【危機一髪? ifルート】ナンパ男に堕ちる葵3

前回更新分を分けたものです。
読み返そうと思ったらあまりに長くて読み難かったので。
続きも近々更新します。

☆☆☆

初日にあんなことがあったにもかかわらず、僕は翌日もニックの部屋に向かった。

今日は首もとまでボタンのあるシャツワンピース。ノースリーブなのはもう仕方ないと割り切った。

(「ふうむ、妾はもう行かないものかと思っておったぞえ」)

(「下着を人の家に置いたままとかっ、ないしっ、うん。にっ匂いをっ、かっ嗅がれただけっだし、それ以上は無かったわけだし!!」)

ニック自身はあの時の声を聞かれたことも知らないから僕が素知らぬ顔をしていたら大丈夫、だよね?それでもちょっと、いや、かなりドキドキしたけど、部屋に着くと何やら声がする。

お邪魔しまーす、と言いながらこそっと部屋に入ると、ベッドの上で妙齢の女性がニックの上に馬乗りになっているのが見えた。

「うっ!!あっ!!くぅっ!!」

「ふふっ?ここでしょ?」

「うっあっっ!!そこっ、くっ!!」

「ほらあ、もう我慢できないの?」

(ふぁ!?お楽しみ中ですか!?)

女性の声は甘く、ニックの方は切羽詰まっている。

「男の子なんだからぁ、もうちょっと、もうちょっとだけ辛抱して、ね?」

「もっう、無理っだって!!」

(これは見ちゃダメなやつだよね?)

後ずさりして、出直そうかと思ったその時。

「先生!!痛いって!!」

「あらあら、男の子なんだから後少しよ。ん、骨は折れてないし単なる打撲みたいね!!全治二週間といったところよ」

うん、単なる診察でした。

「あら?」「アッ、アオイちゃん!?」

目を丸くしている僕に二人が気づいた。

「ふーん、あなた、ニックの新しい彼女なの?でも、今度のはまた…」

「先生っ!!今度とかっ!!痛っ!!」

ごめんごめん、と全く心のこもっていない謝罪を口にしながら先生と呼ばれる女性が僕のいるリビングに出てきた。

年齢は20台半ばくらい。
金髪に近い茶色の髪は少しウェーブしていて、大人の女性って感じ。

胸元の開いた半袖のサマーニットから胸の谷間が覗いている。タイトスカートも大人の女性らしい色っぽさがある。

(こういう人が着るとセクシーでカッコいいんだ…)

ちょっぴりマーガレットさんのセンスも分かった気がした。

(でも、僕みたいなのに着せても…うーん…)

「フフフ、こんなに可愛い彼女さんにお見舞いに来てもらえて、ニックは幸せ者ねえ」

クイッと僕の顎に女医さんの細い指がかかって持ち上げられる。

「ほんと、ニックにはもったいないわね」

近くで見ると、少し厚めのぼってりとした唇の下にある黒子がセクシーだ。

「フフフ、怪我とか病気になったらぜひ私の店に来てね、全身しっかりケアしてあげるから、ね」

女医さんと至近距離で目を合わせられる。

「ウフフ、可愛いわ♥️アオイって言うのね?」

髪と同じ薄い茶色の瞳がさらに近づいてきた。

「ちょっ、なんでアオイちゃんを口説いてるのさ!!」

「ふえっ!?」

ニックの大きな声に我に返ると、ニックがいつの間にかベッドから出てきていた。僕は女医さんからすすすっと離れる。

「あらあら、逃げちゃって可愛い♥️」

痛みでしかめっ面になってるニックを無視して女医さんが僕に口の大きな瓶を押しつけてきた。
中には茶色のラードみたいなものが入っている。

「魔術薬もいいけど、彼女さんがいるならこれでも塗ってもらいなさい」

「ええっ!?先生!!魔術薬のほうがすぐ治「あなたみたいな人には魔術薬はもったいないわ。アオイ、この軟膏を痛むところに塗ってあげてね?フフ、2週間もすれば完治するはずよ」

女医さんはそれから怪我について所見を説明してから帰っていった。

「アオイちゃん、今日も来てくれたんだ。ありがとう。あの人、アニータさんって言うんだけど旦那さんもいる人でさ、ちょっと人をからかうのが好きって言うか…」

ニックが申し訳なさそうに話しかけてきた。

昨日こっそり聞いてしまったニックの行為を思い出して、どんな顔で会えばいいかと悩んでいたはずだったんだけど。
アニータさんから聞かされた怪我の説明の意味を考えていたらそれどころじゃなくなってしまった。

(どうしよう…全部僕のせいだったなんて…)

「仕事で知り合ったんだけどね」

だけど、ニックの話から気になる単語が出てきて一旦考え事は中断。ニックの顔を見た。

「ニックさんはお仕事何をしているんですか?」

「あれ?言ってなかったっけ?マッサージの店の店員なんだ。そうそう、店長が面白い人でさ!!」

接客業をしていることもあってかニックは話上手だし、ハンター以外の経験がない僕には新鮮な話ばかりで、二人っきりになってからも不安を感じないどころか、悩んでいた気持ちも少し楽になったんだけど…。

(でも、僕のせいで休まなきゃいけなくなったんだよね)

そう思うと、今度はニックに申し訳なくなってしまってちょっと落ち込みそうになった。

「あれ?つまんなかったかな?」

「いえ、その…僕、ニックさんにお仕事まで休ませてしまって」

「ハハハ、そんなこと気にしないでいいんだって!!こうして来てくれるだけで十分だからさ!!ほら、怪我って言っても…痛っ」

元気な姿をみせようとしてくれるけど。顔をしかめてしまう。

(何か僕に出来ることは…)

そうだ!!と思いついて僕は店長さんが置いていった瓶を取ってきた。

「あの、じゃあ僕に薬を塗らせてください」

「えっ!?…いや、でもさ「アニータさんにも言われましたし、一人じゃ塗れないところもあると思うんです!!さっ、脱いでください!!」

戸惑っているニックに強引にシャツを脱いでもらう。

(結構筋肉あるんだ…やっぱり男の人なんだな…)

ハンターをしている男の人達と比べると見劣りするけど、今の僕からすると十分男らしい体つきだった。

「さあ、塗りますよ。えっと、痛いところはどこですか?」

「えっと、脇腹のあばらのあたりが…」

「ここですか?」

まずは薬をつけずに手で触れて場所を確認する。

「うっ!!」

痛かったかと思って思わず顔を見上げる。

(あれ?顔が…赤い?)

顔を少し背けているけど、ちょっと赤いような気がする。

「えと、ここに塗りますね」

軟膏を指につけて出来るだけ押さえつけないように優しく撫でるように塗っていく。そして、あばらのあたりを塗り終えると、もう少し下も腫れていることに気がついた。

「こっちも一応塗っておきますね」

(ん、腹筋割れてるんだ。固いなぁ)

「んっ、くっ!!」

時折ニックが呻くので不安になって見上げる。
でも、どうやら痛みはないみたい。

(痛くないならなんで…………んっ?)

シーツで下半身は隠れていたんだけど、シーツが動いた気がした。

(ここも痛いのかな…えっと、ここって…)

そして、僕は気がついてしまった。

(こ、こここ、これって…)

パッとニックの方を見ると、目が合ってしまった。
ニックが戸惑った顔で瞬間目を逸らす。

(ど、どどどどうしよう)

僕の顔も自分でもはっきりと分かるほど、急速に熱くなってしまった。

「ア、アオイちゃん、背中っ、そうだっ、背中を頼んでいいかな?」

「ひゃ、ひゃいっ!!」

ニックの方も落ち着かない感じで背中を向けてくれたので事なきを得たものの、二人とも言葉数も減って、この日も結局よそよそしいまま帰ることになってしまった。

◇◇◇◇

葵が帰った後のニックの部屋。
ベッドには一人の女が四つん這いになっていた。

「んっ♥️ギュポッギュポッ♥️むんんん~♥️」

その少し厚ぼったく男好きする唇が男の肉棒を情熱的に求める。

「そんなに欲しかったのかい?」

「んっぷはっ♥️だって最近全然呼んでくれなかったから♥️」

ニックは女の豊かな髪を櫛ずりながら頷く。
その目の先には大きく開いた胸元から見える小さな西瓜ほどの膨らみがあった。

「ああ、うん、今日はいい仕事をしてくれたからね。好きなだけしゃぶっていいんだよ、アニータ」

その女は昼間にニックの部屋に来ていた女医アニータだった。

「んふっ♥️チュッ♥️チュウゥゥゥ♥️」

アニータは目を細めてニックを見つめたまま口をすぼめる。

「ギュボッ♥️ギュボッ♥️ギュボッ♥️ギュボッ♥️」

唇の端からは唾液が滴り落ち、赤黒い肉棒が吸い込まれるように出入りする。

「くっ!!全部飲むんだ!!こぼしたらお仕置きだからな!!」

アニータが頷くのを見てニックは痛みのない方の腕でその頭を掴んだ。

アニータは興奮で目を輝かせ、ニックの言葉と同時に肉厚の舌で肉棒をしっかりと抱き締める。

「うっ、おおっ!!」

舌の中でビクッ、ビクッと痙攣する肉棒の感触に、目を細めるアニータ。

「んふふ♥️」

ニックと目が合うと、そのまま強く吸った。

「むんんんん♥️♥️」

「くっ!!イクぞ!!」

その声とともに、口内の肉棒がこれまでよりも強く震える。

「ふぅんん♥️♥️」

溜め込まれた精液は一度の射精で終わることなく、二度、三度と繰り返され、アニータの口の中一杯に注ぎ込まれた。

「んっ、ゴクンゴクン♥️」

肉棒を咥えたまま青臭い粘液を飲み込んだアニータは、亀頭の先を最後にチュルっと吸いついてから離れる。

「はぁ♥️はぁ♥️はぁ♥️」

「ハハッ!!ザーメン飲んだだけでもう雌の顔じゃん!!」

年下の男に嘲笑われ、だが、昼間の勝ち気な女性はすっかり姿を消し、そこにいるのは欲情に濡れた雌だった。

「突っ込んで欲しいんなら分かってるよね?」

続くニックの命令にアニータは自らタイトスカートを腰までまくり上げる。そして、紫のショーツを見せつけるように男の上にのし掛かった。
薄いショーツはしとどに濡れており、そこから透ける茂みは、すぐ下で項垂れていた肉棒を誘う。

「んんん♥️」

そして、腰の上に座ると、今度は両手を交差してニットをたくしあげた。

バルン!!

ショーツとセットのブラに包まれた重い膨らみはニットを脱ぐと勢いよく上下に弾む。

「これも全部あなたの好きにして♥️」

「好きにして?」

ニックの声に冷たさが混じると、慌てて、自ら2つの膨らみを掴むと、カップの縁に指をかけて引き下げる。

「やあっ♥️ごめんなさいぃ♥️弄って欲しくてもうこんなに固くなってるのぉ♥️」

「ん~、アニータさぁ、入れてもらう立場なの、分かってる?準備は自分でしなよ」

「あぁっ♥️」

ブルッと一度震えたアニータが柔らかな双乳を両の手で持ち上げた。そしてその先端をみずからの唇でしゃぶりついた。

「んちゅっ♥️ちゅっ♥️あぁ…私のはしたなく膨らんだ乳首を触ってください♥️」

むっちりとした尻がモゾモゾと動く度にショーツとニックの股間の間にチュクチュクと音が鳴る。

「あんっ♥️もう私のオマンコがあなたのおっきしたオチンチンを欲しがっちゃってるの♥️」

ニックの股間は既にアニータの本気汁でベトベトだった。

「はあ、まったく…堪え性のない…こんな淫乱で変態な妻をもった旦那さんが気の毒だな。…いいよ、入れなよ」

それはため息混じりのやる気のない声だったが、『待て』を続けられてきたアニータは目を輝かせて腰をずらした。
それまで人妻の尻で押さえられていた赤黒い肉棒がいきり立つ。

「はあぁぁ♥️やっぱり大きいわ♥️あの人とは大違い♥️」

アニータは悩ましげに息を吐いて、ゴールドのリングのついた方の手で肉棒を固定すると、ゆっくりと腰を下ろすと、若い男の猛々しい肉棒を熟れた肉唇がなんなく飲み込む。

「んんんっ♥️ああっ♥️あなたのチンコじゃないともう満足できないわぁ♥️」

声にこそ出さなかったが、ニックの方も肉棒がアニータの肉厚の膣肉にしごかれてザーメンが上ってくるのが分かる。

何度も交わった仲だけあって、お互いに相手の状態を理解している。

「もう出そうなの?いいのよっ♥️早く出してっ♥️いっぱい私の中にびゅっびゅっしてぇ♥️」

自分の両手で胸を掴んで搾り取ろうとするアニータに、ニックも眉間にシワを寄せながら耐える。

「やあんっ♥️我慢しないでっ♥️いいからぁっ♥️ねっ♥️人妻マンコに無責任ザーメンいっぱい出していいからぁっ♥️あっ♥️あっ♥️おっきくなってきたぁ♥️♥️」

アニータがのけぞった瞬間、膣が精液を搾り取ろうと激しく蠕動した。

「くっ!!」「あああああっ♥️イクッイクイクイクゥッ♥️♥️♥️」

淫熱も冷め、ベッドに並んで寝そべったままアニータが尋ねた。

「今日は久しぶりだし最高だったわ♥️やっぱりあの娘が原因なの?」

「ああ、昨日自分でしようとしたんだけど、手首がこれで出来なくてさ」

ニックが痛くて握れない手をアニータに向ける。

「それで私を呼んだって訳?」

「ダメだった?」

別の女の代わりに抱いたことを肯定しているのにニックはまるで悪びれない。
そして、男の酷い言いようにアニータもまた怒るわけでもなく首を振ってニックの股間に手を伸ばした。

「言ってくれたら私がいくらでも抜いてあげるわよ♥️それにしても、この街にあんなに可愛い娘いたかしら?」

「最近この街に来たみたいだから知られてない、とか?」

「ふーん、まあそういうこともあるかしら。…で、何が欲しいの?」

ニックは話の分かるセフレに笑って口づけする。

それから「いつものやつ」と言われたアニータだったが、色っぽい唇に指を当てて考える素振りを見せた。

「ん~…ねえ、ちょっと新しいお薬があるんだけど使ってみてくれない?」

「ん?どんな薬なんだ?」

「こないだ偶然出来たんだけど、いつもの発情効果だけじゃなくって催眠効果があるみたいなのよ」

「へえ?面白そうじゃん!!」

『催眠』という単語にニックが食いつく。

「で、どんな感じで使うんだい?」

「えっと、その前に、まず他人を思いどおりに動かすことは出来ないから思っているのとは違うかもしれないわよ。例えば、ある行為を促す程度の力ね。『ここは居心地がいい』と思わせればその人はここへ来るでしょう?その程度よ」

アニータの説明にニックは、それでもワクワクした顔のまま聞いていた。

「それに、元々少しは居心地がいいと思っていなければ通じないから、相手の気持ちを完全に支配できるわけでもない、って感じかしら?」

アニータの説明を咀嚼し終えたニックが質問した。

「よくわからないけど、その薬を飲ませればいいってことかい?」

「飲ませなくても、粘膜からでもいいわ。だけど、催眠状態になるためには相手が精神的に無防備になっている必要があるの。でも分かるでしょ?」

ニックはすぐに理解してニヤっと笑う。

「それなら大丈夫、得意だからさ!!」

「ふーん、すごい自信なのね?」

「まあ見てなって。今日来るかが一番の山場だったから、これでもう逃がさないよ」

「ウフフ、悪い顔してるわよ。じゃあ先にお代をいいかしら?♥️」

それからアニータがニックの部屋から出ていったのは数時間後のことだった。