管理人ほう

管理人ほう

「ラルフっ」

吹っ飛ばされたラルフを見る僕の頭の中に村正の声が響いた。

(「主殿っ」)

村正からの注意を促す声に慌てて男の方を見るが、さっきいたはずの場所に姿がない。

「君、名前を教えてくれるかい?」

耳元で囁かれてビクッとして振り返ると金色の瞳が至近距離にあった。

「くっ」

僕は無意識に後ろに跳ぶ。

「え?」

ところが脚がいつまで経っても地面につかない。

空中に浮いたままの僕は必死に体を動かそうとするがまるで空中に磔(はりつけ)にされたように固定されていた。

ゆっくりと男が近づいてくる。

「怖がる必要はない。気持ちよくなるだけだ…気が狂うほどにな」

男の金色の目に捕えられたように僕は目が逸らせない。

だけど今なら男の意識が完全にこちらを向いているのを僕らは見逃さなかった。

(今だっ、ラルフっ)

男の後ろからラルフが最速で突っ込む。

そしてラルフの拳が男の顔面を捉えた。ラルフの渾身の一撃は男の頭を消し飛ばす。

(やったっ)

ところが喜んだのもつかの間だった。

(あれ?なんか変だ…血が出ていない…?)

「ラルフっ」

僕が叫ぶ。ラルフも変だと感じていたみたいで戦闘態勢を解かずに様子を見ていた。

弾け飛んだと思った頭が黒い霧となって霧散する。

そしてその霧が男の頭部に集まると砕けたはずの頭が無傷で元に戻った。

「なかなか速い。だが、それでは私を倒すことはできない」

再び男の指が鳴らされる前にラルフが動いた。

『グォォォォッ』

ラルフの服が破れて巨大な狼の姿になった。

『パチンッ』

指が鳴らされて、ラルフに何か衝撃が当たるが、今度はラルフの力が優る。

『グシャッ』

そのまま男の上半身を噛み砕いた。

(今度こそっ)

ところがラルフの口から霧が立ち上る。そしてその霧が噛み切った残りの下半身のもとに集まり、再び元の姿を作った。

(どういうこと?これって…幻?)

(「いや、主殿、これは幻ではない。そう言えば物理攻撃は効かないんじゃったな」)

(「えっ?村正、何か知ってるの?」)

「全く、元気な狼だ。ちょっと眠っていてもらおう」

(ラルフっ、逃げてっ)

男の瞳が光る。

「ぐぉぉぉっ」

「おおっ、耐えるとは…素晴らしい。こちらの狼もぜひ欲しいな。だが、血を失って万全ではない分、君にとっては分が悪い」

再び瞳が輝き、ラルフが崩れ落ちた。

「ラルフっ」

「心配いらん、ちょっと眠ってもらっただけだ。さて、せっかく素晴らしい素材が自分から来てくれたわけだが…」

そう言って男が近づくにつれて僕のコートのボタンが外れていく。

(えっ?)

男が再び僕の前に立つ頃には、コートが脱がされていた。

「どうやって君が彼らの洗脳を解いたのか…その刀に秘密がありそうだな」

そう言うとじっくりと僕の体を眺めまわした。

「名前を教えてくれないか?」

そう言って目の前に立った男に僕は答えず、横を向く。

「仕方ないな…」

顔が近づいてきて、僕の目が金色の目に覗き込まれる。

「んっ、はぁああっ」

下腹部の奥がキュンっとなって腰がくねってしまった。

(どうして…気持ちいい…)

「ふむ。なるほど…葵…というのか」

「はぁ…はぁ…」

睨みつける僕に対して、金髪の男がしばらく考えるように黙った。

「じっくり研究するためにお前を私のものにしたいが…そうだな……血を吸うか…」

(血を吸う?…まさか…ヴァンパイア?)

男の目が光ると僕の服が切り裂かれて生まれたままの姿になる。

「ひゃっ」

「ほう、美しい体じゃないか」

そう言って男にしては細く長い指が耳たぶを弄る。

「ちょっ、ちょっと、やめてっ」

すると僕の反応を見た男の指が今度は僕の鎖骨から徐々に下がる。

「んぁっ」

思わず声が出そうになる。だけど声を出したら負けだ。そう思って唇を噛んだ。

男の指の爪がグググッと伸びる。

スーっとその爪が僕の脇腹を引っ掻いた。

「ふっ、んっ」

今度は触るか触らないかというくらいの繊細なタッチ。

(いけない、まださっきの発情の余韻が…)

アンナさん達を助けるのを優先して体の疼きが残っていたので、先程の瞳の力と相まってすぐに体の奥に火が灯る。

「んっ、んんっ」

乳首の周りを爪がくすぐる。

「ぅんっ」

声が出そうになるけど必死でこらえた。

(乳首を弄られる…)

僕はそう思って覚悟を決めたけど、乳首の周りをじっくりとくすぐったあと、乳首自体は弄らずに再び場所を変えた。

男は楽しそうに僕の表情を見ながら体の線に羽を沿わせていく。

「んっ、はぁはぁ…んんんっ」

長い時間が経った。

浮いた僕の足の先からはボタポタと床に愛液が垂れている。

「気持ちいいんだろう?どうして欲しいか言ってみたらどうだ?」

「くっ、んあっ、やめて…」

僕の言葉を聞いて満足そうに男が笑った。

「ふふふ。違うだろ?正直に言わない体にはお仕置きが必要だな」

先ほど見ていた装置の中から、触手を手に取って戻ってくる。

(まさかっ?)

「顔色が変わったな、ふふっ。大丈夫だ、気持ちよくなるだけだからな」

そう言って僕の足先に触手を置いた。

(うわっ、気持ち悪い…)

僕の全身に鳥肌が立った。

「こいつは女の愛液が大好物なんだ」

その言葉通り、触手は足の内側を垂れている愛液を吸うようにして徐々に上に上がってくる。

太ももの内側を吸われて思わず体がビクッと震えた。

「ふふ、近づいてきたぞ」

触手の一本が割れ目に触る。

「んんっ」

電流が走ったように頭が仰け反る。

そのまま、触手は割れ目の上を上下して、小さな突起を見つけて吸い付く。

「んぁぁっ、そこはっ、敏感だからぁっ、だめぇっ」

思わず声を出してしまった。

先程まで噛んでいた唇から薄く血が滲みでた。

「おっと」

そう言うと男が僕の唇を挟むようにキスをしてきた。

滲んだ血を舐めるように吸う。

「んあああああっ、なにこれぇっ」

吸われた瞬間、絶頂に達する。

割れ目からはピチャッピチャッと愛液が飛び散る。

男が舌なめずりをして再び僕を眺めた。

愛液の噴射が終わって、ビクつく体に二本目の触手が侵入した。

「ふぁっ、だめっ、だめぇっ」

僕の言葉は意味を成さない。どんどん奥に侵入してくる。

「ちょっ、そこは奥っ、それいじょうっむりぃっ」

奥の壁をこじ開けるようにさらに進もうとする触手。

『グリュグリュ』

普通なら味わわないような奥の刺激に僕の体がまた絶頂に押し上げられる。

「やだぁっっ、んっぁぁぁぁああああっ」

三本目の触手は胸に巻きついて、乳首に吸い付いた。

「りゃめぇっ、あっ、ちくび、しゅわないでぇ、あっ、クリもだめっ、あっ、じぇんぶしゅるのぉっ?やっ、あっあっいってりゅのにぃ」

イカされ続けて言葉がうまく話せない。

白目をむいて意識を失うと快楽で起こされる。

(だめぇ…これ以上されたらおかしくにゃるよぉ)

「んはぁっ、ねっ、もう、ゆるしてぇっ…にゃんでもしゅるからぁっ」

『パチンッ』

触手が消えた。

『ガクンッ、ガクンッ』

僕の体は痙攣が止まらない。
関連記事
Posted by

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply