葵と千手丸の繋がり

「ん…」

朝日が眩しくて僕は寝返りを打って、その枕の固さに今の状況を思い出した。

「うわぁぁ!」

勢いよく起き上がると、周りを見渡す。

(…えっ!?ここ…どこ!?)

魔導列車の中ではない、かといって牢屋とか、そういう所でもない。だけど見知らぬ部屋には僕一人が寝ていた。

(ま、まずは落ち着こう!そ、そうだ、寝る前のことを思い出さないと!!)

そして、思い浮かんだのは…!!

(ミハエル!!ぐぬぬ!!信じてたのに!!)

布団を握りしめてしばらく怒りに震えていたのだが、ひとしきりミハエルを罵倒した後、再び考える。

(えっと、とりあえず命の危険は無さそう…かな…?)

掴んでいるのは見慣れぬ布団。ベッドじゃなく、床に直接敷いている。

(ここはアトランティス大陸じゃない…のかな?でもあれからそんなに時間は経ってないと思うんだけど…)

ふと手を見ると妙な違和感があった。

(なんだかいつもより指が長いような気もする)

「んんん?」

出てくる声も普段の僕よりも少し低い。

(よし、もう一度、昨日のことを思い出そう)

そこで不意に思い出したのは別の記憶。

(うえええええええ!!)

夜のお堂に何者かに呼び出されて、行ってみたら三郎で、しかもそのまま何度も犯されたんだった!!

(まさか三郎に全部知られちゃってたなんて…どうすればいいだろう?)

当然のように頭の中にそんな考えが浮かぶ。

(ええっ!?あれ!?これってどういうこと?)

魔導列車の中での出来事と、夢の中の世界が入り混じる。
試しに思い出そうとすると、千手丸のこれまでの人生を細かいところまで思い出すことが出来た。

(夢で見てないことまで思い出せる…)

どうやら、僕は夢の世界の千手丸になってしまったようだ。

(そんなことって…ある!?)

だけど、こうしていても始まらない。
布団をあげると僕は毎日の日課となっているサラシを巻くために着物の前をはだけた。

(すごくおっきいな)

自分は男なのに、女の子の体になってしまってから随分時間も経ってしまった。
そのせいで、当たり前のように自分の体と比べちゃってるのが悲しい。

でもって、千手丸としての思考も入ってくる。けど、こちらは別の意味で男に生まれたかった、と悩んでいる。

(くっ、男に生まれていれば…)

サラシを巻く手にいつも以上に力がこもるのがわかった。

でも、結果として、僕は道場を休むことになった。
その理由は昨夜初めてを奪われたことによるものだ。

(こんなに痛かったっけ!?)

歩こうとすると、太腿の付け根に鈍い痛みが走る。
僕がラルフにヤられた時は村正のせいか、ここまでじゃなかった気がする。

(個人差があるのかなあ?もう2回もこんなことを知ってしまうなんて…そもそも僕、男なんですけど)

ちょっと気になるのは、井戸水で体を清めたものの、まだねっとりとした何かが纏わりついているような気がするところ。

(なんかやな感じがするし、こういうときは…)

記憶の中に山の中の清水の涌き出た淵があった。

(そうだ、あそこで清めよう)

山に向かう道は、途中までは昨夜のお堂の森への道と同じで、千手丸の心がざわつく。

(大丈夫、気にしない気にしない)

千手丸の気持ちに引っ張られるようにして、昨夜のことが頭をよぎるけど、僕は考えないように黙々と歩く。そして、小一時間で目的の淵に着いた。

岩陰で袴を脱いでサラシを解くと、ボロンと大きな二つの膨らみがこぼれた。
千手丸の記憶と重ねると、気のせいか、その先端がこれまでよりも膨らんでいるような気がする。

(き、気のせい気のせい)

だが、考えないようにしてきた昨夜の記憶が、膨らみに滲むように浮かび上がった赤黒い鬱血とともに甦る。

痛みだけならどれほど良かったことか。もしそうなら単なる苦痛の経験で済んだはずだ。それがあろうことか宿敵を相手に喘ぎ、悦び、求めてしまった。千手丸の葛藤が僕の心を締めつける。

(真面目で責任感の強い千手丸だから…)

『カサッ』

「誰!?」

千手丸の気持ちに同調しかかっていた僕が髪を跳ね上げて振り返る。だが、そこには誰もいない。落ち葉が風に舞っていただけだった。

(…神経質になっちゃってたな…)

頭を振って邪念を追い出すと、僕は冷たい淵に体を浸した。山から涌き出た清水は冷たいが、昨夜汚された体が清められていく気がした。

◇◇◇

一通り体を清めた僕が再び岩の後ろでサラシを巻き終え、袴を身につけた時のことだった。

『ガサッ』

今度こそ、明らかな音がして、僕は千手丸の愛刀を掴んで岩影から飛び出した。

「うわっ!」

刀の切っ先を前に真っ青な顔になっていたのは。

「………む、村正…さ…殿?」

「せ…千手丸殿…でしたか…」

僕は慌てて刀を納めた。

(危ない危ない、千手丸の言葉遣いにしないと)

「あー、それで、なぜ村正殿がこの様なところに?」

「えっ、ええ、私は水を戴きに参ったのです」

聞けば、焼き入れをする際の水を取りに来たのだと言う。

「ふぅ…それはなんとも…そこまで拘るものなのですか…」

「いえ、これは私の自己満足かもしれません。ただ、かつての名工、正宗殿や長光殿のような刀をいつの日か…今のところ背中も見えていないんですけどね」

そう言って小さく笑う村正殿に僕も思わず微笑んだ。

「では、未来の名工殿にぜひ私の腰のものをお願いしたいな」

「はは、本気にしてしまいますよ?」

笑いながら、だが、その目は笑ってはいない。

「もちろん本気だ」

これは千手丸の心が強く求めてきたので、まるで僕が前々から欲しがっていたような気になっていた。
以前長さが合っていないと指摘されてずっと気になっていたのだ。

「では、今度私の鍛冶場にいらしてください」

「ああ、近いうちに必ず「ちょっと!!村正ー!!」

僕の言葉は途中で途切れた。

「もう!!帰ってこないから探しにてみたら!!体弱いんだから心配かけさせないでよね!!」

道の向こうから現れたのは以前薬屋で千手丸が会った女の子だった。アメにそっくりだったから僕も覚えていたが、それは向こうも同じだったようだ。

「あら?あなたは…」

「いや、村正殿とは偶然ここで会ってね。私は千手丸という。あなたの名前を聞かせてもらっても?」

僕の上から下までジロジロと見て胡散臭そうに鼻を鳴らした。

「私の名前は菖蒲(あやめ)よ!」

なぜか不機嫌そうな菖蒲殿だが、村正殿を心配しているのがありありと分かって微笑ましくすら感じる。

「なるほど、菖蒲殿の名前はその綺麗な瞳の色と同じなんだね」

一瞬菖蒲殿の目が驚いたように開いたあと、目をそらした。

「ふっ、ふーん、なかなか分かってるじゃない!どこかの誰かさんにも見習って欲しいわね!」

そう言って村正殿を見る。

「い、いや、僕も最初からそう思ってたんだよ」

小さな菖蒲殿にしどろもどろになる村正殿を見ているとなんだか笑いが込み上げてきた。

「くっ!あはははは!」

二人が不思議そうな目を僕に向ける。

「す、すまない!二人のやり取りが、その、面白くて…ふふふふ!」

◇◇◇

さらに翌日、目が覚めるとやっぱり僕は千手丸だった。

サラシを巻いて袴を着ると家を出た。所用があるわけでもないのに連日道場を休むわけにはいかない。

昨日、村正殿と菖蒲殿のお陰で少し気分転換出来たこともあって、家を出るときにはそれほど苦ではなかったが、道場が近づくにつれ、何の解決もされていないことが重石のように心にのし掛かってくる。

(あまりに休みすぎれば、それこそ武三や犬千代殿に勘ぐられるかもしれない)

頭の中に、千手丸としての考えが浮かぶ。
唯一の幸運は三郎が誰にも言わないと言っている点。だけど、これも三郎の言葉を信じればの話なので確証はない。

道場に着くと、既に犬千代殿が年若い門弟に稽古をつけていた。

「お早うございます」

「お早う、千手丸。ちょうど良かった。皆、これから我が神鳴流の一つ、柔剣を見てもらおう。まだお主達の体は完成していない。だから、私の使う剛剣よりも身につけやすい」

(うえ!?いきなり!?)

確かに夢の中では何度も動きを見たけど、だからと言って千手丸のような動きができるだろうか、と少々心配になった。

少年の一人が立ち上がる。

「しかし、師範、私の目指すところは剛剣で皆伝となることです!」

犬千代殿はそんな血気盛んな少年を微笑んで見た。

「たとえ剛剣を目指すにしても、剣の道に進むのならば得るものは大きいぞ。よし、では一度立ち合ってみよ!」

犬千代殿が僕を見て頷く。

(やっば、メチャクチャ信頼されてる目だ…)

仕方なく僕は覚悟を決めて木刀を持つ。
そうそう序列持ちと立ち合うことの出来ない若い門弟たちは目を輝かせた。

(…いや、僕は神鳴流とかじゃなくって…もういいや!!なるようにしかならないよね!!)

「始め!」

僕と立ち合う少年はさすがは剛剣を志すだけあって他の者よりも一まわり体が大きい。

(なるほど、構えも悪くない)

千手丸の思考が僕の中で様々な情報を集めて整理していく。

「ヤあぁぁっ!」

少々緊張気味に少し高い掛け声とともに踏み込んでくる。
だが、まだまだ素直すぎる。半歩ずれて切っ先を合わせただけで簡単に剣筋がずれた。

そして、そのまま無防備な首に寸止めして終了。

(ほ、何とかなった…よね?)

「どうかな?」

「…うわっ!」

どうやら何が起こったのか分かっていないようだ。
木刀の先を目にしてようやく自分が負けたことを悟る。

「あっ…ありがとうございました!」

犬千代殿が頷き、次の少年を指名する。それが五人続いたところで他の門弟たちが集まってきた。

「よし、そろそろ時間だな。今日の鍛練を始めるぞ!」

師範となってまだ幾日も経っていないはずだが、ずっとそうしてきたように自然と皆が犬千代殿の掛け声で動き出した。

基本的に父さんに剣を習った以外は一人で学んできたので、たくさんの仲間と鍛錬するのはとても楽しい。
早朝から始まった鍛練が午後になって終わり、僕は道場の床を拭く少年達を見ながら一息ついていた。

三郎は何も無かったかのように振る舞い、まるであれは単なる悪夢だったかのように感じる。

(三郎もあれで満足したのなら良いんだけどな)

これは千手丸の心も同意しているようで、僕らの考えは完全に一致した。だが、それはやはり希望にすぎなかった。

「よお、昨日は来ねえから逃げたのかと思ったぜ?」

三郎から声をかけられた。夢で何度も見た顔だけど、こうして千手丸の視点で見ると本当に歪んだ顔をしている。

「…」

「そういう態度は良くないぜ?そら、あそこを見てみろや」

隣に立つ三郎の低い声に促されて見ると、今朝稽古をつけた少年立たち数人のキラキラした目が僕の方を見ている。

「お前が女だって親父に言っても良いが、道場でバラすのもいいかもな。あのガキどもがお前をどう思うか考えるだけで勃起しちまうぜ」

「やめろ!」

少年たちには気づかれないよう怒気を込めて小さく言ったが、三郎は全く堪えた様子もなく続ける。

「このままここに残っとけや。こっちは昨日の分まで溜まっちまってるからよ」

むしろ、自分の股間を撫でながら下卑た視線を向けてくる。

(気持ち悪い…)

「くっ、お前はっ!「千手丸様、お先に失礼します!」

僕が思わず声を荒げかけたその時、少年たちの邪気のない声がそれを遮った。

「あっ、ああ、また明日な!」

少年達は僕たち二人がどんな会話をしていたのか、何も知らない。元気に帰っていく彼らを見送ると、道場には僕たち二人だけになった。

「おい!」

手を置かれてビクッと肩が震えた。
これは千手丸の心のせいだ。千手丸の心が強く出始めている。

「なっ、なんだ?」

三郎は目を細めて笑いを噛み殺した。

「ククク、分かってんだろ?脱げよ」

「本気でここでやるつもりなのか?」

「当たり前だろう?脱がねえなら俺が…「自分で脱ぐ!」

三郎に触れられると思うと、千手丸の心が吐き気がするほどの拒絶を示す。

「ほお、もっとごねるかと思ったが、意外に潔いいじゃねえか」

「どうせ、ごねたところで脅してくるだけだろう!」

強がってはみたものの、僕は自分の出す声に怯えの音が混ざっているのが分かった。
そして、袴が道場の板間に落ちる。さらに紐をほどくと、道着の前が開いて、僕の肌を隠すものは胸に巻いたサラシだけとなった。

「今日はそこまででいい」

これで終わりのはずがない。だが、脱がなくていいなら僕としては願ったりだ。

「サラシを巻いたままってのも興奮するだろ?」

密着するほど近づいてきた三郎の目は既に情欲に濁っていた。

「下衆が…」

千手丸の気持ちを僕は代弁する。
だけど強がってはみたものの、みんなの帰った道場は妙に広くて、二人しかいないことを意識してしまう。

「こ、ここで本当にするつもりか?」

「ヒヒヒ、今さら何言ってんだ?おやあ?蜆屋の声が聞こえるなあ」

道場の外から聞こえる明るい声に背中がゾクッと震える。それに、毎日磨かれている床が鈍く光って、真っ昼間であることが否応なく心にのしかかる。

「それによお、千手丸様よ、あんまりのんびりしてると犬千代が帰ってくるかもなあ?」

「うっ!」

そうだ。犬千代殿は他流派の道場主との寄合に出ているが、それが終われば夕方の稽古に備えて帰ってくるに違いない。

「分かったようだな?では、お願いしようか」

三郎が袴を脱ぐと、太い男の象徴がぼろんと現れた。
それはさながら天を衝くように聳え立っている。

あの夜は暗闇の中だったので詳しくは見えなかったが、浅黒く、さらに、その周囲に太い血管が巻き付いてさながら忌み神のようだ。

「んん?そんなに見つめるなよ。それとも見惚れてんのか?」

「ちっちがっ!」

思わず顔が赤くなってしまった。たが、それ以上に三郎に動揺していることを見透かされて僕はますます赤くなってしまった。

「まあいいさ。そろそろ始めてもらおうか」

千手丸は何のことかわかっていないようだけど、僕には三郎が何を求めているのか分かってしまった。
だけど、分かったからと言って嫌なものは嫌だ。特に、僕は基本村正のせいで欲情してしまって、訳が分からない状態でヤッちゃったけど、今は素面なんだから。

「いつまでも突っ立ってる訳にもいかねえだろ?座れよ」

板敷きに座ると三郎が僕の前に近づいてくる。

(うっ…)

「舐めろよ」

「は?」

(やっぱり…)

千手丸の心と僕の心が入り混じって妙なことになった。

「その顔は分かったみてえだな。初めてなんだろ?いいぜ、教えてやるからまずは握ってみろよ。あ?それとも皆にバラしてやろうか?」

目の前に突きつけられて逃げることは許されない。

(くっ!卑怯な)

千手丸の心が僕の中で暴れる。だけど、かといってどうしようもないのだ。
仕方なく握ると、その固さ、熱さが手のひらを通して伝わってくる。これは僕にとっても冷静な状態での初めての体験だ。
千手丸だけでなく僕の方もここからは未知の領域。

(こんな大きさ、だったのか…?)

擦れ、と言われて恐る恐る動かすと、包み込む手のひらを押し返すかのようにさらに体積を増した。

「おっ、さすがは千手丸様だ。上手いじゃねえか」

「ぐっ!愚弄するな…っっっ!」

ところが、千手丸の怒りが出そうになったその時、握った先から何かが飛んできた。

「ふぁっ!?」

手にかかった液体は透明で、ポタポタと床に落ちる。

「ヒヒ、気持ちよくて思わず出ちまったぜ!……ああっ!誰がやめていいって言ったよ?」

そして、先ほどまでより滑りの増した肉棒を擦ると、その先の裂け目が鯉の口のようにパクパクと開閉する。

(き、気持ち悪い…)

「よし、そろそろ舐めてもらうぜ。そうだな、まずは先っぽに唇をつけてみろ」

三郎は今、気持ち悪いと思ったばかりの場所に唇で触れろと言う。だが、これも拒否することはそもそも許されていない。

僕は口を寄せていくしかなかった。

(なんでこのタイミングで僕と千手丸の意識が混ざるんだよぉ…)

「おらっ!なに目ぇ閉じてんだ!しっかり見ながらやれよ!」

(くっ!)

目を開くと、もう目の前にグロテスクなものが迫っている。

「そら、そのまま顔をつけろよ!」

そして、開閉する先に僕は唇をつけた。

「クッ!ヒヒヒッ!接吻しやがったな!」

(せっ、接吻!?)

三郎の言葉で、これが生まれて初めてのキスであることを千手丸が意識してしまったようだ。
その時、僕の脳裏に浮かんだのは一人の男性の穏やかな顔。

(これは……千手丸の心なのか…この顔は…村正…?)

「なにノロノロしてんだ?早くしねえと誰か来ちまうぜ?まあ俺は見せつけてやってもいいんだけどなあ?」

三郎なら本当にやりかねない。僕は頭の中から村正の顔を打ち消すと、下卑た顔で笑う男の股間に口づけを続ける。

「んん……ふぅっっ!?」

止めていた息を吐くと、生臭い男の臭いが体に入ってきた。

「もういい、舌出せよ。舐めてみろ」

(この臭いものを舐めるの?)

だが、僕は言われる通りに舌を伸ばすしかない。いつもなら、なんだかわからない間にヤッちゃってたから、どうしていいのか分からず、とにかく一番近くにある部分に舌を這わせる。

「ああ、上手いじゃねえか」

張り出した傘の裏側に舌が触れると、ビクッと震えて顔に先ほどと同じ熱い飛沫がとんだ。

(ぅ…臭い…)

鼻先に滴る滴から、先ほどまでよりも強い臭いが鼻腔いっぱいに広がる。

「おい、休んでいいなんて言ってねえぞ」

少しでも舌を止めれば叱咤の声がとぶ。

(う…苦しい…)

普段使わない筋肉だからか、下顎がすぐに痛くなるが、それも通り越すと感覚がなくなってきた。

「よし、そろそろ咥えろ!口ん中に出してやる!」

三郎がそう言った時には、僕はもう何も考えられないほど疲れていた。

「そうだ、口を開けろ、歯はたてるなよ」

力の抜けた口をだらんと広げた僕は、三郎の言葉に従って太いモノを口の中に受け入れるだけ。

「ちっ!もっと奥まで咥えろよ!」

頭を掴んで無理やり前後させられた。

「むぐっ!おぇぇ」

喉の奥に当たってむせるこちらの事などお構いなしに突っ込まれる。

「んっ!ぐっおあぇぇ!…むぐっ!」

胃の腑からせり上がってきて必死で口を離すと、僕は咳き込みながら吐瀉物を吐き出した。涙と涎と鼻水でもう滅茶苦茶だった。

「ああ!?てめえ!何汚ねえもん吐いてくれてんだ!!」

再び頭を掴まれるが、僕はもう何も抵抗できなかった。千手丸も心を閉ざしてしまった。
肉棒が押しつけられると、口を開いて受け入れる。

強烈な臭い。だが、それもここまでの一連の行為で慣れてしまっていた。

「そうだ、舌を絡めながら吸え」

「んっ…チュッ…ネロ…んっ…ふぅ…」

もはやここが道場だとか、犬千代殿が帰ってくるとか、そんなことも頭からはすっぽり抜け落ちてただ命令されるままに奉仕する。

唇の端からは絶え間なく涎が落ちていた。

「ふっ!ふっ!いくぜ!」

「んぐっ!」

口の中で肉棒が膨らむのが分かる。

「ちゃんと全部飲めよ!」

そして、爆ぜた。

粘度の高い液体が喉に引っ掛かって何度も吐きそうになりながら僕はこれで終わると思って飲み干した。

「くく、それじゃ、本番といこうか!」

3 件のコメント

  • 千手丸が三郎にやられる話ありましたっけ。
    千手丸がいいように嬲られてしまうしまうのは待ち望んでいたのでこれからもっとエロエロにやられてほしいのですがその始まりを読みこぼしてしまったのでしょうか

    • 本当にありがとうございました。
      かなり前に書いていたので、自分の中では完全に投稿済みの話のつもりでおりました。

      今焦って投稿しなおしましたので少々おかしな点があるかもしれませんが、結構エロエロな話になっていると思います。
      【秘め事の代償】という話で、クリューソス編のラスト【敗北】のあとに入れました。探すのが大変だと思いますので目次から読んでいただけると嬉しいです。
      今後ともよろしくお願いしますm(__)m

    • ヤバイ!!投稿したと思っていたら投稿し忘れてました!!ありがとうございます!!できるだけ早く投稿しますので!!

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