2周目 9月24日(金) 午前8時45分 島津政信

2周目 9月24日(金) 午前8時45分 島津政信

(ん…)

目を開けると見たことのない天井があった。

「おっ、気がついたか?」

高樹が横から声をかけてきた。

「あ…あれ?ここは…?」

「ああ、お前、電車の中で気を失ってたんだよ」

「…そっか、助けてくれてありがと」

「あー、いや、それがお前を助けたのは中年の男で…」

俺は周りを見渡す。駅員と高樹しかいない。

「その人は俺に任せるって言って行っちまったんだ」

「そっ、そうなんだ」

(間違いない、痴漢だ)

「えっと、それで何か連絡先とか?」

「いや、それが何も」

「そっか」

「まあ、同じ電車だから会うこともあるだろうし、会ったら礼を言えばいいんじゃないか?」

「うん」

駅員さんは僕らの会話を微笑んで聞いていた。

結局、今日は体調不良のため学園に行かず、俺は帰る事になった。

親切な駅員が、教師へのメモを書いてくれて、駅の改札で高樹と別れる。

「帰ったら必ず寝とけよ」

「うん」

一人になったホーム。

行きはあんなに混んでいたのに、帰りのホームは閑散としている。

(はぁ…凄かった…でも…)

電車内での快感を思うと痴漢の指の感覚が不意に戻ってきた。

(んんっ…足りない…)

今すぐオナニーしたい誘惑に駆られる。

そう思ったとき、カバンのポケットに見慣れない一枚のメモが入っているのに気がついた。

[×××-○○○○-××○○]

(何だ?電話番号?……あっ)

気がついた俺はすぐにその番号に電話をかけた。

「もしもし」

痴漢の声がした。

「あっ、あの…」

「ふふふ、まさか失神するほど気持ちよくなるとはね…どうして電話をしてきたのかな?」

「えっと…あの…」

「もっと欲しいんだろう?」

頭の中で先ほどの電車の中での快感が蘇る。

「………はぃ」

「わかった、まだ駅にいるのか?」

「はぃ」

「では、10分後に赤ん坊の世話もできるトイレが駅内にあるからそこに来なさい」

それだけ言って電話が切られた。

◇◇◇◇◇◇

9月24日(金) 午前9時 島津政信

(そんなトイレあったかな?)

そう思って探していると、男女のトイレからちょっと奥まったところに発見した。

(時間は…そろそろいいかな?)

「コンコンッ」

ノックするとガチャッと鍵の外れる音がして痴漢が顔を出した。

周りから見られないようにしながら入る。最近作られたのか、割ときれいで、大きな洗面台や赤ちゃんを寝かせる台などがあった。

洗面台の前に立った俺の後ろからさっそく痴漢が手を伸ばしてきた。

「今日はすごいイキ方だったな、周りの奴らも驚いてたぞ」

「えっ?」

(周り?)

「ああ、そりゃあんだけの声出してれば気づくだろ。写真を撮ってた奴も数人いたな」

カッと顔が熱くなった。

(見られてたんだ…それに写真まで…)

「ああ、心配しなくていいぞ。他の奴らがお前に手出ししてくることはない。こう見えてもこの業界じゃ有名なもんでな」

そう言いながらブラウスのボタンが全て外すと手際よくブラジャーが外されて、胸が晒される。

洗面台の大きな鏡には上半身を脱いだ俺の後ろから手が回ってくるのが映っていた。

じっくりと揉まれたあと、親指と人差し指が中心の突起を摘んだ。

「んあっ」

「大きい声は我慢しろ」

思わず出た声を痴漢がたしなめる。

「ふーむ、しかし、本当にスケベな体だな。ウエストはこんなに細いのに、胸だけが大きい。乳首はピンク色で思わずしゃぶりつきたくなるな」

「やぁんっ、言わないでぇっ」

乳首を摘まれたまま首筋を舌が這う。

「やっ、首はっ、んんんっ」

大きな声が出そうになって耐える。

「ほら、言ってみろ。自分の顔がどうなってるか」

鏡には頬を染めた少女が、興奮した目でこちらを見ていた。

「さ、言うんだ」

「興奮した…俺がいます…」

無意識に自分のことを俺と言ってしまった。

「まだ俺なんて言ってるのか?違うだろ?」

乳首をつねられて叱られた。

「んあああっ、はあんっっ、わっ、わたしですっ」

「よし、さあ、どうされている?」

「えっと、胸を揉まれて、乳首を弄られて、私、気持ちよくなっています」

「そうだな」

散々弄られて、ピンク色だった乳首が血流で少し赤みがかってきた。

「んん、胸ばっかり…」

「胸以外も触って欲しいのか?」

鏡の中の痴漢はニヤニヤと笑って俺の痴態を観察している。

「どこを触って欲しいんだ?」

(ああっ、また言わされる…)

「あの…オッ、オマンコを触ってください」

溢れる愛液が増えた気がした。

「いいぞ、よく言えたな。素直ないい子にはご褒美に触るところをじっくり見せてやる」

そう言って、痴漢はスカートを脱がせた。

パンツを履いていないせいで、全裸に靴下と靴だけという格好になる。

「よく見ていろよ」

そう言うと鏡の中の痴漢の片手が胸からスーっと降りていく。

白い腹の上を指が何度も脇腹まで回すように撫でたかと思うと、胸の谷間に戻る。

「ああっ」

俺が目を閉じると「しっかり目を開いて見なさい」と言われて強く胸が揉まれて目を開けさせられた。

そして焦らすように薄い陰毛を触られたあと、ついに指が股間に到達した。

足を少し開かされ、痴漢は片手の指で器用にオマンコを開かれる。

ツーっと透明の粘液が床に垂れた。

(愛液が…垂れてるぅ…)

「まだまだこれからだぞ」