72.日記③ 深夜の凶行

【第八章 男に戻る手がかり~過去~】表紙画像

72.日記③ 深夜の凶行

夕方になり、寮の中が騒がしくなる。

「それで、あいつがさ…ははははっ」

友達が数人晶の部屋に来て話をしているが、晶はオナニーを誰かに見られた事もあって笑うことも出来なかった。

「晶、マジで大丈夫か?」

話に乗ってこない晶に心配そうに友人たちが声をかける。

(誰に見られたんだ?)

友人達に二段ベッドの上から顔だけ出して笑顔を作るが、疑心暗鬼になる。

皆が体調不良を気にして帰り、寮長も心配して来てくれたが、バレないようになんとか乗りきり消灯時間になった。

(明日もこのままだとまずい。いい加減なんとかしないと…)

晶も昼間のオナニーの疲れと、気を張り続けた疲れで早々に眠りに落ちた。

深夜…皆が寝静まった頃、ベッドから起き上がる影があった。

ベッドにかけられた梯子を昇ると上の段に眠る晶の手首にタオルを巻いてベッドにくくりつける。

「んん…」

晶が寝返りを打とうとして違和感に目を覚ますと、両腕が動かなかった。

「なんっ…むぐっ、むむっ」

何だ、と言おうとするが、口に布を突っ込まれて呻き声をあげる。

晶の暗さに慣れてきた目が自分の腰の上に座る男を捉えた。

(迫田!?)

「んむむっむむっ」

ベッドに括りつけられた両腕を激しく動かす。

「静かにしろよ。今度は寮中の男に見られるぞ。」

(昼間の…あれは、迫田だったのか…)

晶の抵抗が弱くなったのを見て、迫田は掛け布団をめくる。

「んー、むんんっ」

晶が再び暴れようとした時、迫田の手が胸をなぞった。

「ふんんっ」

ビクンっと拘束された晶の体が跳ねる。それを見た迫田が無言でじっくり味わうように胸を揉む。

(くぅっ、そんなにねっとり…んあっ)

服の上からじっくり揉まれて晶の体が反応し始めた。

Tシャツに乳首が擦れる。

「んんっ、ふっんんっ…ふぅんっ」

晶の出す呻き声に甘い音が混ざり始めた。

迫田の手は乳首を見つけると最初はなぞるように、そして優しく摘まみ、こねる。

絶え間ない快感に晶の心が折れ始める。

(んんんっ、だめだっ…だめ…なのに…)

「気持ち良いんだろ?素直になれよ?」

晶の目は潤んで、体は更なる愛撫を求めていた。それでも晶は必至で首を振ってこらえる。

「ふっ…んんんっ」

乳首を強くつねられた瞬間、体が反り返った。

(……イカされ…た…)

晶の腰に乗っていた迫田がごそごそと動き、短パンに手をかける。

(そっちは…だめだっ)

「んんんっ」

晶は脚を跳ね上げて抵抗しようとするが、一度イカされた身体は力が抜けて、トランクスごと迫田にたやすく脱がされた。

そのまま迫田は晶の脚を広げて持ち上げると何の躊躇もなく吸い付く。

『ちゅーっ…じゅるじゅる』

(す、吸うなぁ…ぁあんっ)

『むむむっ…ふうんんっ』

一人でした時以上の快感に晶の体が震える。

「気持ち良いんだろ?認めろよ。」

迫田が顔を上げて囁く。

晶はそれでも首を縦に振らなかった。

「仕方ないな、正直になれるようにしてやるよ。」

迫田の舌が秘裂を舐めまわし、ぷっくり膨らんだクリトリスを舌先で突く。

「ふっんんっ…んんんっ」

晶は真っ赤な顔を左右に振って快感に耐える。

何分経っただろう、舌と指で絶え間なく与え続けられた。もう何度も「気持ちいい」と認めたのに迫田は止めてくれなかった。

迫田が起き上がり、ズボンとパンツを脱ぎ捨て、脚の間に入ってきても晶の痺れた頭は反応しなかった。

『ぬぷっ』

トロトロに蕩けた膣肉に亀頭が埋まる。

「初めてだけあって…きついな。」

「んんっ」

目を閉じた晶の口から再び呻き声が漏れる。濡れた双眸が入ってくるペニスを呆然と見る。

そのまま迫田がゆっくりと奥まで埋めた。

(奥まで…ガチガチに…はまってるぅ)

まさにハメるという言葉どおり、晶の中が埋め尽くされた。

「動くぞ。」

迫田がそう言って動き始めると痛みとともに晶の中に新しい快感が生まれ始めた。

(いた…ぁい…んんっ…んあっ…ふぁっ…あ…れ?)

「んっ、んっ、んっ…」

腰の動きに合わせて晶の口から甘い音が漏れ始めた。

迫田は晶の変化を見て腰の動きを速める。

『じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ…』

「ふっ…うぅんっ、んっ、んっ…」

激しい動きに晶の体は何度目かの絶頂に向かって駆け上がる。

(だめっ…また…イクっ、イクっ)

ペニスの先が奥に届いた瞬間熱いものが体の奥に飛び散った。

「んんんんんっ…ふぅんんんんっ」

ガクンッガクンッ、晶の体が痙攣し、意識を失った。

迫田は一息ついて、まだ意識の戻らない晶を一瞥すると、ベッドにくくりつけたタオルを外した。そして今度は晶の体をうつ伏せにして後ろ手にくくり直す。

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「で、この人はお前と同じように女になっちまったってわけなのか?」

「そう。」

部室で見つけたノートは日記帳だった。何冊かの本と一緒に持って帰って、今は自分の部屋で隆と一緒に読んでいる。

「この学園が男子校で寮のあった時代だから…20年くらい前なのかな?」

「ふーん、で、男に戻る方法が書いてあるのか?」

「まだそれほど読んでないからそこまでは分かんないけど、どうも同じ部屋の友達にレイプまがいのセックスを強要されてたみたいだね。」

「げっ、そんなことまで書いてあるのか?」