10周目 9月25日(土) 午前0時00分 島津政信
「では、私達も始めようじゃないか」
男が立ち上がって顔の前に隆々とした黒光りしたチンコを差し出した。
「…ぁ……」
崩れかけの理性を総動員して俺が目を逸らすと、男はさらに一歩前に出た。
「ほら、やせ我慢は体の毒だぞ」
「…ゃ…」
チンコが目の前に迫ってくる。『ドクン、ドクン』と頬が熱くなり、自分の瞳が濡れてくるのが分かった。
「さあ、早く。葛城君の見ている前でな」
(あ…)
「んあっ、らめってぇ、そんなにっ、こすっちゃ…んあああっ」
不意に葛城の嬌声が耳に飛び込んできた。
興奮と欲情のあまり、すぐそばにいるはずの葛城の声は先程から全く俺には聞こえていなかったのだろうか。そのくせ男の声だけが不思議に頭に響いた。
「美紗はこれから友達の前で男のチンコをしゃぶるんだよ」
『よく知っている人の目の前で男のチンコをしゃぶる』
それはバスの中や空き地で露出した時よりも、シャワー室で若い教官の隣で犯された時と比べても、まるで比べ物にならない興奮を俺にもたらす。
「おや?」
男がニヤリと笑った。笑いの意味を考えるだけの余裕は俺にはない。ただ、ゆっくりと男の視線を追うと…。
「…ぁ…」
俺は、無意識に舌先を半開きになった唇から出していた。舌が物欲しげにチロチロと動く。
「口が寂しいようだな。さあ、来なさい」
男の言葉には抗うことができない。
俺は黒光りする肉棒、その呼吸をするかのようにヒクヒク開閉する亀頭の割れ目を見つめて、顔を寄せていった。
(はぁぁ…)
葛城の体を散々貪っていたのだろう。肉棒が鼻先に近づくにつれ、濃い性臭を放つ。
『コクン』
俺は唇を半開きのまま唾を飲み込んだ。
「ほら、もう少し顔を前に」
催眠術にかかったように体が動く。 震える唇は期待のせいだ。舌を伸ばし、肉棒を迎え入れる。
「はむ」
そして、ついに口に咥えた。すえた臭いが口一杯に広がった。
だけど、俺の体は男の臭いチンコを嫌がるどころか、嬉しいとさえ感じてしまっていることに気がついた。
(すご…やらし…ぃ味…)
「うまいな…」
舌を絡めながら吸いだす。
「んちゅっ、ジュポッジュポッジュポッ」
息が苦しいのも気にならない。むしろ男に支配されているという感覚に、目眩にも似た興奮に震えた。
「ジュポッジュポッジュポッジュポッ」
「くっ…」
仁王立ちした男が満足気に腰を震わせて、腰を引いた。
「ぁ…ん…」
「次は…分かるな?」
男の視線は俺の胸に向かっていた。
俺は膝立ちになって男の下半身に胸を寄せた。
汗でしっとりと濡れた胸を両手で押さえて黒光りするチンコを挟み込むと亀頭が収まりきらず飛び出した。
「はぁ、はぁ…」
白い肌から飛び出した黒く淫液焼けしたチンコの先から透明の粘液が染みだしてくる。俺は当たり前のように舌を伸ばしてそれを掬う。
『チュクッチュクッ』
そして、体を上下に揺すり始めると、密室で体を動かしているせいで、汗がしたたり、谷間に汗と粘液が白い泡を作った。
「はぁっ、はぁっ、はぁぁぁ」
体が風呂でとっくに出来あがっているのは分かっていたが、今や堰を切ったように愛液が涌き出ている。
「よし、準備はもういい」
(準備…)
何の準備かは考えるまでもなく明らかだった。
「くるんだ」
男が俺を布団に寝かす。
仰向けに転がった俺に、男の目がその先を求めた。
俺は両手で足を左右に開いて膝の裏に手を入れた。
「いれて…ください…」
満足気に頷いた男が俺の脚の近くに座る。
「ふぅ、ふぅ、はぁ、はぁ」
まだ入れられてもいないのに俺の息はこれまでになく激しいものになっている。
「はあっ、ん…は、やく…きて…」
唇が乾く。ペロッと唇を舐めた。
「スケベな顔をして…いいだろう」
男が言い終わる前に、力強く侵入してきた。
「はぁっ、はあっ、あっ、んんっ」
固く熱い肉の杭が敏感な壁を押し分けると、瞼の裏を光が舞う。俺は、後頭部を布団に押し付けて溢れる快感に喘いだ。
「あっ、くっぅぅぅぅ…んっ、はああっ、ィっ、くぅぅぅ」
肉棒の先に体の一番奥が叩かれた瞬間、光が目の前を舞って意識を手放しそうになる。
「はあ、はあ、はあ、はあ」
まだチカチカと目の端を光が舞ったままだ。
「はあ、はあ、…すっ…ごぃ…」
膣の中でピクッとチンコが震えるだけで、体が痙攣した。
「挿入だけでイッたか…だが、これからだぞ」
ゆっくりと、長いストロークで男は腰を使う。
「ああっ、むりぃ…ちょっ、いまはっ、からだがぁっ、らめっ、あっ、あっ、イクっ、イクからっ、あっ、まっれ…」
ゆっくりした動きは逆に深い絶頂をもたらす。
「あっ、イクっ、イクっ、イッて…あっ、イッてる…ああっ、またイクぅぅ」
深い絶頂によってキュウウウと肉棒をゆっくりと大きく膣が締めた。俺の方でも締めつけているチンコの形がはっきりと分かってしまう。
「おおっ、素晴らしいっ。膣全体が私の精液を絞りだそうと動いているぞっ」
男がまたゆっくり動き出す。
「あっ、うごかないれっ」
「それは聞けないな、もっといくぞ。私の形を覚え込ませてやるっ」
それまでのスローペースから急にギアが変わった。
「ああっ、つよっ、あっ、しょんなっ、あっ」
「そらそらっ、膣中を私の形に変えてやるっ」
ずんずんと力強いストロークで奥を叩かれ膝を掴んでいた手も外れてしまった。
「あっ、まらっ、イクっ、あっ、ちくびはっ、やらぁっ」
乳首をギュッとつねられた瞬間、またイッてしまった。
「なんだ、もうギブアップか?」
俺は、コクコクと頷いた。これ以上されたら絶対におかしくなる。
「仕方ないな。壊れても困るか…」
ジュボッと肉棒が引き抜かれた。
「ふぁ…」
これで終わった、と思って気が緩んだ俺は、男の言葉に再び絶望に突き落とされた。
「では、体位を変えるか」
うつ伏せにされ、寝バックの姿勢で今度は犯される。
「ああっ、ふかいぃぃっ」
「さすがは健さんやな。攻めどころを分かったはるわ」
権田の暢気な声が聞こえた。
「その体位やったらGスポットもゴリゴリやからなあ」
確かにこの体位だと今までよりも深く、奥まで届くだけでなく、斜めに突っ込まれて気持ちいいところを亀頭が押し潰してくる。
「やらっ、あっ、そこらめっ、イッ、あっ、おくもっ、あっ、イクッ、やらっ、おかしくなりゅっ、あっ、りゃめっ」
これ以上されたら本当に戻れなくなる。
俺は、本能的に恐怖に襲われ、這いつくばったまま前に逃げようと手を伸ばす。
だが、その手は男の手に掴まれた。
「逃げようとしてもだめだぞ」
背中に男がのし掛かる。
「あっ、ふぁっ、あああっっ」
男の体重で力強く奥が圧迫され、体は恐怖を感じている心とは裏腹にビクビクと痙攣した。
「イッたか。力が抜けたな」
もう逃げることはできない。
「イクぞっ、私の色に染めると言ったろう?もう私なしでは生きられなくしてやるからな」
『パンッ』
「あぐぅっ」
男の腹が、激しい動きによって尻を叩く。
『パンッ、パンッ、パンッ、パンッ』
「あうっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
浅く深く、休むことなく与えられる様々な快感に頭の中はごちゃごちゃに、視界は七色の光の中に包まれた。
「あっ、イクっ、らめっ、イクっ、イクっ、イクっ、イクっ…あっ…。ああっ、またぁっ、イクっ、らめっ、ああああああっ」
「イクぞっ」
『ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ』
「やあああああっっ、あちゅういぃぃっ、あっ、イッ、あっ、あああああっ」
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