「ふんふーん」
鼻歌交じりにアタシはトランクに服を詰め込んでいく。すべてアオイが買ってくれたものだ。
(あの子は何を着させても似合うから、ホント楽しいわぁっ!)
先ほど買ってくれた服をさっそくアオイの新居に届けてあげよう、とパンパンに詰まったトランクの蓋を無理やり閉める。
(そうだぁっ、こんなにたくさん買ってくれたんだしぃ、お土産でも買って行こうっ!)
そう思って重いカバンを両手で持ってアタシは意気揚々と街に繰り出した。
◆◆◆◆◆
アイスクリーム屋さんの裏から少し入った路地の中で僕はニックに抱きしめられていた。
(「むらまさぁ!」)
(「主殿、気になさるな。妾の力の反動じゃ」)
(「気にするよぉ、なんとかならないの?」)
(「快楽は妾の力の源じゃから、存分に楽しんでくだされ。それに徐々に耐性もつくからの」)
頼みの綱は何の頼りにもならなかった。
「アオイ、綺麗だよ、両手をあげてくれるかい?」
「ふぁぁっ♡」
耳元で囁かれて思わず息を吐く。
「さ、早く」
そう言われて両手をあげた僕のワンピースの袖口は広くて両手をあげると腋が露わになってしまう。そして、手首を掴まれて固定されたまま腋を舐められた。
『ネロ、チュッ』
「はうぅっ♡♡そこはっ♡ぁんっ♡」
恥ずかしさに顔が真っ赤に染まるのが自分でもわかる。
「ふう…ろうらい?(どうだい?)ひもひいいっひょ?(気持ちいいっしょ?)」
舐めながらニックが声をかけてきた。
「ぜんぜんっ、きもちよくなんてないからぁっ♡♡」
「そう?そのわりに顔がうっとりしちゃってるじゃん」
そう言いつつ今度は空いた手を袖口から手を入れてくる。
「そんなことぉっ、んっんんっ♡そこはっ、あっっ♡」
両手が動かないので、されるがままに簡単に手が入ってきてしまった。そしてタンクトップの上から胸を揉みしだかれる。
「んあっ♡あっ♡やんっ♡」
僕の気持ちとは関係なしに声が漏れる。さらにブラジャーのカップの隙間に指が入ってきた。
「きゃんっ♡いやっ、はぁあっ♡だめぇっ♡♡」
「アオイ、かわいいよ!」
そうしてしばらく弄られていると意識していないのに足がまるで擦り合わせるように動いてしまう。
(こんなのだめなのにぃ…でも…)
「さっ、そこに手をついてお尻を向けて!」
「……ん♡♡」
胸を弄られて頭がぼんやりしだした僕は言われるがままに路地に置かれたウイスキーの樽に手を置いた。
「ほらっ、もっとお尻をあげて♪」
「やぁんっ♡」
お尻を撫でられて、スカートが持ち上げられる。
「紐かぁ♪アオイは真面目そうな顔をしてエッチなパンティを履いてるじゃん。ひょっとしなくても期待してたっしょ?」
「そんなことないよぉっ♡♡」
(会ったばかりの人に大切なところが見られてるぅっ♡♡♡)
言葉とは裏腹に発情しきった体に引っ張られるようにイヤラシイ思いが頭の中を渦巻く。
後ろのニックがしゃがみ込むようにして僕のお尻に顔を近づけた。
「はあ…はあ…すうぅ」
「あんっ♡においなんて♡♡かいじゃやだぁ♡♡」
「スケベな匂いがするなあ♪やっぱり期待してんじゃん!」
そう言いながら紐がほどかれる。
「ちがっ、あっああっ♡♡」
ニックに割れ目を撫でられて思わず甘い声が出てしまった。
「ちょっ、声が大きいってば、人が集まって来るっしょ!」
はっと気がついて慌てて口を押さえる。
『ねろっ…ぴちゅっ…ちゅう』
「ふぁぁぁっ♡♡ふっふっ♡はっぁぁぁ♡」
口を押さえると、それを待っていたかのように割れ目に熱いものが触れる。
「アオイのクリちゃんを食べちゃうぞ♪っと!」
その瞬間敏感な部分が撫でられた。
(あっ…なめられてるっ…だめっ♡♡おかしくなっちゃうぅ♡♡♡)
「あっ♡♡らめっ♡そこっ♡」
「そこじゃなくってクリちゃんね♪」
クリちゃんを舐められるたびに体が震えて頭がぼんやりしてくる。
「ほらっ、言ってみ♪」
「ああっ♡クリちゃん♡♡♡クリちゃんなめないれぇ♡♡♡♡」
「オッケー♪じゃあ次はオマンコに入れちゃうよ♪♪」
その言葉の通りに割れ目の中を舌が擦ると力が抜けて膝が震えた。
(ふああああ♡♡♡…わけがわかんないよぉ♡♡♡)
『ンチュ…ネロネロ…ジュル、チュル…』
「あっ♡んんっ♡らめっ♡なかはっ、ああっ♡♡♡」
ニックが僕の後ろで立ち上がった。
「もっと気持ちよくなろうよ♪」
ズボンを脱ぐような音が後ろから聞こえてきた。
「そっ、それはっ、だめっあっんんっ♡♡」
何をする気か理解して体を強ばらせると、お尻の谷間に固いものが押しつけられた。
「嫌じゃないっしょ?」
そしてスカートが捲り上げられてお尻が完全に外気に晒される。
突き出したお尻の上を行き来する熱い肉棒。
(あっ♡♡入ってくるっ…♡)
と思ったら割れ目を擦るだけでにゅるっと外れた。
「んっふぅぅ♡♡♡」
「なになに?アオイちゃん、欲しいの?それならちゃんと言ってよ♪どうなの?欲しい?」
気持ちよさに思わず頷くと、今度こそ割れ目の入り口に硬いものがはまった。
「あっっ♡♡」
(はいってくる♡♡)
「おかあさーん!アイス買ってぇー!」
固くなったおちんちんが入り口を押し広げようとしたまさにその時、敏感になっていた耳に入ってきた子供の声が僕を正気に戻した。
(えっと…ここは……って!!!)
「ああっ、あれ?…何っ?…あっ、やだっ、いやだっ!!」
僕は慌てて腰を振って逃げようとした。
「ここまできて何言ってんだよ!」
両手が掴まれて壁に押し付けられる。
「やだぁっ!!」
力が抜けてニックを押しのけることもできない。
「ほらっ!駄々こねてないで、入れるぞっ!!」
再び割れ目に当たる肉棒の感覚。
◆◆◆◆◆
(ケーキもいいけど、これだけ暑いと冷たいものがいいわよねぇ)
そう思って最近よく屋台を出しているアイスクリームの店に向かう。
「おっ、マーガレットさん、久しぶりだね!」
たまに来るせいでお兄さんとも世間話する程度の仲になった。
「久しぶり~、今日はお土産なのよ。しばらく溶けないようにできる?」
「氷を入れとけば大丈夫さ…ってマーガレットさん、そんなに荷物持ってアイス持てるのかい?」
「あらぁ…そう言えばそうだったわぁ」
「良ければ配達するよ!」
アタシはアオイちゃんの住所を紙に書いてお兄さんに手渡した。
「そういえばさっきすごい美少女が来たよ、今までに見たことないけどなぁ」
「へぇ、どんな子?」
「黒髪を背中まで伸ばした子でさ、紺のヒラヒラしたワンピースを着てたよ」
(ん…?それって…)
「その娘ってアイス買っていった?」
もし葵がアイスを買ったんならこのお土産は失敗かもって思って詳しく聞く。
「ニックの奴が付きまとってて、彼女に無理やりおごって裏のイスのところで食べてるはずだよ」
ニックはこの界隈では知らない人間がいないナンパ男だ。それほど気の悪い人間ではないはずだけど何人もの女の子が泣かされている。
「よりによってニックに見つかるとは…ついてないわねぇ!」
(あの子、世間慣れしてないみたいだしぃ、大丈夫かしらぁ)
店員さんと話をしていたら子連れのお母さんが店の前を通りがかった。
アタシは子供が必死にアイスクリームをねだっているのを微笑ましく見つつ店の裏に回ってみたけど誰もいない。
(おかしいわね…)
もう帰ったのかと思って振り返ろうとした時に、目の端に何かが映った。よく見ると裏路地に人影のようなものがある。
(!!…まさか…)
そう思って近づくと、壁に押さえつけられた少女とニックの姿があった。
「やだぁっ!!!」
葵の泣き声を聞いた瞬間にアタシは人影に向かって走り出した。
(まさかっ!いくらなんでも無理やりなんてっ!!!)
「あんたっ!!何してるのっ!!」
男のにやけていた顔が、一瞬にして凍りつく。葵らしき少女は涙を流しながらお尻を突き出していた。
「このど腐れち●こがぁぁっっ!!!!」
そう言うとアタシは怒りに任せて両手で持ったカバンを男の頭に振り下ろした。
◇◇◇
「全く、何してるのよぉ!B級ハンターなんでしょぉ?」
(薬でも飲まされたのかしらぁ?それにしてもニックの奴!クズはクズでもマシな方だと思っていたのに!!)
アタシは泡を吹いて倒れたチ●コ丸出しの男を思い出して頭の中で悪態をついた。
「はぁ、はぁ、んん…♡」
アオイの口からは時折甘い声が漏れる。
(やめてよね…なんだかアタシまで変な気分になっちゃうわよぉ)
ぼぉっとしたアオイを抱えるようにしてアタシは自分の店に向かっていた。
アタシのトランクはアイスクリーム屋のお兄さんに預けておいた。
「はあ、はあ!…もう!…あっついわねぇ!」
『カランカラーン』
店を開けて入ると居住用に使っている二階に上がって、ベッドにアオイを寝かせた。
(はぁ、疲れたぁ)
窓を開けて風を通すと少し気持ちも楽になった。
「ちょっと涼しくなったわねぇ。アオイ…?」
ベッドに寝た葵を見る。
額にうっすら汗をかいて頬を染めた顔は発情した牝そのものだ。
「ん…♡」
思わず見とれていたアタシの目の前で足が動くたびにスカートの裾がたくしあがって、うっすらと汗をかいた太ももが光る。
「ゴクリ…」
女のアタシでもなんだかムラムラするような姿に目が逸らせない。
(これじゃあニックが暴走するはずだわ)
「んん…あ…つい♡」
アオイが腕を上げて寝返りを打つ。
(暑い?…もぉ、しょうがないわねぇ)
「はいはい」
アタシはベッドに上がって横を向いたアオイのワンピースを脱がせる。
「やだっ、下着がないじゃないっ!」
心の中でニックに何度目かの悪態をつこうとして、アタシは動きを止めた。
再び仰向けになったアオイの真っ白できめ細かい胸は汗で白く輝き、絹糸のような黒髪が絡みついている。
その神秘的で淫靡な姿に目が離せなくなった。
そしてその時、アオイの目が開いて、両手をアタシに向けて差し出した。
「まーがれっとさぁん♡…はぁ♡はぁ♡…」
涙に潤んだ瞳がアタシを見つめる。
(あ…だめ…)
我慢できなくなったアタシはのしかかるようにしてアオイのぽってりとした唇に貪りついたのだった。
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