11周目 9月23日(木) 午後5時15分 藤川真也
「こっちにはなさそうだなあ。どう?そっちのダンボールに入ってない?」
そんなことを言ってみたが、俺は制服を探すつもりなどさらさらない。
「えっと…うーん、ないですね。あっ、こっちかな?」
美紗は腰を折り曲げてダンボールの中を探っている。おかげで短いスカートの中が丸見えだ。
(今日はレースじゃないんだな)
白の生地に緑のアルファベットのような模様が入ったパンティ。分厚いのがたまに傷だが、年齢相応の爽やかな下着だった。
「こっちでもないか」
美紗は俺の視線に気づかないのか、隣の箱を開けようと体を捻る。
(おおっ)
ぴったりと張り付いたパンティの底が捻れて割れ目が浮き上がった。
(ここに俺のギンギンに勃ったチンコをねじ込んでやる…)
そう思うと営業時間終了までまてそうにない。既にズボンの中で、はちきれそうになっている。
(…どうする?…まだ少し時間はあるか)
俺は立ち上がると音を立てないように美紗の後ろに近づいた。
「えーっと、こっちはなさそうですね。」
そう言って振り向いた美紗の体を後ろから抱きしめる。
「えっ?店長?…あっ、ダメですっ」
美紗が慌てて逃げようともがくが、覆いかぶさった男をはねのけるほどの力はない。余裕をもって俺は後ろから耳元に唇を寄せて囁いた。
「美紗がこんなエッチな格好してるからだよ」
「ひゃんっ、そっ、そんなっ…」
ふと、美紗が少し体を持ち上げた拍子に柔らかい胸が俺の手に収まった。
「おっ」
反射的に握って柔らかい感触を味わう。
「やっ、店長ぉっ」
美紗は可愛い声をあげて再びしゃがみこもうとする。
「なんだ?手が当たっただけだぞ。全く、美紗はエッチだな」
「そんな…」
美紗から力が抜けた瞬間を見計らって俺は四つん這いの美紗の膝を広げて、片手を。
「てんちょっ…ちょっと、やめっ、ひゃっ」
太ももから股間までゆっくりとなぞりあげる。
「やぁっ…そっ、それはだめっ」
せっかく柔らかい太腿の感触を味わっていたのに、美紗は手を後ろに回して俺の手の邪魔をしようとした。
(ちょっと静かにさせるか)
「あっ」
俺がパンティのクロッチをグッと押すと、途端に抵抗が弱くなる。
「夜まで我慢できないんだよ」
そう言って今度はブラウスのボタンを二つ外して、その隙間に指を捩じ込んだ。
「んっ」
美紗の今日着けているブラジャーは分厚く滑らかな手触りで、その上から摘まんだり掴んだりするのは難しい。
だけど、俺の指の腹には、その生地の中で敏感な蕾が張りつめているのがハッキリと伝わってきていた。
そこで俺は無理をして摘まんだりしようとせずにじっくりと手のひらで揉みほぐしていくことにする。
「あっ、ふぅ…んっ…」
美紗の吐息に甘い色が混ざったのを感じとって俺の口元が思わず弛んだ。
(そろそろ良いかな?)
俺は美紗のうなじに唇を押し当ててチュッと吸う。
「ぁ…んんっ」
そのまま後ろから首に舌を這わせ、耳たぶを甘噛みした。
「あっ、耳はっ、んっ、やぁっ」
舌を耳の中まで入れると美紗の様子が変わる。昨夜のことを思い出したのだろう、体から力が抜けた。
「俺を受け入れる気になってくれたのかい?」
俺は耳の中に息を吹き込むようにして囁くと美紗は首を左右に振った。
「はぁ、はぁはぁ、店長…亜紀に、亜紀に悪いとは思わないんですか?」
そう言われて亜紀の顔が脳裏によぎる。
「亜紀のことは愛してるさ。泣かせるつもりもないから心配はいらないよ」
(こんな状況でやめることのできる男などいるわけがないだろう)
「美紗が黙ってくれていたらね」
続いて出た俺の言葉に美紗が睨む。だけど、その潤んだ瞳は俺を滾らせただけだった。
「最低…」
「うん、最低なんだ。だけどその最低な親友の彼氏と美紗はこんなことをしている」
そう言って俺は美紗に唇を寄せる。
「ちっ、ちがっ…やっ」
俺は逃げようとする美紗を捕まえると今度は仰向けに寝かせ、そのままキスをしようとした。
「いやだ…亜紀に…」
力のこもっていない腕で俺の胸を必死で押す美紗。俺は抵抗する美紗の両手首を掴んで万歳させた。
「い…やめて…下さい…」
ふと見ると、美紗の目尻から涙が一筋流れ落ちた。
(う~ん、どうせなら自分から求めさせたいな)
俺は美紗の手首を重ねて片手で押さえると空いた手をパンティにねじ込んだ。その瞬間、美紗の目が大きく見開いて腕に力がこもる。
「んんんんんっ」
だけど、当然俺は逃がさない。手首に体重をかけて固定したままさらに奥に指を進める。
そして、ついに俺の指が割れ目に届いた。
(ん…?)
「なあ、亜紀がどうこうと言ってるけど、美紗の体も俺を求めてるじゃないか」
そう言ってやると美紗の目が泳ぐ。俺の言いたいことは既に分かっていたようだ。
「そっ、そんなことなっ…んっ、んんっ」
そんな言葉だけの抵抗は何の効果もない。
「あっ、んんんっ…あっ、ふっあぁぁっ」
それでもまだ顔を左右に振って否定する美紗。俺はもう何も言わず湿った穴の中に指を挿入した。
『クチュッ、クチュッ、クチュッ』
「聞こえてる?今美紗の体に俺の指が入ってるよ。こんなに濡らして…ほら、ビチョビチョじゃないか」
そのまま昨日と同じように激しく指を動かすと、快感から逃れるみたいに美紗の腰が持ち上がる。
「んやあぁぁっ、てんちょっ、やあっ」
『チュクチュクチュク』
中をかき混ぜる卑猥な音は服の外まで聞こえてきた。
「ほら、聞こえるだろっ?」
「んあっ、てっ、てんっ、あっ、あっ」
指を二本に増やすと、美紗は昨日の絶頂を思い出したのだろう。焦って小さく腰を振る。だが、それは俺の指を止めることができるような強い抵抗ではない。
「確かここが好きなんだよな」
『ジュクジュクジュクジュクッ』
激しく指を動かすと喘ぎ声が大きくなる。
「あっ、あっ、あっ、だめっ、だめなのにぃっ」
「さあっ、イキそうならイキそうって言えよ。あと店長じゃなくて真也な」
「ああんっ、て…しっ、真也さんっ…あのっ…んあああっ、だめっ、イキそっ、あっ、だめっ」
もうイキそうというところで俺は指を抜いた。
「ふぇ?」
もう少しというところで止まった快楽に美紗の目が呆然としている。
俺はわざと時計を見た。
「おっと、もうそろそろ開店しないと…今日は悪いけどその格好で頼むね」
俺はそう言うと開店準備に取り掛かった。
◇◇◇
11周目 9月23日(木) 午後7時00分 島津政信
(ああ、結局流されてしまった…どうしてこう女の体って感じやすいんだろう…それとも俺がおかしいのか…?)
俺は開店前の行為を反省する。
(これじゃあ、葛城を裏切っているのは俺も同罪じゃないか。葛城はあんなに店長のことが好きだって言ってるのに)
唯一の救いは未だに唇だけは許していないこと。
だけど、学園で葛城が事あるごとにノロケ話をする、その時の幸せそうな顔が頭をよぎった。
「美紗ちゃん?」
「ひゃっ」
その時、肩を叩かれた。
「お客さんが注文を待ってるよ」
「あっ、すみません」
俺は慌てて水を持って入ってきたお客さんのところに行く。サラリーマン風の男二人が俺をジロジロと見る。
(なんでそんなに………ああっ)
店長との行為ばかりに意識がいって忘れていたけど、俺は今の自分の姿を思い出して顔が熱くなる。
「いらっしゃいませ、ご注文がお決まりになりましたらお呼び下さい」
ひきつった顔に愛想笑いをなんとか浮かべた。そして、急いで戻ろうとした俺が勢いよく振り向いた瞬間、スカートがフワっとめくれた。
「あっ…」
慌ててスカートを押さえて振り向くとおじさん達は鼻の下を伸ばしている。
(見られたっ)
尻をお盆で押さえながら俺は急いでカウンターの中に戻った。
それから、店が混んでくるとお客さんと何度も目が合うように感じる。
(やっぱりこんな格好してるからなのか?…いやらしい女だと思われてるのか…)
そう思うと顔が熱くなり、仕事前に弄られた股間が疼く。
(仕事中なんだぞ…俺は何を考えているんだ)
だけど、体の熱を意識し出すとブラジャーの中で乳首が勃つのが分かった。
「美紗ちゃん、オムライスをお客様にお願い」
「ふぁいっ」
いらないことを考えていたせいで返事を噛んでしまった。
(考えないように…仕事、仕事…)
歩く度にブラジャーの中で乳首が擦れる。
「はぁ、ふぅっ、ふぅっ」
時計を見ると閉店まで残り二時間だった。体の疼きは俺の体と心を徐々に蝕んでいった。
◆◆◆
11周目 9月23日(木) 午後9時30分 島津政信
「美紗ちゃん、お疲れ、もう今日はあがりでいいよ」
そう言われて既に店長がレジの精算を終えていたことに気がついた。
「えっ、あっ、すみませんっ」
慌ててカウンターから立ち上がる。
「じゃあ着替えてきます」
そう言って店長の横を抜けようとしたとき俺の手が掴まれた。
「美紗、今日は随分ぼんやりしていたね」
はっと店長を見ると既に欲情に支配されたような目になっていた。
「お客さんもこのスケベな体をずっと見ていたし、美紗も満更でもなかったんじゃないか?」
「い、いや、そんなことないですよ」
「本当かな?じゃあ確認してみようか」
そう言って手を掴まれたまま事務所に引っ張りこまれた俺は、来客用のソファで店長の横に座らされる。
「だ、ダメです、かつら…亜紀が…」
俺は無駄だと分かっていても抵抗する。
「美紗がエッチでなければ何もしないよ」
そう言って太ももを撫でる。
「ひゃっ」
思わず声が出る。すすっと指が内ももを撫でるようにしてスカートをめくり上げた。
スカートの生地が少し上がると白い太ももが露わになり、そしてパンティの大事なところが店長の目に晒された。
「美紗が本当にエッチな子じゃないか確かめよう」
「エッチなんかじゃないで、んっ、すよ」
しゃべっている間に店長の手がパンティの上から割れ目をなぞった。
「少し湿っているようだけど?」
「そんなことないです、それはっ、ぁっ、店長の気のせっ、ひゃんっ」
肩を抱き抱えられ、逃げられない状況で、店長の手がパンティに入っていくのを見させられる。
(うわっ、俺、今すごいエロい格好だ…)
薄い陰毛をシャリシャリと触られる。
ゆっくりと店長の指が俺の割れ目に近づくのが分かった。
(あ…)
『チュプ』
割れ目に難なく入った指が浅いところをかき混ぜた。
「ふぁぁっ」
口を押さえて喘ぎ声が出そうになるのを我慢した。
「美紗、これは何かな?」
そう言って俺の顔の前に店長の指が出された。
人差し指が光に当たってキラキラしている。
「えっと…」
店長が親指と人差し指をくっつけて離す。指の間に透明の糸が引いた。
「バイトをしながらこんなに濡らすなんて美紗はイヤラシイな。仕事の間、ずっと期待してきたんだろう?」
そう言うと再びパンツに指が入った。
「仕事中にぼんやりするエッチな美紗には今日もお仕置が必要みたいだね」
その言葉に逃げられないことを悟った俺は甘い絶望に震えた。
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