96.学園⑧ ハッピーエンド(⑱禁描写無し)
シャワー室では起こした遊のお掃除フェラに我慢できなくなって膣内にもう一回射精してしまった。
その後、ようやく服を着て談話室という部屋に戻った俺達だったけど、ソファの1つにくっつくようにして座っていた。
部屋の中にはたくさん椅子やソファがあるのに…。
遊はしっかりと俺の腕に腕を絡めて離れる気は全くないようだ。
仕方なしに時計を見る。
「ん…?たかし?」
俺が動いたのを感じ取ったのか遊がこちらを見上げた。
「今10時半だろ。11時半になったらこっそり校舎に入って、12時に鏡の前というわけだ。ということは、残り時間は2時間くらいだな。」
「…うん」
元気がないな。緊張してるのか?
どうも顔を見ると緊張でもないようだ。何か考え込んでいるような…?
「おい、どうしたんだ?元気がないな。」
「ううん、大丈夫。」
そう聞いても目を伏せがちにして答える。
「ともかく、あれだ、あと少しで男に戻れるんだから頑張ろうぜ。」
そう言った瞬間、パッと遊がこちらを見た。
「あっ、あのね、たかしは、…ぼっ、ぼくが男に戻った方がうれしい?」
思わぬ質問に俺は一瞬口ごもる。
「なっ、何言ってんだ?戻るためにここにいるんだろ?」
「でも…たかしもぼくのからだ気持ち良いって言ってたし…好きだって…」
「いや、それはだな…」
確かに遊の体は以前から魅力的だったが、今日の、特に電車を降りてからは磁力でもあるかのように触らずにはいられない。
さらに大きな瞳は常に濡れていて、その瞳に見つめられると滅茶苦茶にして自分のものにしたい気持ちがむくむくと湧いてくる。
「…ああ、……だけど、お前は俺の親友で、男だろ?」
俺は遊の考えていることがわからず、真意をうかがうように尋ねる。
「うん…だけど、わっ、ううんっ、僕ね…隆が好きなのっ、隆さえよかったらこのままで…」
俺は考える。確かに遊が好きだ。和也に抱かれたと聞いて嫉妬もしたが、…だけど…女のままなんていいのか?
俺が何も言わず考えているのを見た遊がさらにまくしたてるように言った。
「ねっ、隆さえよかったら、毎朝おちんちん舐めて起こしてあげるし、休み時間も昼休みも…授業中だって隆の好きな時に呼び出してくれたらなんでもするよっ」
ん?なんだか遊がおかしなこと言ってるぞ?
「わたしの体好きにしていいから、隆のためならなんだってするからぁっ」
ん?今なんて言った?
「わたし?」
「あっ、ぼく…」
どうも変だと思ったら、そういや姉ちゃんも言ってたな。精神が女の体に引っ張られてるのか。
振り返って考えてみると電車を降りた頃から雰囲気がちょっと変わったような。
「おい、遊、ちょっとこっち向け。」
遊がこちらを見上げた。
『ぱんっ』
俺は平手で遊の頬を叩いた。
「きゃっ」
さらにもう一発。
『ぱんっ』
「あ…うー、いったーっ、隆っ、何するんだよっ」
俺も驚くほどの大きな音が響いたが、遊の目に光が戻る。
「おおっ、元に戻ったな。」
「あれ?なんで…?…隆?」
「遊か?」
「え?何言ってんだよ?って、今何時?」
「10時半だ。もう後1時間ってとこだな。」
「よかったぁっ、間に合ったぁ。よぉし、準備しようかな。」
喜々として遊が男物の服に着替えていくのを横目で見ながら俺はちょっともったいないことをしたかな、といけないことを考えていた。
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~翌日~
「和也っ、今日こそは取材に行ってよ」
「分かってますよっ、それより先輩、柚さんは?」
「だから海外に行ったんだって。お前が頑張ってたらちゃんと報告しといてやるから」
「それ本当ですよね?お願いしますよっ」
「おいっ、遊っ」
「あっ、隆っ、これから部活?」
廊下からさわがしい声が聞こえる。
私は開いたパソコンで昨夜の映像をチェックしていた。
私の学園内には隠しカメラがいたるところに付けられている。
携帯を取り出すと電話をかけた。
「もしもし、私だ。面白い映像があるんだが見ないか?ああ、お前も関係がないわけでもないからな。お前も見たら驚くぞ。…中身は見てのお楽しみだ。…ああ、……待ってるよ。……それはそうと、迫田も知らぬ間に准教授か、出世したもんだな。……」
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~屋上~
屋上には一人の女の子の姿があった。
髪は腰まで伸びた着物姿の少女。
じっと見つめる先には部活棟に向かう遊の姿があった。
「今回は予定外に力をもらったのう、最後は惜しかったんじゃが、あの男さえいなければわしの体になっておったのに…。まあ良い。力も蓄えたことじゃし、また暇つぶしでも探すとしようかの。」
そう呟く声は誰にも聞かれることはなく、一陣の風が吹いたあとにはその姿は消えていた。
真実の鏡 完
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