16.痴漢とホテル① おじさんに連れ込まれる
僕はおじさんに支えられながら駅に降りた。
ここは僕の最寄り駅じゃないけどおじさんに体を任せて歩く。
電車で何回気持ちよくされたんだろ…はぁ…はぁ…もう…よくわかんない…
おじさんは自然に僕の肩を抱く。
ふらつく僕はおじさんの身体にしがみつくようにして歩く。
意外に硬い筋肉質な体はちょっと加齢臭がするけど頼りになりそうで安心する。
おじさんは慣れないヒールで歩きにくい僕に合わせてゆっくり歩いてくれた。
そしておじさんは僕を連れて大きなビルに入った。
さっきまでじっとりとした暑さだったのが急に涼しくなる。
「ちょっと待て」って言われて肩から手が離れる。
ふらつく体で慌てておじさんの後ろにくっつく。
おじさんは苦笑いをしながらパネルのボタンを押した。
ピって音がして、直後にガチャンって鳴った。
「よし、行くぞ。」
「…ん…」
エレベーターが上がって、絨毯の上を歩く。
さっきまで薄暗かった視界が急に明るくなった。僕は促されるままにソファに座った。
涼しいところで座らされて落ち着いてきた僕はだんだん意識がはっきりしてくる。
えっと…ここは…?
僕は電車に乗ってて…そうだ…痴漢にあって…そうだっ痴漢だっ!
はっと見るとおじさんがニヤニヤと笑っている。
「あっ!あのっ!」
慌てて周りを見た。
大きなベッドと大きなテレビ、マッサージ機がある。ホテルかな?ホッ、ホテルぅぅ?
「やあ、お嬢さん。」
笑顔のスーツを着たおじさんが入り口から僕に話かけてきた。
身長170センチくらいで太めのおじさん。50歳くらいかな?
顔とかすごく日焼けしててオールバックの髪も顔もてかてかしてる。
「あっ、あのっ、僕帰りますっ!」
「ふっふっふっ、ダメだよ。電車で最後に約束したこと忘れたのかい?」
んー?何を約束したっけ?
考えているといつの間に僕の横に移動したおじさんが耳元で囁いた。
「これから俺と一晩付き合うか?」
耳がゾワッとしてフラッシュバックのように記憶がよみがえる。
「ああっ、あのっ、あれは…」
「君は約束を破るのかい?」
「でも、あんなことされて…だって…ずるいですっ!」
おじさんはすっと自然な動作で僕のおっぱいを触った。
「いやっん!」
思考が止まった瞬間を狙っておじさんがおっぱいを揉みこんだ。
「いやっ、あっあああんっ、だめぇっ…ずるぅい!」
ついさっきまでいじられ続けた身体はすぐに熱をもって反応し始める。
「ふう、しょうがない、無理やりやっても良いんだが、君の諦めがつくように良いものを見せてあげよう。」
「はぁ、はぁ…?」
おじさんはおっぱいから手を離して僕の肩に手を回しながらスマホを取り出して器用に片手でいじると、僕に「見てごらん」と画面を向けた。
これは…盗撮動画?女の子の横顔?ってこれ僕だ。口に指を咥えて耐えてる。
ガタンガタンって後ろで鳴ってるから電車の中だ??
もしかして…?
「それなら、これから俺と一晩付き合うか?」
おじさんの声…僕が何度も頷いている…
「分かったかい?もし君が逃げたらこの動画が世の中に出回ることになるよ。」
おじさんがニヤニヤしながら「どうする?」と聞いてきた。
僕はうつむくことしかできない。
おじさんはソファの横に座って僕の肩を抱く。
うつむく僕の頭をなでられる感触、不思議に思って顔を少し上げると、顎を持ち上げられてキスされた。
僕の目が驚きに大きく開く…
「ダぁんんっ…ちゅっ…」
ダメって言おうとしたら舌をからめとられた。
『…む…んちゅぅう…じぇろ…ちゅる…ゴクン…ちゅる…ちゅう…ゴクン……』
「はぁはぁ…はぁ…」
おじさんのキスはあまりに上手で、僕の視界に半透明の膜がかかった。
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