狂王子の歪な囚愛~女体化騎士の十月十日~ 【1話~13話】

【第13話】 ヴィートリッヒの最期の時。狂王にかけられた呪いに彼の心は勝利する。そしてエルセイドに決断が迫る!!

電子書籍販売日:2018/10/11
著者:早乙女もこ乃
ページ数:31ページ

囚われの騎士が女の体に!? 4王子に代わる代わる貫かれて……!!
魔物を討伐して帰国した騎士エルセイドは、その褒美として王家の一員になるべく姫との結婚を申し出た。第1王子ヴィートリッヒはエルセイドを歓迎し、姫を呼び寄せ豪華な祝宴の場を設けた。姫の盃を受けた後、エルセイドは意識を失う。そして、目覚めた彼の体は、第2王子ジェランティーレによって女のそれになっていた!
ヴィートリッヒは高らかにエルセイドに言い放つ。「われら4王子の子を産む胎(はら)として、おまえを王室に迎え入れよう……」

物語は佳境に入りました。

静かすぎる城内に気づいたエルシェイラ(エルセイド)が自室から出ると使用人を含め薬で皆眠らされていた。
異常事態に気づいたエルシェイラが走るその先には3人の王子たちが…。
ヴィートリッヒの最期。そしてエルセイドに男に戻るか女のままヴィートリッヒの子を産むか、選択が迫られる。

ジェランティーレが裏切った理由は自分が守ると決めた第3王子ブランシェールを守るためでした。しかしヴィートリッヒはそんなジェランティーレを恨むわけでもなくただ受け入れます。

エルシェイラに対しては、「一人の人間としてエルシェイラを愛することで救われた」と告白し、エルシェイラもヴィートリッヒに自分の気持ちを伝えますが、それが最期の時だったのが悲しい。

さらに自分を殺すザイード(サイネル)にすら感謝の気持ちを告げます。

そしてヴィートリッヒにようやく安寧の時が訪れました。

「この先誰ひとりとておまえを認めぬ。愛さぬ。おまえに手を差しのべるものなど現れはせぬ。孤独だ。無価値なおまえのゆく先に待つものは、ただただ孤独のみであるぞ」

狂王が死の前に残した呪いの言葉に勝利しましたが、全てはヴィートリッヒ自身の心が開かれたから。いや、もともと彼は狂っていなかったのかもしれないな。
それにしても今話は悲しくも救われる話でしたね。

ヴィートリッヒは犯した罪の量や大きさから幸せになることは望めませんでしたが、それでも彼の生い立ちや状況を考えると同情は禁じえません。そう考えると、ふさわしい最期だったように感じます。

さて、今話のラストはヴィートリッヒの穏やかな最期と対照的に、ザイード(サイネル)が剣をエルシェイラ(エルセイド)に向けて決断を迫りました。
男に戻ればヴィートリッヒの子は消滅し、産めば男には戻れない。エルセイドにとって究極の決断の時。エルセイドはどちらを選ぶのでしょうか?


この作品は分冊(単話)版と5話までのまとめ版が販売されています。
下記ではまとめ版→収録された分冊(単話)版、まとめ版→分冊(単話)版の順に紹介しています。分冊版には詳しいあらすじを載せていますのでネタバレ含みます。注意!!

まとめ版 第1巻 一話から五話までが掲載されてます!!

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電子書籍販売日:2017/07/06
著者:早乙女もこ乃
ページ数:157ページ

覚醒したら女の体に!? 4王子に代わる代わる貫かれて……!!
勇者・エルセイドは国を荒らす魔物たちを倒して生還したが、王家の4人の王子たちの慰み物になるべく、第2王子のジェランティーレによって女体化されてしまった。意に反して次第に敏感に反応するようになった自分の体を呪わしく思うエルセイドだったが、王家の一員として人々の平穏な暮らしに役立ちたいというエルセイドの思いを汲んでくれているヴィートリッヒの本心を知り、敬愛の念を抱くようになるが……?

こちらの作品には下で紹介している分冊版(単話)の5話までが収録されています。

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詳しい内容や感想はそれぞれの話のところに書いていますが、早乙女もこ乃先生の描く女の子はかなり可愛らしく、同作者のTS作品『イジメラレ』よりも分かりやすく強い主人公が描かれています。だけど、こっちの主人公はむしろ弱さを出せない系って感じです。

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ここからは分冊版です。上記のまとめ版に収録された詳しいあらすじなどをネタバレしていくのでご注意を!!

【第1話】叶えられた望み、招かれた狂宴 勇者を襲う悲劇!自ら処女を捧げる TSっ娘!!

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電子書籍販売日:2017/07/01
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

主人公エルセイドは太古に絶滅したはずの魔物を仲間とともに討伐し、勇者として凱旋した。
その褒美として願い出たのは王の4兄弟の末の妹との結婚。その目的は圧政に苦しむ民を救うためだった。
身分に分相応な願い出ではあったものの病身の王の代わりに政を行う第一王子ヴィートリッヒに認められその日は宴となった。宴の間に妹殿下が現れてエルセイドは夢のような時を過ごしていたが、渡された酒を飲んだとたんブラックアウト。

目覚めた時、エルセイドの前には4人の王子がいた。そして、彼らの口から衝撃の事実が告げられる。
ヴィートリッヒからは命は救ってやると言われ、さらに王族に入れてもらえるとも…だが、それは女としてだった。

仲間や自分の村を守るために4人の性のはけ口とされることを了承したエルセイドはヴィートリッヒの命令に従い自ら処女を喪う。


【第2話】雄の理性と雌の本能 仲間に売られ、それでも恨まない主人公。これぞ勇者の鏡だわ

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電子書籍販売日:2017/07/01
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

第3王子ブランヴェールとの会話で姫の安否を気にするエルセイド。

その後、第2王子ジェランティーレとの会話で、一緒に魔物を倒した仲間があっさりエルセイドを売った昨夜の出来事が回想される。
哀れエルセイド。だが、それでも無事に仲間が城から脱出したと聞いて喜ぶ。なんという高潔にして優しい男よ(今は女だけど)

で、第2王子の診察及びそのままベッドでヤラれてしまいます。


【第3話】踏み躙られた恋慕、倒錯の夜 憧れの姫、その正体とは…「勇者の武器は『勇気』」ってよく言ったもんだ

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電子書籍販売日:2017/07/01
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

その夜、姫がエルセイドの部屋を訪れる。
貞淑で優しい姫との会話。そしてエルセイドがこれからも助けると誓う。
だが、姫とベッドインした先でエルセイドが目にしたのは全く膨らんでいない胸。

笑いながらカツラをとった姫の顔は第3王子ブランシェールのものだった。

もちろん怒りに震えるエルセイドだったが、抵抗は出来ず、そのまま女性姿のブランシェールとの倒錯的なセックスに。

翌朝、第2王子ジェランティーレの薬で髪の伸びたエルセイドは今後エルシェイラと名乗ることを決められた。
それでも神の試練と考え、負けないエルセイド。もうあんた勇者だよ。
場所は変わり、エルセイドのかつての盟友サイネルの場面。サイネルは王族のパーティーにも出席していなかったため、無傷だったが、馬車の中で勇者が城にとらわれたという噂を耳にする。これは波乱の予感…。


【第4話】狂王子の寵姫 思わず心を許しそうになるほど甘い夜を過ごすエルシェイラ。だが、不穏の種は至るところに…

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電子書籍販売日:2017/07/01
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

エルシェイラ(エルセイド)は慰み者にされる以外はダンスや学業など、治世について学ぶことを許されていた。
第1王子ヴィートリッヒの真意が分からないエルシェイラに対しヴィートリッヒの返答は『余興』。

しかし、慰みものとは言え、ベッドの中でのヴィートリッヒは優しく、その出自を聞いている間にエルシェイラの心の中に変化が生まれる。
そして、父である王の部屋に見舞いに入るヴィートリッヒ王子に場面が変わる。王の寝室のベッドに眠っていたのは既に白骨化した屍だった!!


【第5話】騎士の目覚め 甘ったれの四男坊だが、だからこそ純真なのか!?

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電子書籍販売日:2017/07/01
著者:早乙女もこ乃
ページ数:35ページ

前話までに登場しなかった第4王子リュカオンのお話。

リュカオンは箱入りで世間のことをよく知らず、エルシェイラからエルセイド時代の冒険の話を聞くのが楽しみとなっていた。そこで仲間だったサイネルとの出会いについてエルシェイラの口から語られる。
話を聞き冒険心をくすぐられたリュカオンは、負ければ言うことを一つ聞くという交換条件まで付けてエルシェイラに剣の勝負を挑む。

実は出征経験もなく箱入りであることにリュカオンはコンプレックスを持っていた。
また、良い意味でボンボンの彼は物語の騎士に憧れを抱いていた。
エルシェイラに負けたリュカオンは願いを聞き入れて彼女の生まれた村へと外出する許可を与え、ともに馬で向かう。

しかし、そこで目にしたのは焼け落ち、崩れ、荒廃した村の姿だった。


ここまでがまとめ版の1巻の内容です。
前半は凌辱色が強く、後半になるに従いエルシェイラの人柄のせいか周囲の感情に変化が起こっていくように思われます。

では、ここからはまとめ版の2巻です。


電子書籍販売日:2018/04/13
著者:早乙女もこ乃
ページ数:173ページ

強引に開発されてるのに、女の悦びを感じてしまう……! 騎士エルセイドは、国を守った勇者だったが、4王子たちの策略により女の体に改造され、名前もエルシェイラと女名に変えられてしまう。王子たちのいずれかの子を宿すために代わる代わる犯され、最初は抵抗していたエルシェイラだったが、やがて女の悦びを感じていく。そして、第1王子ヴィートリッヒの愛が偽りではないことを感じ、4人の妻になることを決心する。その後、第4王子リュカオンと故郷の村に向かうが、村は焼け野原と化しており――!?


【第6話】死と裏切りの嬌声 かつての仲間達の現状、主人公を裏切っといてなんだそりゃ?

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電子書籍販売日:2017/07/13
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

第6話、こちらはまだ単行本化されておらず、DMM.comによる分冊販売となっています。

村を焼き払ったのは盗賊ではなく、ヴィートリッヒ第1王子だった。
なぜこんなことをしたのかと詰問するリュカオンはヴィートリッヒに片目を斬られる。

そして、エルシェイラが連れていかれたのは娼館だった。
そこにはかつての仲間、エルセイドを売った魔女のシャイリーンが働かされていた。
驚いて名前を呼ぶエルシェイラにシャイリーンは呪いの言葉を放って命を落とした。

『おまえの志が叶う時、おまえの一番愛する者は死ぬだろう』

ひぃぃ、怖い!!王族よりもこっちの方が怖い。
自分は助かるためにエルシェイラを売ったくせに、結果として幸せに暮らしている(ように見える)エルシェイラを妬んで命がけで呪いをかけるとか…人間の悪意の気持ち悪さが存分に表現されています。
で、自分に向けられた怒り、恨みに震えるエルシェイラを無視して犯すヴィートリッヒ。

リュカオンはその扉の外でエルシェイラへの申し訳なさに蹲っていたが、そこに登場した第2王子ジェランティーレの意味深な呟きが気になります。


【第7話】 執愛の鳥籠 変わってゆく王子達。勇者の頑張りは無駄ではなかった!!

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電子書籍販売日:2017/09/14
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

第四王子リュカオンを見舞う主人公エルシェイラ。
第一皇子である兄ヴィートリッヒに何も考えず従い続けてきた己を後悔するリュカオン。
エルシェイラを救えなかった無力を嘆くリュカオンにエルシェイラもまたかつての仲間から王子の歓心を買って自分たちの命を救ってくれるよう懇願されたことを思い出す。

さらに、リュカオンは自分の恋情をエルシェイラに告白する。そしてこれまでよりも熱いセックスに。
一緒に逃げようというリュカオンにそれでもエルシェイラは「この国を見捨てるつもりはない」と言い切った。

そして、エルシェイラは第一王子の元へ。
その頃、エルシェイラがエルセイドだったころのかつての仲間、サイネルが城に到着。
謎の仮面の人物の手引きでエルセイド奪還のために動き出す。

第四王子がまっとうになりました。それから、第一王子が弟の目を斬ったことに苦しんでいたのが印象的です。
この第一王子はあまり悪いように見えないですね。むしろ第二王子が怪しい。もしや、あの仮面の人物は…?


【第8話】 無情なる救い手 心を許していくヴィートリッヒとエルシェイラのHがエロい!大団円かと思われたその時…


電子書籍販売日:2017/11/09
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

王子達の共有制から完全に第一王子ヴィートリッヒの所有物に変わったエルシェイラ。
かつての仲間からの懇願や毎夜のヴィートリッヒとの閨により心が折れつつあった。ヴィートリッヒも不思議なことに落ち着いているように見える。
だが、心の中ではかつての盟友サイネルを思い出す日々。

そんなある日、吐き気に襲われるエルシェイラ。第二王子ジェランティーレの診断によって妊娠が発覚。
ヴィートリッヒはエルシェイラを妻に迎えることを即断。ジェランティーレにも礼を言い、エルシェイラに愛を伝える。
一方、妊娠したことで様々なことを考えるエルシェイラはヴィートリッヒと自分の境遇の共通点を見出し、共に生きていく決意を固める。

ところが、既に白骨となった父である王に謁見したヴィートリッヒはそこでサイネルの凶刃に…。
ラストのサイネルの発言がスゲエ気になります。ヴィートリッヒもようやく人間味が出てきたというのに、簡単にはハッピーエンドにさせてくれないのね。


【第9話】 閑話休題(番外編) 可愛いデフォルメキャラとか読めるファンのためのお話です。主に第2、第3王子が登場するけど、作者のお気に入りなのだろうか?


電子書籍販売日:2018/01/11
著者:早乙女もこ乃
ページ数:11ページ

第9話は完璧に、完全に番外編です。本編のストーリーには全く関係ありません。ついでにエロもなし…。

4コマとか、みんなの日常とか(そう言えば第4王子だけ出てこないような…)が描かれてるファンのためのお話です。
本編が暗ーい感じになってきたのでこういう閑話はホッとしますね。

とはいえ、むしろ早く先が知りたいよ!!って人もおられるかもしれません。そういう方は次の巻をお読みください。ちなみに単行本にも収録されていましたよ!!


【第10話】 至る発露 前編 第2王子ジェランティーレの目を通して語られる少年時代。まっすぐなヴィートリッヒが狂っていく未来を考えると悲しくなります。


電子書籍販売日:2018/03/08
著者:早乙女もこ乃
ページ数:23ページ

第9話のラストで衝撃的なシーンが描かれましたが、どうなるんだ!!って気になって仕方がない僕は単行本買っちゃいました。
気になって仕方ないけど、今話は第2王子が主役。クッ、なんという焦らしプレイ!!

だけど、ぼんやりと第2王子が黒幕の匂いがしてきていたので、その第2王子側の事情を知ることができて物語に厚みってやつが生まれるわけですね。

幼い王子2人の友情。少年時代のヴィートリッヒはまっすぐで全然性格が歪んでない!!どころか、真面目で思いやりもあって理想的な王子様じゃないですか。
ところが、二人の父親である狂王はマジで性格がイッテてこんなとこにいたらそら性格も歪むわな、って思いました。

第2王子と第3王子が妙に仲がいいのかもこのお話でスッキリしました。
『至る発露』は過去編ということでヴィートリッヒがサイネルに刺された続きは気になるものの、4人の兄弟の絆と歪みを理解できてますます面白くなります。


【第11話】 至る発露 中編 全ては狂った王のせいで…ヴィートリッヒが壊れてゆく…


電子書籍販売日:2018/04/12
著者:早乙女もこ乃
ページ数:21ページ

読書のしすぎで目が悪くなった第2王子ジェランティーレは狂王によって処分されそうになる。凶刃から身を挺して庇ったのはヴィートリッヒだった。
それから二人の絆は深まる。

狂王に折檻を受けながらも必死に王に後継者として認めてもらおうと努力するヴィートリッヒだったが、戦争では常に最前線に立たされ、怪我をしてはジェランティーレの元で治療を受けていた。

そんな時に褐色の女性シーラーザードが新たな側室となったことで事態は変化していく。
全く媚びることのないシーラーザードの態度に狂王が心を許し、徐々に人間らしくなっていったのだ。

これは皆にとって良いことかと思われたが、狂王が病で倒れた際に後継者にシーラーザードの生んだ息子のザイードを指名したことで歯車が狂ってしまったのだった。

これまで後継者となり、善政をするために努力し続けてきたヴィートリッヒはこれまでの努力を無にされた挙句、実の母親からも「おまえを産んだことにさえ何の意味もなかった」と言われ、ついに壊れてしまった…。


【第12話】 至る発露 後編 完全に狂ってしまったヴィートリッヒと、全てを知りながら何もできないジェランティーレの心中がただただ悲しい。


電子書籍販売日:2018/05/10
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

完全に狂ってしまったヴィートリッヒ。そしてジェランティーレもそんな兄であり親友でもあった男を狂わせてしまった罪にさいなまれる。
王は死んでなおヴィートリッヒにとり憑き続けるのだった。

だけど、ヴィートリッヒも愛するものを見つけてまともに戻るところまで父親と同じにならなくても…。
そして父親と同じように凶刃の前に倒れるのだろうか。

この『至る発露』3話の前まではジェランティーレの意図するところが分かりませんでしたが、この3話を読んだ今はよく分かります。
狂ったヴィートリッヒを唯一止められるのは自分だけど、友情も恩義もある兄を止めることはできない。
ほんのわずかな希望として蒔いた種(ザイード)が自分たちを止めてくれる。それが意味することも分かっていての覚悟の行動だったのだと分かりました。

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