2周目 9月22日(水) 午前8時20分 島津政信
『ビクンッビクンッ』
激しく痙攣して体から力が抜けた。
「明日はパンティを履かずに乗るようにな」
喋り声が耳をかすめただけで体がまた震えた。
扉が開く。
(ふわあ…)
気がついたときには人の波に押されるようにして駅のホームに立っていた。
「おいっ、高樹大丈夫か?おいっ、おいっ…島津、大丈夫か?」
『島津』という部分は小声で高樹が声をかけてくる。
「あ…」
意識が現実に戻ってくる。
(なんてことをしてしまったんだ…電車の中で…周りに人がいっぱいいるのに、男の股間を触りながらイっちまうなんて…)
そうは思うが体はふわふわとして、まるで夢の中にいるようだった。
「島津?」
「あっ、ああ、いや、うん…大丈夫…」
濡れたパンツが気持ち悪い。きっと昨日以上に濡れているだろう。
改札を出て歩く。
隣から高樹が心配そうに話しかけてきているのは分かっているが、頭の中は痴漢のことでいっぱいで高樹の言葉は全然入ってこなかった。
◇◇◇◇◇◇
2周目 9月22日(水) 午前8時30分 島津政信
「お願いしますっ、今日だけでもいいからっ」
学園に着くなり俺は葛城に拝まれていた。
もちろん俺は死んでいない。
どうやら、葛城の彼氏の経営するカフェのバイトが集まらず大変なようだ。
だけど、寝不足と朝からの痴漢のせいで俺の体は絶不調だった。
「ああ、美紗、なんか本当に調子悪そうね、ごめん、忘れてっ、何とかするわ」
俺が困っているとそう言って引いてくれた。
さらにホームルームが終わったところで、高樹がこちらを見ていた。
目配せされて廊下に出る。
「たか…島津、どうしたの?」
「なあ、今日って体育があるの知ってるか?」
高樹が小声で言う。
「ああ、いや…うん、知ってるよ」
「体育は水泳だぞ」
(えっ?水泳?)
「えっ、どうすんだ?」
思わず男の口調が出てしまった。
「ゴホンッ」
「あっ、いや、どうしよう…休んでもいいかな?」
「ああ、なんか今日体調悪そうだから休んだほうがいいんじゃないか?」
どうやらよっぽど顔色がひどいらしい。
◇◇◇◇◇◇
2周目 9月22日(水) 午後4時50分 島津政信
学園から帰ると今日も急いで服を脱いでバスルームに駆け込んだ。
昨日はただ体が気持ち悪くてシャワーを浴びたが今日は違う。
痴漢にしがみついて何度もイってしまったカラダ。
(あんなところで気持ちよくなるなんて…)
今日は1日、下腹部に鈍いむず痒さを感じていた。
『シャーッ』
「んんっ」
シャワーの水流が当たると同時に胸から電流が流れるような快感を感じた。
見下ろすと乳首が痛いくらいに尖っている。
『シャーッ』
「ふっ、んんんっ」
乳首に当たるようにシャワーを出していると下腹部が熱くなってきた。
(ばい菌が入ったら困るし…洗っとかないと)
言い訳をするようにして、シャワーのノズルを股間に向ける。
『ビクッ』
クリトリスに直撃した瞬間、体が意図せず折れ曲がった。
(すっ、すごいっ…)
バスタブにもたれかけて、床に直接座る。
目の前の鏡に女の姿が映った。
顔を赤らめた物欲しそうな顔。
少しずつ足を開くと割れ目が少し開いて中のピンク色の肉がヒクヒクと動いているのが見えた。
『シャーッ』
鏡をぼんやり見ていると、シャワーのノズルが視界に入った。
ノズルを持つと真っ直ぐにその手は股間に向かう。
「ふぁあああああっ」
電車の中では出せなかった声が出る。
バスルームに喘ぎ声が響いた。
「んんっんああああっ」
脳裏に痴漢の声が蘇る。
「気持ちよかったんだろ?」
「んあああああっ…」
「イったんだろう?」
「んああああっ、気持ちいいっ」
自分の出した声が思った以上にいやらしく響いた。
「すごいっ、あああっ、イっ、イクっ…んんんあああっ」
ふわっと体が浮かぶ感覚…俺は絶頂を感じた。
(だけど…今朝ほどじゃない…)
◇◇◇◇◇◇
2周目 9月22日(水) 午後11時 島津政信
「はぁ…はぁ…」
(眠れない…)
股間が熱く、求めているようだ。
(どうしてなんだ?こんなに濡れるなんて…)
パンツが濡れている。
拭いても拭いても新しく湧き上がってくる愛液と、頭の中では痴漢に激しく犯される妄想が離れない。
(早く眠らないと…)
そう思うが体がそれを許してくれなかった。
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