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2014/09/06

危機一髪?

「ふんふーん」

鼻歌交じりにアタシはトランクに服を詰め込んでいく。すべてアオイが買ってくれたものだ。

(あの子は何を着させても似合うから楽しいわねっ)

先ほど買ってくれた服をさっそくアオイの新居に届けてあげよう、とパンパンに詰まったトランクの蓋を無理やり閉める。

(そうだっ、こんなにたくさん買ってくれたんだし、お土産でも買って行こうっ)

そう思って重いカバンを両手で持ってアタシは意気揚々と街に繰り出した。


◆◆◆◆◆


アイスクリーム屋さんの裏から少し入った路地の中で僕はニックに抱きしめられていた。

(「むらまさぁ」)

(「主殿、気になさるな。妾の力の反動じゃ」)

(「気にするよぉ、なんとかならないの?」)

(「快楽は妾の力の源じゃから、存分に楽しんでくだされ。それに徐々に耐性もつくからの」)

頼みの綱は何の頼りにもならなかった。

「アオイ、綺麗だよ、両手をあげてくれるかい?」

「ふぁぁっ」

耳元で囁かれて思わず息を吐く。

「さ、早く」

そう言われて両手をあげた僕のワンピースはノースリーブで腋(わき)が露わになった。

『ネロ、チュッ』

「はぁんっ、そこはっぁあっ」

腋を舐められて恥ずかしくて顔が真っ赤に染まるのが自分でもわかる。

「ふう…ろうらい?(どうだい?)ひもひいいはい?(気持ちいいかい?)」

舐めるのを止めずにニックが声をかけてきた。

「あんっ、きもちよくなぁいっ」

「そう?顔がうっとりしてるよ?」

ニックが今度はワンピースの腋の隙間から手を入れてくる。

「んんんっ、そこはっ、あんっ」

簡単に手を入れられて胸を揉みしだかれると心とは関係なしに声が漏れる。

「んあっ、あっ、やんっ」

さらにブラジャーのカップの隙間に指が入ってきた。

「きゃんっ、いやっ、はぁあっ、だめぇっ、はぁあっ」

そうしてしばらく弄られていると意識していないのに太ももが動いてしまう。

「アオイ、さっ、壁に手をついてお尻を向けて」

「ん…」

胸を弄られて頭がぼんやりしだした僕は言われるがままに壁に手をつけてお尻を向けてしまった。

「やぁんっ」

お尻を撫でられて、スカートが持ち上げられる。

「紐かぁ、アオイは真面目そうな顔をしてエッチなパンティを履いてるんだね。ひょっとして期待してた?」

「そんなことないよぉっ」

(会ったばかりの人に大切なところが見られてるぅっ)

言葉とは裏腹に発情しきった体に引っ張られるようにイヤラシイ思いが頭の中を渦巻く。

後ろのニックがしゃがみ込むようにして僕のお尻に顔を近づけた。

「はあ…はあ…すうぅ」

「あんっ、匂いを嗅がないでよぉ」

「いやらしい匂いがするなあ、やっぱり期待してるよね」

そう言いながら紐がほどかれる。

「ちがっ、あああっ」

ニックに割れ目を撫でられて思わず甘い声が出てしまった。

「ちょっ、声が大きいよ、人が集まって来るぞ」

はっと気がついて慌てて口を押さえる。

『ねろっ…ぴちゅっ…ちゅう』

「ふぁぁぁっ、ふっ、ふっ、はっぁぁぁ」

口を押さえたとたん割れ目を熱いものが這った。

(あっ…舐められてるよぉ…だめっ、おかしくなっちゃう)

クリトリスを舐められるたびに体が震えて頭がぼんやりしてくる。

割れ目の中に舌が入ってくると、力が抜けて壁についた腕が下がりそうになる。

(はぁ…わかんなくなるぅ…)

ニックが立ち上がって僕の手をウィスキーの樽にのせさせた。先ほどよりも低いところに手をついたせいでお尻をさらに持ち上げる形になった。

「もっと気持ちよくなろうよ」

ニックがズボンを脱ぐような音が後ろから聞こえる。

そしてスカートが捲り上げられてお尻が完全に外気に晒された。

『ぬちゅ』

(んっ…また獣みたいな体位でぼく…あれ?後ろにいるのってラルフ…だっけ…?)

割れ目に硬いものが当てられて、朦朧としていた意識が一瞬戻ってきた。

(えっと…ここは…)

「ああっ、あれ?…何っ?…あっ、やだっ、いやだっ」

僕は慌てて両手でニックの体を押して逃げようとした。

「ここまできて何言ってるんだよ」

両手が掴まれて壁に押し付けられる。

「やだぁっ」

力が抜けてニックを押しのけることもできない。

「さっ、入れるぞっ」

再び割れ目に当たる肉棒の感覚。


◆◆◆◆◆


(ケーキもいいけど、これだけ暑いと冷たいものがいいわね)

そう思って最近よく屋台を出しているアイスクリームの店に向かう。

「おっ、マーガレットさん、久しぶりだね」

たまに来るせいでお兄さんとも世間話する程度の仲になった。

「久しぶり~、今日はお土産なのよ。しばらく溶けないようにできる?」

「氷を入れとけば大丈夫さ…ってマーガレットさん、そんなに荷物持ってアイス持てるのかい?」

「あら…そうだったわ」

「良ければ配達するよ」

アタシは葵の住所を紙に書いてお兄さんに手渡した。

「そういえばさっきすごい美少女が来たよ、見たことないけどなぁ」

「へぇ、どんな子?」

「黒髪を背中まで伸ばした子でさ、花柄のワンピースを着てた」

(ん…?それって…)

「その子アイス買っていった?」

もし葵がアイスを買ったんならこのお土産は失敗かもって思って詳しく聞く。

「ニックの奴が付きまとってて、彼女に無理やりおごって裏の椅子のところで食べてるはずだよ」

ニックはこの界隈では知らない人間がいないナンパ男だ。それほど気の悪い人間ではないはずだけど何人もの女の子が泣かされている。

「よりによってニックに見つかるとは…ついてないわねぇ」

(あの子、世間慣れしてないみたいだし大丈夫かしら)

そう思って、裏に回るが誰もいない。

(おかしいわね…)

もう帰ったのかと思って振り返ろうとした時に、目の端に何かが映った。よく見ると裏路地に人影のようなものがある。

(まさか…)

そう思って近づくと、壁に押さえつけられた少女とニックの姿があった。

「やだぁっ」

葵の泣き声を聞いた瞬間にアタシは人影に向かって走り出した。

(まさかっ、無理やりなんてっ)

「あんたっ、何してるのっ」

男のにやけていた顔が、一瞬にして凍りつく。葵らしき少女は涙を流しながらお尻を突き出していた。

「この腐れち●こがぁぁっっ」

そう言うと両手で持ったカバンを男の頭に振り下ろした。


◇◇◇◇◇


「全く、何してるのよ、B級ハンターなんでしょ?」

(薬でも飲まされたのかしら?全くニックの奴っ)

アタシは泡を吹いて倒れたチ●コ丸出しの男を思い出して頭の中で悪態をついた。

「はぁ、はぁ、んん…」

アオイの口からは時折甘い声が漏れる。

(やめてよね…なんだかアタシまで変な気分になっちゃうわよ)

ぼぉっとしたアオイを抱えるようにしてアタシは自分の店に向かっていた。

アタシのトランクはアイスクリーム屋のお兄さんに預けておいた。

「はあ、はあ…もう…あっついわね」

『カランカラーン』

店を開けて入ると居住用に使っている二階に上がって、ベッドにアオイを寝かせた。

(はぁ、疲れたぁ)

窓を開けて風を通すと少し気持ちも楽になった。

「ちょっと涼しくなったわね。アオイ…?」

ベッドに寝た葵を見る。

額にうっすら汗をかいて頬を染めた顔は発情した牝そのものだ。

「ん…」

思わず見とれていたアタシの目の前で足を動くたびに短いスカートの裾がたくしあがって、うっすらと汗をかいた太ももが光る。

「ゴクリ」

女のアタシでもなんだかムラムラするような姿に目が逸らせない。

(これじゃあニックが暴走するはずだわ)

「んん…あ…つい」

アオイが腕を上げて寝返りを打つ。

(暑い?…もう、しょうがないわね)

「はいはい」

アタシはベッドに上がって横を向いたアオイのワンピースを脱がせる。

「やだっ、下着がないじゃないっ」

再び仰向けになった真っ白できめ細かい肌に、長い絹糸のような髪が汗でまとわりついている。

アタシはその綺麗な裸体から目が離せなくなった。

見つめる先では膝を曲げたアオイが、腿をすり合わせるようにゆっくりと動く。

「ごくり」

その時、目が開いて、アオイが両手をアタシに向けて差し出した。

「まーがれっとさぁん…はぁ、はぁ…」

涙に潤んだ瞳がアタシを見つめる。

(あ…だめ…)

我慢できなくなったアタシはのしかかるようにしてアオイのぽってりとした唇に貪り付いた。
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