84.僕と隆の異変① 薬の効果
「隆、今何時?」
裸でベッドに寝そべって僕が呟く。激しいエッチの余韻で体がだるい。
「んー、1時前だな。」
隆も横で寝転がって首だけ動かして時計を見た。
「「ぐー」」
「くくくっ」「はははっ」
お互いのお腹が鳴る音がして笑いあう。
「昼飯でも食おう。」
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お昼ご飯は隆と二人で作った。
「これからどうする?」
隆がチャーハンを食べながら聞いてくる。
もちろん僕の答えは決まっていた。
「まだ3回だもん、足りないよ。」
「…まだ3回か…」
隆の言葉に驚いて聞き返す。
「えっ?まさか隆もうダメなの?」
「いっ、いや、だっ、大丈夫だ。」
隆…なんだかちょっと慌ててない?…ひょっとして…
「ホントに?…大丈夫かなぁ?」
「いや、あのな、時間が大丈夫かな?って思っただけでさ。」
僕の疑いのまなざしにちょっとうろたえながら隆が弁解した。
「あっ、そっちの心配かぁ。うん、確かに。」
「どうする?夕方にはうちの母さんが帰ってきてしまうぞ。」
隆の心配はもっともだ。3回でお昼になっちゃったんだから。だけど心配いらないんだもんね。
「ふふふ、大丈夫。実は鍵を持ってるんだ。」
「鍵?」
「うん、学生会館の鍵があるから学校に行こうよ。そしたら時間ぎりぎりまで大丈夫でしょ。」
まさか理事長から貰ったとは言えないし、僕の手柄ということにしとこう。
「えっ、ああ…。なんだか準備万端だな。」
時間の問題は解決したのになんか心もとないなぁ。やっぱりあの薬が…。
「当たり前だよ。今日にかかってるんだから。」
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『ガタン、ゴトン』
電車が揺れる。こんな時間だから学園線の電車の中はほとんど人が乗っていない。
「んふぅ…ぴちゅ…ねちゅ…んっ…んはぁ…」
「くっ、遊…」
「ん…はぁ…たかし…見られてないよね…?…ねろ…ぴちゃ…」
「ううっ…だい…じょうぶな…はず」
人気の少ない電車の中、向かい合わせで座る4人席の中で僕は隆の前に跪いて熱くガチガチに勃起したおちんちんに舌を這わせていた。
こんな姿…誰かに見られたら…
そう思うと顔が熱くなる。
一応今日も出てくるときにカツラをしたから見られても大丈夫かもしれないけど…
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こんな状況になったのは、全部僕のせいだった。
お姉ちゃんのくれた薬には『隆の元気がなくなったら飲ませてね。飲んでから1時間くらいで効果が出るから。1滴で十分だよ。』と説明書きがしてあったから、隆が学校に行く準備をしに部屋に戻っている間にジュースにこっそり入れることにした。
1滴…1滴ね…あっ、3滴くらい入っちゃった…まぁ大丈夫だよね…?
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