狂王子の歪な囚愛~女体化騎士の十月十日~【17話完結】女体化させられ犯される勇者、それでも折れない黄金の意志!!

【第17話最終話 受容】 サイネルと男のエルセイドの過去が描かれてサイネルの闇が明らかに。とうとう感動の最終話です!!

電子書籍販売日:2019/05/09
著者:早乙女もこ乃
ページ数:45ページ

囚われの騎士が女の体に!? 4王子に代わる代わる貫かれて……!!
魔物を討伐して帰国した騎士エルセイドは、その褒美として王家の一員になるべく姫との結婚を申し出た。第1王子ヴィートリッヒはエルセイドを歓迎し、姫を呼び寄せ豪華な祝宴の場を設けた。姫の盃を受けた後、エルセイドは意識を失う。そして、目覚めた彼の体は、第2王子ジェランティーレによって女のそれになっていた!
ヴィートリッヒは高らかにエルセイドに言い放つ。「われら4王子の子を産む胎(はら)として、おまえを王室に迎え入れよう……」

前話レビューでも書きましたが、今話が最終話。
サイネルの過去が描かれる今話は、男だった時の勇者エルセイドが描かれています。エロはほぼなし。

サイネルの苛烈な生い立ちもさることながら、エルセイドの勇者っぷりが凄い!!どうやったらこんな完璧超人が生まれるのだ!?って感じ。
ちょいとサイネルとエルセイドの二人がBL風味出てるのは気づかないふりをしましょう。今は男女だしね!!

地獄のような場所でサイネルの唯一の希望となった勇者。だけど待ち続けて現れなかったことからその感情は憎悪へと変わっていた。
だが、エルセイドと旅をする間にその人となりにサイネルの感情は変わっていくのだが、心の奥では常に魔物が住んでいた。

それにしても、この話もラストが凄かった…。エルセイド何なんだよ!!ってくらい完璧だった。

さて、この作品は全体を通してほとんど斬り合うような戦いはありません。勇者だけど、俺Tueeeeeみたいな剣とか魔法とかは全くありません。

だけど、目に見える肉体的な力や能力、そんなものよりも強い精神力こそが強さなんだよね。
深い洞察力と思いやる気持ち、自分本意な正義ではなく多角的に物事を考えられる柔軟性、そしてぶれない信念。

これこそが勇者なんだ、英雄なんだと痺れますよ!!

エロだと思って読んだら一般作品だし、ここ最近は涙腺にくる話ばかりで…。感動させられるエロ本ってなんなんだろう…。(だからエロ本じゃないって!!)

序盤はエロもなかなかしっかりで、後半は胸が熱くなるストーリー展開。これで完結ですが、ほんとに素晴らしい作品でした!!


この作品は分冊(単話)版と5話までのまとめ版が販売されています。2019年2月現在、まとめ版は2巻が販売されており、1巻は分冊1話~5話、2巻は分冊の6話~12話が収録されています。
下記ではまとめ版→収録された分冊(単話)版、まとめ版→収録された分冊(単話)版という順で紹介しています。

分冊版のレビューで詳しいあらすじを載せていますのでネタバレ含みます。注意!!

まとめ版 第1巻 1話から5話までが掲載されてます!!

b129abnka03857pl.jpg

電子書籍販売日:2017/07/06
著者:早乙女もこ乃
ページ数:157ページ

覚醒したら女の体に!? 4王子に代わる代わる貫かれて……!!
勇者・エルセイドは国を荒らす魔物たちを倒して生還したが、王家の4人の王子たちの慰み物になるべく、第2王子のジェランティーレによって女体化されてしまった。意に反して次第に敏感に反応するようになった自分の体を呪わしく思うエルセイドだったが、王家の一員として人々の平穏な暮らしに役立ちたいというエルセイドの思いを汲んでくれているヴィートリッヒの本心を知り、敬愛の念を抱くようになるが……?

こちらの作品には下で紹介している分冊版(単話)の5話までが収録されています。

BJ115710_img_smp1.jpg

詳しい内容や感想はそれぞれの話のところに書いていますが、早乙女もこ乃先生の描く女の子はかなり可愛らしく、同作者のTS作品『イジメラレ』よりも分かりやすく強い主人公が描かれています。だけど、こっちの主人公はむしろ弱さを出せない系って感じです。

BJ115710_img_smp2.jpg BJ115710_img_smp3.jpg
ここからは分冊版です。上記のまとめ版に収録されている作品がさらに1話ずつに分けられて販売されています。
こちらでは詳しいあらすじなどをネタバレしていくのでご注意を!!

【第1話 叶えられた望み、招かれた狂宴】 勇者を襲う悲劇!自ら処女を捧げる TSっ娘!!

b129abnka03095pl.jpg

電子書籍販売日:2017/07/01
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

主人公エルセイドは太古に絶滅したはずの魔物を仲間とともに討伐し、勇者として凱旋した。
その褒美として願い出たのは王の4兄弟の末の妹との結婚。その目的は圧政に苦しむ民を救うためだった。
身分に分相応な願い出ではあったものの病身の王の代わりに政を行う第一王子ヴィートリッヒに認められその日は宴となった。宴の間に妹殿下が現れてエルセイドは夢のような時を過ごしていたが、渡された酒を飲んだとたんブラックアウト。

目覚めた時、エルセイドの前には4人の王子がいた。そして、彼らの口から衝撃の事実が告げられる。
ヴィートリッヒからは命は救ってやると言われ、さらに王族に入れてもらえるとも…だが、それは女としてだった。

仲間や自分の村を守るために4人の性のはけ口とされることを了承したエルセイドはヴィートリッヒの命令に従い自ら処女を喪う。


【第2話 雄の理性と雌の本能】 仲間に売られ、それでも恨まない主人公。これぞ勇者の鏡だわ

b129abnka03096pl.jpg

電子書籍販売日:2017/07/01
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

第3王子ブランヴェールとの会話で姫の安否を気にするエルセイド。

その後、第2王子ジェランティーレとの会話で、一緒に魔物を倒した仲間があっさりエルセイドを売った昨夜の出来事が回想される。
哀れエルセイド。だが、それでも無事に仲間が城から脱出したと聞いて喜ぶ。なんという高潔にして優しい男よ(今は女だけど)

で、第2王子の診察及びそのままベッドでヤラれてしまいます。


【第3話 踏み躙られた恋慕、倒錯の夜】 憧れの姫、その正体とは…「勇者の武器は『勇気』」ってよく言ったもんだ

b129abnka03097pl.jpg

電子書籍販売日:2017/07/01
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

その夜、姫がエルセイドの部屋を訪れる。
貞淑で優しい姫との会話。そしてエルセイドがこれからも助けると誓う。
だが、姫とベッドインした先でエルセイドが目にしたのは全く膨らんでいない胸。

笑いながらカツラをとった姫の顔は第3王子ブランシェールのものだった。

もちろん怒りに震えるエルセイドだったが、抵抗は出来ず、そのまま女性姿のブランシェールとの倒錯的なセックスに。

翌朝、第2王子ジェランティーレの薬で髪の伸びたエルセイドは今後エルシェイラと名乗ることを決められた。
それでも神の試練と考え、負けないエルセイド。もうあんた勇者だよ。
場所は変わり、エルセイドのかつての盟友サイネルの場面。サイネルは王族のパーティーにも出席していなかったため、無傷だったが、馬車の中で勇者が城にとらわれたという噂を耳にする。これは波乱の予感…。


【第4話 狂王子の寵姫】 思わず心を許しそうになるほど甘い夜を過ごすエルシェイラ。だが、不穏の種は至るところに…

b129abnka03098pl.jpg

電子書籍販売日:2017/07/01
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

エルシェイラ(エルセイド)は慰み者にされる以外はダンスや学業など、治世について学ぶことを許されていた。
第1王子ヴィートリッヒの真意が分からないエルシェイラに対しヴィートリッヒの返答は『余興』。

しかし、慰みものとは言え、ベッドの中でのヴィートリッヒは優しく、その出自を聞いている間にエルシェイラの心の中に変化が生まれる。
そして、父である王の部屋に見舞いに入るヴィートリッヒ王子に場面が変わる。王の寝室のベッドに眠っていたのは既に白骨化した屍だった!!


【第5話 騎士の目覚め】 甘ったれの四男坊だが、だからこそ純真なのか!?

b129abnka03106pl.jpg

電子書籍販売日:2017/07/01
著者:早乙女もこ乃
ページ数:35ページ

前話までに登場しなかった第4王子リュカオンのお話。

リュカオンは箱入りで世間のことをよく知らず、エルシェイラからエルセイド時代の冒険の話を聞くのが楽しみとなっていた。そこで仲間だったサイネルとの出会いについてエルシェイラの口から語られる。
話を聞き冒険心をくすぐられたリュカオンは、負ければ言うことを一つ聞くという交換条件まで付けてエルシェイラに剣の勝負を挑む。

実は出征経験もなく箱入りであることにリュカオンはコンプレックスを持っていた。
また、良い意味でボンボンの彼は物語の騎士に憧れを抱いていた。
エルシェイラに負けたリュカオンは願いを聞き入れて彼女の生まれた村へと外出する許可を与え、ともに馬で向かう。

しかし、そこで目にしたのは焼け落ち、崩れ、荒廃した村の姿だった。


ここまでがまとめ版の1巻の内容です。
前半は凌辱色が強く、後半になるに従いエルシェイラの人柄のせいか周囲の感情に変化が起こっていくように思われます。

では、ここからはまとめ版の2巻の内容となります。

まとめ版 第2巻 6話から12話までが掲載されてます!!


電子書籍販売日:2018/04/13
著者:早乙女もこ乃
ページ数:173ページ

強引に開発されてるのに、女の悦びを感じてしまう……! 騎士エルセイドは、国を守った勇者だったが、4王子たちの策略により女の体に改造され、名前もエルシェイラと女名に変えられてしまう。王子たちのいずれかの子を宿すために代わる代わる犯され、最初は抵抗していたエルシェイラだったが、やがて女の悦びを感じていく。そして、第1王子ヴィートリッヒの愛が偽りではないことを感じ、4人の妻になることを決心する。その後、第4王子リュカオンと故郷の村に向かうが、村は焼け野原と化しており――!?


【第6話 死と裏切りの嬌声】 かつての仲間達の現状、主人公を裏切っといてなんだそりゃ?

b129abnka03848pl.jpg

電子書籍販売日:2017/07/13
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

第6話、こちらはまだ単行本化されておらず、DMM.comによる分冊販売となっています。

村を焼き払ったのは盗賊ではなく、ヴィートリッヒ第1王子だった。
なぜこんなことをしたのかと詰問するリュカオンはヴィートリッヒに片目を斬られる。

そして、エルシェイラが連れていかれたのは娼館だった。
そこにはかつての仲間、エルセイドを売った魔女のシャイリーンが働かされていた。
驚いて名前を呼ぶエルシェイラにシャイリーンは呪いの言葉を放って命を落とした。

『おまえの志が叶う時、おまえの一番愛する者は死ぬだろう』

ひぃぃ、怖い!!王族よりもこっちの方が怖い。
自分は助かるためにエルシェイラを売ったくせに、結果として幸せに暮らしている(ように見える)エルシェイラを妬んで命がけで呪いをかけるとか…人間の悪意の気持ち悪さが存分に表現されています。
で、自分に向けられた怒り、恨みに震えるエルシェイラを無視して犯すヴィートリッヒ。

リュカオンはその扉の外でエルシェイラへの申し訳なさに蹲っていたが、そこに登場した第2王子ジェランティーレの意味深な呟きが気になります。


【第7話 執愛の鳥籠】 変わってゆく王子達。勇者の頑張りは無駄ではなかった!!

b129abnka04305pl.jpg

電子書籍販売日:2017/09/14
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

第四王子リュカオンを見舞う主人公エルシェイラ。
第一皇子である兄ヴィートリッヒに何も考えず従い続けてきた己を後悔するリュカオン。
エルシェイラを救えなかった無力を嘆くリュカオンにエルシェイラもまたかつての仲間から王子の歓心を買って自分たちの命を救ってくれるよう懇願されたことを思い出す。

さらに、リュカオンは自分の恋情をエルシェイラに告白する。そしてこれまでよりも熱いセックスに。
一緒に逃げようというリュカオンにそれでもエルシェイラは「この国を見捨てるつもりはない」と言い切った。

そして、エルシェイラは第一王子の元へ。
その頃、エルシェイラがエルセイドだったころのかつての仲間、サイネルが城に到着。
謎の仮面の人物の手引きでエルセイド奪還のために動き出す。

第四王子がまっとうになりました。それから、第一王子が弟の目を斬ったことに苦しんでいたのが印象的です。
この第一王子はあまり悪いように見えないですね。むしろ第二王子が怪しい。もしや、あの仮面の人物は…?


【第8話 無情なる救い手】 心を許していくヴィートリッヒとエルシェイラのHがエロい!大団円かと思われたその時…


電子書籍販売日:2017/11/09
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

王子達の共有制から完全に第一王子ヴィートリッヒの所有物に変わったエルシェイラ。
かつての仲間からの懇願や毎夜のヴィートリッヒとの閨により心が折れつつあった。ヴィートリッヒも不思議なことに落ち着いているように見える。
だが、心の中ではかつての盟友サイネルを思い出す日々。

そんなある日、吐き気に襲われるエルシェイラ。第二王子ジェランティーレの診断によって妊娠が発覚。
ヴィートリッヒはエルシェイラを妻に迎えることを即断。ジェランティーレにも礼を言い、エルシェイラに愛を伝える。
一方、妊娠したことで様々なことを考えるエルシェイラはヴィートリッヒと自分の境遇の共通点を見出し、共に生きていく決意を固める。

ところが、既に白骨となった父である王に謁見したヴィートリッヒはそこでサイネルの凶刃に…。
ラストのサイネルの発言がスゲエ気になります。ヴィートリッヒもようやく人間味が出てきたというのに、簡単にはハッピーエンドにさせてくれないのね。


【第9話 閑話休題(番外編)】 可愛いデフォルメキャラとか読めるファンのためのお話です。主に第2、第3王子が登場するけど、作者のお気に入りなのだろうか?


電子書籍販売日:2018/01/11
著者:早乙女もこ乃
ページ数:11ページ

第9話は完璧に、完全に番外編です。本編のストーリーには全く関係ありません。ついでにエロもなし…。

4コマとか、みんなの日常とか(そう言えば第4王子だけ出てこないような…)が描かれてるファンのためのお話です。
本編が暗ーい感じになってきたのでこういう閑話はホッとしますね。

とはいえ、むしろ早く先が知りたいよ!!って人もおられるかもしれません。そういう方は次の巻をお読みください。ちなみに単行本にも収録されていましたよ!!


【第10話 至る発露 前編】 第2王子ジェランティーレの目を通して語られる少年時代。まっすぐなヴィートリッヒが狂っていく未来を考えると悲しくなります。


電子書籍販売日:2018/03/08
著者:早乙女もこ乃
ページ数:23ページ

第9話のラストで衝撃的なシーンが描かれましたが、どうなるんだ!!って気になって仕方がない僕は単行本買っちゃいました。
気になって仕方ないけど、今話は第2王子が主役。クッ、なんという焦らしプレイ!!

だけど、ぼんやりと第2王子が黒幕の匂いがしてきていたので、その第2王子側の事情を知ることができて物語に厚みってやつが生まれるわけですね。

幼い王子2人の友情。少年時代のヴィートリッヒはまっすぐで全然性格が歪んでない!!どころか、真面目で思いやりもあって理想的な王子様じゃないですか。
ところが、二人の父親である狂王はマジで性格がイッテてこんなとこにいたらそら性格も歪むわな、って思いました。

第2王子と第3王子が妙に仲がいいのかもこのお話でスッキリしました。
『至る発露』は過去編ということでヴィートリッヒがサイネルに刺された続きは気になるものの、4人の兄弟の絆と歪みを理解できてますます面白くなります。


【第11話 至る発露 中編】 全ては狂った王のせいで…ヴィートリッヒが壊れてゆく…


電子書籍販売日:2018/04/12
著者:早乙女もこ乃
ページ数:21ページ

読書のしすぎで目が悪くなった第2王子ジェランティーレは狂王によって処分されそうになる。凶刃から身を挺して庇ったのはヴィートリッヒだった。
それから二人の絆は深まる。

狂王に折檻を受けながらも必死に王に後継者として認めてもらおうと努力するヴィートリッヒだったが、戦争では常に最前線に立たされ、怪我をしてはジェランティーレの元で治療を受けていた。

そんな時に褐色の女性シーラーザードが新たな側室となったことで事態は変化していく。
全く媚びることのないシーラーザードの態度に狂王が心を許し、徐々に人間らしくなっていったのだ。

これは皆にとって良いことかと思われたが、狂王が病で倒れた際に後継者にシーラーザードの生んだ息子のザイードを指名したことで歯車が狂ってしまったのだった。

これまで後継者となり、善政をするために努力し続けてきたヴィートリッヒはこれまでの努力を無にされた挙句、実の母親からも「おまえを産んだことにさえ何の意味もなかった」と言われ、ついに壊れてしまった…。


【第12話 至る発露 後編】 完全に狂ってしまったヴィートリッヒと、全てを知りながら何もできないジェランティーレの心中がただただ悲しい。


電子書籍販売日:2018/05/10
著者:早乙女もこ乃
ページ数:33ページ

完全に狂ってしまったヴィートリッヒ。そしてジェランティーレもそんな兄であり親友でもあった男を狂わせてしまった罪にさいなまれる。
王は死んでなおヴィートリッヒにとり憑き続けるのだった。

だけど、ヴィートリッヒも愛するものを見つけてまともに戻るところまで父親と同じにならなくても…。
そして父親と同じように凶刃の前に倒れるのだろうか。

この『至る発露』3話の前まではジェランティーレの意図するところが分かりませんでしたが、この3話を読んだ今はよく分かります。
狂ったヴィートリッヒを唯一止められるのは自分だけど、友情も恩義もある兄を止めることはできない。
ほんのわずかな希望として蒔いた種(ザイード)が自分たちを止めてくれる。それが意味することも分かっていての覚悟の行動だったのだと分かりました。


【第13話 幕を下ろす者】 ヴィートリッヒの最期の時。狂王にかけられた呪いに彼の心は勝利する。そしてエルセイドに決断が迫る!!


電子書籍販売日:2018/10/11
著者:早乙女もこ乃
ページ数:31ページ

物語は佳境に入りました。

静かすぎる城内に気づいたエルシェイラ(エルセイド)が自室から出ると使用人を含め薬で皆眠らされていた。
異常事態に気づいたエルシェイラが走るその先には3人の王子たちが…。
ヴィートリッヒの最期。そしてエルセイドに男に戻るか女のままヴィートリッヒの子を産むか、選択が迫られる。

ジェランティーレが裏切った理由は自分が守ると決めた第3王子ブランシェールを守るためでした。しかしヴィートリッヒはそんなジェランティーレを恨むわけでもなくただ受け入れます。

エルシェイラに対しては、「一人の人間としてエルシェイラを愛することで救われた」と告白し、エルシェイラもヴィートリッヒに自分の気持ちを伝えますが、それが最期の時だったのが悲しい。

さらに自分を殺すザイード(サイネル)にすら感謝の気持ちを告げます。

そしてヴィートリッヒにようやく安寧の時が訪れました。

「この先誰ひとりとておまえを認めぬ。愛さぬ。おまえに手を差しのべるものなど現れはせぬ。孤独だ。無価値なおまえのゆく先に待つものは、ただただ孤独のみであるぞ」

狂王が死の前に残した呪いの言葉に勝利しましたが、全てはヴィートリッヒ自身の心が開かれたから。いや、もともと彼は狂っていなかったのかもしれないな。
それにしても今話は悲しくも救われる話でしたね。

ヴィートリッヒは犯した罪の量や大きさから幸せになることは望めませんでしたが、それでも彼の生い立ちや状況を考えると同情は禁じえません。そう考えると、ふさわしい最期だったように感じます。

さて、今話のラストはヴィートリッヒの穏やかな最期と対照的に、ザイード(サイネル)が剣をエルシェイラ(エルセイド)に向けて決断を迫りました。
男に戻ればヴィートリッヒの子は消滅し、産めば男には戻れない。エルセイドにとって究極の決断の時。エルセイドはどちらを選ぶのでしょうか?


【第14話 果たされた誓い】 エルセイドが男に戻るのか、女として生きるのか、ついに決断!!そして狂気の目をしたサイネルの思惑は!?


電子書籍販売日:2018/12/13
著者:早乙女もこ乃
ページ数:35ページ

前話は衝撃的でしたね。ちょっとホロっとするお話でしたが、今話はどうでしょう?
修羅場の続きなので穏やかじゃないけど、それにしてもエルシェイラ(エルセイド)がカッコイイ!!ぶれないその姿はまさに勇者よ!!

それにしてもザイード(サイネル)君ですが、エルシェイラが心の支えにして待ち続けてきた盟友のはずがなんだか悪者みたいになってますね。こっちのが狂王子みたい。これが血なのか?

今回のHシーンはヴィートリッヒのこともありネトラレ感あるスタートですが、自分のあさましい体を呪いながら、親友との関係が崩れていく恐怖を味わい、そして女の快感の前に負ける。
親友とのHということでTS感が素晴らしいです。Hシーンはページ数的には少なめですが、物語の中に自然な感じで入っていて、感情移入できてグッドでした!!

ここからは今話ストーリー後半のネタバレなのでこれから読む人は注意して!!

いや、前回に続き今回もホロっときちゃうような展開でした!!
おおうっ、そうくるか!!って感じでしたね。

サイネル君もまたカッコいいじゃないですか!!
上でも書きましたが、自分はてっきりここ数回の流れからサイネル君が闇落ちしたとばかり思ってましたよ。
サイネル君の目つきの悪さは生まれつきだったか(笑)

特に見開きでひざまつくサイネル君とエルシェイラの図が素晴らしかった。

と、いうわけで、これはみんな実はいい人だったってやつかな?
あれ?悪い奴っていたっけ…うーむ、先王と、エルシェイラの元仲間は悪かったな(笑)

さて、これで大団円かと思いましたが、まだ続くようですね。次回でひょっとしてラストなのだろうか?それとも『もうちっとだけ続くんじゃ』なのかな?
なんにせよ、ここまでの数話で怒涛のように進んできた悲しい物語がいよいよ終わろうとしています。次話が気になるよー!!

↑2019.2.15 『もうちっとだけ続くんじゃ』でしたね。一般作だけにエロシーンが少ないのが残念でなりませんがエエ話やなあ。



【第15話 エンドロールの裏側 前編】 エンディング間近!!ジェランティーレの心を救済する勇者の物語

電子書籍販売日:2019/02/14
著者:早乙女もこ乃
ページ数:35ページ

こちらはタイトルからして【エンドロールの裏側】つまり後日談です。
あの怒涛の幕が下りて3年後の物語です。

サイネルから王位を受け取ってついに女王となったエルセイド(エルシェイラ)。

おっと、その前にエルセイドの孤児院が焼かれていた件についても言及がありました。そういえば、忘れてたけど、普通にあの件はヴィートリッヒが単なる鬼だもんなあ。きちんと回収されていますよ。また、エルセイドの元仲間も生き残った者は救われました。あのヤバい魔女じゃないよ!!

そして、第4王子リュカオンですが、街の人たちの中には狂王の血を引いているから、と嫌っている人もいます。リュカオンには気の毒ですが、そこらへんも描いておく必要は確かにあるかも、と思いました。描かれていないだけで、何人もの人間が酷い目に遭っている事は間違いないですから。とはいえ、あのリュカオンが精神的に逞しくなって立派に騎士をしている姿を見ていると…おかあちゃん嬉しいよ…うう…ってなりますね。

第3王子ブランシェールもなんだかんだと楽しそうに国政に携わっています。これまでの異常性から考えるとようやくノーマルな生活へと変わっていました。良かった良かった。

さて、この物語の最後に第2王子ジェランティーレが登場します。
ヴィートリッヒを王にして平和な国を作ろうとして、結果ヴィートリッヒが狂っていくのを止められず、さらには彼を止めるためとはいえ一番の仲間を裏切ったようなものです。
そんなジェランティーレは3年経った現在、エルセイドを補佐していますが己を『残り滓』だと自嘲していました。

ある意味この人は一番の被害者。彼を救うことができるのはやはり勇者しかいない。

エルセイドのまっすぐな瞳が閉ざされた心の奥に光をもたらすのだろうか?


【第16話 エンドロールの裏側 後編】 登場人物の心を救う勇者がマジにかっこいい!!今話は久々にエロシーンもあって大満足!!


電子書籍販売日:2019/04/11
著者:早乙女もこ乃
ページ数:31ページ

後日談の後編です。
まずは第2王子ジェランティーレの流れから。
ヴィートリッヒが狂った時、ジェランティーレの前にあった道は殺すことしかなかった。だが、親友でもあり、尊敬し、慕う兄でもあったヴィートリッヒを殺すことができずその後の狂行を見ていることしかできなかったジェランティーレの心を救います。

薄っぺらい慰めなどではなく全てを飲み込んだうえで、「これからは私のために生きろ。私はあなたが必要だ」と言い切った勇者マジかっこいい!!
これまでに描かれてきた内容、ヴィートリッヒの言葉のそれぞれに深い意味があり、それを掘り起こしていくプロットにも脱帽!!

最初はTSとエロで読み始めた今作でしたが、人間が描かれた傑作となりました。人間賛歌!!ウリィィィィ!!って感じ?違うな(笑)

さて、話の後半はサイネルとのやり取り。
サイネルも一時は狂ったかと思ってしまってゴメン!!いい奴だった。
でもってこのサイネルとのHシーンがあります。殺伐としたものではなく愛あるHです。お転婆なお嬢さま(実質女王なんだけど)と騎士の休日デート野外Hって感じで、髪を後ろで束ねたエルシェイラちゃんが可愛いです。

で、ラストはサイネルの回想…なんだけど、あれ?なんか闇落ちしてる!?どういうことよ!!

ってなわけでワクワクしたまま次話(最終話)へ!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA