64.学祭二日目② 保健室で愛し合う二人

【第七章 学祭は危険がいっぱい】表紙画像

64.学祭二日目② 保健室で愛し合う二人

「そうだ、実は男に一時的に戻る方法があるんだ。」

「なんだ、あるなら先に言えよ。で、どうしたらいいんだ?」

隆がホッとしたように尋ねてくる。

「えっと…それがね…、あの……ッチし…中に…」

恥ずかしさと拒絶されることへの不安で僕の言葉は小さくなる。

「なんだ?はっきり言えよ。」

隆がちょっとイラついてように訊いてくる。

もう…いいよっ。

「エッチして中に出してもらったら戻るのっ!」

大きな声で言うと隆が驚いた顔で固まった。

やっぱり隆に頼むのは無理だよね。

和也は僕のこと女の子だと思ってるし、先生はあんなだから簡単にエッチしようとするけど…。

だけど隆は生まれてからずっと男友達だったんだから、いきなり男とエッチしろって言ってるようなもんだもんね。

「わかった。」

「そうだよね…、さすがに…えっ!?今なんて?」

驚いた僕はガバッと起き上がって隆を見る。

「わかった、やるぞ。」

「いいの?だって僕、遊だよ。気持ち悪くないの?」

「気持ち悪いわけないだろ。」

そう言うと隆が椅子から立ち上がり、ベッドに座り、僕の頭を撫でた。

なんだか僕のほうが恥ずかしくなってうつむく。

隆の手が僕の耳たぶを触る。

あごに手を当てられて顔を持ち上げられて隆と目が合う。

強制されているわけじゃないのに顔を背ける事が出来ずに見つめあう。

…あっ…キス…するんだ…

僕は目を閉じる。

顔が火照っているのが隆の手のひんやりした冷たさからもわかる。

『チュッ』

キス…隆としちゃってる…

僕が恥ずかしさからすぐに離れようとするのを、隆の手が許さず、舌が絡めとられた。

『チュッ…ネチョ…ピチャ…』

「んっ…んんっ」

隆の体が完全にベッドに上がり、ゆっくりと僕の上半身を倒す。

覆い被さった隆の顔が目の前に来て…、恥ずかしくて顔を背けると耳にキスをされた。

「ふっ…うう…ん」

それでも我慢していると耳に息が吹き込まれる。

ゾワゾワっとした感覚に隆の頭を抱きしめるようにして僕は悶える。

耳に舌を入れたあたりで、僕から力が抜けたのが分かったのか、顔を正面に向けられる。

隆の有無を言わさない目が僕を捕える。

再び唇を奪われた。隆の舌が僕の舌に絡み、唾液が流し込まれる。

今度は僕も舌を出して隆に身を任せる。

「んんっ、コクン」

体の中に隆の体液が入って来ると僕の中心がきゅんっとなった。

「んちゅ…んっふぅうんっ」

『ふわっ』

肌が空気に晒される。

ひゃんっ、いつのまに…

キスに酔っている間にブラウスの前ボタンが外されていた。

「やだっ、恥ずかしいよぉ…」

おっぱいを隠そうとする僕の両手を隆の大きな手が優しくどかせる。

ほとんど力が入っていないのに抵抗できない。

僕の手は行き場を失い耳元のシーツを握りしめた。

「キレイな胸だな。」

「んんっ…ちゅっ」

隆が再びキスをしてきて意識をそちらに持っていかれる。

「ふうんっ…はっ…んっ」

胸を揉まれ、僕は隆の口の中に甘い吐息を漏らす。

「乳首もピンク色で綺麗だ。」

そういうと隆が僕の乳首に吸い付く。

「やっ…恥ずかし…んんっ」

顔を両手で覆って恥ずかしさに耐える。

「んああっ、あっ…たかし…だめだよぉ…あっ…声、我慢できなくなるぅ…誰かきちゃうよぉっ」

隆がいったん胸から顔を上げて、僕の首筋から耳の裏までもう1度舐めあげる。

「ふっ…ううんっ」

「お前が寝ている間に保健室の先生が外出するって言って出ていった。だからしばらくは誰も来ない。」

隆が耳元で吐息交じりに囁く。

僕の体は低い声にゾクゾクして足の指がピンと伸びる。

今度はへそや脇腹を舌が這う。

僕は頭をのけぞらせて喘ぐ。

隆の舌が太ももの付け根に到着したところで、ボクサーパンツをはいていることに気が付いた。

「あっ…」

何となく、男物のパンツを履いていることが恥ずかしくて顔を両手で覆う。

隆がパンツに手をかける感触に、僕も脱ぐのを手伝うように腰を上げた。

すーっと布の感触がなくなった。

隆の目の前には濡れた僕の中心が見えているはず…。

「やだっ…だめぇっ」

隆に見られないよう、反対向くと、寄り添うように隆が後ろに横たわってきた。

背中に隆の体温を感じる。

隆は背後から抱きしめるように僕の胸に手を回して乳首を指でこねた。

密着すると股間から隆の興奮が伝わってくる。

「ふ…んん…あっ…あつくなってるぅ…」

思わず振り返った僕の唇は隆の唇に吸い付かれて…、頭がぼんやりしてきたところで隆の指が僕の中心に触れた。

「んんっ…ちゅっ…んはあっ…はぁっ…ねろっ…んんっ…あっ」

「遊、とろとろになってるぞ。」

「やんっ…そんなこと言わないでぇ…」

『ちゅぷっ』

潤った中心にゆっくりと太い指が入ってきた。

「ふぁっ…あっ…」

体がよろこんでるぅっ…どうしよっ、きもちいいよぉっ

「大丈夫か?」

隆が心配そうに聞いてくる。

僕はただ頷いて、「もっとして…」とおねだりした。