ある朝起きたら女体化していた小鳥遊空(たかなし そら)。
しかも、不思議なことに生まれてからずっと女の子だったことになっていた。
せっかく女の子になったので、空は女の子性活を満喫することにしたのだった。
☆☆☆
小鳥遊空(たかなし そら):茶髪ショートカットの美少女。オッパイはFカップ。ある日起きたら女体化していた系TSっ娘。
鴻ノ池(こうのいけ):関西弁のリアル種付けおじさん。予備校のオーナーで雛ちゃんと知り合い。
飛鳥井雛(あすかいひな):お嬢様学校で有名な女子高生。Cカップのスレンダーな体型。
★★★★★
「ん~……………はぁ…」
スマホの中では、さっきまで絶頂を叫んでいた女優がザーメンを顔に浴びて横たわっている。
(こっちはイケなかったのに…いいなあ…)
これ以上してても仕方ない、そう思って俺はベッドから起き上がった。
男のときはムラムラしたらエロ動画でも見て抜いときゃ良かったのに、女になるとオナニーしてもどこか物足りない。俺が童貞だったからか、それともこれも男女の違いってやつなんだろうか。
カーテンを閉めきってエアコンをきかせた部屋でどうするか考える。
(……………何も思い浮かばない……でも、こうしていてもしょうがないし……とりあえず起きよっかな)
「よいしょ」っとベッドから起き上がった拍子にタンクトップの下でノーブラのおっぱいが揺れる。
「んっ♥……………じゃなくて………」
柔らかい生地に尖った乳首が擦れて、また甘い誘惑に負けそうになったけど、これでベッドに戻ったら昨日一昨日の繰り返しになる。
(まったく、こんなときに限って…)
頭を振ってベッドから離れると、カーテンを勢いよく開けた。
ノーブラタンクトップにショーツ姿だけど問題ない。窓の外はお隣さんの家で、幼馴染み兼セフレの一人(だと俺は思っている)、陸の部屋のカーテンが閉まっているのを知っているから。
(な~んでこんな長いこと合宿なんてやるかな~)
陸は別の高校でサッカー部(強豪)に入っていて、遠征合宿に行ってるらしい。
そのくせちょくちょく俺はモテるんだアピールしてきたり、次期エースなんだってドヤ顔してくるのはイラッとする。
ちなみに顔は可愛い系で犬っぽいから実際モテてそうだが、性格が面倒くさいのでそういう意味では俺はパス。
(思い出したらムカついてきたし、しばらくは絶対ヤラせてやらないことにしよう)
☆☆☆☆☆
ところで、俺の通う学校は一応県下でも名だたる進学校だ。
それゆえに、夏休みの間もラグビー部の合宿から帰ると俺は講習と課題に追われる日々を過ごした。
女体化してからというものエロいことばっかりやっているように思われるかもしれないが、なにげに成績は上の下あたりをキープしていたりする。
伯父さんのコンビニでバイトしたりと自由にさせてもらえてるのも成績あっての事だから、勉強はサボれない。
そんなわけで夏休み明けの課題テストに向けた対策がようやく終わったのが二日前。おかげで夏休みもあと一週間ほどしか残っていないってわけ。
うーん、勉強が一段落つくとそれまで我慢してきたムラムラが一気に噴き出すのは健全な若者なら当たり前だよな。
(くっそ、陸をからかいついでに欲求を解消しようとしたんだけどなー)
まさか夏休み最終日まで合宿から帰ってこないなんて想定外。
とはいえ、ぶっちゃけ陸だけなら別にいいんだけど溜まっているときに限って色々と予定が合わない。
まずは伯父さん、コンビニのオーナー会議だかなんだかで、あと三日は帰ってこないらしい。
続いて、以前オープンキャンパスで出会った大学生二人組、彼らはまだ夏休みは1ヶ月残っているので旅行に行っているらしい。
(確実なのは猪野だけかぁ…)
猪野&牛尾はラグビー部の顧問をしている体育教師とOBのコーチ。さすがは師弟と言うべきか、二人とも精力絶倫の脳筋。
そんな二人からは合宿中に聞いてもいないのに何度も予定を聞かされていた。
猪野はここ数日は新学期の準備のためか毎日いる。だから俺が学校に行って誘えば即OKなんだけど…。
(こっちから誘ったら絶対調子乗るよなあ…それは嫌だなぁ)
ゴリラみたいな中年教師がニタニタと笑う顔を想像して、これは最後の手段にしようと決めた。
それで仕方なくここ二日ほどはエロ動画を見てオナニー三昧の爛れた日々を送ってきたんだけど、いい加減それも限界。
(ん~、誰かいなかったかなぁ…?)
完全に行きずりの男と、ってのは病気とか身バレとかも怖いのでできれば避けたい。(大学生2人はギリセーフライン)
(あー、ヤリてぇぇぇ!!)
と、そのとき目の端でスマホが震えた。
何の気なしに通知をチェックしてみるとビッチ友達の雛ちゃんからのお誘いメッセージ。
『一緒に予備校の無料体験いかない?』
(は?)
思わず2度見してしまう。
俺とは違って雛ちゃんは生粋のお嬢様。中身は完全ビッチだけど上級国民を約束された超お嬢様なのだ。このままエスカレーターでお嬢様大学は確定だし、なんなら大学なんて行かなくても何の不安もなく暮らしていける。
それがなんで予備校?
(真面目か!!)
しかも、ここ最近勉強漬けだった俺にこの上勉強しろと?
『中学の時にカテキョしてくれてた先生が講座を持ってるんだよね♪』
俺の疑問に答えるかのごとく、良いタイミングでメッセージが続く。
(ええっと…それってどういう『久しぶりだからちょっと味見しよっかなって♪』)
……えぇ(困惑)
予備校に行く目的が過去にヤった男と何年かぶりにヤってみたいからって…。
(雛ちゃんってホント、本能のままに生きてるなぁ…)
だけど、こっちもこのムラムラを何とかしないと夏休みは終われない。
『明日なんだけど』っていう誘いにもろ手を上げて参加表明。雛ちゃんについては何も言えない。同じ穴の狢ってやつ。類友ともいう。
さて、その日は雛ちゃんの家にお泊まりすることも含めて両親に話すと簡単にOKが出た。
やっぱり普段の行いがこういうときに発揮されるよな!!
☆☆☆☆☆
「やっほー、空!!久しぶり~♪」
「やっほー♪雛ちゃん、元気してた~?」
待ち合わせ場所は予備校がある駅、ではなく、お茶と買い物をするために繁華街のある駅で待ち合わせ。
さすがは雛ちゃん。
白のシンプルなTシャツにモスグリーンのロングスカート。斜めがけしたポーチの紐が胸元にしっかり食い込んで、その愛らしすぎるソフトなエロスに周囲の視線を集めまくりです。
(こんな娘がJC時代にカテキョの男とヤってるとは誰も思うまい)
今よりも幼い雛ちゃんが、セーラー服でカテキョの大学生と…などと想像したらムラムラが再発。
「空?どしたん?」
「えッ?いや、雛ちゃんめっちゃ注目されてるな、って…」
「そんなことないよぉ。空だってめちゃくちゃ見られてるじゃん?」
言われてみれば確かに視線を感じる。
今日の俺はお泊りセットを入れた大きめのトートバッグを肩から掛け、ベースボールキャップに黒のチビTとデニムのスキニー。
そうそう、自分で言うのもなんだけど俺も女体化した結果、超絶美少女なのだ(ドヤァ)。
黒目黒髪の日本人形のような雛ちゃんとは対照的に髪色や瞳の色は濃茶でハーフと間違えられることもある。
さらに、容姿や雰囲気では雛ちゃんほどではないとは言え、身長だけじゃなく色んな面で発育の面では雛ちゃんより上(再びドヤァ)。
しかも今日のコーデだと、Tシャツのそもそも短い裾が胸で持ち上がっちゃって、動くたびに腹がチラチラと見えるのだ♪
(うん、これは男なら嫌でも気になるよねぇ♪)
いらんことを考えつつ、ふと雛ちゃんを見る。
(うーん、でも今日の雛ちゃんいつもの1.5倍は可愛いんだが…)
首をかしげる俺に「どうしたの?」と言いたげに上目遣いで見上げてくる雛ちゃん。
(か…可愛いすぎるんですけど…)
よく見るとアイシャドウにラメの入ったリップ、さらに気合の入ったネイルで完璧だ。
「んん?なんか気合入ってる?」
俺が何の気なしにそう言うと雛ちゃんが体を寄せてきた。
「勘のいい子は嫌いだよ」
「?」
声量もトーンも下がってる。実はこれが雛ちゃんの地なのだけど、もしかして俺何かやっちゃいました?
「ふふ、私のことより、空、相当溜まってんでしょ?」
「!!」
(なんでバレた?)
雛ちゃんの顔を凝視する。
「そんなの顔見れば分かるよ…ふふ。空ってばフェロモン出しすぎ♪」
そう言ってナチュラルにおっぱいをさわっ。
「ひゃぅんっ♥」
不意打ちで出た自分の声に顔が熱くなる。
「溜まってるときっていつもより感じちゃうよね?」
うふふふ、と笑いながらもみもみ。
「えぁっちょっ触りかたっ…雛ちゃっ…んっ♥」
「ほらほら~周り見てみなよ~♪」
首を回すと男たちがあからさまに目をそらしていく。
(ひぇっ!!めっちゃ見られてるっ♥)
男たちに見られていたと思うと、背中がゾクゾクする。
「ねっ♪そ・ら・のエッチな顔みんなに見せちゃお?」
ツンツンとTシャツの上から乳首を押されて俺は真っ赤な顔でプルプル震えるしかなかった。
☆☆☆☆☆
「それにしたって、下着こんなにいる?」
「だって…空、スッゴい濡れてムグゥ…あにふふのぉ!!」
俺は慌てて雛ちゃんの口を押さえた。
「声!!声が大きいって!!」
雛ちゃんのプロデュースできせかえ人形にされた数時間後のカフェ。
「んふふ♪」
何が楽しいのか分からないんだけど、ニコニコ笑顔の雛ちゃん。妙にテンション高い気も…。
「さっきのだけであんなになっちゃうくらいだし、これから必要になるでしょ?」
これはもちろん下着の事だ。確かに濡れて気持ち悪かったけどさぁ、そもそもの原因は目の前の小悪魔ちゃんなんですけどぉ。
「えっと、そうなの…かな?」
色んな店を見たけど、結局買ったのは下着ばかり。ただ、意外にも雛ちゃんの選んでくれた下着はどれもこれも可愛いやつで、履き替えたのもフリル付きの黒の水玉のやつ。
「うん、でもさ」俺は声をひそめる。
「ちょっと意外だったな、もっと布地面積の少ないのを勧めてくるのかと思ってたから」
「私らくらいの歳だとセクシー路線より可愛いの方がウケが良かったりもするんだよ」
(雛ちゃん、誰目線?)
俺が突っ込もうとしたそのとき、雛ちゃんの視線が俺の後ろに向けられた。
(ん?)
振り返るとスーツが破れるんじゃないかってくらい突き出した腹…腹?
そのまま視線を上げると黒光りした顔の男が立っていた。多分50代くらい。
猪野がプロレスラー体形だとすると、こっちは相撲取り。身長はそこそこだけど、とにかくデカい。
(えっと…誰?)
「ほおほお、さすが別嬪さんは友達も別嬪さんやなあ」
「鴻ノ池さん、ちょうど良かった。あのこと、大丈夫?」
「ヌフフ、雛ちゃんの頼みやからなあ。もちろんばっちりやで」
雛ちゃんの知り合いみたいだし、これも予定どおりって感じなのかな?
「そしたら約束通り…」
(約束…?)
「空ちゃん、やったかいな?そしたらおっちゃんと遊ぼか」
(はい?)
ここで俺はこのおじさんと初めて目を合わせた。そしてその瞬間、察知した。
(これって、リアル種つけおじさんってやつだ!!)
細い目の奥から欲望が駄々漏れている。
種つけおじさん、略して種おじは初対面の俺の顔を値踏みするようにガッツリ見たあとは、当たり前のように胸の膨らみをガン見してきた。
「それにしても…ヌフフ、これはなかなか…」
普通のオジサンなら、気になってても見てない振りくらいするもんだけど、悪びれる様子もなく胸の膨らみを見続ける。
「よう育っとるやないか」
さすが種おじは遠慮がないなあ、などと気楽に考えていたんだけど、俺はぶっちゃけ種おじを舐めてたと言わざるを得ない。
「……………ひぇっっ」
なんだか太い指が妙な動きをしてるな、と思ってたんだけど、おっぱいを揉む動きだと気がついて変な声が出てしまった。
本当に揉まれてるような気がしてきて、ブラの中で乳首が少し反応してしまう。
(なにこれっ!?)
慌てて胸を手で守るも、その時にはいやらしい視線は下へと向かっていた。
「こっちもええなあ」
にたっと笑う細い目にゾワッと鳥肌がたつ。
(まさか…見えてないよな!?)
まるでスキニーの中を直接見られているような気になって、思わず内股になってしまう俺。
「ヌフフ」
そして、そんな俺の反応を見てニタリと笑う種おじ。
「ほうほう…これは楽しみやなあ。もう我慢できそうにないわ。どや、おっちゃんとスケベせえへんか?」
「…………ぇ!?」
一瞬何を言われたのか分からなかった。
そして、言葉の意味を理解すると同時に、ここが公共の場であることを思い出して周りを見る。
(いやいやいや、おかしいおかしい!!)
コンビニで働いているときなんかは、たまに酔っぱらいなんかに似たようなことを言われることがあっても、キモいだけ。ところが、このおじさんに言われるとなぜだかドキッと鼓動が高鳴ってしまう。
(種おじのチート能力かよ!?)
「なあ、空ちゃんもヤりたいんやろ?おっちゃんな、こう見えても一晩くらいやったら余裕やし、満足すること間違いなしやで」
あからさますぎてドン引きの口説き文句。だが、その股間がわずかに膨らむのを見て下腹の奥がキュンと震えた。
(ちょっ…なんで俺、スイッチ入りかけてる!?)
と、それまで一切会話に入ってこなかった雛ちゃんが会話に入ってきた。
「ちょっと、鴻ノ池さん?それは空次第だよ?約束したよね?」
その言葉でデカい体がすっと離れて、俺は安堵の息をついた。
(危なかった…あのままだと何されてたか…)
「ヌフフ、もうちょいやったんやけどなあ」
ニタア、と笑いかけてくる種おじから俺は目をそらした。
言葉とは裏腹に俺の肌にはねっとりとした視線が絡みついたままだ。
「そんなことより約束は?」
「疑ぐり深いなぁ。ほれ?ちゃんと呼んでるやろ?」
何やらスマホの画面を雛ちゃんに見せる種おじ。
「業務命令やし間違いなく来るんやから、雛ちゃんは心配せえへんでも大丈夫やって」
(…?)
「ほな、こっちも口説かせてもらうで?」
雛ちゃんにそう言うと、種おじは俺の隣の席にドスンと座った。
どうやら種おじと雛ちゃんは何らかの取引をしていたようだ。雛ちゃんの目的は分からないけど、種おじの目的はどうやら俺のようだ。
とは言え、話の流れを鑑みるに、俺が同意しなければ何もないみたいなんだけど。
「あんな、空ちゃん。ワシは鴻ノ池言うんや。今日二人が来る予定の予備校のオーナーってやつやな」
「ぁ…はい…って、ぇっ!?そんな人がなんでここに?」
「それはやな」そう言いつつ、種おじはにじり寄る。
「飛鳥井の家にはちょいと仕事で世話んなっとってな、ご令嬢の頼みは断れへんかったんや」
「持たざる者の悲哀やで」なんて言って短い坊主頭を掻いてるけど、どう考えても持たざる者なわけないと思う。
「それでやな、雛ちゃんから聞いとるけど、」
俺の耳元におじさんの口が寄せられて。
「かなり遊んでるんやって?」
ビクッと肩が震えた。
「そ、そんなこと…」
「ヌフフ、分かっとるで。もうエエ感じになってるんやろ?」
さわさわと膝が撫でられる。するとスキニーを間に挟んでいるとは思えないほど、体が感じてしまう。
「えっ…っとぉ…ぁっ♥️雛っちゃんが…いるっしぃ♥️」
「ん?そんなこと気にしとったんか?ええねんええねん、雛ちゃんは放っといたった方が」
言われて雛ちゃんを見ると、心ここにあらずって感じで、なんかぼおっとしてる。
「雛ちゃんは用事が出来てしもたもんな?」
種おじに話を振られて、明らかに動揺する雛ちゃん。
「えっ?…えっと…その、そうそう、用があるから…」
(あれぇ?)
不思議に思っていると、膝を撫でていた手が止まった。
「あんな、空ちゃん。雛ちゃんは惚れた男がおってやな…「ちょっと!!」まあエエやないか。とにかくその男があと一時間ちょいくらいで来るから待っとりたいんやろ」
「へぇ……………………えっ!?好きな人!?」
「好き!?ち、違うからっ!!朱鷺田(ときた)さんのこと、好きとかじゃないから!!」
雛ちゃんがわちゃわちゃと手を振ってアピールするけど、むしろそれ逆効果だよ?
「せやで、朱鷺田のせいでワシが何度誘っても雛ちゃんが相手してくれへんのや」
なんかヨヨヨって泣いてる振りとかするけど、オヤジがそんなことしても可愛くはない。
(それに雛ちゃんが相手しないのは多分朱鷺田さん?のせいじゃないんじゃないかなあ…)
「えっと…あの、ところで朱鷺田さんって?」
「なんや空ちゃんは知らんかったんか?朱鷺田っちゅうのは雛ちゃんの元家庭教師やで」
「へえ………って、あぁ…そういう…」
ようやく話が見えてきた。
(中学時代にヤッたカテキョの男と久しぶりにヤるって話だったけど、どうもこれは違う感じだな)
そう思って雛ちゃんを見ると、ちょっと申し訳なさそうな視線とぶつかった。
「あの…空?ちゃんと言おうと思ってたから、ね?」
「ん~、私は気にしないけど…へえ?雛ちゃんの好きな人かあ…」
そう言うと、ますます顔を赤らめてちょっと涙目になってるし。
(何この可愛い生き物…)
「せやから、邪魔物のワシと空ちゃんは二人で遊んで来た方がエエよな?」
膝にあった手が再び動きだし、太腿に向かう。
「どや?空ちゃん、時間もまだあるみたいやし、おっちゃんとどっか行かへんか?」
「んっ♥」
種おじの手が内腿を撫でた。
「ゃぁっ…♥」
雛ちゃんは目の前で友達がエロオヤジに好き勝手されてるにもかかわらず、大好きな王子様と会えることで頭がいっぱいのようだ。
ま、単に俺がビッチだって知ってるから、気にしてないのかもしれないけど。
「ほれ、さっき空ちゃん次第やって雛ちゃんも言うてたやろ?」
内腿を芋虫のような太い指がツーッと奥に進む。そして、服の上から股間をカリカリッと指が引っかいた。
「ぁっ…はぅっ♥」
(なんでクリトリスの場所がわかるっんんっ♥)
「ん~、エエんやろ?もっと気持ちようしたんで?」
クイッと指が食い込む。
俺はオヤジの太い腕を抱えるようにして出そうになる声を耐えた。
「ん~、これ以上はここではでけへんなあ」
指の動きは気持ちいいけど、声も出せないし俺の欲求は溜まる一方。そして、そんな状態に置いといて、着いてくればこれ以上の事をすると仄めかしてくる。
(絶対逃がさないつもりだ…♥️)
「おっちゃんもな、ほれ?こうなってるんや」
俺の手が掴まれ、スーツの股間へ。
(駄目だってぇ♥️今触ったら♥️…あぁっ♥️)
「どや?」
「おっきぃ…♥️」
聞かれて素直に答えてしまった。
巨大な芋虫のようなチンコはまだ半勃ちにも関わらず、俺の手に余るサイズだった。
「これ味おうたら、もう他やと満足でけへんくなるらしいで?」
味わう、と聞いて、組み敷かれる妄想が頭に広がる。
「ヌフフ、空ちゃんはエッチやなあ、ほれ、手ぇ離してくれへんで」
「ゃっ、これっ♥️ちがうっ、からぁ♥️」
種おじの言うとおり俺の手は無意識に握ってしまっていた。
「我慢せんでも、何べんでもイカせたるから、な?」
「んあっ♥️」
割れ目に沿って指を食い込まされたところで、ついに声が我慢しきれなくなった。
隣の席のカップルの彼氏が俺をチラッと見たのが分かる。
(絶対怪しまれてるっ♥️)
いかにもエロそうなおっさんと美少女二人組。どう考えても怪しいことこの上ない。種おじの暴走を止めようと抱えた腕に力を込めたけど、押しつけることになったおっぱいの感触に細い目をさらに細めるだけの結果となった。
「ヌフフ、もっと欲しいんやな?」
「ふぐぅっ♥️んっふぅっ♥️」
違うって言いたいけど、指が割れ目を抉るように上下すると、声を我慢することしか出来なくなる。隣の席の彼氏は目を丸くしてこっちを見ている。
(もう絶対バレてるぅ♥️これ以上はヤバイってぇ♥️)
オヤジの言うことを聞けば、この場から逃れられるけど…。
ついていったら何をされるか分からない。
「んふぅぅ♥️はぁ♥️はぁ♥️」
(でももぉダメかもぉ…ヤバぃ♥上手すぎだよぉ♥…………………………………………んん?)
ふと、俺は気がついた。そもそも種おじを拒む理由がないってことに。
(それなら、ヤッちゃってもいいんじゃ…♥)
性的に大満足させてくれそうなのは間違いないわけだし。そう思うと逆にどうして二の足を踏んでいるのか分からなくなってきた。
確かにエロ漫画では、女の子が種つけおじさんにその技巧と無尽蔵の性欲で堕とされて孕まされる、けど。
(でも、俺…ピル飲んでるから…♥それに雛ちゃんも知ってる人だし…信用しても良い…よな…♥️♥️)
気を抜けば口が勝手に挿入をねだりそうになる。
(もぉ♥️むりぃ♥️)
☆☆☆
ショッピングモールの薄暗い屋内駐車場。そこに停まる一台の高級車の中では、見ず知らずの人に見られたら通報確実な行為が行われていた。
「ほれほれ、もう我慢でけへんのか?」
外されたスキニーのフロントボタン。ファスナーも下ろされて男の手がショーツの中で動いている。
運転席に座った種おじに俺は肩を抱かれて身動きもできず、与えられる快感に体を震わせていた。
「んっ♥ここじゃ…声、出せないからぁ♥んあっ♥♥♥」
クリを弄られて思わず目の前の丸太のような腕を掴んだけど、これも種おじ喜ばせるだけ。クチュックチュッと体の内側を指が擦る度にエッチな音が聞こえる。
「ヌフフ、もしかしたら見られるかもしれへんってのが興奮するんや。空ちゃんもおんなじやろ?」
車は頭から駐車場に入れられているからフロントガラスから見られることはない。それにサイドの窓もスモークガラスで外からは覗き込まないと見えないはず。
(だけど、逆に言えば覗き込まれたら…。声を我慢しないと…でも…こんなの…)
「エッチすぎるよぉ♥♥♥」
ゾクッと快感が背筋を上ってきて、愛液がジュンっと体の奥から溢れ出す。
「ぁ…♥」
「違うか?」
顔を覗き込んできた種おじと目が合う。
「ここ、好きなんやろ?知ってるで?」
膣内とクリが同時に弄られて思わず目を閉じた。
「はぅっ♥」
後頭部をシートに押しつけて背中を反らす。まるで自ら触って欲しいと言わんばかりに突き出した胸に種おじの視線が絡みつく。
それにTシャツの裾が、胸の膨らみの分だけ短くなってるから、快感にくねる腹も見られているのが分かった。
「んっ♥♥♥」
(あぁ…入ってくるぅ♥)
もちろん、見るだけで満足するはずもなく、押し上げる胸のせいで出来た隙間から手が入ってきた。
肌に触れるか触れないか、そんな僅かな感触に鳥肌が立って、そして、指がくにぃっと乳首をこねた。
「ああっっっっ♥♥♥♥」
口から出る喘ぎ声を抑えられなかったことに気がついて俺は下を向いて唇を噛む。
(今の絶対外まで聞こえちゃったぁ♥♥♥♥)
でも周りを気にする余裕も与えてもらえない。
続いて下から持ち上げるようにして胸を絞られる。
「あっ♥んっ♥おっぱいそんなふうにっ♥♥」
「せやけど、空ちゃんが『もっとして』っておっちゃんに差し出してくれてるしなあ」
慌てて背中を丸めると、今度はショーツの中で指がグリュグリュとオマンコの壁を擦る。
「きゃうんっっっっ♥♥♥♥♥」
無意識に背中を反らしてしまう。
「ヌフフ、どっちが気持ちエエんやろなあ?」
その言葉と同時に種おじの両手が動いた。
「んああああああっっっ♥♥♥♥♥♥」
もう声を我慢するとか考えられずに、体がガクガク痙攣する。
(わっかんなくなったぁ♥♥♥これ、すごすぎる♥♥♥♥)
真っ白だった視界がぼんやりと戻ってきて、俺は自分が絶頂に達してしまったことに気がついた。
「はぁはぁはぁ…んっ♥♥」
まだ体の奥には種おじの指が入ったままだ。
(あ…♥♥今ヤラれたら…また…♥♥♥)
また大きな声をあげてしまうに違いない。
「おじ…さん…こえ、がまんできないからぁ♥♥♥♥♥」
俺はおじさんの首に手をまわして、自分から唇を合わせた。
「んっ、ちゅう♥♥」
自分から舌を伸ばすと、種おじの分厚い舌に引きずり込まれる。
(これで、こえは…んはあぁぁ♥♥♥)
今度は口の中が蹂躙される。
(んはああああ♥♥なにこれぇ♥♥きもちいいよぉ♥♥♥)
唇が離れると、俺はもう姿勢を維持することも出来なくなって、種おじの肩にもたれかかった。
(いまされたら、もうむりぃ♥♥♥♥)
絶対駐車場に響くほどの喘ぎ声を出してしまう。
(でも…しょうがないかなあ♥♥こんなにキモチいいんだから♥♥)
もう、ここからは種おじ次第だ。
自分の生殺与奪を相手に委ねてしまうと、無防備になった心が種おじに屈服するのが分かった。
(もう、ていこうなんてできないんだ…)
何をされてもきっと受け入れて全部気持ちよくなってしまう。俺の変化を感じ取ったのか種おじは俺を見て何度か頷いた。
「そうかぁ、空ちゃんは声が出えへんようにして欲しいやな?」
『カチャカチャ…ジー』
目を閉じていても何をしているのか分かる。
そして、肩に手を回されると、俺は自ら運転席の種おじの股間に顔をうずめた。
「はぁ♥♥♥♥♥♥」
(おっきぃ♥♥♥♥)
目の前で隆々としているチンコは『聳え立つ』という言葉が納得のサイズだった。
俺は甘いため息とともに俺は舌をだして、根元から舐め上げていく。
「はぁ♥…はぁ♥ん…♥ふぅぅ♥♥」
舐めているだけで息が荒くなる。
男を求める女の匂いと、女を孕ませようとする男の匂いが混じり合って、車内はむせ返るようないやらしい匂いで溢れかえっていた。
姿勢のせいで股間に入っていた手は離れてしまったけど、開いた襟首から手が入ってきて、ブラの中で直接オッパイが弄られる。
「ふぅ♥んっちゅっ♥…ふぅ、ふぅ♥」
(すっごいエッチな匂い…♥♥♥)
垂れてくる透明なカウパーを舐め続けていた俺は、一度パクパクと息をするように開閉する肉棒の先に唇をつけてすすり上げると、そのまま口を大きく開いて亀頭を咥えこんだ。
(ん…おっきぃ…♥♥♥)
太さも長さも文句のつけようのない肉棒は俺の口のサイズを明らかに超えていて、顎も痛いし息も苦しい。
だけど、求められていると思うと俺は多幸感でいっぱいになっている。
俺は男の少し荒くなった息遣いを耳にして、ますます深く口の奥まで咥えこんでいった。
「ギュポッ、ギュポッギュポッギュポッ」
(いま、いれられたら…ぜったいきもちいい♥♥)
俺の頭の中ではずっと「ぜったいきもちいい」がグルグル回っている。飲み込んでも飲み込んでも溢れ出てくるカウパーから種おじの興奮を感じる。
お互いに求めているものは同じ。
(きっと、あたまが、おかしくなるくらい、おかされちゃうんだ。いやって言っても、ひとばんじゅう、オマンコつかわれちゃうんだ)
俺は先に我慢できなくなって、咥えていた肉棒から口を離した。
「はぁはぁ、おじさん、もう空、がまんできない♥♥♥空のえっちな穴でずぼずぼしてぇ♥♥♥」
☆☆☆
空と鴻ノ池がどこかに消えてからもうすぐ1時間。
時間に厳しい朱鷺田だ、多分予定の時間ぴったりに来る。だから時計を気にしても仕方ないんだけど、そう思っても雛は時計を見てしまう。
中学の時から変わらない。あの頃もカテキョの時間前には雛はソワソワして待っていた。
もう何十回と見たスマホのスイッチを入れて時計をチェックしていた雛の前に、人影が立っていた。
(!!)
パッと顔を上げた雛の笑顔が目の前の人物を認識して強張る。
自分の前に立っていたのは、腹の出た中年の男と自分にとって親友、と言っても良い女の子だった。
小鳥遊空、彼女は雛にとっては自分の裏の姿を見せられる数少ない存在。
出会いも偶然だったし、裏の顔を自分が見せた理由は今となっては曖昧だった。ただ、空は自分と同じでうわべと中身が大きく違っている。まだ何か隠しているようだけど、一緒にいて安心できる存在だ。
だけど、雛は一瞬空が誰か分からなかった。
鴻ノ池の横に立っている空の顔はこれまで見たことのないメスの顔。
なんなら空が男とセックスしている姿も見たことのある雛だったが、これほど欲情した顔は初めて見た。
「そ、空…?」
空を鴻ノ池にあてがったのが自分ということもあって、心配になった雛が声をかけると、「ん…♥♥♥ひなちゃん?」と反応があった。
「まさか、鴻ノ池さん、変な薬とか使ってないでしょうね?」
鴻ノ池という男がそこまでするわけないとは思っていたが、空の変わりようを見て思わず雛は訊いていた。
「あー、雛ちゃんの友達にワシがそんなことするわけないやろ?でも、せやなあ、ちょっと明日まで空ちゃん借りてとくで?」
いけしゃあしゃあとそんなことを言って立ち去ろうとする男を止めようとした雛だったが、フードコートの入り口に待ち人の姿を見てしまい、一瞬できた隙に「ほな!!」という言葉とともに逃げられてしまった。
久しぶりの新作待ってました。状況の描写と心情の描写のバランスが良くていつも楽しく読んでます。
読んでいただきありがとうございますm(__)m
今回の続きは今週か遅くとも来週にはアップするつもりですので、またお時間のあるときに読んでいただけると嬉しいです。
次は本番エロの予定ですが、ガチエロシーンはあっさりしちゃう傾向があるので、時間をかけて書いていくつもりです。もうしばらくお待ちくださいませ。