11周目 9月24日(金) 午後6時30分 島津政信
「いらっしゃいませぇ」「いらっしゃいませっ」
金曜から日曜は店が混むと聞いていたが、本当に今日はお客さんが多い。俺はもちろん、昨日と違ってきちんとサイズの合った制服を着て仕事をしている。
葛城も今日は部活帰りに遅れてやって来た。だけど、俺は葛城とまともに目を合わせることが出来なかった。
「ご注文はお決まりでしょうか?」「こちら、ご注文のオムライスです」「お水をお持ちいたしますので少々お待ちください」「お会計ですね。ありがとうございます」
この地獄のような忙しさも俺にとっては救いだ。葛城に対する罪悪感をほんの一時でも考えずにいられるから。
それに、厨房に立つ真也さんも大忙しだった。そのせいもあってか真也さんが何かしてくることももちろんない。
俺は嫌なことを少しでも忘れるために無心で働いた。
◇◇
11周目 9月24日(金) 午後9時20分 島津政信
「お疲れ様っ」「「お疲れ様です」」
「美紗と一緒に働くの楽しかったぁ。ねっ、美紗、明日も来てくれない?」
仕事が終わり、ホッと一息ついていると葛城に誘われて、俺は悩んだ末頷いた。
「でも…」
葛城が来る前に事務所で唇を許したのは単なる気の迷い。真也さんとの関係はこれ以上は続けてはいけない、そう思う。いや、葛城の事を考えるとむしろそう思わなければいけない。
「大丈夫、ねっ、真也、いいでしょ?」
葛城はそんな俺の気持ちに気づく様子もなく真也さんの腕に手を絡めた。
「ああ、もちろん。こちらからお願いしようと思ってたところだよ」
にっこり笑う真也さんに俺もなんとなくつられてしまうが…。
(仕事をするだけなら…いいよな…明日か…)
明日のことを考えたその時、柔道部での出来事が頭をよぎった。考えないようにしていた、だけど心に澱のように溜まっていた感情が表面に浮き上がる。
(もう…柔道部にも顔は出せないし…)
◇◇◇
11周目 9月24日(金) 午後10時30分 藤川真也
二人を車に乗せて家まで送る。
先に美紗を家の近くで降ろして、今は亜紀を送っているところだ。
その亜紀だが、助手席で心配そうな、考える風の表情をしている。
「美紗、大丈夫かなあ?」
どうやら美紗を心配しているようだった。
「うん、なんだか顔が暗かったよね」
俺は原因も知っているが、知らない振りをして相槌を打つ。
「多分柔道部でなんかあったのよ」
時々、亜紀はハッとするほど核心を突いてくる。俺は美紗との関係に気づかれないようにしないと、と心の中で呟いた。
「ん?何?」
亜紀が俺の顔を覗きこんだ。
「いや、亜紀は友達思いだなって思って惚れ直してた」
「ええー、もうっ、そんなこと言ってぇ」
「おや、もう亜紀の家だよ」
「ええ~っ、もうっ?」
ん~っと唇を尖らせる亜紀と軽くキスをして別れた俺はその足で今度は来た道を戻った。
◇◇
11周目 9月24日(金) 午後10時50分 藤川真也
『ピーンポーン』
しばらく待つが、返事はない。
送ってきたときに家が真っ暗だったので誰もいないことは明らかだった。だから、気にせず俺は何度もインターフォンを押す。
『ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン』
しばらくすると玄関の明かりがついた。
『カチャ』
ドアが開いて美紗が顔をだした。帰ったままの学園の制服のままだった。目が赤いのは泣いていたのだろう。
「真也…さん?…どうして…?」
「美紗が心配だったから」「でっ、でもっ、亜紀が…」
俺はドアの中に一歩踏み出す。
「今は自分のことだけを考えてもいいんじゃないかな」
そう言うと、美紗が俺の胸に飛び込んできた。
「ごめん、なさい…今日だけ…今日だけだから…」
俺は閉まったドアの鍵を後ろ手にかけて美紗を抱き締めた。
「俺で良ければ利用してくれていいんだよ」
そのまま美紗の顔を上に向けて唇を合わせた。
「ん…真也さん…お願い…一緒にいてください…」
案内されて俺は美紗の部屋に入った。昨夜テレビ電話で見た記憶と同じ部屋だった。
ベッドに座ると、美紗も隣に座ったので、肩を抱くともたれ掛かってきた。
「美紗…」
優しく頭を撫でて、髪や頬にキスをする。美紗も俺も何も言わないので、二人の吐息以外聞こえない。
学園の制服を脱がすと俺も着ていたシャツを脱いで美紗をベッドに優しく倒した。
それから仰向けになった美紗に覆い被さると、恋人同士がするように両手を繋いでキスを繰り返す。
ベッドサイドの仄かな明かりの中で美紗の真っ白な肌が光る。
「ん…あの…」
美紗が不意に言葉を紡いだ。
「どうしたの?」
「あの…」
俺は次の言葉を待つ。
「その、乱暴に…その、あの、ちょっと乱暴にしてもらって良いですか?」
突然の予期せぬ言葉に思わず止まって、少し考えたが、ふと思いついて俺は美紗を四つん這いにした。
「いいんだね?」
「はい、お願いします」
目の前には綺麗な尻が待っている。
『パンッ』
まず、軽く叩いただけで乾いた良い音がした。
「ほら、どうだい?」
『パンッ、パンッ、パンッ』
「んっ、くっ、んっ、ううっ」
美紗は枕に顔をくっつけて呻き声をあげる。たいして痛くはないはずだが、美紗は想像以上に激しく反応した。
「もっと…お願いします」
『パンッ、パンッパンッパンッ』
幾度か叩いたところで、俺は叩くのを一度止めて少し赤くなった尻を舐める。
「んっ、そんなっ、いやらしぃっ」
美紗が尻を振って逃げようとするのを力で押さえつけた。
「いやらしいのは美紗の方だろう?尻を叩かれてこんなに濡らして…」
オマンコに指をいれるとグジュグジュに蕩けている。
「そんなっ、あっ」
「美紗は学園では男に媚びてるんだったかな?」
夕方に聞いた話を思い出してそう言うと、指は突っ込んだままもう一度尻を叩く。
『パンッ』
「誰とでもヤるんだろう?」
『パンッ、パンッ、パンッ』
叩く度にキュッ、キュッと指を痛いほど締めつけてきた。
「あっ、ちがいますっ、そんなことないっ」
「本当かっ?」
「はっ、はぃぃっ」
『パンッ』
「それなら俺としかヤらないって誓えるか?」
『パンッ』
「あうっ、はいっ、誓いますぅ」
『俺とヤりたいのか?』
『パンッ』
「はいっ、お願いしますっ」
俺はズボンとパンツを脱ぎ捨ててベッドに膝立ちになると美紗を呼んだ。
「ヤりたいならまずは舐めろ」
美紗は四つん這いのまま、トロンとした目で俺の股間に近づいてくる。
「んっ、ちゅっ、ネロネロ…」
「尻をこっちに向けろ」
美紗は四つん這いのまま、従順に俺の手が届くところに尻を動かした。
俺はしゃぶらせながら指を膣に入れた。
「んっ、ふうっぅぅ」
「どうした、口がおろそかになってるぞ」
「あっ、んっ、ちゅっ、んんっ」
空気に晒されていたチンコが口内の粘膜に包まれた。
「そらっ、もっとだ」
指で膣壁を擦る。
「んっ、あっ、そんなことしたらっ、舐めらんないっ」
「ダメだっ」
俺は空いた手で美紗の頭を引っ張ってチンコに押しつけた。
「むぐっ、んっ、ネロッ」
今日の美紗は乱暴にされると愛液を溢れさせる。
「一度イクか。尻を向けろ」
はあ、はあと荒い息をついて美紗が尻をこっちに向けた。
「入れて欲しかったら何て言えばいいんだ?」
「はい。美紗のはしたないオマンコを真也さんのオチンチンでお仕置きしてください」
「よしっ、いくぞっ」
『グチュッ』
俺はバックで美紗のオマンコにチンコを挿入した。
「あっ、あああっっ」
白く光る背中が反り返った。
「うっ、締まっ、るな」
やはり美紗の膣中は締まりが良い。根本があまりに締めつけられて、射精を止められそうなほどだ。
奥にいれたまま動かそうとすると美紗が呻き声をあげる。
「うっ、んんっ、うぅぅっ」
美紗はもう、肘でなんとか体を支えているような状態だ。
「こらっ、頑張れっ」
『パンッ』
尻をはたくと膣の締まりがますますよくなる。
「んんんんっ」
腰を叩きつけるように何度かピストンをして、射精感が高まってくると奥を擦るのを繰り返した。
そして、美紗の体から力が抜けそうになると尻を叩いて再び突く。
「あっ、あっ、らめっ、らめぇっ」
涙声で美紗が快感を口にした。しかし、止めようか?と声をかけるような真似はしない。
『ジュボッ、ジュボッ、パンッ、ジュボッ、パンッ、ジュボッ』
腰を叩きつけるのと一緒に尻を叩く。
「あっ、くぅっ」
ビクビクッと美紗の背中が震えるのにも構わず俺は止めない。
『ジュボッ、ジュボッ、パンッ、ジュボッ、パンッ、ジュボッ』
「あっ、やっ、イッてるっ、イッてるからぁっ、やっ、まらっ、イクっ、イクッ、イクッ、あっ、やらやらやらっ、イクッ、あっ、あぁぁぁっ」
膣痙攣でも起こったのかと思うほど、膣内がきつく締まって、一際高い声をあげて美紗が突っ伏した。
「ふう…」
俺はまだまだガチガチのチンコをいまだ蠕動しているオマンコから引っこ抜く。粘液がトロッとチンコから垂れた。
(あれ?)
まだ射精していないにもかかわらず、あれほどあった射精感が消えている。それでいてチンコはかつて無いほどのサイズになっていて、まだまだヤれそうだ。
美紗を見ると、尻だけ上げて上半身はシーツに倒れている。少し赤く染まった尻の割れ目の奥で襞が俺を誘うようにヌラヌラと光っていた。
荒い息をしているものの意識もまだあるようだ。俺は尻を固定する。
「あうっ、し…んやさんっ…いまは…もうすこし…やすませてぇ」
美紗はもう体に力が入らないのだろう。ただ、必死で俺に許しを乞う。俺は尻たぶを開いてガチガチのチンコを再び割れ目に沿える。美紗ももちろん気づいたのだろう。ひっ、と小さく悲鳴をあげた。
「ゆっ、ゆるしてっ、いまはっ、あっ、むりぃっ」
もちろん止めるつもりなどない。再び俺は美紗に覆い被さった。
「あっ、やらっ、おっき、こわれっ、こわれちゃっ、んあああああっ」
一突きで美紗が達した。美紗は入れたまま潮を吹く。
「激しくヤるよ」
『ジュボッジュボッジュボッジュボッ』
「あっあっあっあっ、こわれりゅっ、こわれりゅっ、こんなのっ、あっ、あっあっあっあっあっ、んくっうううぅぅぅっ」
美紗が達し続けているのはオマンコの反応で分かっている。何度も潮を吹いてギュウギュウ締めつけるオマンコを味わいつつ腰を振り続けた。
美紗は深い絶頂に何度も痙攣して力の抜けた体は、体重を支えきれなくなって体シーツにうつ伏せになる。それでも俺は美紗に覆い被さる。
「あっ、ううっ、やっ、にゃにこれっ」
無造作に置いてあった美紗の手に俺の手を重ねて、寝バックの体位でピストンを続ける。
「しゅごいっ、あっ、こしゅれるっ、あっ、こしゅれりゅっ、んぐっ、うっ、あっ、ああっ」
ついには声が聞こえなくなって、俺はようやく腰を止めた。
「ぁ…ぅぅ…」
(疲れているせいかな…)
腰を引くと普段より大きく愛液をまとった凶悪なモノが抜け出る。
「少し休憩しよう」
美紗はようやく安堵したように小さな寝息をたて始めた。
◇◇
11周目 9月25日(土) 午前4時50分 藤川真也
「あっ、らめっ、またぁっ」
仰向けになった俺の上で美紗が仰け反る。
「ほら、俺をイカせてくれよ」
腰を突き上げると、反り返ったまま美紗は痙攣を繰り返した。
シーツは美紗の愛液や潮でベトベトになっている。
「あっ、ふぅぅ、しんやっ、さんんんっ、もっ、ゆるしてぇぇ、おくちでしゅるからぁぁぁ」
美紗はもう何も考えられないように俺の動きに合わせて操り人形のように反応するだけだった。
「うーん、どうもイケそうにないなあ」
細い腰を掴むと、ひいっ、と声をあげる。
「もっ、やらぁっ」
美紗の泣く声を聞きながらカーテンを見ると少し明るくなりかけていた。
「仕方ない。これで最後にしよう」
「ぁ…んっ、ぁっ、ぁぁぁあああああああっ」
グリグリと膣奥を押し潰して、美紗が大量の潮をふきながら意識を失うのを確認すると俺は明け方美紗の家を出た。
(ふう、結局イケなかったな。まあ、いい。俺も少しは眠らないと)
「ふあ」
あくびをして俺は車を家に向けた。
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