マーシャ視点
「はい、それじゃ、今日の授業はここまでね。次回までの課題はしっかりやっておいてね」
そう言って生徒を見回すと同時に授業の終了を告げるベルが鳴った。
この授業が午前の最後の授業だったので、昼食をとるために半分くらいの生徒はぞろぞろと教室から出ていく。
私もいつもならこのまま昼食をとるために準備室に向かうんだけど、今日はすぐに教室を去らずに一人の女生徒を見た。
授業中から落ち着きがなく、どこか苦しそうだったその生徒は授業終了間際についに机に突っ伏して、授業が終わったにも関わらずそのまま動かない。
(大丈夫かしら?病気なら保健室に連れていってあげないと)
生徒たちの机を縫うようにして女生徒のもとに向かう。
「アリスさん?」
そう言って肩に手を置いた瞬間、女生徒の肩がビクッと反応した。
(そんなに強かったかしら?)
予想外の反応から、今度はなかなか顔を上げない女生徒に私はさらに心配になった。
「ねえ、アリスさん、どうしたの?大丈夫?」
そう言いながら周りの生徒たちを見ると、隣の席のサラさんと目が合った。
「サラさん、アリスさんは朝からこうだった?」
サラさんは首を横に振る。
「今の授業の途中から様子が変なんです。アリス、大丈夫?」
サラさんもアリスさんの顔を覗き込むようにして話しかける。周りの生徒も集まってきてアリスさんの席を囲む。
(何か病気かしら…風邪?それともあの日かな?)
私が考えているとブルブルブルっと肩を震わせて、アリスさんがゆっくりと顔を上げる。
「アリスっ、顔真っ赤だよ、もしかして熱があるんじゃ…」
サラさんの言うとおり、確かに上気した頬がピンク色になって、目も潤んでいる。
(だけど、熱と言うよりこれは…)
「絶対保健室行ったほうがいいよ。ねっ、先生もそう思うでしょ?」
「ええ、保健室に行ったほうがいいと思うわ、誰か…」
誰か連れて行ってあげて、と言おうとしたところで、「いいよっ、私がついていくからっ」とサラさんが手を挙げた。
ところが「あっ、あの」と当の本人が言い出した。
「だ、大丈夫です…一人で保健室に行けますんで…」
「全然大丈夫に見えないよ。無理しなくても…」
サラさんの言葉に首を振る。
「ううん。もう大丈夫だよ」
そう言ってさっと立ち上がった。
確かに、体調が良くなったと言うのは嘘ではないのだろう。それでも、足がおぼつかないようなら私が一緒に行くことも考えたけど、その必要もなさそうだ。
「うーん、そう?それじゃ、しょうがないからジョシュとでもご飯食べようかな?」
「おいっ、『しょうがない』ってなんだよっ」
サラとジョシュの掛け合いに周りが笑うと、アリスさんも少し微笑んだ。
「ありがとう、サラ。行ってくるね」
そう言うと、しっかりとした足取りで教室から出ていった。
◆◆◆
アリス視点
僕が学院長、いや、ご主人様のものにされてから1週間ほどが経った。
ご主人様は僕を気に入ったみたいであれから何度も呼び出されている。
嫌だと思っていても、いろんな方法で発情させられてしまって、結局毎回意識を失うほど犯されてしまう。
『ジリリリリリリ』
ベルが鳴って、教師が入ってきた。
「皆さん、ベルが鳴ったわよ」
担任でもあるマーシャ先生の呼びかけにおしゃべりをしていた生徒たちが慌てて席に着く。
「さあ、この授業が終わったらお昼休みよ、サラさん、お昼寝はお昼ご飯を食べてからにしてちょうだいね」
クラスに笑いが起こる。
「もうっ、私はマーシャ先生の授業で寝たことないのにぃっ」
サラがわざとふくれっ面をして唇を尖らせた。
「そうね。でもモーリス先生から聞いてるわよ」
涼しい顔でマーシャ先生が地理の教師の名前を出したとたんサラの顔色が悪くなった。
「げっ!いやぁ…それはそのぉ…」
「好きじゃない科目もいつか役に立つときが来るから、しっかり聞いておきなさいね。では魔法薬の授業を始めましょう。テキストを開いてください」
マーシャ先生は真面目だけど、教師陣の中では若く、サラが言うにはまだ27歳らしい。
肌は白く、まっすぐの金髪を肩まで伸ばしていて、眼鏡をかけた姿は綺麗な女教師のイメージそのものだ。
学園内にはファンも少なくないと聞いている。
「…さん、アリスさん?」
ぼおっとマーシャ先生の顔を見ていたら不審に思った先生に声をかけられていた。
「アリスさんまでどうしたのかしら?」
「『まで』って他に誰がいるんですかぁ?」
すかさずサラが声を上げる。
「ん…ゴホンゴホン…えっと、アリスさん?大丈夫ですか?」
「あっ、はい。すみません」
そして授業が再開された。
授業が半分位終わった頃、僕らが黒板の板書をしているときのことだった。
(ふぁっ…)
急にお腹の奥が痒き始めた。
(きた…んんっ…授業中なのに)
『チュク』
「ん…」
割れ目の奥から愛液が湧き出る感覚にピクっと体が反応した。
(ご主人様…こんな時に…)
周りをちらっと見ると、みんな板書に集中していて、カリカリとノートに文字を書く音だけが響く。
「ん?アリス?」
隣のサラと目が合って慌てて下を向く。
もじもじと太ももを擦り合わせるけど、中途半端な動きはさらにむず痒さを増すだけだった。
(どうしよぉ…んんっ♥️)
体の火照りは時間が経つほどに強くなる。
(あぁ♥️………触りたい…)
一度そう思うと我慢ができなくなる。
(そうだ…ちょっと…ちょっとだけなら…こっそりしたら…バレないよね…?)
僕は机の引き出しに手を入れるような素振りでスカートの中に手をいれる。
(みんな黒板を見てる…大丈夫…バレないように…♥️)
「ねぇ、ねぇ、アリス」
僕がスカートの下でパンティに触ろうとしたとき、隣からサラの小さな声がした。
「ふぇっ?」
(サラに見られた…?)
目を見開いて横を向くと心配そうにサラが聞いてきた。
「大丈夫?…トイレ行きたいの?」
(よかった…バレてない…)
太ももを擦り合わせていたのがトイレに行くのを我慢していると勘違いしたようだった。
「うっ、うん…でも大丈夫」
「そう?それならいいけどさ、キツイなら行っておいでよ」
なんとか場をしのいだけど、それから先の授業もマーシャ先生が話している声も遠くで話しているように聞き取れなくなってきた。
(ああ…触りたい…♥️触りたい…♥️)
頭の中はそれでいっぱいだ。
(この鉛筆でかき混ぜたら…♥️)
震える手でもっている鉛筆を見ても淫らな妄想で頭がいっぱいになった。
(ああっ、でもサラに見られるわけにはいかないし…ご主人様ぁっ♥️)
僕の瞼の裏に禿げてでっぷりと太ったご主人様の姿が浮かぶ。
何度もご奉仕して、何度も味わった肉棒の感触が脳裏をよぎる。
(もぅ…ご主人様ぁっ…何とかしてよぉ…♥️)
『グリュ』
その時、僕の気持ちに呼応するように膣の中で何かが動いた。
「ひゃっ」
僕の声に周りの視線が集まる。
「アリスさん?」
マーシャ先生が僕を見た。
「あっ、えっとぉ…」
「アリスさん、調子が悪そうね。もし辛かったら言うのよ」
「あっ、はいっぃぃ♥️」
返事をしようとしたら再び膣壁が擦られて思わず変な声が出てしまった。
(そうだっ、発情したってことは……)
「アリスさん?大丈夫?保健室に行く?」
「あ…いえ…すみません…」
僕は座った。その刺激のせいか、体の中で目覚めたそれが奥をググッと押した。
「ふぁっ♥️」
(そこはっ♥️…はあぁっ、こんな状態で歩くのなんて無理ぃ♥️)
『ズリュ、ズリュ』
(ああ…だめ…おかしくなっちゃうよぉ)
さっきまで触りたい、触りたいと思っていたけど、いざ、触られると体の反応を止めることができない。
「ふぅぅっ、んっ♥️んんっ♥️」
俯いて机に置いた腕に顔を埋める。袖に口を押し当てて喘ぎ声を押さえた。
(こんな…皆のいる前で…♥️ああっ♥️だめっ♥️我慢…がまんしないと♥️)
授業は進んでいくけど、文字を書こうにも震えて書けないし、そもそも顔をあげたら恥ずかしい声を出してしまう。
『ジュボジュボジュボジュボ』
「んっ♥️ふぅっ♥️んっ、んんっ♥️」
永遠に続くかと思われた授業だったけど、ようやく終わりがきた。
「はい、それじゃ、今日の授業はここまでね。次回までの課題はしっかりやっておいてね」
ベルの音が鳴るのが遠くで聞こえる。
「ふぅっ、ぅっ、んっ…♥️♥️」
疲れを知らない、淡々と続く愛撫に体はもう完全に屈服していた。
(もぅ…だめ…おかしくなるぅ…♥️)
今や風が吹いてもイっちゃうんじゃないかってくらい体が敏感になっている。
(はぁ、はぁ、はぁ…なんとか‥たえられたぁ)
「アリスさん?」
(ひゃんっ♥️♥️)
心を緩めた瞬間だった。
肩がトンと叩かれて瞼の裏が激しく光る。
「んんっっっっっ♥️♥️」
これまで我慢してきた分、体が一気に絶頂に達した。
(ふぁぁぁぁぁぁぁっっ♥️♥️♥️)
ビクビクビクビクっっと体が痙攣する。
目の前には光が飛び散る。
(イってるぅっ♥️ぼくっ、クラスでっ♥️みんなの前でイっちゃってるよぉぉっ♥️♥️)
「ねえ、アリスさん、どうしたの?大丈夫?」
(きもちいぃ…♥️♥️)
ビクンッ、ビクンッと震えながら僕はまだ快感の渦に飲み込まれたまま揺蕩っていた。
「サラさん、アリスさんは朝からこうだった?」
「今の授業の途中から様子が変なんです。アリス、大丈夫?」
(あ…)
僕はゆっくりと顔を上げた。
「アリスっ、顔真っ赤だよ、もしかして熱があるんじゃ…」
(熱…誰が?)
「保健室に行ったほうがいいよ。ねっ、先生もそう思うでしょ?」
(…保健室…って…僕のこと…?)
「ええ、保健室に行ったほうがいいと思うわ、誰か…」
(そんなの一緒に歩いたりしたら絶対にバレちゃうよ♥️)
僕のスカートの中では愛液が溢れていて、歩いたりしようものなら、足を伝ってそれがバレてしまうだろう。
「あっ、あの」
僕は力を振り絞る。
「だ、大丈夫です…一人で保健室に行けますんで…」
「全然大丈夫に見えないよ。無理しなくても…」
サラの言葉に首を振る。
「ううん。もう大丈夫だよ」
サラは心配そうな顔のまま僕を見た。大丈夫、という意味を込めて頷く。
「うーん、そう?それじゃ、しょうがないからジョシュとでもご飯食べようかな?」
「おいっ、『しょうがない』ってなんだよっ」
サラとジョシュの掛け合いに周りが笑う。
(よかった…なんとかバレないですみそう…)
「ありがとう、サラ。行ってくるね」
僕は誰もついてこないように平静を装って立ち上がった。
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