6周目 9月23日(木) 午後1時40分 島津政信

6周目 9月23日(木) 午後1時40分 島津政信

『ドゴォォンッ』

その時、大きな音が鳴った。

チンコに夢中になっていた俺はその音にびくっと肩を震わせた。

眩しいくらいの光の中にそそり立つ肉棒が照らされた。

(すごい…)

すぐに暗くなったが亀頭の先から汁が出ているのが目に焼き付いた。

「はぁ…はぁ…ぁ…」

俺の体にまわされた腕に力が込められると、簡単に俺の体はスクリーンの方を向いたまま琢磨の肩にもたれかかった。

琢磨はスクリーンを見つめるだけで俺の方を見ない。

『ガガガッ』

スクリーンで爆発が起こるたびにチンコが照らされた。

もう俺の目はスクリーンよりもチンコから目が離せなくなっていた。

(すごぃ…ビクビクしてる…)

琢磨の考えていることは分かる。嫌悪感は頭の片隅に追いやられて、抵抗する気持ちは消えていた。

手がゆっくりと肘置きから琢磨の方にずれていき、太ももに触れた。

チラッと琢磨を窺うが、やはり琢磨は気づいていない振りを続けていた。

さらに、ゆっくりと俺の手がチンコに近づく。

(あぁ…何しようとしてるんだ…おれ…)

そして握った。

『コプッ』

握った瞬間鈴口からそんな音が聞こえそうなくらいの勢いでカウパーが溢れた。握った手がヌルッとする。

「はぁ…はぁ…」

『チュクッ、チュクッ』

そのまま上下に擦り始める。

(いやらしい音が出てる…)

俺は音が出ないようにゆっくりと擦った。

「おい、遠慮するなよ」

突然、琢磨が耳元で囁くと、再びローターが激しい振動を始めた。

「んぁ…ふぅっ…んっ」

右手の指をくわえて耐える。チンコを握った俺の手の動きは快感が高まるに従って早くなる。

『チュクッ、チュクッ、チュクッ、チュクッ』

「うっ、いいぞっ、上手くなったな」

琢磨のうめき声が聞こえた。

(…だめっ、…ローターが…すごい当たる…でも…琢磨も…イケば…)

琢磨がイケばローターが止まる、とぼんやりした頭で考えた俺は、手の動きを早める。

『チュッチュッ、チュクッ、チュクッ』

「うぅ…」

琢磨の低い喘ぎ声が聞こえてきた。

「はぁはぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

激しく擦って反撃したが、膣の中で暴れるローターの動きに俺の呼吸も荒くなる。

先に折れたのは俺の方だった。

「た…たくまぁ…みさ…もう…こえでちゃう…とめてぇ…」

琢磨の耳元で囁くとローターの振動が弱まり、上半身を琢磨の膝の上に倒された。

目の前にはチンコがそそり立っている。

(すごく…大きい…)

俺は両手で包み込むように握る。琢磨の顔を見上げると獣のように目がギラギラしていた。

(逃げることは…無理だよな…)

そもそも逃げる気などないのに、そんなことを俺は考えた。

琢磨の手が俺の頭を引き寄せる。

「ん…」

自然に舌を出して、竿を舐めるとカウパーの少し苦い味が口の中に広がった。

「ふぅ…ん…ん…」

下から舐め上げるように、ソフトクリームを舐めるように竿の裏を舐めて、亀頭に差し掛かったところで咥えた。

『にちゃ…ねろ…ちゅぽ…』

映画館という公共の場で淫らな音がする。

(こんな…こんな所で…誰かに見られたら…)

そう思うと顔が火照って愛液が椅子に垂れたような気がした。

無意識に腰を揺らしながら琢磨のチンコを舐め続ける。

興奮のせいか頭が熱くなって、ここがどこなのかすら分からなくなりそうだった。

「もう我慢できねえな」

琢磨が何か呟いたと思うと、いきなり俺の膣中からローターが引き抜かれ、琢磨が俺を立ち上がらせて自分の前に立たせた。

「ふぁ…?」

俺は、膝に力が入らず頭もぼんやりしたまま。素早くスカートを捲られてパンティをずらされる感覚も他人事のように感じていた。

腰を引っ張られて琢磨の膝の上に座らされる。

(あれ?俺…立って…?たく…ま…?)

ぼんやりした頭が急速に冷静に戻ろうとした時、俺の膣中に琢磨の熱い肉棒が埋められていた。

「んんんんっ」

(ああぁぁっ、なんでっ、入ってくるぅっ…)

前の席がスクリーンの明かりで見える。数人の男がまっすぐスクリーンを見ていた。

(あの人たちが振り向いたら…抜かないとっ)

しかし俺の思いとは裏腹に琢磨が体を動かし、浅く座り直すとさらに奥に入ってくる。グイグイ腰を引き寄せられて一番奥がノックされた。

(ああぁっ、ダメだっ、深いっ、奥にっ、奥に届いてるぅ)

目の前が真っ白になった。背中を電流が走り、口を押さえて声を我慢する。

(こんなとこで…バレるぅぅ)

『ジュッコ、ジュッコ』

映画館には似合わない音が二人の結合部から流れる。

「んっ、んっ、んっ」

押さえ切れず俺の口からは呻き声が漏れた。

(ダメだっ…こんな声…聞こえちゃうぅぅ…)

こんな場所で、と思えば思うほど、ますます興奮して心臓はバクバクと早鐘のように鳴って頭に血が上る。

琢磨の手が荒々しく俺のブラウスのボタンを外し、服の上から器用にブラジャーのホックを外す。

「やっ、だめっ」

俺の小さな声では止まらず胸を揉まれ、乳首をこねられる。

「はあっ、んっ、んっ」

『ぢゅこっ、ぢゅこっ』

乳首を弄られ、襞を擦られ、琢磨の余った指がクリトリスを押し潰した瞬間、俺の体に今日一番強い電流が流れて、体がガクガクと痙攣する。それと同時に俺の中から愛液が吹き出した。

『プシュッ、ピュピュピュッ』

(やぁぁぁぁっ、イっクぅぅぅぅぅぅぅぅっっっ)

俺の痙攣はなかなか止まらず、しばらく琢磨のチンコを入れたまま放心状態になった。

「ぁ…はぁ…しゅごぃ…」

「なあ、オレはまだイッてないぜ。」

後ろから囁かれて、俺の中の琢磨がピクピク動いた事でようやく意識が戻る。

「ぁん…でも…ね…ここ…じゃ…こえ…だせないから…」

俺の言葉に琢磨がニヤッと笑うと手を引いて館内から出た。