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窓際の悦楽

ハンターギルド。

アトランティス大陸には様々な魔物がいる。

それを討伐するのがハンターと呼ばれる人々の仕事だ。しかし、魔物と戦おうなどと考えるする人間には荒くれ者が多く、脛に傷を持つ者もいる。

そのため、依頼がきちんと遂行されたり、依頼人とハンターの双方にとって問題が起こらないようにギルドが作られた。現在はアトランティス大陸の全域に支部が作られ、国家権力とは異なる力を持っている。

ギルドの仕組みは、まずギルドに所属しなければハンター達は依頼を受けることができない。そして依頼料はギルドを通してやり取りすることになっている。

このハンターという職業は薬草の採取などを除くと死亡率もそこそこ高いし、怪我などをすると廃業しなければいけないのだが、魔物の体の一部が素材として高く売れるものもあり、一攫千金を狙う人々によって常に賑わっている。


◆◆◆◆◆


ハンターギルドは僕の思っていたのと全然違った。何せ僕の知っているハンターといえば、ケルネで会ったあの三人組だけだったから、相当酷いところを想像していたのだ。

(山賊のアジトみたいなのじゃなくて良かったぁ)

どこかのお屋敷かと思うような大きなレンガ造りの建物に胸を撫で下ろすと、気合いを入れ直して入口の大きな扉を開けた。

(へぇ…)

入った瞬間、ざわざわと人の話し声などが聞こえる。武器を持った人が多くて表とは別の世界のようだった。

左右を見れば食堂や道具屋さんや武器屋さん、素材屋さん、それになんだかよくわからないお店があって、ハンターらしき人達と商人達が談笑している。

僕がキョロキョロしながら先を歩くと、後ろからラルフも物珍しそうに周囲を見ながらついてきた。

(とりあえず最初は受付だよね)

そう思って見渡すと奥にカウンターがあって眼鏡の女の人が立っているのが見えた。

(あそこかな?)

僕は周りを見るのをやめてまっすぐそちらに向かう。

僕らの通り道にいる人たちは話すのをやめてスっとどけてくれた。

(??)

歩けばその付近にいる人たちが喋るのをやめて僕達を見る。

(??)

よく分からないまま僕らはカウンターについた。

目の前の女の人は近くで見ると凄い美人だった。カチッとしたスーツを着ていてスタイルもすごく良い。

「あ、あの…」

「はい。どういったご要件でしょうか?」

女の人はちょっと事務的に言いながら僕らをジロジロと値踏みするように見た。

「えっと、ハンターギルドに入りたいんですけど…」

「へっ?」

女の人が顔に似合わない声を出すもんだからむしろ僕がびっくりする。

「ハンターギルドに入れてもらうことはできますか?」

もう一度聞くと、なんとか体勢を立て直したようで、元の口調に戻った。

「依頼ではなく、仕事がしたいというわけですね?」

「はい」

(あっ、渡さないとっ)

「あっ、ちょっと待ってください」

そう言ってラルフに持ってもらっていたカバンから町長さんの手紙を取り出す。

「えっと、これを渡すように言われたのですが」

女の人はしっかりと封をされた手紙の差出人の名前をチラっと見る。

「少々お待ちください」と言って席を立った。

『しーん』

静かなギルド、皆の目が僕らに注いでいる。

(やっぱりちょっと居心地が悪いかも…)

そう思っているとさっきの女の人が眼鏡をかけた男の人を連れて戻ってきた。

「お待たせしました」

そう言うと今度は男の人が口を開く。真面目そうな痩せた男の人だった。

「初めまして、ロゴス支部の支部長代理をしているアーバインと言います。お手紙を読ませていただきました。こちらへどうぞ。もちろんあなたも」

ラルフも一緒に応接室のようなところに案内された。

「えっと、僕が葵・御門、彼がラルフ・シルバーです」

「ええ、あなたはサムライだそうですね。2日程の間に灰狼を少なくとも18体、黒狼を7体、それに銀狼を1体倒したと。間違いないですか?」

「いえ、銀狼は追い返しただけです」

「ふむ。正直ですね。良いでしょう。一応メロヴィング商会にも確認を取りますがよろしいですか?」

「はい」

「それと…」

アーバインさんの視線がラルフの方に向く。

「ラルフさんはアオイさんの仲間ということでよろしいですか?」

(そっか、町長さんの手紙には僕のことしか書いてないもんね)

「はい、彼も一緒に登録したいんですけど大丈夫ですか?」

「ふむ…わかりました。それでは明日の朝8時にまた来てください」

「はい」

僕らが受付に戻るとさっきよりも少し人が増えているみたいで、その人たちの視線が僕らに注がれる。

いたたまれなくて僕は早足で外に出た。

「ラルフは何か見たいものとかある?」

「いや、特にないな」

「じゃあ一旦銀狼亭に戻ろうか?」


◆◆◆◆◆


「人がたくさんいるなあ。ケルネと全然違うよ」

僕はギルドから銀狼亭の部屋に戻ってから、やることがなくて窓から外を眺めていた。ラルフはベッドで寝ている。

この宿はハンターギルドにも近いせいか、日暮れが近づくにつれ人通りが増してきた。

戦利品を持った人や怪我をしている人もいる。

そして近くの酒場から笑い声も聞こえるようになってきた。

(「ねえ、村正?」)

僕は頭の中で村正を呼ぶ。

(「ん?主殿、どうかしたかえ?」)

(「村正が今日は静かだから」)

(「うむ、この間無理をしたせいでちょっと休んでおったのじゃ」)

ラルフとの戦いで無理して出てきたって言ってたことか…。

(「ごめんね、無理させちゃったみたいで」)

(「大丈夫じゃ、昨日も銀狼の精をもらったからの」)

(精をもらう?)

(「ねえ、もしかして、その、あの…精液で村正は元気になるの?」)

(「言うておらんかったかの?妾の力の源は男の精じゃ」)

(だから体が女になったのか…)

(「ちなみに他の刀もそういうのあったりするの?」)

(「うむ。怒りを力の源にするものや、変わったものなら人と同じように食事をするものもあるとか」)

(「ふーん」)

(「主殿、暇そうじゃな」)

(「うん」)

(「では、我が力を使いこなす訓練をしてみたらどうじゃ?」)

(「例えばどうすればいいの?」)

(「簡単じゃ。五感を集中させるだけじゃ」)

(村正の言うとおりだ。ぼんやりしているのはもったいないな)

そう思って僕は窓の外を見ながら五感を集中する。

目に意識を集中するとこれまで見えていた世界が急に変わった。

前の建物のレンガのひび割れや歩いている人の服の染みまでしっかりと見える。

さらに耳に集中すると、ざわついていた街の音がはっきりと一言一言聞こえる。

「今日ギルドに」

色んな声の中で『ギルド』という単語が出てきたので注意して聞いてみることにした。

「すげえ可愛い娘が来たって知ってるか?」

「ああ、もう何度も聞いたよ。もうギルド内で知らねえやつなんていないんじゃないか?」

(へぇ、そんなことあったんだ)

「明日も来るらしいから俺、明日は休みだけどギルドに行ってみるよ」

(明日も来る…?まさか、だよね)

「折角の休みなのに?はははっ」

「一緒に見に行こうぜ」

「いや…俺は明日は討伐だ」

「討伐?お前休みって言ってなかったか?」

「ああ。それがどうも緊急の依頼があったらしい」

「緊急?」

「ウィリアムさんの様子では相当やばい案件かも知れない」

「俺には来てないってことはBランク以上ってことかっ、まっ、Bランク様はおいしい思いをしてるんだしそれぐらいはやっても罰は当たらんさ」

それから『ギルド』に関するいろんな声を拾ってみたら、僕らの噂が半分位を占めていた。

15分ほど力を使っていると、どうも股間がムズムズとしてきた。

(あ…副作用が出始めた…もう止めよっかな)

だけど、ここでやめていては訓練にならないだろう。そう思ってさらに集中する。

「んん…ああんっ」

突然耳元で喘ぎ声が聞こえた。

思わずその声に集中する。

「だ、ダメです…レオン様ぁ」

「くっくっくっ、俺を待っていたくせに」

「だけど…こんなところで…アーバイン様に聞かれてしまいますぅ」

「聞かせてやれば良い…だが、そんなに嫌なら、お前が声を抑えろよ」

「あんっ、そんな、の…むりぃっ、知ってるくせにぃっ…んああっ」

『ぴちゃっ、ぴちゃ、んはぁ…ちゅぱ…』

キスをしているのが映像で見ているかのように僕にはわかる。

『プチ、プチ』

ボタンが外される音だ。

「ああ…手を…んあっ、あっ、そこはっ」

「なんて言うんだ?」

「あっ、ち…くび…です」

「どうして欲しいんだ?」

「あんっ、いじわる…触って、摘んで欲しい…」

「いいだろう」

「やんっ、んあ」

乳首を弄られてるんだ。

女の人の声がくぐもる。

(これは手のひらで口を押さえたのかな?)

「ん…んっ…んあっ」

「ほお、我慢するのか?」

『シャッ』

ブラウスを広げる衣擦れ音がした。

「やっ、こんなところで」

『プツッ』

(ん?これは何の音だろう?)

僕が考えていると答えは女の人が教えてくれた。

「やっ、ブラは外さないで…あっ、だめっ、直接は…感じちゃうのぉっ」

二人の喘ぎ声と荒い息が耳元で聞こえてくる。

立っていられなくなってきて腰が曲がる。

窓枠に腕を載せて体を支えると、太ももを無意識に擦り合わせていた。

『ぴちゃ』

水の音がした。

「おい、もう蕩けてるじゃねぇか」

「あんっ、だってぇ、レオン様が触るからっ、んっ、んああっ」

どこかで聞いた声だなあ、と思って聞いていたら不意に思い出した。

(ギルドのカウンターにいた女の人だっ)

僕の顔が一気に熱くなる。

(あんなに真面目そうな人なのに)

知っている人のこういう場面は聞くべきではないと分かっていたけど、僕の中の悪い好奇心が勝ってしまった。

『ぐちゅ、ぐちゅ』と卑猥な音が耳に響く。

二人の痴態にあてられて、僕の興奮もどんどんエスカレートしてくる。

(我慢できないよぉ)

右手でショートパンツのボタンを外して、手を入れると僕のパンツもぐっしょり濡れていた。

(あ…)

「やんっ、焦らさないでぇ」

向こうの二人はさらに盛り上がる。

「おねだりしてみろよ」

「やっ、恥ずかしい」

「ならここまでにするぞ?いいのか?」

「そ…それは…あの…」

「わかった、やめるか」

「やだっ、だめっ、あのっ、クリトリスを弄ってくださいっ、指を…オマンコに入れてくださいっ、あっ、そこっ、やぁんっ」

その言葉に合わせるように僕の指も割れ目の上の突起を弄る。

「んあっ」

声が出そうになった。

(あっ)

そうだ、僕は開け放した窓から外を見ていたんだった。

「中がゴリゴリされてるぅっ、レオンさまぁ」

「んん…」

僕は口を手で押さえて、股間に入れた指を膣に入れる。

「ふぁぁぁぁっ、ふぁっ…あんんんっ」「はあ、はあ、はあ、はあ」

耳には女の人の声。男の人の息遣い。

とその時、ショートパンツが後ろから脱がされた。

「えっ…あっ」

ラルフが後ろに立っていた。

「葵、俺もあてられたようだ」

そう言って床に座ると僕の割れ目に指を突っ込む。

「あっ、だめっ、それなら窓を…」

「だめだ、こらえろよ」

「んんんっ、ふぅんっ、ふっ、ふっ…」

激しい指使いに体がふにゃふにゃになる。

「俺のものも慰めてくれ」

耳から聞こえてくる誰の声かわからなくなってきた。

僕は一度床に倒れこむようにして座り込むとあぐらをかいているラルフの股間を触る。

(おっきくなってる…)

股間のボタンを外して、熱く激った肉棒を取り出した。

「おおっ、いいぞっ」

まるで僕が言われているみたいな気分になる。

隆々と勃起した肉棒に舌を這わす。

まるで犬になったみたいに四つん這いになって根元から上に向けて幹に舌をつけたまま舐め上げる。

『ちゅぱ』

(この音は…?)

「いいぞ…お前の口の中は熱いな」

(口に入れてるのっ?)

『ゴクリ』

僕は目の前の肉棒を見ながら唾を飲み込む。

そして目を閉じて、肉棒の先を咥えた。

「うっ」

ラルフの口から呻き声が出る。

上目遣いでラルフの顔を見ると目が合った。

ラルフの手が僕の頭にのせられる。

「いいぞ、もっと奥まで頼む」

僕はそのまま口の奥まで飲み込んだ。

「んっ、んっ、んっ…」

「よし、そろそろいいだろう。立って後ろを向け」

もう誰の声かわからない。

僕は立ち上がると窓枠に腕をのせてラルフにお尻を向ける。

「もっと腰を突き出せ」

「ん…」

背中を反らせるようにしてお尻を上げる。

「いいぞ」

そう言うと濡れそぼった入口に肉棒の先が押し付けられ、一気に貫かれた。

「あっんんんんんっ」

最初の声が大きく響いた。

(いけないっ)

そう思って下を見るけど数人がキョロキョロしているくらいでバレてないみたい。

「ああああっ、レオン様ぁっ、思いっきり突いてくださぁい」

女の人のあられもない声。

「いくぞ、壊れるなよっ」「はぁいっ、んっ、あっ、あっ、あんっ、あっ、やあっ、あっ」

「ラルフ…お願い…強くしてぇ」

僕もおねだりをする。

「あんっ、やっ、んんんっ、こえ…でちゃうっ、あんっ、どうしよっ、んんんっ」

ラルフとレオン様?の息遣いが両耳から聞こえる。

「んっ、だめっ、もう…いきそ…ラルフ…いきそ…だよ、イクっ、イクよっ、んんんっ」

「あっ、レオンさまっ、イっていいですかっ、あっ、ふかいっ、だめっ、イクっ、あっ、イキますっ」

「んんんっ、んぁぁぁぁっ、んっんんっ」

「あっ、やっ、ぁぁぁあああああっ」

僕がイクのに合わせて奥の壁に熱いものがかけられてさらに深い絶頂に引きずり込まれる。

「んぁぁぁぁああっっっっ」

背中がピンっと伸びて体がどこかに行ってしまうような快感が通り過ぎると体中から力が抜けた。

窓枠にしがみつくようにしてビクビク痙攣した。口から涎が垂れる。

「あ…」

下を歩いている人にかかった。

その人は上を一瞬見上げたけど、暗くなって僕に気付かなかったみたいだ。

「はぁ、はぁ…」

興奮が冷めず、僕はしばらく外を眺めていた。
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