狂王子の歪な囚愛~女体化騎士の十月十日~【17話完結+番外編6話←完結】女体化させられ犯される勇者、それでも折れない黄金の意志!!

狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜(分冊版) 【第23話】 番外編6 表紙画像

【第23話番外編6 誓い】ヴィー様ファン歓喜と涙の最終話‼まさかの無自覚系天然王子様だった‼

電子書籍販売日:2022/04/14
著者:早乙女もこ乃
ページ数:41ページ

囚われの騎士が女の体に!? 4王子に代わる代わる貫かれて……!!
魔物を討伐して帰国した騎士エルセイドは、その褒美として王家の一員になるべく姫との結婚を申し出た。第1王子ヴィートリッヒはエルセイドを歓迎し、姫を呼び寄せ豪華な祝宴の場を設けた。姫の盃を受けた後、エルセイドは意識を失う。そして、目覚めた彼の体は、第2王子ジェランティーレによって女のそれになっていた!
ヴィートリッヒは高らかにエルセイドに言い放つ。「われら4王子の子を産む胎(はら)として、おまえを王室に迎え入れよう……」

ついに番外編も完結です。
前話でついにヴィートリッヒとの物語が始まったのですが、今作はその続き。
ちなみに前話はエロがふんだんに盛り込まれており、二人の夜の性活が描かれていましたが、今作はヴィー様の天然キャラっぷりや、エルセイドとの心の交流が描かれています。

この作品の中でヴィートリッヒは序盤は極悪王子様だったのですが、エルセイドにほだされて、というか、そもそもヴィー様ってすごくいい子だったんですよね。だからこそプレッシャーや前王の横暴に心が壊れてああなっちゃったわけで。

なので読み進めていった人は、きっとヴィートリッヒ推しになっちゃうと思う。
残りの王子たちも最初は完全に狂ってるのかと思いましたが、エルセイドによってその心の闇が晴らされていくにつれ、印象が変わっていきます。

そんなわけで、この作品は作画が美麗なだけでなく、シナリオがとにかく素晴らしかった‼

特に番外編に入ってからの特に第2王子、第3王子の物語などは涙なしには読めない作品です。
初めて購入した1話を読んだ時にはまさかこんな肉厚な物語になるとは想像していませんでした。いや、素晴らしい。本編途中などで、もっとエロをくれ~‼などと思っていた自分が間違ってました(;^_^A

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜(分冊版) 【第23話】 番外編6】エルセイドのドキドキしてる顔がめちゃ可愛い‼
【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜(分冊版) 【第23話】 番外編6】天然系王子様になったヴィー様がまた可愛いんですよね~♪

今話はヴィートリッヒとの思い出が語られるのですが、これまでになかったヴィー様の姿を見ることができます。
実は天然ジゴロ系王子様だったのですね。
エルセイドも相当ですが、ヴィー様の膝枕は想像のはるか上をいくものでした(笑)

また、本編では殺伐とした展開が多かったのですが、この番外編はほっこりしています。
二人が信頼しあい、愛し合うようになった過程を知ることができました。

そして、このような幸せな時間を最後に持つことができたヴィー様にとってエルセイドはやはり勇者だったのだなあ、と改めて思います。

もちろん二人はその後悲しい別れの運命にあり、本編を読んだ者としては切ないですが、これから先の明るい未来を予見する爽やかな読後感で物語が締めくくられました。

5年近くの連載お疲れさまでした‼とても素晴らしい作品をありがとうございました‼

Contents

この作品は分冊(単話)版と5話までのまとめ版が販売されています。2019年2月現在、まとめ版は3巻が販売されており、1巻は分冊1話~5話、2巻は分冊の6話~12話、3巻は13話~17話(最終話)が収録されています。
下記ではまとめ版→収録された分冊(単話)版、まとめ版→収録された分冊(単話)版という順で紹介しています。

分冊版のレビューで詳しいあらすじを載せていますのでネタバレ含みます。注意!!

【まとめ版 第1巻 1話から5話までが掲載されてます!!】

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電子書籍販売日:2017/07/06
著者:早乙女もこ乃
ページ数:157ページ

覚醒したら女の体に!? 4王子に代わる代わる貫かれて……!!
勇者・エルセイドは国を荒らす魔物たちを倒して生還したが、王家の4人の王子たちの慰み物になるべく、第2王子のジェランティーレによって女体化されてしまった。意に反して次第に敏感に反応するようになった自分の体を呪わしく思うエルセイドだったが、王家の一員として人々の平穏な暮らしに役立ちたいというエルセイドの思いを汲んでくれているヴィートリッヒの本心を知り、敬愛の念を抱くようになるが……?

こちらの作品には下で紹介している分冊版(単話)の5話までが収録されています。

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詳しい内容や感想はそれぞれの話のところに書いていますが、早乙女もこ乃先生の描く女の子はかなり可愛らしく、同作者のTS作品『イジメラレ』よりも分かりやすく強い主人公が描かれています。だけど、こっちの主人公はむしろ弱さを出せない系って感じです。

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ここからは分冊版です。上記のまとめ版に収録されている作品がさらに1話ずつに分けられて販売されています。
こちらでは詳しいあらすじなどをネタバレしていくのでご注意を!!

【第1話 叶えられた望み、招かれた狂宴】 勇者を襲う悲劇!自ら処女を捧げる TSっ娘!!

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電子書籍販売日:2017/07/01
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

主人公エルセイドは太古に絶滅したはずの魔物を仲間とともに討伐し、勇者として凱旋した。
その褒美として願い出たのは王の4兄弟の末の妹との結婚。その目的は圧政に苦しむ民を救うためだった。
身分に分相応な願い出ではあったものの病身の王の代わりに政を行う第一王子ヴィートリッヒに認められその日は宴となった。宴の間に妹殿下が現れてエルセイドは夢のような時を過ごしていたが、渡された酒を飲んだとたんブラックアウト。

目覚めた時、エルセイドの前には4人の王子がいた。そして、彼らの口から衝撃の事実が告げられる。
ヴィートリッヒからは命は救ってやると言われ、さらに王族に入れてもらえるとも…だが、それは女としてだった。

仲間や自分の村を守るために4人の性のはけ口とされることを了承したエルセイドはヴィートリッヒの命令に従い自ら処女を喪う。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 1話】サンプル画像

【第2話 雄の理性と雌の本能】 仲間に売られ、それでも恨まない主人公。これぞ勇者の鏡だわ

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電子書籍販売日:2017/07/01
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

第3王子ブランヴェールとの会話で姫の安否を気にするエルセイド。

その後、第2王子ジェランティーレとの会話で、一緒に魔物を倒した仲間があっさりエルセイドを売った昨夜の出来事が回想される。
哀れエルセイド。だが、それでも無事に仲間が城から脱出したと聞いて喜ぶ。なんという高潔にして優しい男よ(今は女だけど)

で、第2王子の診察及びそのままベッドでヤラれてしまいます。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 2話】サンプル画像

【第3話 踏み躙られた恋慕、倒錯の夜】 憧れの姫、その正体とは…「勇者の武器は『勇気』」ってよく言ったもんだ

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電子書籍販売日:2017/07/01
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

その夜、姫がエルセイドの部屋を訪れる。
貞淑で優しい姫との会話。そしてエルセイドがこれからも助けると誓う。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 3話】サンプル画像

だが、姫とベッドインした先でエルセイドが目にしたのは全く膨らんでいない胸。

笑いながらカツラをとった姫の顔は第3王子ブランシェールのものだった。

もちろん怒りに震えるエルセイドだったが、抵抗は出来ず、そのまま女性姿のブランシェールとの倒錯的なセックスに。

翌朝、第2王子ジェランティーレの薬で髪の伸びたエルセイドは今後エルシェイラと名乗ることを決められた。
それでも神の試練と考え、負けないエルセイド。もうあんた勇者だよ。
場所は変わり、エルセイドのかつての盟友サイネルの場面。サイネルは王族のパーティーにも出席していなかったため、無傷だったが、馬車の中で勇者が城にとらわれたという噂を耳にする。これは波乱の予感…。


【第4話 狂王子の寵姫】 思わず心を許しそうになるほど甘い夜を過ごすエルシェイラ。だが、不穏の種は至るところに…

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電子書籍販売日:2017/07/01
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 4話】サンプル画像

エルシェイラ(エルセイド)は慰み者にされる以外はダンスや学業など、治世について学ぶことを許されていた。
第1王子ヴィートリッヒの真意が分からないエルシェイラに対しヴィートリッヒの返答は『余興』。

しかし、慰みものとは言え、ベッドの中でのヴィートリッヒは優しく、その出自を聞いている間にエルシェイラの心の中に変化が生まれる。
そして、父である王の部屋に見舞いに入るヴィートリッヒ王子に場面が変わる。王の寝室のベッドに眠っていたのは既に白骨化した屍だった!!


【第5話 騎士の目覚め】 甘ったれの四男坊だが、だからこそ純真なのか!?

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電子書籍販売日:2017/07/01
著者:早乙女もこ乃
ページ数:35ページ

前話までに登場しなかった第4王子リュカオンのお話。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 5話】サンプル画像

リュカオンは箱入りで世間のことをよく知らず、エルシェイラからエルセイド時代の冒険の話を聞くのが楽しみとなっていた。そこで仲間だったサイネルとの出会いについてエルシェイラの口から語られる。
話を聞き冒険心をくすぐられたリュカオンは、負ければ言うことを一つ聞くという交換条件まで付けてエルシェイラに剣の勝負を挑む。

実は出征経験もなく箱入りであることにリュカオンはコンプレックスを持っていた。
また、良い意味でボンボンの彼は物語の騎士に憧れを抱いていた。
エルシェイラに負けたリュカオンは願いを聞き入れて彼女の生まれた村へと外出する許可を与え、ともに馬で向かう。

しかし、そこで目にしたのは焼け落ち、崩れ、荒廃した村の姿だった。


ここまでがまとめ版の1巻の内容です。
前半は凌辱色が強く、後半になるに従いエルシェイラの人柄のせいか周囲の感情に変化が起こっていくように思われます。

では、ここからはまとめ版の2巻の内容となります。

【まとめ版 第2巻 6話から12話までが掲載されてます!!】


電子書籍販売日:2018/04/13
著者:早乙女もこ乃
ページ数:173ページ

強引に開発されてるのに、女の悦びを感じてしまう……! 騎士エルセイドは、国を守った勇者だったが、4王子たちの策略により女の体に改造され、名前もエルシェイラと女名に変えられてしまう。王子たちのいずれかの子を宿すために代わる代わる犯され、最初は抵抗していたエルシェイラだったが、やがて女の悦びを感じていく。そして、第1王子ヴィートリッヒの愛が偽りではないことを感じ、4人の妻になることを決心する。その後、第4王子リュカオンと故郷の村に向かうが、村は焼け野原と化しており――!?


【第6話 死と裏切りの嬌声】 かつての仲間達の現状、主人公を裏切っといてなんだそりゃ?

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電子書籍販売日:2017/07/13
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

第6話、こちらはまだ単行本化されておらず、DMM.comによる分冊販売となっています。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 6話】サンプル画像

村を焼き払ったのは盗賊ではなく、ヴィートリッヒ第1王子だった。
なぜこんなことをしたのかと詰問するリュカオンはヴィートリッヒに片目を斬られる。

そして、エルシェイラが連れていかれたのは娼館だった。
そこにはかつての仲間、エルセイドを売った魔女のシャイリーンが働かされていた。
驚いて名前を呼ぶエルシェイラにシャイリーンは呪いの言葉を放って命を落とした。

『おまえの志が叶う時、おまえの一番愛する者は死ぬだろう』

ひぃぃ、怖い!!王族よりもこっちの方が怖い。
自分は助かるためにエルシェイラを売ったくせに、結果として幸せに暮らしている(ように見える)エルシェイラを妬んで命がけで呪いをかけるとか…人間の悪意の気持ち悪さが存分に表現されています。
で、自分に向けられた怒り、恨みに震えるエルシェイラを無視して犯すヴィートリッヒ。

リュカオンはその扉の外でエルシェイラへの申し訳なさに蹲っていたが、そこに登場した第2王子ジェランティーレの意味深な呟きが気になります。


【第7話 執愛の鳥籠】 変わってゆく王子達。勇者の頑張りは無駄ではなかった!!

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電子書籍販売日:2017/09/14
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 7話】サンプル画像
第四王子リュカオンを見舞う主人公エルシェイラ。
第一皇子である兄ヴィートリッヒに何も考えず従い続けてきた己を後悔するリュカオン。
エルシェイラを救えなかった無力を嘆くリュカオンにエルシェイラもまたかつての仲間から王子の歓心を買って自分たちの命を救ってくれるよう懇願されたことを思い出す。

さらに、リュカオンは自分の恋情をエルシェイラに告白する。そしてこれまでよりも熱いセックスに。
一緒に逃げようというリュカオンにそれでもエルシェイラは「この国を見捨てるつもりはない」と言い切った。

そして、エルシェイラは第一王子の元へ。
その頃、エルシェイラがエルセイドだったころのかつての仲間、サイネルが城に到着。
謎の仮面の人物の手引きでエルセイド奪還のために動き出す。

第四王子がまっとうになりました。それから、第一王子が弟の目を斬ったことに苦しんでいたのが印象的です。
この第一王子はあまり悪いように見えないですね。むしろ第二王子が怪しい。もしや、あの仮面の人物は…?


【第8話 無情なる救い手】 心を許していくヴィートリッヒとエルシェイラのHがエロい!大団円かと思われたその時…


電子書籍販売日:2017/11/09
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

王子達の共有制から完全に第一王子ヴィートリッヒの所有物に変わったエルシェイラ。
かつての仲間からの懇願や毎夜のヴィートリッヒとの閨により心が折れつつあった。ヴィートリッヒも不思議なことに落ち着いているように見える。
だが、心の中ではかつての盟友サイネルを思い出す日々。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 8話】サンプル画像

そんなある日、吐き気に襲われるエルシェイラ。第二王子ジェランティーレの診断によって妊娠が発覚。
ヴィートリッヒはエルシェイラを妻に迎えることを即断。ジェランティーレにも礼を言い、エルシェイラに愛を伝える。
一方、妊娠したことで様々なことを考えるエルシェイラはヴィートリッヒと自分の境遇の共通点を見出し、共に生きていく決意を固める。

ところが、既に白骨となった父である王に謁見したヴィートリッヒはそこでサイネルの凶刃に…。
ラストのサイネルの発言がスゲエ気になります。ヴィートリッヒもようやく人間味が出てきたというのに、簡単にはハッピーエンドにさせてくれないのね。


【第9話 閑話休題(番外編)】 可愛いデフォルメキャラとか読めるファンのためのお話です。主に第2、第3王子が登場するけど、作者のお気に入りなのだろうか?


電子書籍販売日:2018/01/11
著者:早乙女もこ乃
ページ数:11ページ

第9話は完璧に、完全に番外編です。本編のストーリーには全く関係ありません。ついでにエロもなし…。

4コマとか、みんなの日常とか(そう言えば第4王子だけ出てこないような…)が描かれてるファンのためのお話です。
本編が暗ーい感じになってきたのでこういう閑話はホッとしますね。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 9話】サンプル画像

とはいえ、むしろ早く先が知りたいよ!!って人もおられるかもしれません。そういう方は次の巻をお読みください。ちなみに単行本にも収録されていましたよ!!


【第10話 至る発露 前編】 第2王子ジェランティーレの目を通して語られる少年時代。まっすぐなヴィートリッヒが狂っていく未来を考えると悲しくなります。


電子書籍販売日:2018/03/08
著者:早乙女もこ乃
ページ数:23ページ

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 10話】サンプル画像

第9話のラストで衝撃的なシーンが描かれましたが、どうなるんだ!!って気になって仕方がない僕は単行本買っちゃいました。
気になって仕方ないけど、今話は第2王子が主役。クッ、なんという焦らしプレイ!!

だけど、ぼんやりと第2王子が黒幕の匂いがしてきていたので、その第2王子側の事情を知ることができて物語に厚みってやつが生まれるわけですね。

幼い王子2人の友情。少年時代のヴィートリッヒはまっすぐで全然性格が歪んでない!!どころか、真面目で思いやりもあって理想的な王子様じゃないですか。
ところが、二人の父親である狂王はマジで性格がイッテてこんなとこにいたらそら性格も歪むわな、って思いました。

第2王子と第3王子が妙に仲がいいのかもこのお話でスッキリしました。
『至る発露』は過去編ということでヴィートリッヒがサイネルに刺された続きは気になるものの、4人の兄弟の絆と歪みを理解できてますます面白くなります。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 10話】サンプル画像2
ところで、扉絵がエロ可愛い!!思わずサンプル画像をアップしてしまうほどに(笑)


【第11話 至る発露 中編】 全ては狂った王のせいで…ヴィートリッヒが壊れてゆく…


電子書籍販売日:2018/04/12
著者:早乙女もこ乃
ページ数:21ページ

読書のしすぎで目が悪くなった第2王子ジェランティーレは狂王によって処分されそうになる。凶刃から身を挺して庇ったのはヴィートリッヒだった。
それから二人の絆は深まる。

狂王に折檻を受けながらも必死に王に後継者として認めてもらおうと努力するヴィートリッヒだったが、戦争では常に最前線に立たされ、怪我をしてはジェランティーレの元で治療を受けていた。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 11話】サンプル画像

そんな時に褐色の女性シーラーザードが新たな側室となったことで事態は変化していく。
全く媚びることのないシーラーザードの態度に狂王が心を許し、徐々に人間らしくなっていったのだ。

これは皆にとって良いことかと思われたが、狂王が病で倒れた際に後継者にシーラーザードの生んだ息子のザイードを指名したことで歯車が狂ってしまったのだった。

これまで後継者となり、善政をするために努力し続けてきたヴィートリッヒはこれまでの努力を無にされた挙句、実の母親からも「おまえを産んだことにさえ何の意味もなかった」と言われ、ついに壊れてしまった…。


【第12話 至る発露 後編】 完全に狂ってしまったヴィートリッヒと、全てを知りながら何もできないジェランティーレの心中がただただ悲しい。


電子書籍販売日:2018/05/10
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

完全に狂ってしまったヴィートリッヒ。そしてジェランティーレもそんな兄であり親友でもあった男を狂わせてしまった罪にさいなまれる。
王は死んでなおヴィートリッヒにとり憑き続けるのだった。

だけど、ヴィートリッヒも愛するものを見つけてまともに戻るところまで父親と同じにならなくても…。
そして父親と同じように凶刃の前に倒れるのだろうか。

この『至る発露』3話の前まではジェランティーレの意図するところが分かりませんでしたが、この3話を読んだ今はよく分かります。
狂ったヴィートリッヒを唯一止められるのは自分だけど、友情も恩義もある兄を止めることはできない。
ほんのわずかな希望として蒔いた種(ザイード)が自分たちを止めてくれる。それが意味することも分かっていての覚悟の行動だったのだと分かりました。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 12話】サンプル画像
ここからは最終話まで収録されたまとめ版第3巻と、それぞれの単話の紹介です。

【まとめ版 第3巻 13話から17話(最終話)までが掲載されてます!!】

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜】まとめ版第3巻表紙

電子書籍販売日:2019/04/19
著者:早乙女もこ乃
ページ数:159ページ

魔物退治から生還した騎士エルセイドは、国を救った勇者として城に迎え入れられたが、4王子たちの策略により女の体に改造され、名前もエルシェイラと変えられてしまう。王子たちの子を宿すために代わる代わる犯され、最初は抵抗していたが、やがて女の悦びを感じ4人の妻になることを決心する。その後、第4王子リュカオンと故郷の村へ向かうが、そこは焼け野原と化していた。そこへ第1王子のヴィートリッヒが現れ、エルシェイラを勝手に連れ出したリュカオンに制裁を加える。一方、エルシェイラはついにヴィートリッヒの子を宿す――!!

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜】まとめ版第3巻 目次 【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜】まとめ版第3巻 サンプル画像1 【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜】まとめ版第3巻 サンプル画像2 【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜】まとめ版第3巻 サンプル画像3 【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜】まとめ版第3巻 サンプル画像4 【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜】まとめ版第3巻 サンプル画像5

【第13話 幕を下ろす者】 ヴィートリッヒの最期の時。狂王にかけられた呪いに彼の心は勝利する。そしてエルセイドに決断が迫る!!


電子書籍販売日:2018/10/11
著者:早乙女もこ乃
ページ数:31ページ

物語は佳境に入りました。

静かすぎる城内に気づいたエルシェイラ(エルセイド)が自室から出ると使用人を含め薬で皆眠らされていた。
異常事態に気づいたエルシェイラが走るその先には3人の王子たちが…。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 13話】サンプル画像

ヴィートリッヒの最期。そしてエルセイドに男に戻るか女のままヴィートリッヒの子を産むか、選択が迫られる。

ジェランティーレが裏切った理由は自分が守ると決めた第3王子ブランシェールを守るためでした。しかしヴィートリッヒはそんなジェランティーレを恨むわけでもなくただ受け入れます。

エルシェイラに対しては、「一人の人間としてエルシェイラを愛することで救われた」と告白し、エルシェイラもヴィートリッヒに自分の気持ちを伝えますが、それが最期の時だったのが悲しい。

さらに自分を殺すザイード(サイネル)にすら感謝の気持ちを告げます。

そしてヴィートリッヒにようやく安寧の時が訪れました。

「この先誰ひとりとておまえを認めぬ。愛さぬ。おまえに手を差しのべるものなど現れはせぬ。孤独だ。無価値なおまえのゆく先に待つものは、ただただ孤独のみであるぞ」

狂王が死の前に残した呪いの言葉に勝利しましたが、全てはヴィートリッヒ自身の心が開かれたから。いや、もともと彼は狂っていなかったのかもしれないな。
それにしても今話は悲しくも救われる話でしたね。

ヴィートリッヒは犯した罪の量や大きさから幸せになることは望めませんでしたが、それでも彼の生い立ちや状況を考えると同情は禁じえません。そう考えると、ふさわしい最期だったように感じます。

さて、今話のラストはヴィートリッヒの穏やかな最期と対照的に、ザイード(サイネル)が剣をエルシェイラ(エルセイド)に向けて決断を迫りました。
男に戻ればヴィートリッヒの子は消滅し、産めば男には戻れない。エルセイドにとって究極の決断の時。エルセイドはどちらを選ぶのでしょうか?


【第14話 果たされた誓い】 エルセイドが男に戻るのか、女として生きるのか、ついに決断!!そして狂気の目をしたサイネルの思惑は!?


電子書籍販売日:2018/12/13
著者:早乙女もこ乃
ページ数:35ページ

前話は衝撃的でしたね。ちょっとホロっとするお話でしたが、今話はどうでしょう?
修羅場の続きなので穏やかじゃないけど、それにしてもエルシェイラ(エルセイド)がカッコイイ!!ぶれないその姿はまさに勇者よ!!

それにしてもザイード(サイネル)君ですが、エルシェイラが心の支えにして待ち続けてきた盟友のはずがなんだか悪者みたいになってますね。こっちのが狂王子みたい。これが血なのか?

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 14話】サンプル画像

今回のHシーンはヴィートリッヒのこともありネトラレ感あるスタートですが、自分のあさましい体を呪いながら、親友との関係が崩れていく恐怖を味わい、そして女の快感の前に負ける。
親友とのHということでTS感が素晴らしいです。Hシーンはページ数的には少なめですが、物語の中に自然な感じで入っていて、感情移入できてグッドでした!!

ここからは今話ストーリー後半のネタバレなのでこれから読む人は注意して!!

いや、前回に続き今回もホロっときちゃうような展開でした!!
おおうっ、そうくるか!!って感じでしたね。

サイネル君もまたカッコいいじゃないですか!!
上でも書きましたが、自分はてっきりここ数回の流れからサイネル君が闇落ちしたとばかり思ってましたよ。
サイネル君の目つきの悪さは生まれつきだったか(笑)

特に見開きでひざまつくサイネル君とエルシェイラの図が素晴らしかった。

と、いうわけで、これはみんな実はいい人だったってやつかな?
あれ?悪い奴っていたっけ…うーむ、先王と、エルシェイラの元仲間は悪かったな(笑)

さて、これで大団円かと思いましたが、まだ続くようですね。次回でひょっとしてラストなのだろうか?それとも『もうちっとだけ続くんじゃ』なのかな?
なんにせよ、ここまでの数話で怒涛のように進んできた悲しい物語がいよいよ終わろうとしています。次話が気になるよー!!

↑2019.2.15 『もうちっとだけ続くんじゃ』でしたね。一般作だけにエロシーンが少ないのが残念でなりませんがエエ話やなあ。


【第15話 エンドロールの裏側 前編】 エンディング間近!!ジェランティーレの心を救済する勇者の物語


電子書籍販売日:2019/02/14
著者:早乙女もこ乃
ページ数:35ページ

こちらはタイトルからして【エンドロールの裏側】つまり後日談です。
あの怒涛の幕が下りて3年後の物語です。

サイネルから王位を受け取ってついに女王となったエルセイド(エルシェイラ)。

おっと、その前にエルセイドの孤児院が焼かれていた件についても言及がありました。そういえば、忘れてたけど、普通にあの件はヴィートリッヒが単なる鬼だもんなあ。きちんと回収されていますよ。また、エルセイドの元仲間も生き残った者は救われました。あのヤバい魔女じゃないよ!!

そして、第4王子リュカオンですが、街の人たちの中には狂王の血を引いているから、と嫌っている人もいます。リュカオンには気の毒ですが、そこらへんも描いておく必要は確かにあるかも、と思いました。描かれていないだけで、何人もの人間が酷い目に遭っている事は間違いないですから。とはいえ、あのリュカオンが精神的に逞しくなって立派に騎士をしている姿を見ていると…おかあちゃん嬉しいよ…うう…ってなりますね。

第3王子ブランシェールもなんだかんだと楽しそうに国政に携わっています。これまでの異常性から考えるとようやくノーマルな生活へと変わっていました。良かった良かった。

さて、この物語の最後に第2王子ジェランティーレが登場します。
ヴィートリッヒを王にして平和な国を作ろうとして、結果ヴィートリッヒが狂っていくのを止められず、さらには彼を止めるためとはいえ一番の仲間を裏切ったようなものです。
そんなジェランティーレは3年経った現在、エルセイドを補佐していますが己を『残り滓』だと自嘲していました。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 15話】サンプル画像

ある意味この人は一番の被害者。彼を救うことができるのはやはり勇者しかいない。

エルセイドのまっすぐな瞳が閉ざされた心の奥に光をもたらすのだろうか?


【第16話 エンドロールの裏側 後編】 登場人物の心を救う勇者がマジにかっこいい!!今話は久々にエロシーンもあって大満足!!


電子書籍販売日:2019/04/11
著者:早乙女もこ乃
ページ数:31ページ

後日談の後編です。
まずは第2王子ジェランティーレの流れから。
ヴィートリッヒが狂った時、ジェランティーレの前にあった道は殺すことしかなかった。だが、親友でもあり、尊敬し、慕う兄でもあったヴィートリッヒを殺すことができずその後の狂行を見ていることしかできなかったジェランティーレの心を救います。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 16話】サンプル画像

薄っぺらい慰めなどではなく全てを飲み込んだうえで、「これからは私のために生きろ。私はあなたが必要だ」と言い切った勇者マジかっこいい!!
これまでに描かれてきた内容、ヴィートリッヒの言葉のそれぞれに深い意味があり、それを掘り起こしていくプロットにも脱帽!!

最初はTSとエロで読み始めた今作でしたが、人間が描かれた傑作となりました。人間賛歌!!ウリィィィィ!!って感じ?違うな(笑)

さて、話の後半はサイネルとのやり取り。
サイネルも一時は狂ったかと思ってしまってゴメン!!いい奴だった。
でもってこのサイネルとのHシーンがあります。殺伐としたものではなく愛あるHです。お転婆なお嬢さま(実質女王なんだけど)と騎士の休日デート野外Hって感じで、髪を後ろで束ねたエルシェイラちゃんが可愛いです。

で、ラストはサイネルの回想…なんだけど、あれ?なんか闇落ちしてる!?どういうことよ!!

ってなわけでワクワクしたまま次話(最終話)へ!!


【第17話 本編最終話 受容】 サイネルと男のエルセイドの過去が描かれてサイネルの闇が明らかに。とうとう感動の最終話です!!


電子書籍販売日:2019/05/09
著者:早乙女もこ乃
ページ数:45ページ

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 17話】サンプル画像

前話レビューでも書きましたが、今話が最終話。
サイネルの過去が描かれる今話は、男だった時の勇者エルセイドが描かれています。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 17話】サンプル画像2

サイネルの苛烈な生い立ちもさることながら、エルセイドの勇者っぷりが凄い!!どうやったらこんな完璧超人が生まれるのだ!?って感じ。
ちょいとサイネルとエルセイドの二人がBL風味出てるのは気づかないふりをしましょう。今は男女だしね!!

地獄のような場所でサイネルの唯一の希望となった勇者。だけど待ち続けて現れなかったことからその感情は憎悪へと変わっていた。
だが、エルセイドと旅をする間にその人となりにサイネルの感情は変わっていくのだが、心の奥では常に魔物が住んでいた。

それにしても、この話もラストが凄かった…。エルセイド何なんだよ!!ってくらい完璧だった。

さて、この作品は全体を通してほとんど斬り合うような戦いはありません。勇者だけど、俺Tueeeeeみたいな剣とか魔法とかは全くありません。

だけど、目に見える肉体的な力や能力、そんなものよりも強い精神力こそが強さなんだよね。
深い洞察力と思いやる気持ち、自分本意な正義ではなく多角的に物事を考えられる柔軟性、そしてぶれない信念。

これこそが勇者なんだ、英雄なんだと痺れますよ!!

エロだと思って読んだら一般作品だし、ここ最近は涙腺にくる話ばかりで…。感動させられるエロ本ってなんなんだろう…。(だからエロ本じゃないって!!)

序盤はエロもなかなかしっかりで、後半は胸が熱くなるストーリー展開。これで完結ですが、ほんとに素晴らしい作品でした!!


【第18話番外編1 王の傍ら】ここからは番外編。エルセイドが王になった後のエピソードです。エロも入ってるし、ちょっと恋愛要素もあるけど、やはり内容は硬派!!

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 18話】表紙

電子書籍販売日:2020/06/11
著者:早乙女もこ乃
ページ数:41ページ

堂々完結した狂王子シリーズですが、番外編が公開されていましたので紹介させていただきます。

番外編っていうと…エルシェイラがエルセイドだった頃のお話だったりするのかなあ、とTS娘好きはドキドキしながら読んでみましたが、むしろエンディングのあとのお話でした。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 18話】サンプル画像

初っ端に出てきたのは…えっと…誰だったかな?と思いましたが(^^;
普通に読んでいると誰か分かりました。

特に魔女の方は登場した6話での印象がヤバすぎてこんな美人さんだったとは!!
レビュー読み返すと、シャイリーンのことをメチャクチャ嫌ってた。

勇者の仲間たちに救いがあって良かったです。本編のままだと、なんか彼らもエルセイドも報われない感じがしてたんで。

後半は一転、エロ展開も。やっぱりこの作品が一般向けってのは納得いかない(笑)
なかなかしっかりエッチシーンもあります。TS人妻経産婦のHです(笑)

そして、第4王子の坊ちゃんとサイネルの嫉妬でバチバチ展開もあります。
が、メインはやはり真面目なお話。
王となったエルセイドがこれまでの勇者としての理想から王として、現実的な対処が出来るのか。
この物語、恋愛要素も多少はありますが、基本は骨太なんですよね。そこがいいとこなんだけど!!

これ、しばらく続いちゃう?いいですねえ!!
自分もエルセイドが王である以上避けることのできない血の道を通って、どうなっていくのか見届けたいと思いました!!


【第19話番外編2 勇者王の黒狗(前編)】第4王子のリュカオン君が真面目過ぎる騎士団長に!!エルセイドへの想いを隠して忠義を尽くすが、無防備なエルセイドを前に…試される大地!?

【第18話番外編2 勇者王の黒狗】表紙画像

電子書籍販売日:2020/11/12
著者:早乙女もこ乃
ページ数:35ページ

番外編その2が電子版で発売されました。
この扉絵のエルセイドがめっちゃ可愛いです。(異論などあろうはずもない)

【第18話番外編2 勇者王の黒狗】勇者王エルセイドが魅力的すぎる扉画像!!

前回は勇者王となったエルセイド(エルシェイラ)のその後から始まり、第4王子のリュカオンとサイネルのバチバチがありましたが、どうやらこの番外編シリーズはリュカオンの物語のようですね。

本編でのリュカオンは父狂王との絡みが少なく、他の王子たちと違ってそこまで闇が深くありませんでした。
で、坊ちゃんらしくエルセイドの正義感に強く惹かれて、それが恋心までいっちゃってたこともあり、人妻となったエルセイドにも未だ思うところが無きにしも非ずといったところ。

でも、リュカオン君だって大人になっているわけで、エルセイドへの気持ちを隠して騎士として仕えています。まあ、それでも周囲から見れば明らかなんだけど(笑)ただ、当のエルセイド自身が全く気がついていないところが罪深いっちゃ罪深いんだよな。

まあ、そんなわけでエルセイドへの想いを忠誠に変えて!!頑張れリュカオン君!!っていうお話です。

【第18話番外編2 勇者王の黒狗】いやいやいや、ガチの決闘とか、あんたら何してんのよ!!

今作は最初っから意味わからなさ過ぎて、自分が話を飛ばしたのかと前話を見返しました。
うん、合ってるぞ、ってことは…あんたら何してんのよ!!

サイネルと第3王子のブランシェールがガチの決闘しています。真剣でやり合うとか、国家の重鎮ですよね!?
せっかくエエ話になって王子たちの闇も徐々に晴れていくはずなのに…あんたらバカなの?いや、バカでしょ(笑)

【第18話番外編2 勇者王の黒狗】で、二人仲良く入院(^^;

これはエルセイドに怒られても仕方ない、っていうか怒られた方がいいと思う。
この結果、二人揃って入院して、クッソ大事な外交をエルセイドとリュカオン君で行くことになります。

外交先は女帝が治める国で、現女帝がやり手なんです。だからここでブランが行くはずだったのに、全く腹芸の出来ないエルセイドに外交とかできるのか!?

まあ、案の定って感じなんですが、エルセイドくらいまっすぐだと、逆に外交慣れした人達に受けがいいのかも!?
女帝の態度もちょっとよく分かりません。うーむ、まだまだ謎だらけ。

で、最後にはおおっ!!ってなりますがエロシーンはありませんでした。
今話はどちらかと言うとストーリーを進める話って感じでしたね。もちろん第2王子とエルセイドの会話とか面白いんですけど!!エロがぁぁぁ(これ全年齢向け作品)

次話でリュカオン君が試されます。真面目に予想するならエロはないかも…耐えるリュカ君の熱いまなざしに読者のお姉さんたちがキャー―――ってなる展開かなあ。ここで負けちゃったら坊ちゃんのままだし。(お願いしますエロもちょっぴり入れていただけると嬉しいです!!)


【第20話番外編3 勇者王の黒狗(後編)】しっかりエロありの第20話。元勇者の度量よ!!リュカオンの熱い想いと覚悟も受け止めます!!

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 20話番外編 3】表紙画像

電子書籍販売日:2021/02/11
著者:早乙女もこ乃
ページ数:35ページ

囚われの騎士が女の体に!? 4王子に代わる代わる貫かれて……!!
魔物を討伐して帰国した騎士エルセイドは、その褒美として王家の一員になるべく姫との結婚を申し出た。第1王子ヴィートリッヒはエルセイドを歓迎し、姫を呼び寄せ豪華な祝宴の場を設けた。姫の盃を受けた後、エルセイドは意識を失う。そして、目覚めた彼の体は、第2王子ジェランティーレによって女のそれになっていた!
ヴィートリッヒは高らかにエルセイドに言い放つ。「われら4王子の子を産む胎(はら)として、おまえを王室に迎え入れよう……」

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 20話番外編 3】薬で朦朧とするエルセイドと欲望に負けるリュカオンです!!

前話で薬を盛られたリュカオン、それにエルセイドも少々おかしくなっており、これはエロ不可避か!?
いや、期待してはいけないです。なにせこの作品は全年齢仕様…。

そう思って、読み進めてみると…ヤッた!!いやヤッてる!!ってなわけで、今作は久々にしっかりエロがありました(笑)
もちろんエロだけの作品ではありませんが、寸止めで終わることが多かったため大興奮しちゃいました(^^;

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 20話番外編 3】自分を見てくれないエルセイドにリュカオン君の胸中やいかに!?

うっすらと目覚めたエルセイドの口から出た名前は自分の兄であったヴィートリッヒでした。
これでプッチンと色んな部分が切れちゃったリュカオン君。エルセイドに対する気持ちが抑えきれなくなってしまいます。

兄だけでなく、現在の王でありエルセイドの夫でもあるサイネルへの嫉妬が爆発。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜 20話番外編 3】一線を越えてしまうリュカオン君…どうなるの!?

キスされて突き飛ばすエルセイドでしたが、久々に男の力に負けちゃうTSっ娘らしさが出たような。
リュカオン君も成長し、力強くなっちゃってるので、わりと無理やりですが、エルセイドを組み伏せてオッパイやら何やらを舐めしゃぶりまくり!!よっし!!

その合間にも、サイネルへの嫉妬を口にしたり、不満を口にしたりと隠してきた気持ちをゲロっちゃいます。その辺はまだまだお子様ですね。
まあ、こういう人物もいないとね!!みんな冷静で賢かったら怖いし(笑)

そんなこんなでしっかりヤッちゃってますけど…
考えたらこれって女王様が義弟と不倫ってことに…!!勇者なのに女の子になった挙句不倫とは凄いことになっちゃいました。
リュカオン君やらかしちゃってるけど、これ大丈夫?って急に心配になり始めましたよ(^^;

でもリュカオン君はそれどころじゃなくって、愛を叫んじゃってます。
さて、こっからが勇者の度量の見せ所!!

エロがしっかりあるのに、内容も充実の20話。
さすがは勇者…っていうかエルセイドですね。覚悟が違う!!それにサイネルとの関係も壮絶っちゃ壮絶です。エルセイドがそう思っているだけで、サイネル君もエルセイドに甘々な気もしますけど…。

それに今話ではリュカオン君の純な気持ちと成長も楽しめました。
色んな想いがあって、色んな方法はありますがエルセイドを想う気持ちはみんな同じ。そしてエルセイドはただひたすらまっすぐに進んでいくのだと思いました。


【第21話番外編4 結実の日】これはアカン!!おっちゃんなあ、最近涙もろくて親子愛とか見たら泣けてまうんや。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜(分冊版) 【第21話】 番外編4】表紙画像

電子書籍販売日:2021/07/08
著者:早乙女もこ乃
ページ数:35ページ

狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜(分冊版) 【第21話】 番外編4 おっちゃんになるとどうも涙もろくていかんわ…

今作はHシーンなしです。

ですが、今話は個人的には大好きです!!

序盤は第三王子のブランヴェール(ブラン)とエルセイドの政治的なお話から。
前王が植民地にしていた国を再び復活することにしたエルセイドがまず最初に選んだのはブランの母親の母国。その王家の血を引くブランを王に据えて復興させることになったのだけど、これが想定以上にあっさりと成功。
もともと能力はピカ一だったブランだから当たり前っちゃ当たり前なんだけど、見事大役を果たしました。

それと同時にサイネルとの関係もエルセイドの息子が一役買って上手くいきます。
サイネルも可愛い子供の言うことには逆らえません。
和やかな流れで安心して読めますね。

ブランのサイネルに対する想いや、亡き長兄ヴィートリッヒへの想い、それに罪悪感。様々な感情が赤裸々に語られます。飄々としてなかなか本心を掴ませないブランにしては珍しいですね。それだけエルセイドへの感謝の気持ちが強いのでしょう。

そして、エルセイドもエルセイドらしい言葉をブランに送ります。ぶっちゃけこのシーンでもおっちゃん涙腺が緩んじゃったよ。

でも、今作のハイライトはここじゃなかった。作者はおっちゃんをどんだけ泣かせたら気が済むんや( ;∀;)

狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜(分冊版) 【第21話】 番外編4 超泣かせる物語のヒントはここにあります!! 狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜(分冊版) 【第21話】 番外編4 もう涙なしには見れないのよ!!

第二王子と第三王子の関係にも踏み込みます。これまで第二王子のジェランティーレがブランを守ってきた理由、それが明らかになるのですが…。ヒントは実は描かれていたのですね。

これ以上は書きません。ネタバレしたくないという想いもあるけど、何より自分の目で確かめて欲しい。

これまでの物語を読んできた人なら涙無しには読めないと思います。

余韻を残したラストといい、美しい一篇の詩のような最後は本当に素晴らしかった…(*´▽`*)


【第22話番外編5 追憶】裏ではこんなに糖度の高いイチャラブがあったとは…普段は精神力がツヨツヨの勇者なのに、女体化Hで恥ずかしそうにしてるヨワヨワな姿が( ´∀`)bグッ!

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜(分冊版) 【第22話】 番外編5】表紙画像

電子書籍販売日:2022/01/13
著者:早乙女もこ乃
ページ数:35ページ

ヴィー様ファン歓喜な番外編が配信開始です!!
これまで他の3兄弟の列伝が描かれてきましたが、満を持しての長兄です!!
ヴィートリッヒはこれまで他の兄弟の話から、真面目で責任感のある姿が描かれてきました。
そして、他兄弟については物語終了後の番外編で救われていったのですが、彼だけがどこか救いがなかったかなあ、と思います。

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜(分冊版) 【第22話】 番外編5】今話はイチャラブ!!糖度高めで最高!!

その点で今作は儚くはありますが、彼に幸福な時間があったことを見せてもらえてとても満足です。
この先の未来を知っている者としては少し切なさもありますが、久々のガッツリエロだぁぁぁ!!
というわけで、今作のポイントはと言うと、イチャラブです。久しぶりの糖度高めのラブラブが堪能できて、大満足。

また、この作品の主人公は精神力がハンパないんですよね。多分スタンドを発現したらスタープラ●ナでしょってくらい。
せっかくの女体化なのに、動揺が薄かった。それがこの作品では、男にどう見られているのか気にしたり、そんなことを考えてる自分に動揺して赤面したりと可愛いこと可愛いこと。(大事なことなので二度言いました。)

TS感がしっかりあるエロシーンがTSファンにとっては何よりのご褒美です!!

【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜(分冊版) 【第22話】 番外編5】勇者の頃の追憶のお話かと思いましたが…
【狂王子の歪な囚愛〜女体化騎士の十月十日〜(分冊版) 【第22話】 番外編5】久しぶりに勇者だった頃を見ると、なんだか懐かしいです。

最初は勇者時代に初めてヴィー様に謁見するシーンから始まり、女体化後の王宮での生活。
ここまで全話読んできましたが、懐かしいです。この時の勇者が弟王子たちを従えて女王として善政を敷くとは…思えば遠くに来たもんです。

などと思ってましたが、メインはこのあと、閨です。ヴィー様に可愛がられるエルシェイラがメチャクチャ可愛いんですよね!!
上でも書きましたが、ヴィー様こんなに優しかったっけ!?メチャクチャ愛されてるんですけどぉ!!って思っちゃうくらいに甘々でトロットロ。
エルシェイラもめっちゃTSっ娘してるじゃん!!あー、TSイチャラブファンにとってはまさに読みたかった物語をありがとうございます!!

ありがとうございます!!(大事なことなので以下省略)

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