「ちゅ♡んちゅ♡…んあっ♡はぁ♡はぁ♡…」
(ん…♡あれ?)
確か路地裏にいたはずなのに、今は柔らかいベッドの感触だった。しかもそれだけでなく口の中や歯の裏を何かが蠢いている。
(ん♡でも気持ちいい…♡)
ぼぉっとした頭で快感を味わう。絡め取られるままに僕も舌を動かした。
「あ…♡」
ようやく目の前にいるのがマーガレットさんだと気がついた。
「あれ?…どうしてマーガレットさんがっ…んっんんっ♡♡」
僕の質問に答えず、再びマーガレットさんの唇が僕の言葉を止める。
「んちゅっ♡んんんっ♡♡…ぷはぁ、どうして?」
「大丈夫よぉ、アタシに任せておきなさい。アオイちゃんはただ気持ちよくなればいいのよぉ」
僕の質問にはやっぱり答えず、マーガレットさんの舌が耳の中を這い回った。
体の奥でくすぶっていた火が再び大きく燃え上がり始めた。
「やっ、えっ?あっ♡それっ♡あっ♡だめっ♡」
「何がダメなのぉ?」
耳の中に息を吹き込まれるだけで体がブルブルと震える。
「いやんっ♡だってぇ、そんなされたらおかしくなるよぉ♡♡」
そう言っている間にもマーガレットさんの舌が首筋に移る。そして柔らかな舌は僕の体中を這い回った。
『ねろ…ねろ…ちゅっ』
「ふぅっ♡♡んっ♡…そこはぁっ♡」
舐められる場所が変わるたびに僕の体が新しい快感を覚えていく。
「あっ♡そこは…♡♡」
「ふふ、ここが好きなのねぇ」
そう言って胸が揉みしだかれる。
「アオイちゃんの体って細いのに胸は丸くて大きいしぃ、柔らかいのよねぇ」
「いやっ、そんなこと言わないでぇ♡♡」
「褒めてるのに…そんなこと言ってると噛んじゃうわよぉ」
カプッとマーガレットさんの歯が優しく乳首を噛んだ。
「やっ♡あっ♡はっ、ぁぁぁああっ♡♡」
マーガレットさんの舌と歯の動きに合わせて僕の口からは断続的に甘い声が出てしまう。
『チュー』
そのまま吸われるとふわふわっと体が浮かび上がりそうになる。
「だめぇっ♡♡どうしてぇっ♡あっ♡おかしくなるよぉ♡♡♡」
「うふふ、アオイちゃんのいいところはお姉さん全部分かってるのよぉ…ほらぁ、お姉さんに任せなさい、ね?」
そして、割れ目に指が添えられて、クリトリスを摘まれる。
「だめっ♡あっ、そこはっ♡びんかんだからぁっ♡♡♡」
「気持ちいいのね、我慢しちゃダメよ」
そう言って、クリトリスを押しつぶすようにしながら、膣内に指を差し込んだ。
『ちゅくちゅく』
「あっ…だめぇっ♡♡感じすぎちゃうよぉ♡♡」
既に溢れかえっていた愛液が水音を出す。
「ダメじゃないでしょ?ほらぁ、あなたの体は嫌がってないわよぉ」
抵抗なく指が僕の中に入ってきた。細い指が僕の中の気持ちいいところを激しく擦る。
「んんあああああっ♡♡♡だめっ♡♡マーガ、レットさんんっっ♡おかしくなるよぉぉぉっ♡」
「良いのよぉ、アオイっ!さあっ!おかしくなりなさいっ!」
(あっ、おかしくなるっ♡んあっ♡とぶっ♡とんじゃうぅ♡♡)
「あっ♡イクっ♡イクよぉっ♡はぁぁぁぁっ♡♡んんっっっ♡♡♡」
ふわりと浮遊感を感じたかと思うと、押し寄せてくる快感に僕は体を震わせた。
◇◇◇
「…あのぉ、マーガレットさん…?」
激しくイッたおかげなのか体が落ち着いた僕はマーガレットさんにおずおずと話しかけた。
(こんなことになっちゃったけど…マーガレットさんが何を考えてるのか聞いとかないと…)
「なぁにぃ?アオイ」
「ええっ!?」
(今アオイって言った?アオイちゃんじゃないっ!?)
「また休みの日は来てね?こんなに激しく愛し合っちゃったんだしぃ…アオイの乱れ方といったら…ほらぁ、シーツが愛液でビショビショよぉ」
マーガレットさんの妙に色っぽい流し目に僕は何と言っていいのか分からず口をパクパクさせる。
「ええっ、いや、あの、そのぉ…」
(うええっ!?…どうしよう?)
しばらくの間そんな僕の顔を見ていたマーガレットさんだったけど、不意にこらえきれないという感じで吹き出した。
「ふっ!ふふふっ!あはははっ!」
(ど、どうなってるの!?)
「あはは、冗談よぉ、もぉ。アオイちゃんって戸惑う顔も可愛いわねぇ。分かってるわよ、あのくそニックに媚薬でも盛られたんでしょ?」
「え…?」
「でも、アオイも気をつけなさいよぉ。あなたみたいに可愛い子は男がほっとかないんだからねぇ。あっ、それとアタシのことはマギーって呼んでくれていいわよぉ」
どうやら、マーガレットさんは僕が発情していたのは媚薬を盛られたせいだと勘違いしているようだ。
「あっ、はい、マギーさん、助けていただいてありがとうございました」
ニックにとっては冤罪だけど、わざわざ言い直す必要もないのでここは乗っかっておくことにした。
(まぁ…自業自得、だよね?)
「お礼はまた服を買ってくれたらいいから。それに、美少女が乱れる姿も見れて楽しかったわぁ」
「美少女だなんて、またまたー」
マギーさんの冗談にも笑う余裕が出来て内心ホッと胸を撫で下ろしていたんだけど…。
(ん……?……ぁ…れ?)
ドクンッと動悸がして体の奥がキュンッと締まるような感覚。
(まっ、まさか…またぁ?)
「ぁ…んっ♡」
シーツと胸が擦れて甘い声が出た。
マギーさんがちょうど所用で部屋を出ていたから気づかれなかったけど、また体が熱を持ち始めている。
(…やっぱり女の人が相手じゃ駄目なんだ…)
一度気づいてしまうと疼きはどんどん強くなった。急がないとまた耐えられなくなるかもしれない。
そうなってしまえば、家に着く前にニックのような調子のいいだけの男にでも犯されてしまう。
ニックのような…その手の感触を思い出して体の奥がじっとりと潤んだ。
(んっ♡…これ思い出しちゃダメなやつ!)
そうは思うけど、薄暗い路地裏で押しつけられた熱い感触がどうしようもなく体に蘇える。
(今なら急げば間に合う…はず!)
僕はマギーさんにばれないように急いで下着をつける。
「ぁ…♡」
ブラジャーのカップに納めようとしたときに擦れてまた声が出てしまった。
「何か言ったぁ?」
マギーさんが戻ってきた。
「いっいえ、あっ、あのっ!ラルフが心配してると思うから帰ります!」
「あらぁ、もう帰っちゃうのぉ?」
僕は慌てて脱がされていたワンピースを着ると挨拶もそこそこに店を後にした。
(早く帰らないと絶対まずいよなぁ…)
そう思って周りに怪しまれないように歩き始めたけど、膝や腕を風が撫でるとその度に体の奥が疼いて体から力が抜けそうになる。
それに、徐々に村正の力が押さえきれなくなってきた。
「はぁ、はぁ…♡」
拒絶したくても、止められない。すれ違う男の人の目線で見ている光景が頭の中に入ってくる。
(あっ…!)
慌てて着替えたせいでワンピースの中に着ていたタンクトップを忘れてきてしまった。その結果、深いVネックの胸元からチラチラとブラジャーやら胸の谷間が見えている。
(隠さなきゃ!)
僕は襟口をかき集めるようにして抱き締めた。
だけど胸を見られないように隠したからといって、視線は前からだけではない。
ワンピースの素材が柔らかいからお尻のラインはでていないけど、足の動きに合わせて揺れるスカートや、膝の裏、それに時折垣間見える太腿の裏がねっとりと舐めまわすように見られていた。
そんな情景に加えて、最も辛いのはすれ違う男の人の妄想がまるで実際の光景のように映ることだ。
頭に飛び込んでくる男の人の妄想の中で僕は幾度となく犯されていた。
ワンピースは脱がされていたり、脱ぎかけだったりする。
口に咥えさせられて泣いている事もあったし、胸に挟んで微笑んでいる姿も見せつけられた。
ショーツをずらされて挿入されていたり、膝まで脱がされてバックで腰を掴まれていたり、足首に引っ掛かったまま両足を大きく開いていることもあった。
四つん這いにされて無理矢理犯されていることもあれば、僕が男の人の上に跨がって腰を振っていることもあった。
ふらつく足で通りを歩きながら、シーツの上で、路地裏で、屋台の内側で、妄想の中で僕は犯され続けた。
(早く…はやく帰らないと…んくぅ♡)
そんな姿を見せつけられ続けた僕はお姫様の家に着く頃には完全に発情状態に戻っていた。
「はぁはぁ♡はぁはぁ♡♡」
◆◆◆
家に着いて玄関を開けると目の前にラルフがいた。
「葵!何があった?」
「らりゅふぅ♡♡♡」
僕はラルフに抱きつく。
「うっ!あお…」
何か言いかけているラルフを無視してつま先立ちになって唇を奪った。
その結果一瞬戸惑ったように体を固くしたラルフに体を押しつけてそのまま壁際まで押していく。
「んっ♡ふっ♡ねろっ♡ねろっ♡」
だけどラルフは僕が舌を差し出すとすぐにそれに応じてくれた。
大きな手に頭が包まれる。耳を撫でられてくすぐったいのと気持ちいいのが混ざって僕は体をくねらせた。ブラジャーのカップの中で固くなった先が擦れる。
「んんっ♡ふぅっんんっ♡♡」
胸から走った快感に鼻を鳴らしていると、ラルフが僕を抱き締めてその手がスカート越しにお尻を掴んだ。
「あっ♡ンチュっ♡♡」
思わず舌に吸いつくと、ラルフの手がスカートをめくって、そして、そのまま腰を引き寄せた。
「あんっ♡」
(あ…♡固いのが…当たってるぅ♡♡)
お腹にラルフを感じて僕の奥が蕩ける。
「ンチュっ♡あっんっ♡もっとぉ♡♡♡」
もっとラルフが欲しい。
僕が片足を上げてラルフの太腿に巻きつけると、お尻を掴んでいた手が僕の求めに応じてショーツの中に入ってきた。
(あぁっ♡♡♡)
太く長い指がお尻の谷間を通って割れ目を撫でる。
肌に触れる感触でマギーさんの細く繊細な指とは違う。男の野性的な一面に体が震えた。
「あうっんん♡♡ふとぉい♡♡」
(ああっ♡もっと欲しい♡♡)
僕は腰を振っておねだりする。
「らるふぅ♡♡」
だけど、焦らすかのように太い指は割れ目をなぞるだけ。
「んっ♡くぅぅんっ♡♡もっと、おくにちょうだいっ♡♡」
そんな時間が続いて、結局僕の方が我慢できずラルフのズボンの前に触れた。
そこは力強く膨らんでいた。形を、大きさを確認するように上下に手を動かした。
「ねぇ♡いじわるしないでぇ♡♡ぼくのここ、じゅんびできてるよ♡♡ほら?くちゅくちゅになってるからっ♡♡♡」
お互いに触り合いながら、キスをねだる。
そうして、ついばむようなキスを繰り返していると、ようやく指が割れ目を押し開げた。
「あっんんんんっ♡♡♡」
既にトロトロになっていた膣中はラルフの指を喜んで受け入れる。
ラルフが指を動かし始めると、ジュブッジュブッと音がした。
(すごい濡れてる♡恥ずかしい♡恥ずかしいけどぉ♡♡)
「あっんっ、きもちいっ♡きもちいいよっ♡」
指の腹が膣中の背中側を擦った瞬間ゾワゾワっと背中を快感が走る。
ラルフのズボンの前を擦っていた僕の手も気づかないうちに速くなっていた。
「あっっっ♡そこっ♡らめぇ♡♡きもちよすぎて♡♡♡」
(ほしいっ♡これがほしいっ♡♡)
限界に達した僕はラルフを脱がそうとするのだけど、手が震えてベルトがなかなか外れてくれない。
(あんっ♡だめぇ♡力がっ、入んないよぉ♡♡)
すると、ふと、ラルフが指を抜いた。
「んんっ♡♡」
(あれ…やめちゃうの?うまくズボンを脱がせられないから?)
このままじゃ入れてもらえない。そう思うといてもたってもいられなくなる。
「やめちゃやだぁっ♡がんばるからっ♡がんばってぬがすからぁっ♡♡ほしいよぉっ♡♡」
おねだりしながら見上げると、ふわっと僕の体が浮いた。
「あんっ♡♡」
抱き上げられてリビングまで運ばれて、ソファに寝かされる。
僕の乱れたワンピースやブルーの下着がはぎとられる。
そしてラルフも自分でズボンとパンツを脱いで僕の上に重なってきた。
(すごい♡♡♡)
目の端に映ったそれは指なんかより太く、固く、何よりイヤらしい形をしている。それは雌を支配するための形。僕を征服し、自分のものにするための形だ。
その上、大きく張り出したエラの先からはネットリとした液が滴り落ちた。
(こんなのがまんできない♡♡♡)
「きてっ♡いっぱいいっぱいつっこんでぐちゃぐちゃにしてぇ♡♡♡」
命令されたわけでもないのに、自ら太腿を開く。体の隠されていた部分をさらけだした。
僕のそこはとっくの昔に雄を受け入れる準備を整えていた。そこにラルフの視線を感じて甘い吐息が漏れる。
「はぅ…♡」
発情していても恥ずかしいものは恥ずかしい。だけど同時に恥ずかしさも興奮に変わることを僕は知っていた。
「はぁ♡はぁ♡はぁ♡♡♡…あっっ♡♡♡♡」
入り口にラルフが押し当てられた。
そして覆い被さるようにしてゆっくりと入ってくる。
(あっ♡くるぅっ♡♡♡)
「はぁぁっ♡♡♡」
ゆっくりと、だけど、ハッキリと入ってくるのを感じた。
指では到底届かない体の奥まで、指では味わえない体の中が全部満たされる感覚。
「はぁ♡はぁ♡しゅごい…♡♡いっぱい♡♡あっんん♡♡♡」
完全に僕の体は征服されてしまった。
「葵…動くぞ」
ラルフが腰を引く。
「んんっ♡♡」
ズリュっと抜ける感覚に思わず声が出た。
そして、再び入ってくる。さっき入っていたはずなのに、まるで初めてであるかのように押し広げられる感覚。
「あんんんっ♡こしゅれるぅ♡♡♡」
それから体の中をラルフが行き来し始める。
突かれる度に僕は甘い声を吐いてラルフにしがみつく。ラルフはそんな僕の動きに合わせるように、ギュッと抱き締めてくれた。
「あっ♡♡あっ♡♡あっ♡♡♡」
強く抱き締められるとラルフの固い筋肉に押し潰されておっぱいがひしゃげる。固く尖った先端が潰される。その上ラルフが動く度に転がされた。
「あっ♡♡らめっ♡♡♡きもちいっ♡♡♡」
こんな行為で満たされた気持ちになるのは村正のせいだ。ラルフの腕に包まれて安心するのも村正の影響からだろう。
だけど、そんな難しいことを考えいられない。頭の中は快楽に蕩けてしまうからだ。
「んっんっ♡んっ♡しゅごいぃっ♡♡♡」
一突き一突きが大きく、速くなってきた。
「あっ♡あっ♡あっ♡いっ♡いいっ♡♡きもちいっよぉ♡♡♡」
奥がズンズン突かれて顎をのけぞらせる。
(しゅごいっ♡♡♡しゅごいっ♡♡♡)
時折快感に意識が飛ぶ。次の一突きで意識が戻るのでそれは一瞬のことだと思うけど、意識せずガクガクと体が痙攣する。
「あっ♡くぅっっっ♡♡♡」
意識を失う感覚は徐々に短くなってきて、小さな波の中に僕を飲み込むほどの大きな気配が漂ってきた。
「はっ♡んぁっ♡なんかくるっ♡♡なんかきちゃうっ♡♡♡♡こっ、こわい♡♡♡♡♡」
僕は両腕をラルフの背中にまわして足を腰に巻きつけた。
「あっ♡♡♡やだっ♡♡なんかっ♡♡くるよぉっ♡♡♡♡」
もう目の前まで大きな波が迫っている。ラルフが僕の顔をあげさせて唇が奪われた。
「あっ♡♡んっ♡♡♡んんっ♡♡♡」
(くるっ♡♡♡くるっ♡♡♡)
そして、奥まで一際強く打ちつけられた瞬間、ついに僕は大波に飲み込まれた。
「んんんんんっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
体の奥で熱いものが吹き出して歓喜に肌が泡立つ。
「んあっ♡♡♡♡♡あああっ♡♡♡♡♡♡♡♡」
意識が断続的にとんで、最後には戻ってこれなくなった。
◆◆◆
「それであの女と一緒にいたんだな?」
ソファに寝そべった僕にラルフが聞いた。
発情がおさまってから今日あったことを全部白状させられました。
ちなみにラルフも僕も全裸です。
「えっ?あ、うん。マギーさんに助けてもらったんだ」
怒られるのかと思ったけど、ラルフは僕の無事を確認するとそれだけだった。
(「やはり今度からはついて行くか」)
「何か言った?」
「いや」
体は汗まみれになってしまったし、お腹の奥からラルフのが垂れてくるのでお風呂にでも入ろうかとドアを開けた時にラルフが何か呟いたような気がしたけど気のせいだったのかな。
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