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2017/08/29

14周目 9月24日(金) 午後11時20分 小曽根淳

14周目 9月24日(金) 午後11時20分 小曽根淳


デスクの上のランプが光っていることに気づいたのは俺、小曽根淳(おぞねあつし)がちょうど休憩しようとタバコに火をつけた時だった。

このランプが光るのはレジの呼び出しボタンを押した時だ。レジが混んでいて応援が必要なときや面倒な客が来たときのためにコンビニなどでも使われているありふれたもの。

だが、この店では別の意味もある。俺はデスクの上の壁に設置した防犯カメラの映像に目を向けた。
幾つもあるモニターに普段と変わらない光景が映っている。カウンターでも一組の客を相手にしているだけだった。

これは応援が必要なわけでも、面倒な客が来たわけでもなさそうだ。
間違えて押した、普通ならそう判断するところだろう。だが、淳はそのカウンターの映像をじっと見つめ続ける。

なんの変哲もないカップル、男は身長の高い若い男。女の方は男より頭二つ分ほど低い。
リモコンを操作して正面からの画像に切り替えた。

「ん?」

見知った顔に思わず声が出た。

(タクマか?久しぶりだな)

そして連れの女の方は、というと。

モニター越しの荒い画像なので細かいところまでは見えないが、一見すると水準以上に見える。とは言え、タクマの連れてくる女だ、間違いないだろう。スタイルもよく、ノースリーブのシャツワンピースも似合っている。だが、気になる点があった。

正面の映像から再び後ろ姿に切り替える。すると、女の足がモジモジと動いているのが分かった。

なるほどな、と俺は唇の端を持ち上げる。

「いい趣味してるぜ」

タクマの方は勝手知っているはずなので、やり取りに時間がかかっているのは女に応対させているからだろう。

しばらく女の揺れる尻を眺めていると、二人はエレベーターの方に歩き始めた。

ここは俺の経営する店の入ったビルだ。五階建てのビルの二階まではネットカフェ、三階と四階はカラオケボックス、そして、五階は特殊な階だ。
モニターを五階に切り替えると、先ほどと比べ、その画像の精度が比較にならないほど良くなる。

五階のエレベーター前。エレベーターのランプが上がってきて、開くと、先ほどの二人が降りてきた。

「こいつぁ…」

俺は火をつけた煙草を吸うのも忘れて思わず画面に見入ってしまった。

先に行った男をすがるように見つめる泣きそうな顔。ただ整っただけではない、庇護欲をそそる表情。

「…大当たりじゃねえか」

俺は珍しく慌ただしい様子で画面を全て505号室に切り替えると録画を開始した。


◆◆

14周目 9月24日(金) 午後11時20分 島津政信


私は琢磨に肩を抱かれて、震える足でなんとかカウンターの前に立っていた。

薄い空色のノースリーブのシャツワンピは首もとまでボタンを留めている。
だけど、胸周りがタイトなデザインのせいで、布を押し上げる膨らみがその形までハッキリと出てしまうのだ。
そのため、見下ろすとノーブラで硬くなった乳首がポッチリと浮き出てしまっていた。

それに、携帯のバイブ音にも似た音が時折外に漏れる。目の前で私の顔から下へと舐めるように見ている若い店員には色々と気づかれているに違いない。

(んっ…あ…こえが…でちゃ…だめ…バレちゃう…)

不意にお腹の中で震動していた楕円形のおもちゃの動きが強くなった。

(あっ、んっ、だめっ、やっ、あっ、あああっ)

まさか、このタイミングで強くされるとは思わず、想定していた以上の快感の波が打ち寄せて、私はあっさりと押し流されてしまった。
なんとか声だけは堪えたけど、「大丈夫ですか?」と聞かれて顔をあげると、目の前は涙で霞んでいた。
そして、そんな状態の私には後ろに立つ琢磨が店員と意味ありげな目線を交わしていることに気づく余裕などなかった。

「何名様ですか?」

絶頂の余韻に震えて立っていると、何もなかったように店員のお兄さんが聞いてきた。

「に、二名で…お願いっ、んっ、します」

琢磨が私の横にスッと立って腰に手をまわしてきた。たったそれだけでさざ波が起こる。

(だめえ…)

「当店のメンバーズカードはお持ちですか?」

「……ぇっ?ぁっ、んっ、こっ、これ…」

強く握りしめていた手の中には、店に入る前に琢磨から渡された会員カードが入っていた。

(おねがい…早く部屋に…)

そうしている間も常に琢磨の手は腰から脇腹を行き来して、その度に体は反応してしまう。

(もぉ…なんでもいいから…)

「最初にドリンクや食べ物の注文をよろしいですか?「あ…ウーロン茶…」

店員の言葉に被せるように言おうとしたら琢磨が耳元に唇を寄せてきた。息がかかって私の体はますます蕩ける。

「…じゃなく…て………ぇっ?えと……ビールと……カルアミルク?」

「生ビールとカルアミルクですねっ、少々お待ちください…………505のお部屋です。お帰りの際はこちらをカウンターにお持ちください」

ようやく解放された私は琢磨に腰を抱かれたまま、エレベーターに乗って五階まで上った。

「美紗、先に行くぞ?」

「あっ、とっ、止めてっ、たくっ、んっ、まぁ」

琢磨は先を歩いて廊下の角を曲がってしまった。
私はなんとかエレベーターから降りたものの注文した飲み物の載ったお盆を持って内股で立ち竦む。

『ヴー、ヴー』

「ぁっ、んっ」

歩き出そうとすると体の中に入った異物が振動して、思わず膝が震えて腰が折れそうになった。
お盆の上のグラスが傾いた。

「あっ」

なんとか立て直そうとしたけど力が入らない。それどころか、無理な姿勢で踏ん張ったせいでローターが奥に入ってしまった。

(こぼしちゃうよぉ)

その時、涙に歪む視線の先に琢磨の靴が見えて、お盆の重みがふっと消えた。

「た…くま…?」

「もう我慢できねえのかよ」

琢磨は片手にお盆を持って、もう片手で私を抱く。

「ぁっ、んっ…」

琢磨の手は服の上から胸を掴んできた。

(もしかして…ここで…しちゃうの?)

ここだと、いつエレベーターが動いて他のお客さんが来るか分からない。

こんなところで、みんなから見られちゃうのに琢磨に腰を掴まれて…ショーツをずらして後ろから…。
エレベーターを降りた人はお尻を差し出す私を見てどう思うだろう。きっとイヤらしい女だと思われてしまう。

そんな妄想にゾクゾクする。

(んっ…そんな…だけど…)

私の腰から完全に力が抜けた。

(…あぁ…命令して…)

見上げると、琢磨も私を見ていた。

「だ…めぇ…」

「何が駄目だ、このビッチがっ。蕩けた顔しやがって。おらっ、早く入るぞっ」




◆◆

14周目 9月24日(金) 午後11時30分 小曽根淳


このビルの五階は特別なフロアだ。そう、例えば、カラオケの一フロアの部屋数が十五部屋に対して五階には五部屋しかない。つまり、部屋のサイズが三倍になっている計算だ。

そして、室内の様子だが、淡い間接光の灯る室内はソファにローテーブル、大きなテレビ。そこにあるものは一見するとカラオケボックスに普通あるものばかりだ。

だが、二人が寝転がっても余裕のあるサイズのソファも含め、調度品は四階や三階のものとは一線を画している。また、それだけではない。部屋の中にはバス、トイレが完備されている。

つまり、五階はVIP用というわけだ。

それだけではない。ソファの脇のマッサージ機、さらにテーブルの上の灰皿の横に置かれているのは薄いゴム製品、コンドームの箱だった。

明らかにカラオケボックスとはちがう、一言で言えばラブホテルのような設備。
なんのための部屋なのかはもう明らかだろう。

だが、もちろんこのVIPルームを知る人間は厳選されている。金を払えば誰でも利用できる、というものでもない。

ではどんな客が使えるのか。
その答えは、俺の目の前にあるモニターに映る映像である。

壁に埋め込まれた監視カメラによってソファベッドの周囲五ヶ所、バスルーム五ヶ所、トイレ三ヶ所、その他五ヶ所の合計十八ヶ所の映像が録画できるのだ。

もちろん録画した映像はしかるべきルートで流す。同じような趣旨のAVならいくらでもあるのに、金持ちの変態というのはいるものだ、と俺は手元に入ってくる金額を見て毎回思う。

(ん…?…タクマが連れてきたってこたあ)

タクマはこの一月ほどここに寄りついていない。

(アイツのセフレを電話で紹介してきたのが最後か)

ナンパして女をヤり捨てていく奴もいる。だが、それも淳にとっては金を生む可能性がある。ヤり捨てられた女を優しく介抱してやり、信用させた上で、裏をとって問題なければ風俗に堕とすのだった。

タクマからの最後に受けた連絡はセフレが金に困っているので紹介してやって欲しい、とのことだった。

一度だけ味見をした女を思い出そうとして俺はすぐに止めた。

「こんな女を捕まえたんならしゃあねえよな」

そこらにいる可愛い、美人程度では相手にならない。

(だが、なんでここに連れてきたんだ?)

タクマに記念撮影の趣味があるなんて聞いたこともない。奴がここに顔を出さないのがこの女と付き合っているからなのはもはや明らかだ。

(本気ってやつか?若いねえ)

だが、だからこそ解せない。

(せっかく大事にしているお姫様をなぜ連れてきた?)

モニターの中で、自らタクマのチンコにむしゃぶりついた女を見ながら俺は眉をしかめた。

(リモコンローターで遊ぶ女だしな。なにも知りませんなんて顔をして…女ってのは分からないもんだぜ)



◆◆◆

14周目 9月24日(金) 午後11時30分 島津政信


「これ、飲めよ」

琢磨の渡してきたグラスからコーヒー牛乳のような液体をゴクっと飲んだ。
それはミルクの味がして、正月にお猪口一杯だけ飲む日本酒とは全然違っていた。

「これなら呑めんだろ?」

確かに甘くておいしい。だけど、もっと欲しいものが私にはある。
お腹の中で今は止まったままのローターだけど、その存在感が消えるわけではない。いつまた動き出すか、そう考えただけでお腹の奥が否応なしに意識されて疼くのだ。

(…欲しい…)

琢磨の腕に抱きついて胸を押しつけるとドクンドクンと胸が高鳴るのが分かる。

「なんだ、もう我慢できないのか?」

「ぅん…………ほしぃ…」

正直に言ってしまったのはきっとお酒に酔ってしまったから。でも、答えておいて少し恥ずかしくなった私は思わず胸を強く擦りつけた。

(ぁっ)

尖った胸の先が固い腕に擦れてビクビクっと体が震える。軽い絶頂に頭がフワフワした。

無性に琢磨の体が恋しい。

私は琢磨のTシャツの中に手を入れての腹筋に触れた。今の私にはない雄の体。
私はこれからこの肉食獣に組み敷かれて雌にされてしまう。

コクン、と唾を飲み込んでから気がついた。口の中にいつの間にか唾がたまっていた。私は琢磨のTシャツを捲ると四つん這いになって割れた腹筋に唇をつけた。

『ちゅっ』

(ふぁ…)

獣の臭いが強まる。

(…こんなにおいかいじゃったら…もう…)

ここが公共の場であるとか、もはやそんなのは何の意味もない。夢中で汗の臭いを舐めとりながら臍から肋骨、そして、胸筋へと上っていく。

「いぃ?」

そう言ってズボンの股間に手を這わせると、指先に布の内側を力強く押し上げるものを感じた。

(……ああっ)

何度も手のひらで上下して感触を味わう。ピクピクと時折動くのは、まるで早く解き放たれたいと唸っているみたい。だけど、この戒めを外したら、きっと私は食べられてしまう。

そんな想像をすると、獣に食べてもらうために私の体はどんどん蕩け、甘い匂いを振り撒いてしまう。
ショーツはもうグチュグチュになって、スカートまで染みてしまっているに違いない。

そして、憐れな獲物は自ら戒めに手をかけた。

「ふぅ、ふぅ…」

私はズボンのベルトを外し終えるとチャックを唇で挟んで下ろす。そして、パンツを押し上げるおちんちんを見て熱い吐息を吐いた。

自分からこんなことをするのは初めてだ。だけど…いや、だから今までと違う興奮に息が荒くなる。

「ふぅ、ふぅ、んっ、んああっ」

パンツに鼻先を寄せる。先程まで味わっていた男臭さがさらに増した。臭いだけで達しそうになる。

(だめぇ、こんなのはんそくだよぉ)

堪えきれなくなって、勢いよくパンツを引き下げると、押さえていた布がなくなったことで、目の前に私の望むものがそそり立った。

勢いよく立ち上がったおちんちんに、私はむしゃぶりつく。

濃厚な男の臭いが喉の奥まで満ちて、小さな絶頂が繰り返された。もう半分意識はなくなっていた。

(ほしぃ…がまんできない…)

私は口から愛しいものを出すと、起き上がって琢磨の膝の上にのる。そして膝立ちになってスカートを捲り上げた。

「ここにほしいの……」

それから、琢磨に見てもらえるように割れ目から出たローターの紐をゆっくりと引き抜いた。

「あっ、んっ、んんっ…」

さんざん私を辱しめてきた小さな卵だけど、いざなくなると喪失感が残った。

「…さみしぃ…いれてぇ…」

すると、これまで何も言わなかった琢磨の顔が何故か歪んだ。

(いれてくれない…の?)

私は我慢できず、さらに琢磨の首に抱きついて囁く。

「たくまのミルクがほしいの…おねがぃ…おくにちょおだい?」

さらにボタンをいくつか外して胸をさらすと、ビンビンに勃った乳首を琢磨の顔に擦りつけた。

「ね、おねがい…おかして…?」

私の開いた足のすぐ下では凶悪な牙が柔らかい肉を突き刺そうと狙いを定めている。

(はやく、はやくぅ…)

「クソっ」

ところが、その時、琢磨が私の体を押した。首に抱きついていた私は離されてしまった。

そして、突然片手で目を押さえて笑いだした。

「ハハハハハ」

私はその様子を呆けたように見つめる。

「いいぜ、クソビッチがっ。お望み通りヤってやるっ」

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