2周目 9月24日(金) 午後2時25分 島津政信
九月になり、暑さは一段落ついたとはいうものの、昼間はいまだ夏の太陽が照りつける。
駅から旅館までの短い間にも俺はじんわりと汗をかいていた。
「せっかくだから風呂に入るか」
入り口からすぐの囲炉裏のある部屋の奥の襖を痴漢が開けると、障子越しに柔らかい陽射しが部屋を満たしていた。
「げっ」
俺の口から思わず声が出た。
「ん?美紗…どうかしたか?」
布団が二組並べて敷かれていた。
「い、いや…何でも…っ」
なんとか気を落ち着かせてそう言いかけた俺は今度は目を疑う。
(…あれって…コンドームだよな?なんであるんだ?どう考えても父親と娘には必要ないだろ?)
枕元にティッシュの箱と保健の授業で見たことのある四角いパッケージが置かれていた。
「さあ、風呂はこっちだぞ」
痴漢が障子をパシャッと開くと広い縁側があり、その先に五人は入れそうな露天風呂が…。
「うわあ」
「どうだ?気に入ったか?」
背広を脱いでハンガーに掛けながら痴漢が俺を見る。
「え?あ、はい。すごい部屋ですね」
正直なところ感動していた。
(てっきり、ビジネスホテルかどっかに連れ込まれると思っていたけど…)
「美紗も脱ぐんだ」
(…仕方ない)
覚悟はしていたから、俺はシャツとスカートを脱いで、タンクトップだけになった。下着はそもそも着ていない。
(ついてないのにも慣れてしまったのが寂しいな)
タンクトップを一気に脱ぐと乱れた髪がさらっと落ちた。
「ああ…綺麗だな」
痴漢が俺を見てほお、と息を吐く。
「なっ…」
そんな風に改めて言われると自分じゃないとは言え、恥ずかしい。
「もっ、もうっ、入るからっ」
俺は急いで浴槽に走って、傍らに置かれた桶で何度か湯を被るとそろっと足を浸けると一気に肩までつかった。
(あー、これは気持ちいいな)
湯面から出た肩に風が吹いて涼しい。
『ジャプ』
心地よい気分に浸っていると、俺の体のすぐ横に桶が差し込まれた。
「うむっ、温度もちょうど良いな」
『チャプ』
ほとんど音をたてることなく、男が入ってきた。さっきのことがあるので、できるだけ見ないようにしていても毛むくじゃらの足が目の端に映る。
「ふう」
『ザブン』と今度は音を立てて、肩と肩が触れるほどの距離に痴漢が座った。
男の気配を肌で感じて一瞬緊張したものの、何もしてこないので俺は再び力を抜いた。
(ところで、この人は何者なんだろう?)
と、同時に男のことを自分が何も知らないことに気がついた。蝉の鳴き声を聞きながら、考えをめぐらす。
(この旅館もかなり高級そうなのに、常連みたいだし。会社の社長かな?)
「ん?」
痴漢が俺の肩に腕をまわすように、石で出来た浴槽の縁に腕をのせた。その腕に頭を乗せるようにして石の浴槽に体をもたれかける。
「あ…えっと、あの、お…お父さんって何してる人なのかと思って…」
「ああ…。私のことが気になるか?」
「へ?何をっ、そんなことはっ」
「そうだな、美紗が愛人になるなら教えよう」
痴漢の腕が俺の肩を引き寄せて胸を優しく触る。
「ふぁっ、んんっ」
あまりに自然な流れで愛撫が始まって、声をこらえる暇もなかった。
『チャプチャプ』
湯の中で浅黒い手が白い肌の上を撫でまわす。
(体が火照って…風呂に入っているからかな?)
旅館に来るまで数時間に渡って愛撫され続けた体は少しの刺激で出来上がってしまう。
「んはぁ…」
痴漢の指が乳首を捏ねると、温泉に負けないくらいに熱く湿った吐息が口から出た。
「もう固いじゃないか?美紗は女将の前でも興奮していただろう?女将は鋭いところがあるから気づいていたかもしれんな」
(そ…そんな)
「ん…はぁ…はぅっ…んっ、んっ…」
湯のなかで太股を無意識に擦り合わす。
「美紗…こっちを」
優しく痴漢の方を向かされて、唇が奪われた。
「ん…んちゅ…」
舌が吸われると背中がゾクゾクする。
「はあぁ」
思わず痴漢の口に息をはいてしまった。
「美紗の息は甘いな」
ぼんやりした頭に痴漢の声が響く。
『ちゅっ…ねろ…ねろ…じゅる…』
口に溜まった唾を吸われて、逆に痴漢の唾液を流し込まれた。
『コクン…』
『ツーッ』と唇の端を唾液が流れ落ちる。
(だめだ…頭がぼんやりして…)
いつの間にか、胸を触っていた痴漢の手が俺の手を掴む。
そのまま、痴漢のチンコに誘導された。
(固くなってる…)
湯面がチャプチャプと揺れる。
「んっ、はあぁぁ」
お互いに愛撫しあいながら、唾液の交換を続けた。
「美紗、私の上に座りなさい」
痴漢が唇を離して言った。言っている意味が分からず俺はぼんやりとそれを聞く。
「さあっ、私と向かい合わせになるように」
誘導されて伸ばした痴漢の太股に座る。胸の先端が湯から出た。
痴漢の顔が今度は正面にあって、当然のように唇を合わせる。
俺は痴漢の首に腕を回した。
「ん…ん…」
ムクムクとチンコが固くなってその上に座ると割れ目が刺激される。
「んっ、ぷはっ、あっ、ああっ」
唇を離して喘ぐ。
「入れたいか?」
俺は頷いてそのまま膝立ちになった。
割れ目を擦る亀頭を掴んで位置を合わせると体重をかけていった。
『ジュブジュブジュブ』
固いチンコがお湯と一緒に入って来た。
「んはあああ」
痴漢の肩に置いた手が震える。
『チュッ』
「あっ」
痴漢が乳首に吸い付いた。
「目の前にこんないいものがあるとな…奥まで入れないと吸い続けるぞ」
痴漢の舌が乳首を転がす。
「あっ、やっ」
体重をさらに掛ける。
「あっ、んんっ、はっあああっ」
大きな声も空に消えていってあまり気にならない。
「あっ、あっ、すごいっ、おっき、んっ、はぁぁっ」
痴漢の首に巻いた腕に力が入る。
『ジャブジャブ』と激しい水の音と俺の喘ぎ声が混ざった。
「あっ、だめっ、気持ちいいっ、あんっ、あっ、イクっ、やっ、イッちゃうぅっ」
これまで何度も味わわされた頭の中が真っ白になる感覚に飲み込まれた。
◇◇
9月24日(金) 午後2時25分 痴漢
「美紗…いいぞ」
「んっ…ちゅっ…」
岩に座った私の股間を美紗がねぶっている。
柔らかい舌がチンコの根本に押し当てられて心地よい快感を与えてくる。
周りは夏の陽射しに緑が映え、トンボが風に吹かれて飛んでいる。
「ん…ふぅ…」
美紗が一度顔を離してじっと亀頭を見つめた後、今度は両手でチンコを握りしめて口を大きく開いた。
美紗は亀頭の先を咥えるとぎこちなく舌を絡めてきた。
(まだまだ稚拙だが…)
暖かい粘膜に包まれる快感を味わいながら美紗の火照った頬を見つめていると、焦点の合わない瞳が上目づかいに私を見た。
甘えたような目が私を誘っている。
「そんなにチンコが気に入ったか?」
軽くからかってやると、うっとりとした瞳が見開かれて、耳まで真っ赤に染まった。
「なっ、何言ってんだよっ、バカじゃないの?」
(チンコを握りしめたまま言われてもな…)
「ちっ、違うからっ、これはっ、さっさと終わらせるためにっ」
私の視線に気がついた美紗はますます狼狽した。
「そうだな、早くイカせてくれたら今日はもうしないかもな」
「そっ、そう。だからっ」
美紗が、恥ずかしさを隠そうとしてか、再びフェラチオを開始した。
(そんな訳無いだろう。それに美紗の方こそかなり体が蕩けているぞ)
チンコを咥えたまま尻や太ももがもじもじと水面下で動いているのを私の目は見逃さない。




























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