11周目 9月25日(土) 午後3時10分 島津政信
「ご注文のケーキセットです」
「私達はショートケーキ」「こっちの二人はチョコで」
「はい、ごゆっくりどうぞ」
紅茶とコーヒーを置くと再び厨房に。
入るなり乱暴に抱きすくめられて、そのまま私は壁の方に体を向けられた。
「これで邪魔はないから」
チラッと窓からホールを見るとおばさん達の喋っている顔が見えた。
「しっ、真也さん…」
真也さんもおばさん達の方をチラッと見た。
「大丈夫だよ。ほら、お喋りに夢中でこっちのことなんて気にしてないさ」
そんなことより、と続ける。
「美紗だって我慢できないんじゃないか?」
「うん…」
私も少し足を開いてお尻を突き出した。
スカートは短く、その下には何も隠すものはない。
あっという間もなく、真也さんは私の腰を掴んで、その固く熱いモノを押しつけてきた。
「ぁ…」
「入れるよ、良いね?」
私も頷いて、声が出ないよう口をキュッと閉じる。
『ジュプッ』
「んんんぅっ」
それでも亀頭が私の体をこじ開けて入ってくる感覚に思わず声が出そうになった。十分準備はできていたのだろう。私の体はあっさりと真也さんを受け入れる。
「良い娘だ。そのまま我慢してくれよ」
それから一気に奥までいっぱいになった。
「んっ、まっ、ぁっ、ふうっんっ、ぅぅぅっ」
確かに私も真也さんが欲しい。あのまま放置なんて考えられなかった。
(でもっ、こんなのぉっ)
慣れるまで少し待ってもらわないと、声を我慢できる気がしない。
(ちょっと…待って)
目で合図を送ろうと振り向こうとした瞬間。
『ジュブッ』
奥に再び突っ込まれた。
「ふぅぅんんんっ」
『ジュブジュブジュブジュブジュブジュブジュブジュブジュブジュブ』
「ふぅっ、んっ、んっ、ふっ、ううぅっ、んっんっ、んんんんっ」
膝がガクガクと震える。
『ジュブッ、ジュブッ、ジュブッ、ジュブッ』
「ううんんんっ、うっ、うんんんっ、うっ」
くぐもった喘ぎ声が止まらない。
(こんなのっ、バレちゃうぅぅっ)
『ジュブジュブジュブジュブジュブジュブジュブジュブジュブジュブジュブジュブ』
「んんんっ、んっ、んっ、んっ、んっ」
(イっ、イキそうっ、キちゃうっ、クるよぉっ)
膝が曲がる。立っていられない。目の前には無数の光が飛んでいる。これまでにない高みに昇る予感にさらに感度が上がる。
「イクよっ、美紗っ」
真也さんの息が耳に当たってビクンッ、と体が跳ねた。
「んっ、んんんんんっ」
(もぉ、らめぇぇぇっっ)
◇◇◇
11周目 9月25日(土) 午後3時40分 藤川真也
「たっだいまぁ~…って、おっ、お客様?」
今にも射精しようとしていた俺はその瞬間、ビクッと固まった。
(もう亜紀が帰ってきたのかっ、早すぎるっ)
だが、時計を見ると一時間が経とうとしていた。想像以上に美紗とのセックスに夢中になっていたらしい。
(マズい…止めないと…)
名残惜しいが仕方ない。チンコを抜こうとすると美紗が腰を押しつけてきた。
「うっ、ちょっ、美紗っ、亜紀が…」
亜紀が帰ってきたのだ。今厨房に来られたら繋がっている姿が全部見えてしまう。
「美紗っ、駄目だって…」
小声で囁くと美紗の腰が前に出る。
分かってくれたのか、と思った瞬間。
「うくっ」
美紗が思い切り腰を押しつけてきた。再び根本まで美紗の中に収まった。
「んああっ」
(ヤバいっ)
美紗の口から出た大きい声に焦ってホールと繋がる小窓から亜紀の様子をチェックする。
「すっ、すみませんっ」
外から見てお客さんがいないと思ったのか、大きな声を出しながら帰ってきた亜紀はおばさん四人組にピョコピョコ頭を下げていた。
「あらあら、元気ねえ」「あら、あなた、この間も働いてた、私、覚えてる?さすがにお客さんの顔なんていちいち覚えてらんないわよね?」「その制服、うちの従姉妹の子と同じね」「あら、今年うちの下の子が受けるのよ。ねえ、やっぱりこの時期は勉強してた?もう、うちの子なんてね…」「何か部活でもやってるの?スタイルが良いわねえ」
マシンガンのようにおばさん達に亜紀は圧倒されつつなんとか返事をしている。
(あのおばさん達に捕まったらなかなか離してもらえないはずだ…これなら…)
美紗は完全に快感に夢中で何も考えていない。こんな状態ではどちらにせよ亜紀にあっさりとバレてしまうだろう。
(それなら美紗を満足させるしかない)
「声は我慢するんだ」
美紗がうんうん、と頷くのを確認して俺は思い切り腰を押し出した。
「ふああっ…んぐぐぐ」
我慢しろと言ったのに、美紗の口から吐息のような、だけど、聞く人が聞けば明らかな喘ぎ声が出た。
手を前に回して美紗の口を塞ぐと亜紀を見る。
亜紀はまだおばさん達に足止めされていた。
(助かった…しかし、これじゃまるで俺が犯してるみたいだな)
美紗という美少女を犯しているような気分も、亜紀に見られたら一貫の終わりとう状況も俺の中の炎を激しく燃やした。
俺はぐっと腰を押しつけた。亀頭の先が一番奥を押しているのが分かる。
「ふぐうぅっ」
美紗の膣内がチンコをさらに奥へと誘うように蠕動した。俺は腰を回してさらに奥へとチンコを押し込んで、それから一度、大きく腰を引いた。
「んっ」
抜かれると思ったか、美紗が腰を後ろに突き出す。
その瞬間思い切り腰を押しつけた。
「んぐうううう」
美紗の背中が反り返って痙攣する。膣は痛いくらいチンコを締めつける。
(イッたな)
「俺もイカせてもらうよ」
「んぐっ?」
美紗が涙目で俺を見る。
「美紗が悪いんだからな」
それから、口を覆う手に力を入れると思い切りスライドさせた。
「んぐっ、ぐっ、ぐっ、ぐっ、ぐっ、」
愛液がチンコの根本で真っ白に泡立っている。
『グチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュ』
「んぐぐぐっ、ぐっ、んんんんっ」
美紗の口を押さえていた俺の手が噛みつかれた。だけど、そんな痛みも気持ちいい。
「くっ、イキそうだっ」
その時、おばさん達の相手をしていた亜紀がこっちを見た。
「うっ」
俺の興奮が頂点に達する。精液が上ってきて、痛いくらい亀頭が膨れ上がった。
「くっ、イクっ」
『ドビュビュビュビュビュビュ』
ホースが壊れたのかと錯覚するくらい激しい射精に身体中が総毛立つ。
「ンググググググググ」
「ぁ…ぉ…ぉ…」
射精が収まるにつれ、体から力が抜ける。
(なんていう…こんな射精があるのか…)
意識が朦朧とする中、チンコを引き抜くと、時間差で精液が美紗の割れ目からドロドロと溢れ出た。
◇◇◇
亜紀がおばさん達から解放されたのはまさにギリギリだった。
「おかえり亜紀、お疲れ様」
厨房の扉の前で亜紀を迎える。
「もう、すごく暑かったんだからね」
買い物袋を受け取った俺は中身をチェックする振りをして亜紀の様子をうかがっていた。
(ふぅ、一安心か…)
「あれ?美紗は?」
「あっ、ああ。美紗ちゃんならトイレだって」
「ふうん、そうなんだ。じゃあ急いで着替えるねっ」
亜紀が事務所に駆け込んだのを見て厨房に入る。
「美紗、早く起きて」
まだ絶頂の余韻に浸ったままの美紗はぼおっとしていて目の焦点が合っていない。
「ほら、起きないと亜紀にバレるよ」
赤く火照った頬をペチペチと叩くと美紗は俺の手に頬擦りした。
思わず抱き締めたくなる仕草だが、今はそうも言っていられない。
「そうじゃなくて。ほら、起きて」
ようやくノロノロと起き上がる美紗を尻目に俺は急いで厨房の窓を開けて換気をして、色々と残ったセックスの跡を拭いていった。
俺が美紗を連れて厨房から出た所で、ちょうど事務所に続くドアが開いた。
「あっ、美紗っ、ただいまぁっ」
亜紀が疑うような素振りもなく俺達のほうにやって来た。
「あれ?美紗?」
ぼおっとした美紗の前で亜紀が手を上下に振った。
「美紗ちゃんだけど、なんだか疲れからか体調が悪いみたいなんだ」
本当は俺とのセックスのせいなんだが、もちろん本当のことなど言えるはずもない。
実際、体調不良にも見えるので、亜紀もあっさり納得してくれた。それから事務所のソファに美紗を寝かして俺達はホールに戻った。
「ふあーあ」
俺もあくびが出る。考えてみれば昨夜ほとんど寝ていない上にあんなに激しく愛し合えば疲れるのも当たり前か。
「大丈夫?やっぱり私も閉店までいようか?」
そう言えば、亜紀は明日が試合で今日は八時にあがる予定をしていたんだった。
「いや、大丈夫。美紗ちゃんも少し寝たらマシになるかもしれないし、閉店したら送っていくよ」
「ねえ、真也?」
俺の手を亜紀が握った。
「ん?」
「私の親友に手を出したら…分かるわよね?」
一瞬で目が覚めた。やはり亜紀は妙に鋭いところがある。
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