妖刀戦記 目次
ちょっと気分転換に書き始めた⑱禁ファンタジー小説です。 某投稿サイトで書いていましたが、こちらも章が進むにつれて載せていこうと思います。 2015.1.27 ifルートをちょこちょこ修正しながらゆっくり進行中。 2015...
ちょっと気分転換に書き始めた⑱禁ファンタジー小説です。 某投稿サイトで書いていましたが、こちらも章が進むにつれて載せていこうと思います。 2015.1.27 ifルートをちょこちょこ修正しながらゆっくり進行中。 2015...
2020.5.18 暗雲の兆しを加筆しました。結構大事なことを書き忘れているという致命的なミスでした。すみませんm(__)m 2020.5.17 動き出す物語のラストが変な終わり方だったので、ちょっと加筆しました。 20...
(「村正?む・ら・ま・さ?」…うーん、やっぱり無理かぁ…) 白木の鞘から抜いた刀は長さも、重さも、そして何より刃紋は慣れ親しんだものである。 これは明らかに僕の愛刀であり、僕を女の子に変えた元凶の村正なんだけど。 (そう...
(朝から色々片付けて…ふぅ…へんに疲れた…) これまで千手丸は生理が無かったらしい。男装をして、男の振りをしてきたためもあって、精神的なものかもしれないけど、三郎との行為を考えるとむしろそれが幸いしていた。 (けど、これ...
「はっ!!はっ!!」 走っているのは僕、千手丸だ。長いこと使われていなさそうな獣道、木々を避けながら麓を目指していた。 (こっちの道を選んだのは失敗だったかも!!) と、言うより、今から考えれば誘導されたんだと思うけど、...
行燈の火がユラユラと揺れ、一つの影を作っていた。 芦屋道綱である。盃をグイッとあおって眉間に皺を寄せる。 「奴が病に臥せっておるこの好機…何かいい手はないものか…」 奴、とは土御門家当主のことである。 土御門政直が病に臥...
「そんなっ!!」 アキレウスの言葉に顔が青ざめてしまう。 心が堕ちたらどうなるのか。アテナ様を見ていれば分かる。これは下手をしなくてもコロシアムでの闘いの時よりも恐ろしい。 「ン?その顔はもう気持ちよくなっちまってて勝て...
黒い翼を持つ者と白い翼を持つ者が、円形の闘技場でぶつかり合っていた。 「ハッハッ!!こりゃあイイなア!!」 「陛下っ!!臣下を、国民を何だとお思いかっ!!」 お互いの持つ漆黒の剣と純白の剣、二人の纏う剣と同色のオーラがぶ...
この日は道場の序列を決める日で、師も顔を久しぶりに出した。犬千代殿からは隠居して丸くなったと聞いていたけど、一人一人の立ち居振る舞いを見る目の鋭さは未だ現役の剣士に後れを取らないもののように感じた。 朝から始まった試合が...
「千手丸さん、ちょっとこの刀を持ってみてください」「千手丸さんの流派について教えてください」「ちょっと型を見せていただいてもよろしいですか?」 ここ数日、毎日僕は村正の元を訪れていた。 刀を打つにあたって、使う人のことを...
あれからもほとんど日を置かず三郎に犯される千手丸(というか僕)。 一度快感に負けてしまった千手丸がどうなってしまうのか心配したけど、翌朝起きた時には元の千手丸の意識に戻っていた。 どうやら僕が防波堤になったようで、完全に...
その日、非番のはずのイリスは軍服を着て自室を出た。 近衛の部隊章を見て、羨望の眼差しこそ向けられるものの、不審な目で見られることはない。 イリスが目的の場所に近づくにつれ、徐々にひとけがなくなっていき、地下へと続く階段ま...
「んっ♥️はっ♥️はっ♥️んっんんんんぅぅ♥️」 アキレウスは玉座に座り、愛娘であり、愛娼でもあるアテナを膝に跨がらせ、隣に立ったゼノンから報告を受けていた。 「…ところで、陛下のなさることに異論を申し上げるつもりはない...
(うええ…まだ喉に絡まってる…お腹がなんだか気持ち悪い…) 口の中に流し込まれた生臭い液体。吐き出すことも許されず飲まされてしまった。 飲み込んだ精液は喉を通ってお腹の中に。まるで固形物のようにねっとりとしたそれは、お腹...
「ん…」 朝日が眩しくて僕は寝返りを打って、その枕の固さに今の状況を思い出した。 「うわぁぁ!」 勢いよく起き上がると、周りを見渡す。 (…えっ!?ここ…どこ!?) 魔導列車の中ではない、かといって牢屋とか、そういう所で...
「やめてぇぇぇ!!」「いやぁぁぁぁ!!」 埃と血の匂いで煙る街のいたるところで略奪と凌辱が行われていた。 ステファノスの兵士たちが、何の罪もない女性を犯し、金目の物を接収していく。 かつて評議員だった大商人たちの首は胴と...
「イリス。最近の陛下はどうなさったのか」 「はっ、あのお方のお考えは私のような下賤なる者には到底想像もできません」 そこは幾重にも城壁を張り巡らしたステファノスの中心に聳え立つ王城ティターニアの王女の居室。 あれはまだス...
☆主人公とその仲間たち☆ ◆御門・葵 (アヴニールでは「アリス・キャロル」として行動していた。) アトランティス大陸の東にある倭国の王族。元々男だったが、妖刀『村正』の力により女性化&不老に。五感が敏感になるこ...
翌日、寝不足のまま道場で稽古をしていた私が汗を拭おうと手に取った手拭いの間から見知らぬ紙が落ちた。 (?) 誰かが私の手拭いの間に挟んだのだろうか。いぶかしみながら折り畳まれた紙を開く。 【八時に鎮守の森で待つ。一人で来...
会食後、ワンウェイから何かしらの行動があるかと構えていたんだけど、特に何があるわけでもなく、魔導列車の旅は終わりを告げようとしていた。 『コンコン』 ノックの音で僕が目を覚ましたのはまだ、寝入って数時間。時計を見れば、ま...
バーベキューがリザードマンに邪魔されてから、さらに二つ都市を回ったところでやっと会食の知らせが来た。 「お嬢様、気をつけて下さい」 ジャスミンさんのデザインしたストライプのワンピースを着て、出ようとする僕の前にハルが立っ...
居残り鍛練をせずに道場を出た私は先日の薬師の店の近所をあてもなく歩いていた。 今日で三日連続だ。いい加減、武三や犬千代殿は不審に思い始める頃だ。 (そうそう会えるはずもないか…) 確か男はあの日は体調が良かったから外出し...
『コリント』、クリューソスの同盟都市の一つ。ここが終われば訪問する都市国家もあと一つか二つ。 他の都市もそうだったけど、ここでも大観衆に迎えられ、僕らの訪問は大成功をおさめた。 そして、その翌日。 海のそばで魔導列車が停...
父上が床について数日。 私としては毎日でも父上を見舞いたいのだが、対外的には風邪で寝込んだことになっているため、そうそう城に行くわけにもいかない。 だが、それだけではない。私には父上に顔向け出来ないことがあった。 ◇◇ ...
イリスさんが帰ってから数日後、僕はついに王偉(ワンウェイ)さんとの会食と相なった。 「ここ…で間違いないよね?」 てっきり会食はレストランか何かで行われると思っていたので、指定された場所に着いた僕は思わず呟いた。 クリュ...
「ありがとうございましたっ」 道場での鍛練後の自主練が終わった。師の稽古から半年あまり経ち、父上とともに負の力を封印した翌日、私は十六の誕生日を迎えた。 「ふう…」 私が手拭いで額の汗を拭いていると犬千代殿が目の前に立っ...