6周目 9月23日(木) 午後2時10分 島津政信

6周目 9月23日(木) 午後2時10分 島津政信

急に明るい場所に出て目が眩んだ。

「はぁ、はぁ…」

(体が言うことを聞かない…)

音楽が小さなボリュームで流れる絨毯の上を琢磨に支えられて歩く。幸いなことに通路にはスタッフの姿もなく見られることも声をかけられることもなかった。

「こっちだ」

入った瞬間独特の芳香に気がついて、前を見ると見慣れた男子用の便器が並んでいた。

誰もいないトイレを歩くとヒールのある靴の音が響く。

「ここなら何も気にせずできるだろ?」

ニヤッと笑って一番奥の洋式トイレに連れ込まれる。

個室に入るとすぐに琢磨が体を入れ替えて俺は壁際に押し付けられた。

「ちょっ、んっんんん」

唇を奪われる。

「んふぅっ…んっ、だめっ、んっふぅっ…んん…」

逃げようとする俺の舌が琢磨の舌に絡め取られた。

唾液が流し込まれる。

「ん…コクン…はぁ、はぁ…」

(あ…さっきまでされてたから…)

太腿に冷たい雫が一筋落ちた。

『チュッ』

キスをやめて見つめ合う。

「おい、後ろを向けよ」

そう言われて壁に手をついて立つと、スカートがめくられて『ふわっ』と下半身が涼しくなった。

「おいおい、凄いことになってるぜ、もうパンツの意味無えんじゃねえか?」

(そんな…自分があんなことしといて)

俺は後ろを向いて睨む。

「ははっ、そう睨むなって。気持ちよくしてやるからよ」

琢磨が急にしゃがみこむ。指が割れ目に入ってきた。

太く長い指は俺の気持ちいいところを狙い撃ちするように擦ってくる。

「んんっ、そんなこすっちゃダメぇっ」

俺の声が想像以上にトイレに響き渡った。

(あっ、声出したらダメだっ)

「んっ、んんっ、ん…ふぅんんっ」

声を我慢する俺の反応に合わせるように指が動く。

『ジュボ…ジュボジュボ』

(ああ…我慢できなくなる…声が出てしまう…)

「イイんだろ?美紗、たまらないんじゃないか?くくく。だけどな、今日はもっとよくしてやる」

(えっ?)

指で奥を擦られる快感に喘ぐ中、尻の谷間に熱い息を感じた。

「ふぁっ、琢磨っ、何をっ?」

「いいからいいから。じっとしてろよ」

琢磨の舌が尻の割れ目をなぞる。

「んんっ、それっ、ゾクゾクするよぉっ、んんんっ、声が出ちゃうからぁっ」

さらに尖らせた舌先が尻の割れ目を上下する。

「今なら映画の最中だから誰も来ないぜ。好きなだけ声を出しても大丈夫だぜ」

そう言うなり舌がアナルを突いた。

(そこはっ)

「そこっ、そこだめっ、お尻はっ、お尻は許してぇっ」

「そうは言うけどよ、美紗、お前、マンコがギューギュー締め付けてるぜ」

さらに舌がねじり込むようにアナルに入ってきた。

「汚いっ、琢磨っ、そんなとこ汚いからぁっ、んんんんっ」

口を開くと快感に喘ぎ声が出てしまう。

「でも気持いんだろ?お前の体に汚いとこなんてないぜ。ションベンでも飲めって言うんなら飲んでやる」

振り返ると真面目な顔の琢磨と目が合った。

「なに言ってんっ、のぉっ、やっ、だめっ、ダメだったらぁんっ」

想定外の琢磨に焦って前を向く。

「でも、もうお前も我慢できなさそうだな、指に滴ってきてる」

琢磨が立ち上がる気配と同時に俺も曲げていた腰を伸ばしてまっすぐ立たされて、向き合う。

さっきの琢磨が頭をよぎってなんとなく目を合わせづらい。

そんな俺の前に俺の前に琢磨の指が差し出された。

(あ…凄いことになってる…)

白い液が指先についていて、指の股に泡がついている。ジッと見つめているとだんだんその指が近づいてきた。

指先が唇に触れる。少し酸っぱいような独特の匂いが鼻をくすぐる。

俺は唇を少し開いた。舌を出してぺろっと舐める。

(味はそんなにないかな?)

「エロいな…」

(えろ…い…?)

指が口の中に入ってきた。

『んちゅ…ちゅ…』

命令されてもいないのに舌を絡めて指をしゃぶる。

「あーあ、熱中しちゃってよぉ」

気がついたら琢磨の手を握って指の股まで舐めていた。琢磨の呆れた声が後ろからして我に返った俺は慌てて手を口から離す。

「お前があんまりにも舐めるせいでふやけちまったな、そんなに舐めたいんなら…」

琢磨は俺の顎に手を当てて上を向かせる。

「ふぁ…んんっ…ちゅう」

琢磨に唇を奪われ、熱い舌が俺の舌を捕まえた。

「んっ…ちゅ…んんん」

散々快楽を与えられ、慣れてしまった体は、もはや流し込まれた唾液を飲み下すことにも抵抗感はなく、舌を進んで差し出す。

喘ぐ俺の後ろでゴソゴソと琢磨がズボンのボタンを外す。

『パサ…』

ズボンの落ちる音がして、俺の手に琢磨がチンコを握らせた。

「こっちを舐めてもらおうか」

「ふぁ…?」

キスでぼんやりとする俺の膣に再び琢磨の指が突っ込まれた。

「ふああああっ」

再び琢磨の指が俺の体の中を擦られて指が無意識にチンコを強く握る。

『ドクンッ』

握ったチンコの太い血管から感じる鼓動が俺の体に伝染した気がした。