窓ガラスが曇っている。窓の外からは仁王立ちした男とその前に膝立ちになった黒髪の少女がぼんやりと見えていた。
『ンチュ…ネロ、ネロ…』
自分の愛液にまみれた男の肉棒を咥えこんだ少女は潤んだ瞳を男に向ける。
男、琢磨が少女、美紗の頭を優しく撫でると嬉しそうに目を細めて微笑んだ。
「ああ、…気持ち良いぜ」
上から少女を見下ろしながらのフェラは少女を征服したようで琢磨の嗜虐心を満足させてくれる。
それにサンタの衣装はまだ健在だ。チューブトップの胸は深い谷間はもちろん、赤を基調に白いフリルのついたブラジャーまで見え隠れする。
『ネロ、ネロ、ンチュ…』
美紗の方は、と言うと先ほどの騎乗位による深いオーガズムの波が未だに引いていなかった。
琢磨が立ち上がった時、久しぶりの深い絶頂に酔ったままの美紗は、その凶悪で愛しい肉棒にためらうことなく唇を寄せた。
明るい部屋の中は美紗がしゃぶる音だけが響く。
「はぁ…はぁ…たくまぁ」
美紗がようやく口を離した。
「どうしたの?…気持ちよくない?」
琢磨は大学でのフェラ以来一度も射精していない。
美紗の涙で歪んだ視界の中で琢磨が頬を掻いて苦笑いした。
「なんかよ、イカねえように我慢してたら逆にイケなくなっちまったんだよ。まあ、今日は俺がイクまで続けるか。覚悟しろよ」
確かに琢磨の固い肉棒は萎える姿も想像できないほどギンギンに勃っている。むしろ最初より大きくなっている感すらある。
その逞しい肉棒に美紗は頼もしさと同時に恐怖を感じた。
(こんなのに一晩中犯されたら…)
だが、その想像は美紗の興奮を高める効果しかなかった。
先ほどの絶頂の波がようやく静まったというのに、下腹部の奥が再び疼きだす。
「美紗…いいか?」
見上げた美紗は、琢磨が何を求めているのかを理解してベッドに四つん這いになった。
琢磨に見えるよう手を後ろに回して尻を広げる。
「ちょうだい。琢磨の欲しい」
サンタコスのミニスカートは四つん這いになった時点で既に体を隠すという機能はまったくなくなっていた。
美紗は気づいていないが、ベッドに体を押し付けた時にチューブトップがずり下がってブラジャーに包まれた胸が現れる。
「入れるぞ」
琢磨は挿入するやいなや、美紗がどれほど期待していたのかをその膣の締まりの強さから感じた。
「はぅっ、おっきいぃっ」
美紗はシーツを握りしめて暴力的な快感に耐えようとするが、体の奥をこじ開けてくる圧倒的な肉棒の力の前にわけがわからなくなる。
「あっ、やだっ、止まってぇっ、こんなのっ、だめになるのぉっ」
張りつめた亀頭の傘で膣壁を擦られる。
「んっ、あっ、やぁっ」
溢れ出る喘ぎ声の恥ずかしさに枕で口を押さえるが、琢磨の一突きだけで、自分が自分でなくなるような感覚に声は止まらない。
「んふぅっ、ふぁっ、ふっ、ぁぁっ」
『ジュボッジュボッジュボッ』
だが、膣内も琢磨のサイズを覚えたのか、挿入時の痛いほどだった締め付けが緩んで柔らかく琢磨を受け止める。
(声が聞きたい)
琢磨は美紗の片方の手首を掴んで後ろに引っ張る。
「あっ…だめっ、んっ、はあぁっ」
膣の奥をえぐるように突かれた美紗は目を白黒させて背中をそらした。
『パンッパンッパンッ』
そのまま琢磨が腰を振る。美紗は琢磨にタイミングよく引っ張られて、より深く、より強く膣内を蹂躙された。
「あんっ、あんっ、あんっ」
さらに琢磨に腕を引かれてベッドから浮いた美紗を琢磨がそのままにするはずはなかった。
「あんっ、やっ、あっ、ダメッ」
琢磨は腰を振りつつ、片手は美紗の腕を引き寄せ、空いた手でチューブトップを引き下ろした。
既に胸がはみ出していたとは言え、服から弾むように出てきた胸を見て恥ずかしがる美紗。
「やっ、そんなっ、りょうほうなんてぇっ」
琢磨が掴んでいた美紗の手を離すと、今度は背中にのし掛かるようにして両手で二つの膨らみを荒々しく揉んだ。
「やんっ、あっ、乳首はっ、そこはびんかっ、あぁっ」
ブラジャーの上から尖った乳首を摘ままれ美紗が仰け反る。
「あっ、らめっ、あんっ、やああっ」
ついに美紗の呂律が回らなくなってきた。
「らめっ、やらっ、おかしっ、ああんっ、やあっ、おかしくなりゅうぅぅ」
「良いぜっ、イケよっ」
琢磨の声にはまだまだ余裕があり、その余裕を感じ取った美紗はさらに追い詰められた。
「あっ、らめっ、らめらめらめっ、あっ、いっしょがいぃ…あっ、イクよっ、イっちゃうっ、あっ、イクうぅぅぅぅぅっ」
今日二度目の絶頂で美紗は完全に意識をなくした。膣だけがまるで意思を持つかのように琢磨の精を求めて蠢く。だが、それでも琢磨はイカず、美紗だけが肉棒の逞しさを感じて再び達した。
「ん…まだしゅるの?」
うつ伏せでベッドに倒れこんだ美紗を起こす琢磨。
「覚悟しろって言ったろ?」
「んんっ、言ったぁ、けどぉっ、はううっ」
それから琢磨は美紗を座位、屈曲位で絶頂に導いた。その度に美紗は切ない声で啼いた。
美紗が数えきらないくらい絶頂を味わわされる間にサンタの衣装は着崩れ、脱がされ、最後にはパンティが足首に引っ掛かっているだけとなっていた。
そして最後に正常位。
『パンッパンッパンッパンッパンッ』
美紗は自らの太腿を手で広げて、琢磨は美紗の腰を掴んで引き寄せる。
『ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ』
ベッドのきしむ音がひときわ大きくなった。
「はぁぁぁっ、んっ、はぁぁっ」
「イクぞっ、ううっ」
これまで声を出しすぎたせいで掠れた美紗の喘ぎ声を聞きながら、ようやく琢磨は沸き上がる射精感に我慢ができなくなる。
「イクっ」
今日二度目の琢磨の射精は美紗の膣のもっとも奥に直接ぶつかる。
「あはぁぁぁぁっ、あちゅいっ、あっ、これぇっ、しゅごいぃぃぃっっっ」
一ヶ月溜め込んだ精液は美紗の膣内だけでは収まりきらず、抜くと同時に亀頭の先から飛び出して美紗の体に降り注いだ。
琢磨も快感に震える。
しばらく二人は動けずにいた。美紗の膣からは注ぎこまれた精液が逆流する。
そしてぼんやりとした目で自分の体にかけられた精液を眺めていた美紗が、半分意識をなくしかけながら顔を窓に向けた。
曇った窓の向こうに何かが落ちるのが見えた。
「ぁ…」
琢磨もその声に窓を見た。
「おっ、雪じゃねえか…と、そうだっ」
それと共に琢磨が何かを思い出したように慌ててベッドから降りると小さな箱を取り出した。
「メリークリスマス、美紗」
琢磨が清々しい顔で笑うのを息も絶え絶えで美紗は見る。
「もぅ…ばか…」
プレゼントを渡すなら時を考えろ、とか、文句がいくつか頭をよぎり、その中から美紗が選んだ言葉。
「琢磨…大好きだよ」
【終】
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