殿は着々と成長されておる。妾は嬉しいぞえ」)

(「よーし、明日からも頑張るぞっ、それに男に戻る方法を考えないと」)

(「じゃから、それは無理と…主殿?…むぅ…聞いておらんか…」)


◇◇◇◇◇


『チャプチャプ』

「広いお風呂って気持ちいいなっ」

僕らは広い風呂に浸かって疲れを癒していた。

「俺も倭国では入っていたが、こちらに来てからは初めてだ」

「へぇ、倭国は温泉があるんだね」

「ああ、たくさんある」

「早く倭国に行けるだけの力をつけないと」

「ところで、葵はどこまで強くなったら倭国に向かうんだ?」

「村正を顕現できるようになったら、だよ」

「ふむ。葵ならすぐに出来るようになる」

「うん。そのために頑張らないとねっ」
2014/09/04

ギルド説明と物件探し

翌日。午前中に来るようにとレオンさんから言われていた僕らは支部長室のソファに座って説明を聞いていた。

話すのは主にアーバインさん。レオンさんは興味深そうに僕らを見ているだけ。

(アーバインさんの苦労がわかるなぁ)

ところで、新規のギルド員が入ると毎回ああいう感じなのかと思っていたけど、どうやら今回はこの支部始まって以来のBランクのルーキーということで特別だったらしい。

通常ハンターギルドに入るには簡単な試験を受けてEランクから始まる。Eランクだと薬草などの採集系が多いらしい。地道に依頼をこなしながら上のランクを目指すのだそうだ。

そしてC、Dランク、これが最も人数が多くて、危険な場所の採集や、討伐などを担当する。

ほとんどの人はCランク止まりということだ。だから、僕らはかなり特殊な部類に入る。


◇◇◇◇◇


ハンターギルドの構成員は、月に1回は必ず依頼を受けなければいけないし、3回以上の連続失敗は許されない。依頼を受けなかったり、あまりに失敗が多いとギルド証が剥奪されたり、降格処分を受ける。

そして、Sランク、Aランク以外は、自分のランクより上の依頼は基本受けられないことになっている。

さらに、Sランク、Aランク、Bランクには特権があるため、逆にギルドから指名されて依頼を受けなければいけないこともあるらしい。その場合、原則断ることはできないそうだ。

現在、Aランクは支部長のレオンさん、支部長代理のアーバインさん、アンナさん、ウィリアムさん。

ウィリアムさんは謙遜しているだけで、魔術士としてのとしての力は一級品なんだそうだ。

Bランクは僕らを含めて8人くらいいるらしい。Sランクの人も一応1人在籍しているけど変わった人でどこにいるかわからないとのこと。

それで特権というのは、一つめが、ギルドから家がプレゼントされる。これはその日暮しのハンターにとっては宿を取ったりしなくても良い分とても助かる。

二つめが長期休みを取れる。大体、申請をきちんとすれば半年から1年くらい休んでもいいらしい。

三つ目は自分のパーティが組める、とのこと。

これは支部によっても異なるみたいだけど、この支部では、Bランク以上の人が大規模なパーティを組んで、その中でさらに小さなパーティを作るというシステムらしい。

そうすることで、成長を促したり、規律が守られたりするんだって。

全ギルド員は200人ほどだから、計算すると1つのパーティが15人ほどということになる。でも、実際はA、Bランクの人の中に自分のパーティを作らない人がいたり、Bランク二人でパーティの代表を務めていたりするため、計算通りではないらしい。

特にウィリアムさんとアンナさんは初心者にも優しいので、それぞれ50人以上の大パーティを組んでいる。

アーバインさんは一応レオンさんのパーティに名前だけ在籍しているらしいけど、二人共いなくなったら誰が仕切るのか、ということでほとんど依頼を受けられない。

では、レオンさんのパーティはというと、気に入った10人ほどで強い魔物を専門に狩りに行ってるらしい。もちろん、レオンさんが率先して参加している。

「こんな人が支部長だから、私の仕事が増えるんですよ。以前も、他の支部の人と話す機会があって、代理が忙しいなんて聞いたことがないと…」

アーバインさんの小言は一度始まるとなかなか止まらなかった。

(相当鬱憤が溜まってるんだなぁ)

そう思ってその元凶を見ると、耳をふさいで口笛を吹いていた…。

残りがBランクの魔道士二人が中心となったパーティや、さらに素材集めが好きな人たちが集まったパーティなど、何やら小さいのがいくつかあるらしい。

僕とラルフもレオンさんにその場で勧誘されたけど、丁重にお断りした。でも、いずれどこかのパーティに入らないといけないということだったので、ラルフと二人のパーティを設立した。

その後、ギルド証を渡された。

ギルド証は金属のタグで、名前が刻まれておりBランクは銀で出来ている。これもEランクは鉄、Dランクは青銅、Cランクは銅、Aランクは白金、Sランクはオリハルコンというふうに各ランクで違う。

さらに宝石が埋め込まれており、これは魔石で、もしもの際に探索魔術で居場所を確認するために使えるらしい。

また、現金の持ち歩きは危険なので、ギルドにお金を預けることもできるんだそうだ。その際の本人確認にもこのギルド証を使うんだって。

「失礼します」

ノックの音がしてケイトさんが現れた。相変わらず、きっちりした格好がよく似合う美人だなあ。

「おっ、相変わらず良いタイミングだな」

レオンさんが暇を持て余し始めていたのでちょうど良かった。

(?)

「これからお二人の家を案内させていただきますので、宿屋を引き払ってきていただけますか?」


◆◆◆◆◆


「ただいまー」

僕らが銀狼亭に帰ると、おばちゃんが声をかけてくれた。

「おかえり。あんたたち、街ですごい噂になってるよ。支部始まって以来のホープだって?」

「そんなことないですけど…」

「でもBランクなんだろ?」

「うん、まぁ…」

「じゃあ家をもらえるんだね。うちはお客さんがいなくなって残念だけどおめでたいことだからね、頑張んなさい」

「ありがとう、でも、ご飯食べに来るからね」

そう言って荷物をまとめて、僕らは再びギルドに。

「えっと…ケイトさんは…」

いたいた。ケイトさんに連れられて僕らは物件選びを始めた。

「アオイさん、ラルフさん、お二人は同じ家でいいんでしょうか?」

「はい」

「でしたら、Aランクの家まで選べますね」

「?」

家というとケルネの自宅しか思い浮かばず僕には意味がよくわからない。

「では、まず、地域ですが、ロゴスは北区、東区、西区、南区と分かれており、このギルドがあるのは東区になります。東区はお店が多い商人の町ですね」

「はい」

「北区は役所などが多いですし、西区は一般の方々が住んでおられます。南区が高級な住宅街ですので人気もありますし、物件もたくさんあるのですが、どうされますか?」

「うーん、できたら東区がいいかなぁ。知り合いがいるのもここらへんだけだし…あんまりこの町のことよくわからないんで」

「あっ、そうでしたね。すみません、では東門の近くになりますが、そちらにおすすめの家がありますので見に行きましょうか」

そう言って先導してくれた。

2014/09/03

2周目 9月24日(金) 午後6時30分 島津政信

2周目 9月24日(金) 午後6時30分 島津政信


「美紗は浴衣も似合うなあ」

(うわっ、女将がいる前でっ)

「ちょっと、お…お父さん…酔ってるよね?」

「いやいや、やはり女の子だな。ピンク色の浴衣がよく映える」

「そうじゃなくて…」

「まあまあ、お父様の気持ちも分かりますよ。凄くお嬢様にお似合いですから」

(良かった…。疑われてはないみたいだ)

食事の時間が近づいてきたので、痴漢も俺も浴衣に着替えたところ、配膳に女将が来てくれた。

「ですが、ちょっとお顔が火照ってらっしゃいますね」

「えっ?」

ドキッとする。女将が来るほんの少し前まで隣の部屋で痴漢に体を弄ばれていたからだ。

食事の時間が近づいていることに気がついて慌てて換気をしたり、乱れた布団を直してみたが、女将に気づかれたかと思うと心臓が高鳴る。

「そうだわ、髪を上げてみてはいかがかしら?」

しかし、バレたわけでは無さそうだった。女将が席を立ち、俺の背後から髪を纏めてくれるのを痴漢が目を細めて見ている。

「はい、どうかしら?」

「あ…あの…ありがとうございます」

(真樹さんの時もそうだったけど、女の人に世話をされるのは何となく恥ずかしいな)

「ふむ、髪をあげると、なかなか色っぽいな…」

うなじに視線を感じて、それ以上言うな、という意味を込めて睨んだ。

痴漢は俺の視線にもどこ吹く風でのんびりお猪口を口に運ぶ。

「美紗、ここは飯も旨いんだ。遠慮せず食べなさい」

既に酒の肴につまんでいた痴漢の言葉に、俺も気分を変えようと目の前に並べられた懐石料理に箸を伸ばした。

「あっ、うんっ?…何これっ?美味しいっ」

「ありがとうございます。あら?お酒が…」

女将が痴漢のお猪口に酒を注いだ。

「そろそろこちらも焼けてきましたね」

囲炉裏に突き刺した川魚から香ばしい匂いが立ち上ってきた。

「前を失礼しますね」

女将が囲炉裏の中から魚の串を抜いて皿に載せてくれた。

(うわあ)

かぶりつくと身は柔らかく、生臭さも感じない。

「はふっ、はふっ、美味しいっ」

「ふふ。まだまだありますから、ごゆっくりどうぞ」

女将が徳利を俺の隣に置いていなくなったので、仕方なしに痴漢にお酌する。

女将がいなくなって何かされるかと思って警戒していたが、そんな素振りもなく、和やかに食事が終わった。

「はあ…食べ過ぎた…」

女将が戻ってきて片付けられると、囲炉裏の傍に置かれた日本酒の徳利だけになっていた。

「美紗、もっとこっちに寄るんだ」

「ん…?」


◇◇◇

9月24日(金) 午後7時50分 痴漢


(ふむ、少し酔ったか)

何の気なしに美紗を見ると、手を口に当てて小さく欠伸をしていた。

崩した膝が浴衣の裾を割って、浴衣の隙間から太股の内側がチラッと見えた。

(これはなかなか…)

ムクムクと欲情が沸き上がってきた。

「美紗、もっとこっちに寄るんだ」

美紗は何も疑わず隣に来る。

(時折見せるこの無防備さが堪らんな)

お猪口を横に置くと、浴衣の前に手を入れた。美紗の体がビクッと反応する。

「むっ?下着なんてつけてるのか?」

「えっ?」

「和装は下着無しが基本だぞ?」

そう言いながら裾も割って手を入れると柔らかい布の感触が指先に伝わってきた。

「あぅっ」

「むっ、こっちもか…悪い娘にはお仕置きが必要だな」

ぐいっと一息に酒をあおって私が立ち上がるのを見上げる美紗。どうやら突然すぎる流れに美紗はついてこれていないようだ。

「え?ええ?」

「こっちに来いっ」

呆気に取られている美紗の腕を掴んで立ち上がらせる。

「え?あっ、ちょっと…」

そのまま引きずるようにして隣の部屋に向かうと、美紗を布団の上に立たせて、両腕を万歳させた。

「わっ、どっ、どういう…えっ、ちょっ、なにっ?」

『シュルシュル』

空いている手で浴衣の帯を抜く。

「だっ…から、やめろって…ちょっ、何するんだっ?」

キュッと手首を帯で結んだ。

「ちょっ、んんっ」

美紗が手首を回すようにしてもがく。

「わわっ、今度は何を…って…じっ、冗談…?」

いくら暴れても外れない事を確認して、今度は私の帯を抜いて美紗の後ろにまわると、目を覆った。

「何なんだよっ?」

「よし」

美紗の肩を押さえて座らせ、そのまま仰向けに布団に横たえた。

「な…、何するつもりだよ、変態っ」

美紗が何とかして逃げようと体をよじる度に浴衣の前が開いていく。

拘束されていない足を激しく動かすものだから、浴衣の前が大きく開いて、揃いのレースの下着と雪のように白い肌が月明かりに輝いた。

「くっ、早く外せよっ」

体をくねらせ続けた美紗に疲れが出始める。だが、美紗は荒い息を吐きながらも、まだ強気な口調を崩さない。

「はあ、はあ…この変態…」

(こういうのも悪くないな)

私は自然と頬が緩む。

「ふふふ、変態…か?」

鞄から幾つか道具を出すとその中から新品のローターを出した。

『ヴゥゥゥン』

スイッチを持って、電源を入れると、美紗の白い肌に近づけた。

「そっ、それはっ」

これまでに使ったこともあるので、私の出したものが何なのかを瞬時に理解したようだ。

布団の上で内股気味に膝を曲げて股間を守ろうとした。

私はローターのスイッチを持って、コードから先を垂らす。釣りをするように震えるローターをヘソの上に垂らすと、触れるか触れないくらいで動かした。

『ヴヴヴ、ヴヴヴ、ヴヴヴ』

「えっ?そこ?…ちょっ、くくくっ、それっ、くすぐったい」

美紗が薄い腹をねじって笑う。

『ヴヴヴ、ヴヴヴ、ヴヴヴ』

「ぷっ、くくっ、全然気持ちよくないって…って、聞いてるのかよ?」

私は美紗を無視して続けた。

『ヴヴヴ、ヴヴヴ、ヴヴヴ』

「ちょっ、だからぁっ、それっ、気持ちよくないってぇ」

美紗は拒否の言葉を口にするものの、馬鹿正直に腕を上げたままだ。

(腕は下ろすことも出来るのにな。フフフ)

「すぐに気持ちよくなるさ」

「そんな…くすぐったいだけ…んっ」

私の言葉の方が正しかった事はすぐに証明された。美紗の声のトーンが変わり始める。

「あっ、ふっ、ぅん…」

先程までのくすぐったいだけの声の中に甘い女の声が混ざり始めた。

「そら?言った通りだっただろ?」

「んっ、ちっ、ちがっ…感じてなんて、はっ、ぁんっ」

「ん?今の声は?」

「違うからぁっ、ぁっ」

「フフ、お前が認めるまでやめんからな」

私の宣告に美紗の体がビクンッと震えた。

『ヴヴヴヴヴヴ、ヴヴヴヴ…』

「うんっ、んっ、はぁ…はぁ…」

美紗は声を我慢しているつもりかもしれないが、太股を擦り合わせるように動いて感じていることをハッキリと私に伝えてくる。

『ヴヴヴヴヴヴ』

「うぅん…ん…ん…はぁ…はぁ…ん…」

『ヴヴヴヴヴヴ』

「…はぁっ、くぅ…ぁっ、はぁっ、んぁっ、はぁっ…」

『ヴヴヴヴヴヴ』

「はぁっ…ぁ…んぁ…ぁ…ぁっ…、んっ、はぁぁっ」

『ヴヴヴヴヴヴ、ヴヴヴヴヴヴ…』

「あっ、はぅぅっ、やっ、んあっ、はぁ、はぁっ、ぁっ、あぁぁ…もっ、そこばっかり…」

「なら、どこに欲しいのか言うんだ」

意地悪く聞いてやると美紗は知ってるくせに、と呟いた。

「言わないとずっとこのままだぞ?」

「分かった。分かったから…その…」

美紗の顔が赤くなる。

「お…こに…」

小さな声が静かな部屋に響いた。

「聞こえんな」

「くっ…」

美紗が悔しそうに唇を噛む。

「おっ、まんこに…もぅ…もお、いいだろ?」

「ふーむ、どうしたもんかな」

「言ったじゃないか、約束が違うっ」

「どうもその気にならんのだ。やはり言葉遣いのせいかな?」

それだけ言って再びローターを弄る。
2014/09/03

2周目 9月24日(金) 午後2時25分 島津政信

2周目 9月24日(金) 午後2時25分 島津政信


九月になり、暑さは一段落ついたとはいうものの、昼間はいまだ夏の太陽が照りつける。

駅から旅館までの短い間にも俺はじんわりと汗をかいていた。

「せっかくだから風呂に入るか」

入り口からすぐの囲炉裏のある部屋の奥の襖を痴漢が開けると、障子越しに柔らかい陽射しが部屋を満たしていた。

「げっ」

俺の口から思わず声が出た。

「ん?美紗…どうかしたか?」

布団が二組並べて敷かれていた。

「い、いや…何でも…っ」

なんとか気を落ち着かせてそう言いかけた俺は今度は目を疑う。

(…あれって…コンドームだよな?なんであるんだ?どう考えても父親と娘には必要ないだろ?)

枕元にティッシュの箱と保健の授業で見たことのある四角いパッケージが置かれていた。

「さあ、風呂はこっちだぞ」

痴漢が障子をパシャッと開くと広い縁側があり、その先に五人は入れそうな露天風呂があった。

「うわあ」

「どうだ?気に入ったか?」

背広を脱いでハンガーに掛けながら痴漢が俺を見た。

「え?あ、はい。すごい部屋ですね」

正直なところ感動していた。

(てっきり、ビジネスホテルかどっかに連れ込まれると思っていたけど…)

「美紗も脱ぐんだ」

(…仕方ない)

覚悟はしていたから、俺はシャツとスカートを脱いで、タンクトップだけになった。下着はそもそも着ていない。

(ついてないのにも慣れてしまったのが寂しいな)

タンクトップを一気に脱ぐと乱れた髪がさらっと落ちた。

「ああ…綺麗だな」

痴漢が俺を見てほお、と息を吐く。

「なっ…」

そんな風に改めて言われると自分じゃないとは言え、恥ずかしい。

「もっ、もうっ、入るからっ」

俺は急いで浴槽に走って、傍らに置かれた桶で何度か湯を被るとそろっと足を浸ける。

(あー、これは気持ちいいな)

湯面から出た肩に風が吹いて涼しい。

『ジャプ』

体の横に桶が差し込まれた。

「おっ、さすがに、温度もちょうど良い」

『チャプ』

毛むくじゃらの足が目の端に映った。

「ふう」

『ザブン』と肩と肩が触れるほどの距離に痴漢が座った。

一瞬緊張したものの、何もしてこないので安心する。

(ところで、この人は何者なんだろう?)

蝉の鳴き声を聞きながら、ちょっと考えた。

(この旅館もかなり高級そうなのに、常連みたいだし。会社の社長かな?)

「ん?」

痴漢が俺の肩に腕をまわすように、石で出来た浴槽の縁に腕をのせた。その腕に頭を乗せるようにして石の浴槽に体をもたれかける。

「あ…えっと、あの、お…お父さんって何してる人なのかと思って…」

「ああ…。私のことが気になるか?」

「へ?何をっ、そんなことはっ」

「そうだな、美紗が愛人になるなら教えよう」

痴漢の腕が俺の肩を引き寄せて胸を優しく触る。

「ふぁっ、んんっ」

『チャプチャプ』

湯の中で浅黒い手が白い肌の上を撫でまわす。

(体が火照って…風呂に入っているからかな?)

数時間に渡って愛撫され続けた体は少しの刺激で出来上がってしまう。

「んはぁ…」

痴漢の指が乳首を捏ねる。

「もう固いじゃないか?美紗は女将の前でも興奮していただろう?女将は鋭いところがあるから気づいていたかもしれんな」

(そ…そんな)

「ん…はぁ…はぅっ…んっ、んっ…」

湯のなかで太股を無意識に擦り合わす。

「美紗…こっちを」

優しく痴漢の方を向かされて、唇が奪われた。

「ん…んちゅ…」

舌が吸われると背中がゾクゾクする。

「はあぁ」

思わず痴漢の口に息をはいてしまった。

「美紗の息は甘いな」

ぼんやりした頭に痴漢の声が響く。

『ちゅっ…ねろ…ねろ…じゅる…』

口に溜まった唾を吸われて、逆に痴漢の唾液を流し込まれた。

『コクン…』

『ツーッ』と唇の端を唾液が流れ落ちる。

(だめだ…頭がぼんやりして…)

いつの間にか、胸を触っていた痴漢の手が俺の手を掴む。

そのまま、痴漢のチンコに誘導された。

(固くなってる…)

湯面がチャプチャプと揺れる。

「んっ、はあぁぁ」

お互いに愛撫しあいながら、唾液の交換を続けた。

「美紗、私の上に座りなさい」

痴漢が唇を離して言った。言っている意味が分からず俺はぼんやりとそれを聞く。

「さあっ、私と向かい合わせになるように」

誘導されて伸ばした痴漢の太股に座る。胸の先端が湯から出た。

痴漢の顔が今度は正面にあって、当然のように唇を合わせる。

俺は痴漢の首に腕を回した。

「ん…ん…」

ムクムクとチンコが固くなってその上に座ると割れ目が刺激される。

「んっ、ぷはっ、あっ、ああっ」

唇を離して喘ぐ。

「入れたいか?」

俺は頷いてそのまま膝立ちになった。

割れ目を擦る亀頭を掴んで位置を合わせると体重をかけていった。

『ジュブジュブジュブ』

固いチンコがお湯と一緒に入って来た。

「んはあああ」

痴漢の肩に置いた手が震える。

『チュッ』

「あっ」

痴漢が乳首に吸い付いた。

「目の前にこんないいものがあるとな…奥まで入れないと吸い続けるぞ」

痴漢の舌が乳首を転がす。

「あっ、やっ」

体重をさらに掛ける。

「あっ、んんっ、はっあああっ」

大きな声も空に消えていってあまり気にならない。

「あっ、あっ、すごいっ、おっき、んっ、はぁぁっ」

痴漢の首に巻いた腕に力が入る。

『ジャブジャブ』と激しい水の音と俺の喘ぎ声が混ざった。

「あっ、だめっ、気持ちいいっ、あんっ、あっ、イクっ、やっ、イッちゃうぅっ」

これまで何度も味わわされた頭の中が真っ白になる感覚に飲み込まれた。

◇◇

9月24日(金) 午後2時25分 痴漢


「美紗…いいぞ」

「んっ…ちゅっ…」

岩に座った私の股間を美紗がねぶっている。

柔らかい舌がチンコの根本に押し当てられて心地よい快感を与えてくる。

周りは夏の陽射しに緑が映え、トンボが風に吹かれて飛んでいる。

「ん…ふぅ…」

美紗が一度顔を離してじっと亀頭を見つめた後、今度は両手でチンコを握りしめて口を大きく開いた。

美紗は亀頭の先を咥えるとぎこちなく舌を絡めてきた。

(まだまだ稚拙だが…)

暖かい粘膜に包まれる快感を味わいながら美紗の火照った頬を見つめていると、焦点の合わない瞳が上目づかいに私を見た。

甘えたような目が私を誘っている。

「そんなにチンコが気に入ったか?」

軽くからかってやると、うっとりとした瞳が見開かれて、耳まで真っ赤に染まった。

「なっ、何言ってんだよっ、バカじゃないの?」

(チンコを握りしめたまま言われてもな…)

「ちっ、違うからっ、これはっ、さっさと終わらせるためにっ」

私の視線に気がついた美紗はますます狼狽した。

「そうだな、早くイカせてくれたら今日はもうしないかもな」

「そっ、そう。だからっ」

美紗が、恥ずかしさを隠そうとしてか、再びフェラチオを開始した。

(そんな訳無いだろう。それに美紗の方こそかなり体が蕩けているぞ)

チンコを咥えたまま尻や太ももがもじもじと水面下で動いているのを私の目は見逃さない。


次話 9月24日(金) 午後6時30分 島津政信