6周目 9月26日(日) 午後2時 島津政信
「暑いねー」
パタパタと手で顔を扇ぎながら私は琢磨と観覧車に乗っていた。
「美紗…」
扉が閉まり、ゴンドラが動き出すと隣から琢磨に呼ばれて私は見上げる。
「ん…」
琢磨の手が肩にまわされた。私は顔を傾けて琢磨の唇を待つ。
「ちゅっ」
今日も空は晴れ渡っていて、ゴンドラの中は少し冷房が入っているとはいえ蒸し暑い。
チューブトップのワンピースの上に薄手のシャツを羽織っていた私は、鎖骨の辺りが少し汗ばんでいた。
「暑いなら脱ぐか?」
唇を離した琢磨の囁きに頷くと琢磨の手がシャツの裾に伸びた。緩く結んでいた裾の結び目をシュッと解くと、そのまま腕を抜かれた。
肩が露になって、少し涼しく感じる。
「ぅん…んっ」
再びキスが開始されると、私は琢磨に求められるがままに唇を少し開いて舌を受け入れた。
ピチャピチャとお互いの舌の絡みあう淫靡な音がゴンドラの中に広がる。
(気持ちいい…)
私は分厚い胸板に手を回して、胸をわざと押し付けた。琢磨の鼻息が大きくなる。
『チュッ、ネロネロ…ジュル…』
キスは二人の昂ぶりに比例してさらに激しさを増した。
(気持ちいい…もっと…)
唇が唐突に離れる。
目を開けると目の前にニヤニヤと笑う琢磨の顔があった。
(何を見てるの?…やっ)
「あんっ、もぅっ」
私は自分が舌を出したままだったことに気がついて恥ずかしくて琢磨の胸を叩いた。
(これじゃ、もっと欲しいってオネダリしているみたい)
「もっと気持ちよくなりたいだろ?」
琢磨の手がチューブトップの中に差し込まれる。
「あっ、ん…もぅ…だぁめ」
琢磨の腕に私は優しく手をそえた。すると今度は唇が耳を這った。
「はぁっ、んっ」
琢磨の愛撫は的確で呼吸の中に甘い声がすぐに混じりはじめる。
「前は本気で嫌がったのにな」
琢磨はそう嬉しそうに言ってブラジャーの中に手を入れた。
「あんっ、たくまぁ、っん」
既にコリコリと勃起していた乳首が摘まれて体がビクンッと反応する。
「はぁ…はぁ…」
荒くなる呼吸。
太ももに手が置かれてゆっくりと撫でられる。
「もぅ…んっ、ちゅっ、はぁっ、んんっ」
キスで頭が蕩けている間に太ももの中に手が侵入した。
「美紗…濡れてるぞ?」
「んっ、だって…琢磨がぁあんっ」
スカートがめくられる。
「そら、見てみろよ」
膝上丈のワンピースは裾がめくれて、サイドがリボンで結ばれたブルーのパンティが見えた。パンティには割れ目に沿って染みができていた。
琢磨の指がパンティの上から割れ目に触れる。
「んっ、あっ」
私は汗ばんだ琢磨の首に腕をまわして再び唇を求める。
「美紗…エロいな」
「だってぇ」
『ちゅっ、ねろ…ねろ…』
琢磨に抱きついた瞬間、ハーフパンツの股間が熱くたぎっているのがはっきりと見えた。
「はぁ、はぁ……琢磨だって…ほら…触っていぃ…?」
琢磨が頷くのを待ってチャックを開ける。出した肉棒の先からは透明の粘液が分泌されていた。
「琢磨のも…こんなになってるよ……ねっ?触りっこ…しょ?」
私は肉棒を優しく擦りながら囁く。
パンティがずらされて割れ目に指が入ってきた。
『ジュボッ』
とろとろに蕩けた私の膣は指を簡単に飲み込む。
「はぅぅ…はぁぁぁ…」
ぬるぬるになった割れ目からは粘液が指に絡まる音がした。
『チュクッチュクッチュクッチュクッ』
私も琢磨の肉棒を両手で掴むと上下に擦る。先走り液がいやらしい音を立てた。
「動かすぞ?」
琢磨の言葉に小さく頷いた。
「くっ、スゲエ、指がちぎれちまうぜっ」
『ジュボジュボジュボ』
琢磨はそう言いながら激しく動かす。
「んあっ、やっ、手が動かせなくなるっ、からぁっ、あんんっ」
『チュッ』
唇が一度降りてきて言葉を中断させられた。
「あんっ、んっ、んんっ」
唇が離れると同時に指が激しく動く。
「やっ、だっ、あっ、あっ、んっんんんんっ」
二人の視線が交錯する。
感じている顔を見られるのが恥ずかしくて熱くなった顔をそむけた。
「こっち向けよ。感じてる顔が見たいんだからさ」
琢磨を見上げるように顔を上に向かされたかと思うと、指が二本に増えた。
「んんっ、あっあっあっあっ」
琢磨の指が気持ちいいところを擦って、慌てて唇を噛む。
「声を我慢するときのお前の顔って、いつも思うけど、すげえそそるよな」
琢磨がさっきのところをゆっくりと擦る。
「あっ、やっ、だめっ、声がっ」
琢磨はニヤニヤ笑うだけで止めてくれない。
(周りのゴンドラにバレちゃうぅ)
「やっ、もっ、もぅっ」
私は琢磨の顔を両手で挟むと唇に吸い付いた。
「ふっ、んんっ」
思いがけない私の行動に琢磨の顔が一瞬驚いた色を見せる。
だけどそれも一瞬のこと。琢磨の獰猛な舌がねじ込まれると、クニャッと体から力が抜ける。
「んんんっ」
唇を離そうにも今度は逃がしてくれない。
「はんっ、んっ、ちゅっ」
息が苦しくなって頭がぼんやりしてくる。
(ああっ、だめぇっ、イッちゃうぅっ、…観覧車の中でなんてっ)
『クチュッ、ジュブジュブジュブ』
だけど、頭の中でダメと思えば思うほど、体は絶頂に向かう。私は目を閉じて肉棒をギュッと握る。
(だめなのにぃ、みんなに見られちゃうぅ)
「ほら、周りから見られてるぞ?」
目を閉じている私には見えないけど、周りのゴンドラから視線を感じるような気がした。
『ゾクゾクゾク』っと背筋を快感が上ってきた。
「あっ、やっ、イッく…」
その時、突然体の中で暴れていた指が抜けた。
「えっ?」
突然訪れた喪失感に思わず声を上げる。
「やっ、やだぁ…」
そう言って目を開けると目の前に観覧車の乗り口が見えた。
「あっ」と気がついて急いで服を整える。
「お疲れ様でしたー」
係員の声とともに扉が開いた。
「続きは次のとこでしような」
琢磨の囁き声に頷いて私はゴンドラから降りた。
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