14周目 9月25日(土) 午前0時10分 島津政信
瞼の裏に明るさを感じて私は意識を取り戻した。
「ん…」
無意識に動かした手がヌルヌルする。
(ふぁ…このにおい…)
目を僅かに開けると使用済みのコンドームが脇腹にのっていて、零れた精液が手についていた。
『トロリ』
私は仰向けになってコンドームを持ち上げる。すると、精液が垂れてお腹に落ちた。
(せーえき…)
私はドロッとした精液を指で掬いとって口に運ぶ。
(おいしぃ…)
「ん…ねろ…ねろ…」
人差し指の先から根本まで舐めとってもまだ足りない。今度は中指を口に入れて味わう。
「こりゃあ、エロいな」
男の声がした。
「……?」
(だれ…だっけ…?)
いつからいたのか、私の寝転がっていたソファの横に男が立っている。そして、男は素っ裸だった。
(………んっ)
さっきまであんなに激しく犯されていたのに、おちんちんを見ると体の奥が疼く。
「タクマなら帰っちまったぜ。…ん?俺か?俺はアツシだ」
(ぁ…)
立っていたアツシさんが私のすぐ近くに腰かける。私の視界からおちんちんが隠れてしまった。
「俺で良けりゃ家まで送ってやるけどよ…っと、その前にシャワーでもどうだ?」
私は首をわずかに振った。
「ん?そのままでいいのか?汗だくだぞ?」
私はフラフラと起き上がってソファに座るアツシさんに後ろからしがみつく。オッパイが肩甲骨でつぶれてニチャッと汗でくっついた。
「おいおい、そんなことされたら俺も我慢出来なくなるぜ。ほら、もうこんなになっちまった」
アツシさんが私の手を優しく持って、股間に誘導した。
「ん…はぁ」
(おっきぃ…片手じゃ無理…)
見えない分、逆に大きさがハッキリと感じ取れる。私は片手を幹に、もう片手で亀頭を撫でた。
「おぉっ」
それからシコシコと擦っているとヌメッとした液が垂れてきて動きがスムーズになった。
私は粘液のついた片手を離して指先を舐める。
精液と違って味も臭いも薄い。
もっと濃いのが欲しい、近くで臭いを嗅ぎたい。
指を舐め終えるとアツシさんが振り返ってこっちを見ていた。
「いいぜ…ほら、来いよ」
アツシさんがソファに寝転んで誘導してくれる。
私は気だるい体でアツシさんの顔を跨いで四つん這いになった。
「はぁ、はぁ…はっ、あーっ、んっぐぐ」
手で根本を押さえて亀頭を咥える。
(やっぱりおっきぃ)
「んっ、ちゅっ、ずず…」
一度吐き出してチロチロと舌先で亀頭の割れ目をなぞるようにして透明な粘液をすする。
舌で亀頭のエラをなぞると後ろから「うっ」と呻き声が聞こえた。
振り向くと強面のアツシさんがちょっと苦しそうな、我慢するような顔で私を見つめていた。
「ミサも気持ちよくしてやるよ」
「あっ、んんっ」
割れ目の上の敏感な突起が突然熱くなる。突起をヌルヌルの柔らかいものが絡まる。
「ろうら?」
私の股間に吸いついたままアツシさんが喋る。
「んっ、いきがっ、やっ、はぁっ」
私の声に反応するように手の中のおちんちんが震えた。亀頭の先が生き物のようにパクパクと開いたり閉じたりしている。
「ろうした?」
その言葉に私は大きく口を開けて咽まで飲み込んで吸った。
「あっ、んぐ…んちゅ…」
「おおっ」
『ギュポッ、ギュポッ』と淫靡な音が広い室内に響いた。口の中にあるおちんちんは琢磨のモノより一回り太い。長さは琢磨の方が長いけど、亀頭のエラがすごく張っている。
「んっ、ぐぐっ、んっ、んぁっ、はぁぁ…んっ」
舌によって時折おちんちんを咥えたまま私は喘ぐ。
「ん…そうだ、ミサは膣中(なか)に出されたことはあるのか?」
(なか?…口の中…?)
中が、おまんこの中の事だと分かるまで少しかかった。出すというのは精液の事だろうか。
考えてみると、中で出されたことはない。琢磨は外に出すかコンドームを使っていた。
「ふーん?もったいないな」
首を振るとアツシさんが私を抱き締めるようにして簡単に上下を入れ換えた。そのまま起き上がって私の横に添い寝する。
「知ってるか?」
「ぁんっ…」
下腹部を指先で撫でられて思わず声が出てしまった。
「ここにザーメン出されるとオンナってのは最高に気持ちいいんだぜ?」
サワサワと撫でられると強く押されるよりもむしろ逆に感度が上がっていく気がする。私のおまんこの奥が疼きが強くなった。
「ミサはもう奥で気持ちよくなれるんだろ?それならそうだな、想像してみろよ?一番奥を突かれてそのまま、熱いのが流し込まれるんだぜ」
奥を突かれ、押され、擦れる。その感覚が甦る。
だけど、あれほどの快感にさらに上がある。このおちんちんの先から勢いよく精液が飛び出して奥のさらに奥まで犯される。
「はぁ、はぁ、はぁはぁ…んっ」
私の脳裏にその快感がよぎった、その瞬間、それまで優しく触れていた指がキュッと押した。
「んあっ」
まるで指が体の奥を押したような気がした。
「どうだ?」
「…こんな…の…知らない…」
味わったことのない感覚に肌が粟立つのはもう何度目だろう。
女としての初めての快感、男に征服される悦び、入ってきた男を締めつける時の幸福感。絶頂に達した時の浮遊感。
どれもこれもついこの間まで知らなかった感覚。
そして、初めての快感を覚える度に私の体は男を喜ばせる体に作り替えられていく。
「なあ」
再び触れるかどうかのフェザータッチ。
だけど、さっきまでとは違って単に感覚が鋭敏になる穏やかな快感ではすまない。私はさらに大きな快感を期待してしまっていた。
「あ、んっ、やっ、こっちも…」
恥ずかしさもなく触ってもらおうと胸をそらしてもやはりスッと尖った先の部分は素通りした。
「ミサ」
アツシさんのおちんちんが太腿に触れる。
「どうだ?」
「んっ、あっ、おっきぃ…それに…はぁっ…はぁっ…ほしいっ」
だけど、アツシさんは入れてくれない。
「これを入れるだろ?」
言葉に合わせて下腹を指がなぞる。
「あっ、んっ」
この大きく張ったエラが私のおまんこの小さな穴を掻き分けて入ってくる。
イメージするとキュウッと体の奥が欲しがった。
「んくっ…」
「一番奥まで届いて…」
「ぁっ、はぁっ、らめっ」
「奥にザーメンをぶっかけてやる」
指がキュッと子宮の上を押した。
「はうぅぅっ」
「いいな?」
そして、私はその言葉にはっきりと頷いた。
◇◇◇
14周目 9月25日(土) 午前0時40分 小曽根淳
俺は仰向けに寝かせたミサに覆い被さると口づけをして、だけどまだ挿れなかった。手を伸ばして太腿から上にゆっくりと撫で上げていく。
「ふぁ…」
脚の付け根まで上がってきたところで、もう一度太腿に戻る。
「ん…ぁ…」
それを何度も繰り返しているとミサの太腿がもじもじと動き始めた。唇がうっすらと開いて甘い息が俺の唇を誘う。
「ぁっ、はぁ…はぁ…」
(そろそろか…)
ミサが瞼を開いて睫毛をフルフルと震わせながら俺を見つめる。
「挿れてほしいか?」
「はぃ」
「言ってくれ」
「いれて…ください」
ようやくここまできた。
俺はミサに両膝を自分で抱えさせて、のし掛かる。
「あっ、はぁぁっ」
ゆっくり、ゆっくりと奥に向かう。ミサのすがりつくような、期待と不安の入り交じった瞳に嗜虐心が煽られた。
(そんな目をすんなよ)
今すぐメチャクチャに突いてやりたくなる。
だが、俺は焦らない。痛いほど締めつけるマンコの肉をゆっくりと押し広げていく。
「ぁっ、はっ、んっ、くぅ」
ミチミチと半分ほど入ったところで俺はミサに声をかけた。
「もう少しな」
額に張りついた髪を左右に分けて、キスを落とす。
そしてさらに時間をかけて一番奥までたどり着いた。
「あっ、んんんっ」
目を閉じておとがいを反らす美少女を啼かせたい誘惑に駈られながら、それでも俺は堪えた。
ミサは感じやすい女だ。琢磨のようなセックスでも簡単にイッてしまう。
おそらく俺が動けばあっさり絶頂に達するだろう。だが、俺が狙っているのはミサを完全に堕とすことだ。
普通ならここからピストンを開始する。だが、まだ動かない。
その代わりにそこからさらに穏やかな快感を与えていく。
「はぁぁ、はぁっ、んっ」
しゃくりをあげるように息をするミサの頭を撫でながら唇だけでなく額や耳、頬、あご、首、鎖骨にゆっくりとキスをしていく。
僅かな動きにミサは反応する。
「はぁ…はぁ…ぁ…」
二の腕、わき腹、下腹部を撫でる。指先を滑らせるように。
「ん……はっ、…ぁぁ…」
そして、しばらくそれを続けているとミサの様子に変化が現れた。
まず変化したのは膣の内部だ。挿入した直後はチンコをねじ切るかのように締めつけていたのが緊張が溶けたのか柔らかくなってぴったりとチンコを包み込む。だが、ただ柔らかいだけではない。
ヌルヌルと蠕動し俺を誘う。
「…ふぅ………ふぅ……ふぅ……んっ、ぁ……」
さらにしばらくすると激しく動いているわけでもないのにミサの体に汗が浮いてきて甘い体臭が鼻をくすぐった。
ミサの手はとっくに膝の後ろから外れていて、胸の前で握りしめている。そのいじらしい仕草に俺の理性が溶けそうになった。
「ミサ…可愛いぞ」
思わずそう耳元で囁くとミサの瞼がピクピクと動いた。
と思った時、突然ミサの体が震えた。
(きたかっ)
「ぇ…ぁ…なっっっ、んんんっ」
ビクビクッと痙攣したかと思うと細かく震えている。同時にチンコがキュキュキュキュッと締めつけられる。
「くぅぅぅっっ、ふぁぁぁぁぁっ」
美紗の呻き声とともにそれは数分続いた。
◇◇◇
14周目 9月25日(土) 午前1時30分 島津政信
(んあああっ)
それは突然の事だった。
ふわふわとした気持ちいい感覚に揺蕩っていたはずなのに突然目の前が真っ白になった。
「ぁ…な…に……」
「ははは、驚いたろ?これはスローセックスってやつだ。それに」
アツシさんがグイッと私の方に体重をかける。
「あっ、らめっ、なんかでるっ」
膣の奥から愛液が吹き出した。
「ポルチオってやつだ。まあ、こっちは半分ほど開発されてたけどな」
アツシさんの言ってることはよく分からない。だけど、今度はお腹をちょっと押されただけでビクビクビクッとイッてしまった。
「さあ、これから凄い事になるぞ」
ゆっくりとアツシさんが腰を引く。
「ぇ…あっ、イクっ、イクぅっ」
そして、今度は奥を押す。
「ああああああっ」
激しい動きは全然していないのにアツシさんの動きに合わせて体は何度もイってしまう。
そして、一度高みに昇った体は落ちてこない。
「ああああっ、しぬっ、しんじゃうっ」
「そらっ、そらっ、俺もイクぜ」
少し腰を引いたかと思うと、一気に奥を叩かれた。さらにそのまま奥を擦る。
「うっ、これはっ、…ミサ、覚悟しろよっ、こりゃあスゲエ出そうだっ」
「あっ、やらっ、きもちよすぎてっ、あっ、らめっ、らめらめらめっっ」
もうほんの少しの動きで私の体はイってしまう。なのにアツシさんは奥をこねくりまわす。
「うおっ、きたっ」
「あんっ、あっイっ、イってるのにぃっ、またくるっ、やらっ、おっきくなってりゅっ、あっ、こわいっ、やらぁっ、こわいよぉっ」
「イクぜ、感じろよっ」
アツシさんに抱き締められたその瞬間お腹の中でおちんちんが弾けた。
「あっ、くぅぅぅぅぅぅぅっっっ」
熱いマグマが体の奥底にぶちまけられる。
これまで触れられたことのない秘密の部屋がアツシさんにこじ開けられて、満たされて、味わったことのない快感に埋め尽くされる。
「イッ…」
未知の快感の奔流にイクという一言さえも言えなかった。
「あっ、んんっ、あっ、あああああっっっ」
◇◇◇
14周目 9月25日(土) 午前2時00分 小曽根淳
完全に堕ちて意識を失ったままイキ続けるミサ。
「ぁ………ぅ…………」
「な?凄かったろ?一回これを知っちまったらもう戻れねえぜ」
意識のないはずのミサが震えたのは期待からか、それとも恐怖か。
(さーて、明日から楽しくなりそうだ)
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