6周目 9月26日(日) 午後2時40分

6周目 9月26日(日) 午後2時40分

『パンッ、パンッ、パンッ、パンッ』

琢磨の腰が当たって断続的に音が響く。

「あっ、あっ、あっ、あっ」

後ろから片腕を掴まれて引っ張られる。

「はぅっ、奥にぃっ、んんっ、あああっ、きついよぉぉ」

チューブトップからこぼれた胸の激しく揺れる様子が壁に映し出された。

「あっ、たくっ、まっ、こんなとこっ、だめぇっ」

「そんなこと言ってよおっ、美紗もっ、興奮してるんだろおっ、そらっ」

『パァンッ』

一際大きな音をたてた。

「やっ、あっ、音っ、おっきぃっ、こんなのってぇっ、だめにっ、だめぇっ」

◇◇

あと一歩というところまで上り詰めていた私の体の内側には、ゴンドラから降りても絶頂を求めて淫靡な熱が内側に籠っていた。

私は「次はどこにする?」という琢磨の言葉にフラフラと人の少ない方に足を向けた。

体がまだふらつくので、べったり琢磨にくっついて歩いた。周りから見れば、よくいるバカップルにしか見えないかもしれない。まあ、実際その通りだけど。

「ん?ここはなんだ?」

適当に歩いて到着したのは見覚えのない洋館だった。

琢磨がパンフレットを見る。

「ここは…ああっと…ミラーハウス?って何だ?」

「そこのカップルさん、入ってみない?仲が深まること間違いなしだよ」

係員のおじさんが笑顔で話しかけてきた。

「えっと…」

私がキョロキョロと周りを見た。

「ああ、客が全然いないだろう?実はこのアトラクションは近々改装される予定なんだよ。むしろこんなとこを見つけた君たちが珍しいんだよ。ハハハ」

おじさんによると、この建物の中は迷路になっていて、中に入ったら鍵が掛けられるらしい。で、一定時間内に出口に向かうというのがルールらしい。

「今流行りの脱出ゲームの走りみたいな感じだったんだが…時代を先取りしすぎて流行りだした時には古くなってしまったって訳だ。ハハハハ」

おじさんの話を聞いているうちにようやく体が落ち着いてきた。

「へえ、じゃあ入ってみるか」

私たちはそれぞれフリーパスを出す。

これは、一昨日の暴力事件に対する謝罪の1つとして、テーマパーク側がくれたものだった。せっかくだから、ということで今日も遊びにきたのだけど。

(早速、あんなことしちゃったし…ああ…誰かに見られてたかも…)

私は思い出したら恥ずかしくなって頭を振って反省した。

だけど琢磨に求められると体が、心が喜んで、抵抗なんて出来ない。

「さっ、それじゃ、今から30分…いや、今は他にお客さんもいないし、1時間以内に出て来れたら豪華景品プレゼントだよ」

おじさんが大きな扉を開く。

『ギィィィ』

扉の中から冷気が吹いてきた。

「さあ、入った入った」

絨毯が敷かれてアンティークっぽいテーブルに置かれたランプが柔らかい光を放っていた。

「じゃあ、二人で力を合わせて頑張ってね」

『ギー、バタン、ガチャ』

扉が閉められて鍵が掛かる音。と同時に明かりが全て消えた。

「きゃっ」

私は思わず琢磨の腕をギュッと握った。

「おおっ、なかなかおもしれえじゃねえか」

真っ暗な中、記憶を頼りに手探りで前に進むと、ぼおっと、ぼんやりした明かりが灯った。その瞬間、目の前に人影があって琢磨の腕に抱きついた。

「きゃあっ」

「落ち着けよ、美紗、単なる鏡だぜ」

(え…?)

琢磨の言うとおり鏡に私たちが映っているだけだった。

(なんだ…)

通路の壁や天井が鏡張りになっているせいで、さまざまな角度から私たちの姿が映っていた。

「さあ、行こうぜ」

琢磨が私の腰に手を回す。

「う…うん」

私は琢磨の腕に抱きついたまま、しばらく鏡の世界を歩く。

『ゴン』

「いったぁ」

通路だと思っていたら鏡だった。その様子を見て琢磨が笑う。

「瘤になってないかな?」

手近な鏡に顔を寄せると、ボブカットの私の顔が映った。

前髪をずらしてオデコを確認する。

「ちょっと赤くなったかな?琢磨、どう思う?」

どれどれと、琢磨が後ろから鏡を覗きこむ。背中に琢磨の体温を感じた。

「ほら、ここ…暗くて見えない?」

「そうだな…」

鏡に映る琢磨に目をやると鏡ではなく私の胸を覗きこんでいた。

「もうっ、琢磨、そこじゃなく…」

鏡に映る琢磨の手が私の胸に伸びた。チューブトップだから邪魔するものは何もない。

「…やんっ、あっ、手を入れちゃっ」

『ムニュ』

ブラジャーも肩紐がないので、カップの隙間から手が入ってきて胸を直接揉まれる。

「なっ、今なら二人っきりだぜ?」

私たち以外に誰もいないことは分かっていたけど、何となく周りを見わたす。様々な角度から、琢磨に胸を弄られる私の姿が映っていた。

体を捩って快感に耐える少女の姿が様々な角度から映し出される。

(こんなふうに周りから見えるんだ…なんか…私…すごくイヤらしい…)

観覧車で最後までイケなかったくすぶりに再び火がついた。

私は首だけ振り返って琢磨に唇を求めた。

『んちゅ…』

鏡を横目で見ると、胸を愛撫されながら唇を合わせる男女の姿が見える。

目尻を赤くした私と目が合った。周りのたくさんの私が私の痴態を見つめていた。

(ああ、スゴい…もっと…)

火のついた欲情が大きな炎となって燃え上がるまでほとんど時間はかからなかった。

「はぁ、はぁ…琢磨ぁ…」

私は琢磨の方に振り返って座り込むと、ズボンを下ろして肉棒を出す。

私は琢磨を見つめる。

「いいぜ」

何度か手で扱いたあと、竿に舌を沿わせる。

(琢磨も…おっきぃ)

「ん…ちゅ…ねろ…ねろ…ん…」

口を大きく開けて琢磨の物を咥えこむ。

『ジュポ、ジュポ、ジュポ』

「ほら、見てみろよ」

琢磨に言われて横目で鏡を見ると、上から、横から、斜めから、私が琢磨の肉棒に奉仕している姿が映っていた。

「やあっ」

カッと耳まで赤くなって頭に血が昇る。

「興奮してんだろ?いつもより激しいしっ」

『ジュポッ、ギュポッ、ジュポジュポジュポ』

興奮で琢磨の言葉も耳に入らなくなってきた。

「うっ、ダメだっ、美紗っ、ストップっ、って、おいっ、聞こえてないのか?イっちまうぜっ」

強引に顔を離される。

「んあ…」

目を離せずにいた鏡の中では、肉棒の先と唇の間に唾液が糸を引いていた。

鏡に映った肉棒は普段見慣れたものとは違って見えた。

(欲しい…)

肉棒を掴んだまま壁の鏡を背もたれにして琢磨と向かい合わせに立つ。舌を絡ませながら琢磨の太ももに脚を絡める。

「んふぅっ、んっ、ちゅっ、はぁはぁ…んんんっ」

ワンピースの胸に琢磨の手がかかった。

「あっ、んっ、ちゅう」

ガバッとチューブトップとブラジャーが一緒に下げられて胸が空気に晒される。

「ああっ」

琢磨の手が私の片膝の裏に手を入れて抱えた。

「いくぜっ」

向かい合って立ったまま、肉棒が荒々しく体内に侵入してくる。

「あああっ」

周り一面に張られた鏡が色んな角度から私と琢磨の繋がった部分を映し出した。

(すごいぃぃっ)

私は片足立ちで崩れそうになるバランスを保とうと琢磨の首にしがみついた。

『ジュブジュブジュブ』

琢磨が侵入してくる快感にすぐにでもイキそうになった私は爪先立ちになる。

だけど、そんな少しの違いは長い肉棒の前では関係なかった。私の膣内を進んで、奥まで到達する。

「やあんっ、だめっ、声がぁっ」

声を我慢しようにも琢磨の首に回した手を離すわけにはいかない。

「そんなこと言ってるけどよお、普段より声がでかいぜ?さては、自分のエロい姿に興奮してるんじゃねえか?」

琢磨の言うとおりだった。前後左右の鏡の中でイヤらしい態勢の私が琢磨を求めているのを見て興奮が高まっていた。

『グチュグチュ』

琢磨の腰に合わせて自分からも腰を振ってしまう。

(いつもと違うとこにあたるぅぅ)

それだけではなかった。自分のよがる姿が目に入って、普段とは違った興奮に愛液が止めどなく溢れる。

「美紗、しっかり掴まってろよ」

何のことかわからないまま私は琢磨の首に回した腕になけなしの力をこめる。

『グッ』

琢磨が私の両膝を抱えるようにして持ち上げた。

「はああっ、こりぇっ、だめぇっ」

私の体重が全て肉棒にかかる。

(はうぅぅっ、奥に入ってきたぁっ)

『パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ』

琢磨がそのまま上下に振った。

「りゃめぇっ、うごいちゃっ、ひゃああんっ」

私は思いがけない快感から手を離してしまった。

「あっ、やっ」

「おっと…」

壁に背中をあてていたおかげで倒れなくて済んだけど、膣から肉棒が抜けてしまった。

「よし、次は後ろからだ」

琢磨が私を下ろすと、私は壁に手をついてお尻を上げた。

目の前の鏡にはだらしなく口許を弛めた少女が映し出された。

(わたし…欲しがってる顔してるぅ…はやく、きてぇっ)

お尻が揺れる。

「さあ、イカせてやるぜ」

『パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ』

「ああっ、あっあっあっあっあっあっあっ」

「早くしねえと、係員が不審に思って見に来るかもしれねえぞっ」

「だめぇ、だめぇぇっ」

鏡の中の私は髪を振り乱して喘いでいる。

(こんなのって、こんな恥ずかしいよぉぉぉ)

キュキュッと膣が締まった。

「あんんっ、やぁっ、もぅ…イっちゃいそぅだよぉ」

「うおっ、すげえっ、やべえっ、イクぜっ」

「うん、キテっ、膣中で出してぇぇっ」

私が叫んだ直後に、膣奥が一度激しく突かれて熱いものが注がれた。

「はああぁああああ、イく、あっ、イっちゃうっ、あっ、ああああっ」

中出しされると膣が激しくうねって達してしまった。