「これが邪魔だな。片足上げろ」
男は絶頂の余韻に浸る間も与えるつもりはなかった。
そして、催眠術でも掛けられたようにマーシャは男の言葉に従って足を上げる。
「あ…」
男は太股に引っ掛かったショーツを片足から乱暴に抜くとマーシャの腰を抱くように数歩歩いた。
「もうちょっと前だな」
(?)
男の意図が分からないまま、マーシャはヨロヨロと前に出る。
均整のとれた裸の体が薄明かりの中で白く光る。
「つらいだろ?手をついたらどうだ?」
男が珍しく優しい事を言ってマーシャの背中をトンと軽く押すとマーシャはヘナヘナと上体を折った。
『どさっ』
柔らかい感覚でベッドに手をついた事にこの時になってようやく気がついた。
(ふぁ♥️……、ぇ?……あっ、やっ)
手の届くほどの距離に恋人の寝顔がある。
「声を出すなよ?」
「いっ、いやっ、ダメよっ、こんなっ、あっ♥️ダメっ♥️ダメぇっ♥️」
掠れた声で懇願するマーシャの顔が男をさらにたぎらせた。
「くくっ、入れるぜ」
『ジュプジュプジュプ…』
「ふぐっ♥️うぅぅぅっ♥️♥️」
(ああぁぁぁ♥️♥️…起きちゃうぅぅぅっ♥️♥️♥️)
半分ほど入ったところで男は一旦止まった。
(え?)
「なんだ?足りないってか?」
「そっ、そんなこと…」
「言わなくても分かってるぜ。そら、お前のマンコが離したくないってギチギチに締め付けてるじゃねえか。全く…この変態がっ!」
「いやぁんっ♥️言わないでぇ♥️♥️」
男の卑猥な言葉がマーシャをなぶる度に体が反応する。少し大きな声になってしまった。
「しっ、声を出したらコイツが起きても知らねえ…ぞっ!」
(あっ)
『パンッ』
マーシャの尻と男の腰がぶつかって派手な音が鳴った。
「ひぅっ♥️ちょっ…音が…♥️」
「ん?なら、これで…どうだっ?」
『グリュグリュグリュ』
「はぅっ♥️やんっ♥️奥ばっかりぃ♥️♥️」
膝がガクガクと震えてマーシャはベッドについた肘に体重をかけて、シーツを掴んだ。
「おらっ、ベッドが揺れてるぜ?」
『ジュブッ、ジュボッ、ズンッ』
「あっ♥️ふぅっ♥️だって…むりっ♥️むりよっ♥️♥️」
『ジュブッ、ジュブッ、ジュボッ、ジュボッ』
愛液と精液が混ざって卑猥な音が部屋にこだます。
「ゆるしてっ♥️ゆるしてぇ♥️」
マーシャの言葉は誰に向けられたものか…。
「あっ♥️イクっ♥️イクイクイクイクっ♥️♥️」
『プシュッ』
ギチギチに詰まったチンコの脇から愛液が迸る。
「膣中逝きして潮まで吹いてんのかっ?」
「んんんんんっ♥️♥️んっ♥️んんっ♥️♥️」
マーシャはシーツを噛み締めて声を押さえ込む。
『ジュボッ』
「はうぅっ♥️だめっ♥️いまイッて♥️…ふぁっ♥️んっ♥️んぐぐっ♥️♥️」
(イクっ♥️あっ♥️またっ♥️またイクっ♥️♥️)
シーツに顔を埋めてマーシャは何度も絶頂を繰り返した。
「よし、種付けすんぞっ、覚悟はいいか?」
「はぅっ♥️いっ、いいのぉ♥️♥️…きて…くださいぃぃっ♥️んっ♥️んんっ♥️♥️」
『ジュボッジュボッジュボッジュボッジュボッ』
マーシャはイキすぎて糸の切れた操り人形のようになっている。
「膣中でイクぞっ!」
「うんっ♥️うっ♥️んんんっ♥️」
マーシャが必死で頷いたのを確認して男は膣奥まで突っ込んだ。
『ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ』
恋人の射精より遥かに多くの精液が子宮に浴びせられ、マーシャは全身を震わせる。
「かはっ♥️…う…しゅごい…♥️♥️」
マーシャは完全に堕ちて弛緩した顔を恋人の目の前に晒して意識を失った。
◇◇
「アシュリー先生?大丈夫ですか?アシュリー先生?」
ガビーノの問いかけにマーシャは答えない。
「はあぁ♥️はぁ♥️はぁ♥️はぁ…んっ♥️くぅっ…♥️♥️」
マーシャは太股を擦り合わせて悶えるだけだった。
「アシュリー先生、返事もありませんし、これで私の勝…」
ガビーノが勝利を宣言しようとした時、マーシャの口が開く。
「ま…まだです…」
「おや?大丈夫ですか?」
マーシャは胸に当てて気力を振り絞る。しかし、その手は震え、まるで過去の記憶の出来事がほんの今起こったかのように感じられた。
(こんな…いいえ…過去は過去よ…)
自分を鼓舞するマーシャだったが、溢れ出した愛液は既にパンティが用をなさないほどの量となっている。
記憶だけでなく、体がかつての快楽を思いだして、欲しがっているようだった。
(あぁ…精液…欲し…い……)
マーシャは今、頭に浮かんだ考えを必死で追いやる。
(…くっ、ダメっ、ロバート、力を貸してっ)
恋人の顔を思い出したが、それはまるで蜘蛛の糸のように頼りないものだった。それでもマーシャにとっては今や唯一の拠り所となっていた。
(今は…ロバートがいる…あんな男よりも、あの時の恋人よりも素晴らしい人なのよっ!私は今、ロバートと愛しあっているのよ…)
「いいでしょう。それでは次で最後の質問としましょうか」
(最後?今、最後って言ったわね)
ガビーノの言葉で、今にも手折られかけていたマーシャの中に希望の火が灯った。
「では、ちょっとした演出を楽しんでもらいましょう」
ガビーノの言葉が終わると闇だった視覚が明るくなった。
◇◇
(さあ、午後の受け持ちも終わったし、マーシャに指輪を渡さないとな)
ロバートは教官室に戻った。
「ヒディング先生、お疲れ様です」
他の同僚の先生方も休み時間で帰ってきていた。
(あれ?マーシャはまだか…)
ロバートも自分の席についた。
「ヒディング先生、去年先生の受け持ちだったクラスの…」
同僚との当たり障りのない話をしていると、ベルが鳴る。
「おっと、授業だ…」
同僚達が授業の準備を手にとって立ち上がる。
「お疲れ様です」
「ははは、行ってきますよ」
『バタン』
扉が閉まり、一人になったロバートは机の引き出しから箱を取り出してしばらく手の中で転がした後、立ち上がった。
(こうしていても仕方ないか…マーシャのいそうな所…実験室あたりかな?)
先生もいいけど葵ちゃんの話も読みたいでござる
もう一つの作品もめっさ期待でござる
コメントありがとうございます。とても嬉しいです。
> 先生もいいけど葵ちゃんの話も読みたいでござる
しばし、もうしばしお待ちくだされ。とりあえず、このIF話はあとちょっとだけ続くぞえ。って感じですんで。
> もう一つの作品もめっさ期待でござる
同時に書いてるくせに割と一つのことしかできないという…。無念。
日々書いておりますのでドカドカっと更新が…出来るといいなあ。