6周目 9月23日(木) 午後12時50分 島津政信

6周目 9月23日(木) 午後12時50分 島津政信

映画館に入ると琢磨は俺を椅子に座らさせて、自分はチケットを買いにカウンターに向かった。

椅子に座って周りを見渡してみると、平日の昼間だけあって人はほとんどいない。

『ヴーン、ヴーン』

その時、映画館に入ってから止まっていたローターが突然震えだした。

「ふぁっ」

声が出そうになって口を押さえてカウンターの方を見ると、琢磨のニヤっと笑った顔がこちらを向いていた。

(くそっ、馬鹿にしやがって)

『ヴーン、ヴーン』

「んんっ…」

そうは思うものの、もぞもぞと下半身が動くのを止めることはできない。

(ちょっと…いつまで続けるつもりなんだよっ)

「おいっ、美紗?」

気が付くと目の前にいた琢磨に腕を取られて立ち上がる。

「ちょうど始まるのがあったから行こうぜ。」

『ヴヴヴヴ』

「はぅっ」

(敏感なところに当たるぅっ)

割れ目の上にローターが当たって、再び椅子に腰を落とす。

「大丈夫か?もうすぐ始まっちまうぞ。」

(白々しい…)

見上げるようにして睨みつけるが、琢磨は全く意に介さず俺の手を引っ張った。

「んあっ」

琢磨の胸に顔を押し付けて声を抑えた。

「たっ、琢磨っ、ちょっとだけで…いいから…止めてぇ」

「駄目だ。さっ、行くぞ」

ローターが当たるたびにビクビクっと震える体は、琢磨に引きずられるようにして内股でゲートに向かった。

「頑張れ、もうちょっとだぜ」

重いドアを琢磨が開けると、館内は既に暗くなっていて宣伝の映像が流れている。

(良かった…これなら周りから見えない)

「良かったな。これで何をしていても周りから見えないぞ」

突然尻を握られる。

「ひゃっ…ちょっ、こんなとこで…」

「そうだな、ここじゃ落ち着かないか」

俺は不本意ながら転ばないよう琢磨に腕を絡めて階段を登る。

(あっ、振動が止まった…)

振動が止まったが、俺の足は力が入らず、結局琢磨にしがみついて歩くしかなかった。

『ニチャニチャ』

足を動かすたびにパンティの奥で音が鳴っているような気がする。

(まさか、周りには聞こえていないよな)

そう思うと顔が赤くなって、ますます琢磨の腕を掴む手に力がこもった。

琢磨は後ろの端の席を選んだみたいでなかなか座れない。

(…わざとか…?どんだけ歩かせるんだよ)

「おっ、ここだな」

琢磨の選んだ席は一番後ろの端、俺は壁際に座らされる。

ホッとして、落ち着いて周りを見渡すと前の方にぽつりぽつりと人がいる程度だった。

『ヴーン、ヴーン』

座ったかと思うとすぐにローターが震え始めた。

「はぁ、はぁ、ちょっとっ、琢磨っ、んっ、ちょっ…」

琢磨に文句を言おうとしたら服の上から胸を揉まれて思わず口を抑える。

「なんだ?」

琢磨のニヤついた顔がこれから俺に起こる事を簡単に想像させた。

◇◇◇◇

9月23日(木) 午後1時30分 島津政信

映画が始まって30分、俺は指をくわえて喘ぎ声が出るのを抑えていた。

「んんっ…んっ…」

琢磨は何食わぬ顔で映画を見ている。

映画が始まった直後、琢磨の手がスカートを捲った。

「うわっ」

その声に、前の方の席の若いカップルが振り返った。

「美紗、見られたいのか?」

耳が熱くなる。

(スカートまでは見えないよな)

恥ずかしがっていると手がパンティをずらす。

「ちょっと…何するの?」

ぼそぼそと聞く俺の言葉に答えず、琢磨の手がローターをおまんこに突っ込んだ。

既にびちょびちょになっていたおまんこは簡単にローターを受け入れ、奥まで入ってしまう。

『ヴー、ヴーヴーヴー』

「やっ、ちょっ、…ふぁっ、んっ、んんっ」

(ちょっと…これ…子宮の奥に響く…)

琢磨がスカートを元に戻すと、俺の肩を抱くようにして素知らぬ顔でスクリーンを見る。

『ドンッ』

映画では銃撃戦が始まっていた。

「なっ」

その音に合わせるように俺の肩に回されていた琢磨の手が下がってきてノースリーブの腋から入ってきた。

「ちょっ、やっ、だめっ、ここをどこだとっ」

何も言わずに琢磨の手の平は胸を包み込んで優しい愛撫をしてくる。

再びシリアスなシーンになって館内が静かになったせいで俺は口をつぐんだ。

周りから見ても肩を組んだカップルにしか見えないだろうけど、ローターの刺激に加え、胸からくるじんわりとした快感に頭がぼんやりする。

『ガンッ、ダンッ』

激しい音に前を向くと映画の主人公が悪役らしき人と格闘を始めた。

琢磨の指が映画の音に合わせるようにブラジャーの中に入ってきた。

「だめっ、声が出ちゃうからぁ」

小さな声で琢磨にお願いするものの、聞いてはくれない。それどころかビンビンに勃った乳首を指で挟まれ、クニクニとこねられた。

(だめだっ、声が、声が出てしまうぅ。こんな…映画館の中でなんてダメだっ)

俺は公共の場だと思って必死に耐えた。

「んんっ、ん…んっ」

必死で指を噛んで喘ぎ声を隠す。スクリーンを見ても涙でぼやけて全然見えなかった。

「琢磨…琢磨…ね、許してぇ?家でならいくらでも言うこと聞くからぁっ…ダメになっちゃうぅ」

俺は琢磨の耳元で囁くように言った。

「美紗?イキたいのか?いいぜ、映画館の中でイっちまえよ」

琢磨も俺の耳元で囁く。

『ピクッ』

耳に吹きかけられた生暖かい息で体が震える。スカートを握り締めて喘ぎそうになるのをなんとかこらえた。

(耳元で…息が…んんんっ、でも…こんなとこで…ダメだ、我慢しないと…)

『ガガガッ、ドォーンッ』

映画は激しい銃撃戦になって館内は大きな音が響き渡っていた。

(んん…今なら…少しくらい声を出しても…)

そう思った瞬間、これまで我慢してきた体が一気に絶頂へと向かう。

琢磨もなにか感じ取ったのか『キュキュっ』と乳首を摘んだ。

(あああっ、くるっ、来ちゃうっ、ああああっ)

目の前に火花が散るような快感が襲いかかる。

(だっ、ダメだっ…イっっ…くぅぅぅ)

『ドサっ』

俺はついに背もたれにぶつかるように頭を反らせてイッてしまった。

「はぁ、はぁ、はぁ」

声を出せない状況でイカされて体はいつも以上に激しい絶頂に飲まれた。俺は息を荒げてしばらく絶頂の余韻にたゆたう。

『カチャカチャ、ジーッ』

「はぁ、はぁ…ぁ…」

隣からな音がして目を開くと琢磨がズボンのチャックを開いていて既に大きくなったチンコが上を向いていた。

(…あぁ)

散々舐めさせられた体は反射的に反応して唾が口の中に溜まった。

「ごくん」

俺は口の中に溜まった唾液を飲み込んだ。

(うわっ…大きい…いつもよりでかいんじゃ…?)

これまで何度も刷り込まれてきた快感から、触りたい衝動が俺を襲う。