弟がサンタにもらったのは姉(俺)!?③(完結)

「あのね…悟志くんのお姉ちゃんが治してくれるんだけど」

(また姉ちゃんか…)

嫌な予感がする。だが、拓海の言葉に引っ掛かる。

(…ん?治す?医者か…?)

「なあ、その悟志くんのお姉ちゃんは何歳だ?何をしてる人なんだ?」

「え…、大学生…って言ってたよ?」

(大学生?医学部か?いや、待てよ。だとしても学生が治療するか?)

「それで、お前、どっか体おかしいのか?」

「…あのね、見ても笑わないでね…?」

「ああ、笑わない」

(笑う?)

不思議に思った俺の気持ちを察知したのか拓海が説明する。

「あのね、学校でみんなに笑われたんだ。それを悟志くんが家でお姉ちゃんに言っちゃったんだよ」

「学校で笑われるって、お前まさか虐められてんのか?」

拓海が慌てて首を振った。

「ううん、そんなんじゃないよ」

「?」

(一体何の話なんだ?)

拓海がズボンとパンツを脱ぎ始めた。

「ちょっ、お前、いきなり何をっ」

そんな俺の前に拓海のギンギンに勃起したチンコが現れた。まだ皮を被っているが…。

(なんだ…と、このサイズ…男の俺と同じか…いや…)

負けているとは思いたくはない。だが、顔に似合わないサイズに目が点になる。

「こんなだからみんなに笑われちゃって…」

(…当たり前だ…こんな奴クラスにいたら笑うに決まってるぜ)

「そしたら悟志くんのお姉ちゃんが治してくれるって言って…」

「ゴクリ…ちなみにどうやって…」

「他の人には言っちゃダメだって言われてるんだけど…お姉ちゃんなら良いよね?」

「ああ、大丈夫だから安心して言ってみな」

もはや嫌な予感しかしない。

「えっと…悟志くんのお姉ちゃんは僕のオチンチンを舐めたり擦ったり…」

「分かった、もういい」

俺は拓海の言葉を途中で遮った。

(悟志の姉ちゃんめ…なんつー変態だよ)

気持ちが重くなる。

「お姉ちゃん、お願い」

拓海が上目遣いに俺を見る。

(これをしないと戻れないのか…)

目の前でピンク色のチンコがピクピクと震えていた。

(くっ、なんでこんなことに…)

俺は拒否反応を起こす体をどうにか動かし、拓海のチンコに手を伸ばす。

(一度だけ、一度だけだ…)

「うわあっ」

触れた瞬間、拓海が声をあげた。

「痛かったか?」

「ううん、お姉ちゃんの指が冷たくて驚いただけ。大丈夫だからお願いっ。僕、我慢するからっ」

(そうだ、これは治療なんだ)

治療、治療、と念じつつ再び触ろうとすると拓海が変な顔をした。

「お姉ちゃん、消毒…」

(消毒?)

「悟志くんのお姉ちゃんが口で消毒しないとバイ菌が入るって…」

(なんちゅう嘘を…マジかよ…)

あわよくば手だけで、と考えていたが仕方ない。

ベッドに寝転ぶ拓海のチンコに顔を被せる。

髪を耳にかけて、皮被りのチンコを見た。

(クソッ、こんなことに誰にも言えねえ)

間違いなく自分の黒歴史になる事を意識しつつ、口を大きく開いた。

「あっ、お姉ちゃん、あったかい」

拓海は気持ち良さそうに目を閉じるが、俺の方はそれどころじゃない。

(俺がいつも舐めさせてる女はこんな苦しかったのか…)

拓海のチンコで口が一杯になって息をするのも辛い。だが、イカせないと終わらない。

「グッ…むん…ゲェ…」

いつも女がするように首を動かそうとすると喉の奥に当たって嘔吐(えず)いてしまった。

とは言え、日々奉仕を受けているせいなのか、すぐにコツをつかんだ俺は拓海をイカせるために激しく吸いながら頭を上下に振る。

『ジュボッジュボッ、ジュボッジュボッ』

「お姉ちゃんっ、だめっ」

「むん?」

突然拓海が叫んだ声を理解する前にチンコが膨らむ。

「んんっ、グェ」

喉の奥に精液がぶつかって再び嘔吐(えず)いて俺はチンコを口から離した。

「ケホッ、ケホッ、…うえぇ」

(の、飲んじまった…)

勢いよく出た精液を飲み込んだ口の中は精液の苦い味と青臭い匂いでいっぱいになった。

「すごい…いっぱい出たよぉ…悟志くんのお姉ちゃんの時より凄い…」

(おいおい…マジかよ…?)

拓海の言葉など耳に入ってこない。俺は信じられないものを目にした。

うっとりした拓海の言葉とは裏腹に、その凶悪なモノは硬度とサイズを維持したままなのだ。

「えっ、お姉ちゃん…?うわあっ!」

(満足させるしかねえっ、それならイッた直後の今だっ)

亀頭に口を被せて舌を皮と亀頭の間に捩じ込む。苦味は増したが、俺は気にせず皮の中で回転させるように舌を動かした。

(イケっ!イッちまえっ!)

「なにこれっ、しゅごいよぉぉ!」

再び拓海の亀頭が膨らんで精液が噴射した。

「ウグッ…」

二度目の射精は覚悟していたが、それでも量は多く、口の中が一杯になった。

(うえ…顎が痛い…)

精液を今度はティッシュに吐こうと口を離した俺はゾッとする。

「ゴクン」

あまりの衝撃で、口に溜まった精液を飲み込んでしまったことすら分からなかった。

「お姉ちゃん…しゅごい…」

俺の前には皮が剥け、ますます危険な形となったチンコがそびえていた。

(底無しかよ…)

拓海のチンコはもはや怪物だ。だが、もう一度フェラチオをしようにも普段使わない顎は悲鳴をあげている。

(手でやるしかない)

片手でおさまらないサイズに成長したモンスターを両手で擦る。

『ジュブッ、ジュブッ、ジュブッ』

亀頭の先から先走り液が溢れ、両手が薄い粘液まみれになる。

「お姉ちゃん…足りないよ、お口でお願い」

(こんなヤバいもん咥えたら顎が外れちまう。…だが、このままじゃ満足させられねえ…)

その瞬間、一生女のままという言葉が頭をよぎった。

(ぐ…俺は男だっ、必ず元に戻るっ)

「お姉ちゃんっ、何するのっ?」

俺は拓海の股間に跨がってチンコを掴んだ。

「拓海…絶対にお前を満足させてやるからな」

ところが、初めての経験でチンコがうまくハマらず、何度も位置を確認した。

(クソッ)

やぶれかぶれになった俺はパーカーのファスナーを下ろして脱ぎ捨てると股間を見ながら腰を下ろす。

『チュプ』

粘膜に亀頭が当たった。

ゾワッと背中に鳥肌が立つが覚悟は決まっている。

(やるしかねえっ)

体を下ろすと亀頭が俺のマンコを押し広げた。

「くッ、うあぁぁっ」

『ジュブッ』

大きく傘を開いた亀頭が入り口を通る。

(なんだっ、なんだ、これっ)

目の前が真っ白になる。

(ダメだっ)

一度抜こうとするが、そのまま体重に従ってチンコが体をこじ開ける。

「ぁ…ぁ…ぁぁ…」

『ジュブジュブジュブ…』

そしてズンッと奥に響いた。

「んああああっ」

その瞬間、背中が意識もしていないのに反り返った。

(何だこれっ、ヤバいっ、くるっ)

意識がとびそうになって、ビクンッビクンッと体が痙攣する。

「はぁ、はぁ、はぁっ」

それから、気がつくまでどれくらい時間が経っただろう。

「お、姉ちゃん?大丈夫?」

心配そうな声にようやく俺は拓海を見た。

「ぁ…」

まだ拓海のチンコに貫かれたままで、体の中心に焼けた杭が打ち込まれたような感覚がある。

「ど…うだ…たくみ?」

俺は何もしていないが、拓海のチンコを俺のマンコが無意識に締める。

「くぅっ」

膣を通して拓海のチンコの形がダイレクトに頭に映し出された。

(ダメだっ…こんな…このままじゃ拓海のチンコの形になっちまう)

「おねえちゃんっ、これっ、すごいよぉっ。やわらかくてっ、ウネウネしてっ」

拓海が腰をそらせた。

「んあぁ、たくみっ、動いたらっ、ふぁっ、ダメだっ」

「だって、だって、がまんできないよぉ」

拓海が涙目で腰を押し付けてくる。

「あっ、ダメだっ…てぇっ」

(ヤバいっ、もっ、あっ、イクっ)

女の快感は男の何倍もあると聞いてはいたが、そんな生易しいものではなかった。

目の前に何色もの光の筋がとんで、訳がわからなくなる。

「あっ、あっ、あっ、おかしっ、おかしくなりゅっ、あっ、らめっ、たくみぃっ」

俺は人生で初めての膣内イキを味わった。

「おねえちゃんっ、おねえちゃんっ」

ところが拓海は止まらない。

「ちょっとまってぇっ、いまっあっ、らめっ、らめっ、たくみっ、いまはっ、がまんしてぇっっ」

「おねえちゃんっ、がまんできないよぉっ、でるぅっ」

(こんな状態で射精なんてぇ)

「らめっ、ぬいてっ、はやくっ、あんっ」

「また出ちゃうよぉっ」

拓海の三度目とは思えない射精に、俺は意識を失った。

◇◇◇

「…ん…」

「…ちゃん…」

「…えちゃん…」

目を開くと拓海の顔があった。

「お姉ちゃん、よかった。ありがとうっ。見てっ、ほらっ、治ったよ」

拓海は既にパンツを履いていたが、あの凶悪なモノは確かに収まったようだった。

時計を見ると既に日付が変わっていた。

(凄かったな…)

そうぼんやりと考えて、元々の目的を思い出した。

(そうだっ)

「拓海……満足したか?」

「うんっ」

満面の笑みで拓海が答える。

「よしっ、…おいっ、サンタっ、聞いてるんだろっ?」

すると『聞いておるよ、ホホホ』と頭の中に声がこだます。

「拓海を満足させたんだっ、約束通り元に戻せっ」

すると、意外な言葉が返ってきた。

『ホッホッホッ、では拓海くん、お姉ちゃんとお兄ちゃんのどっちがいい?』

拓海にもこの声は聞こえているらしくキョロキョロと周りを見ていた。

「何言ってんだ?なぜ拓海に聞くんだよっ?」

『ん?ワシは言ったはずじゃよ。男に戻るか聞くと。じゃが、和巳君に聞くとは言うとらんと思うがの』

(確かあの時…)

一気にサンタに怒りがこみ上げる。

「てっ、てめえっ、騙しやがったなっ。許さね…」

そう言いかけて、それどころじゃない事に気づく。

(そうだっ、拓海、拓海が男に戻ると言えば…)

「…拓海っ?なあ、お兄ちゃんに戻ってほしいよな?なっ?」

拓海は首をかしげて、無邪気に言った。

「僕、お姉ちゃんのままがいい」

目の前が真っ暗になった。

「おいっ、まさかっ、待って、ちょっと待ってくれよぉっ」

だが、俺の懇願は無慈悲に無視された。

『それじゃの。プレゼントは渡したぞえ』

鈴の音を鳴らしながらサンタが去っていく。

(ちょっと待てえええっ)

しゃがみこむ俺の耳に拓海の純粋な声が響いた。

「お姉ちゃん、これからもよろしくね」

【終】