10周目 9月25日(土) 午後1時20分 島津政信
「よっしゃ、ミサミサ、ワシとラブラブエッチや」
「ミサミサ…」
俺はテンションの高い権田を呆れて見た。
「んん?そんな態度とるんか?ええんか?100回になるでえ?」
「うっ」
(しまった、権田が気持ち悪すぎて態度に出てしまった)
だけど、その顔はキモいくらい笑顔だった。苦笑いする俺に、権田が、んん?と俺の顔を覗きこんでくる。
(まずい…話を替えないと…)
「い、いや、その…そうじゃなくって…」
「そうじゃなくて?」
(どっ、どうしよう…)
「あっ、そのっ、権田…先生を何と呼べば?」
幸運なことに、俺が無理矢理捻り出した話題に、ご機嫌な権田はあっさり食いついてくれた。
「ああー、そうやな、ワシとしたことが忘れとったわ。ワシらラブラブやし」
(ラブラブにこだわるなぁ…)
「どうしよか?せやなあ、うーん…ミサミサが決めてな。ラブラブな感じで頼むで」
一難去ってまた一難。そう言われると今度は別の意味で困る。
(普通に権田さんとかだと機嫌損ねるだろうしなあ…ラブラブなカップル…何て呼ぶんだろう?…呼び捨てか?それとも権田…権ちゃん?いや、それだと友達っぽいな。下の名前は確か泰三だから…タイちゃん…そうか、タッちゃんなら…いや、タッちゃんって…)
「タッちゃん」などハッキリ言って、恥ずかしい。ミサミサなんて恥ずかしげもなく、よくもまあ言えるものだ。
「さあ、そろそろええやろ?」
「えっ?ちょっと待って」
考えはまだまとまっていない。だけど、目をキラキラさせて権田が俺を待っている。
「たっ、…泰三さん?」
仕方なく俺は権田の顔を窺いながら呼んでみた。
「ん~」
結果は微妙な顔。
(ぐ…仕方ない…)
「た…タッちゃん?」
声に出すとさらに恥ずかしい。
だけど、どうやら今度は当たりだったようだ。権田がニタアと笑った。
「もっかいや、ラブラブな感じで頼むで」
(ラ…ラブラブ?)
なんで男をラブラブで呼ばないといけないんだ。
「美紗…」
その時、葛城の声がした。心配そうな目でじっと俺を見ている。
(そうだ、葛城もいたんだった…)
ますます俺は恥ずかしくなる。
「さっ、はよう頼むで」
ウキウキした権田は絶対に許してはくれなさそうだった。
(なんでこんな…いや、我慢だ、我慢…)
俺は覚悟を決めた。
「タ…タッちゃん♥」
「なんや?ミサミサ♥」
ブワっと顔が熱くなった。葛城の視線は感じるが、俺は恥ずかしくて顔を向けることも出来ない。
(葛城の前でこんな小芝居じみたことをさせられるとは…って、そうだっ)
俺は権田を見上げる。
「えっと、そのか…亜紀と健さんも一緒にする…の?」
「するって何をや?」
「そのぉ…」
俺の戸惑った顔を見つめてニタニタと笑う。
「ひひひ、まあエエやろ。ここまでは満足やし。それでやな、亜紀と健さんにはもちろん一緒にいてもらうで」
「ええっ、そんなっ」
「当たり前やろ?ラブラブエッチをしてるかどうか判断してもらわんと。それに、ミサミサもワシが難癖つけたら困るやろ?」
(そうか…確かに残り一回とかで、約束を反故にされる可能性もあるか)
背に腹は代えられない。俺は恥ずかしさは我慢することにした。
「分かった…」
「よっしゃ、そしたらまずは服着替えよか」
そう言えば、昨夜は裸だったはずなのに、起きたときには俺も葛城も男物のブカブカのTシャツを着ていた。
(どうせ脱がされるだけだろうけどな)
そして、権田に促されて隣の部屋に行くと昨夜は無かったコスチュームが所狭しと並んでいる。
「せやなあ…うーん、彼女っちゅうのもなあ。年齢が年齢やし…」
権田はコスチュームを一つ一つ手にとっては眉間にシワを寄せて悩み始めた。
(一応自分の年齢くらいは分かってるんだな)
「幼妻っていう設定にしよか」
(年齢って俺の年齢かよっ)
「っちゅうことは…これと…これと…」
大きくため息をつく俺を気にかけることもなく権田は服を選んでいった。
「よっしゃ、そしたらこれに着替えるんや。せっかくやし、着替えたら隣で待ってるで」
権田は鼻唄を歌いながら去っていき、残された俺は渡された一式を見つめた。
◇◇◇
10周目 9月25日(土) 午後1時35分 島津政信
「あの…」
「着替え終わったんか?開けえや」
ふすまを開けると権田と健さん、葛城が目を丸くしている。
「美紗っ、カワイイッ」
立ち上がって抱きついてくる葛城に、男達の中で一人怖がっているのではないかと心配していた俺は拍子抜けした。
「そ、そうかな…」
まとわりついてくる葛城に戸惑いながら俺は男達を見る。
「ふむ、よく似合ってるな」
「おおおおお」
健さんは普通に褒めるけど権田は何かおかしなことになっている。
俺が着ているのは有名なお嬢様学校の白いセーラー服。俺も電車の中で何度かその学校の生徒を見たことがあるけど、こんなにスカートは短くなかったはず。
(それにしても…)
白いフリルのついたエプロンなんて今時どこに売っているのだろうか。
「ミサミサぁっ」
エプロンを摘まんでどうでも良いことを考えていると、不意に権田に抱きつかれた。
「えっ?わっ」
俺はそのまま権田に抱き上げられて、別の部屋に運ばれた。そして、ちゃぶ台に仰向けに寝かされる。
「ちょっと…何を…」
エプロンが乱暴に捲りあげられる。文句の一つでも言おうと顔を上げると権田と目が合った。
「なっ、どっ、どうしたんだよ…」
思わず素の口調になってしまったのは、権田の目が据わっていたから。本能的に丸いちゃぶ台の上で逃げようとして気がついた。
(スカートが…)
短いスカートが後ずさる間に捲れてほとんど太腿が露になっているし、セーラー服も裾は短く、ヘソがチラチラと見えている。
「ミサミサぁ…ワシのものやぁぁ」
鼻息も荒く興奮している権田は俺の言葉遣いにも気づいていないようだ。
俺は権田の手が近づいてくるのを見ていることしかできなかった。
「美紗っ?」
その時、葛城と健さんも開けっぱなしの襖から姿を見せた。
「かつら…亜紀?…ちょっと、ごん…タッちゃん、待っ…やっ」
権田は葛城や健さんがすぐそこにいるというのに全く動じる様子がない。
葛城に気をとられている間に権田の手がセーラー服の中に入っていた。セーラー服の下には何も着ていないので直接胸に指が食い込んでくる。
「あっ、やだって…ん、そこはっ、敏感っ、あっ、ああっ」
実はこれまでの間にセーラー服の裏地と擦れて乳首は固くなっていた。そこを権田の指が無造作にひっかいたものだから、体が予期せずビクついてしまった。
「ミサミサぁ、たまらんっ、たまらんでえっ」
俺の反応を見て権田はますます興奮したらしい。乱暴にエプロンをずらしてセーラー服を押し上げる。そして現れた雪のように白い山の上でぽつんと主張するピンク色の乳首に吸い付いた。
『チュッ、チュッ』
「あっ、こらっ、ちょっ…ひぃぃっ」
(なっ、なんだこれっ?)
権田の啄むようなキス、たったそれだけでビクンッと体が痙攣した。
(体が敏感すぎるっ)
考えられる理由は昨日一晩中、性感を刺激され続けたことだろうか。
「ミサミサ…ワシ、我慢できひん」
権田が俺の両膝に手をかけた。
(まずいっ、こんな状態でされたらっ)
権田の血走った目は大きく開いた脚の間に向けられている。スカートの中には何も履いていないので、今、権田の目の前には…。
(何とかやめさせないとっ)
「あっ、ごん…タッちゃん…?今は…ちょっと…ね?」
なだめるように話しかけても聞こえていないようだ。
「だからっ、落ちついてって…うっ」
逃げようとしても権田の太い腕に太腿がホールドされてしまって、動きが封じられている。
「ミサミサぁぁぁっっ、たまらんでえっっ」
顔が股の間に入った。
「あっ、ダメだってぇ…んあっ」
ヌルヌルした感触が体の中に入ってきて、ゾワゾワっと鳥肌がたつ。
「ミサミサのオマンチョうまいでえっ」
ジュルジュルと俺にまで聞こえるほど音をたてて権田が啜る。
「あんっ、やっ、やんっ」
権田の頭を掴んだまま背中が仰け反った。
「ジュルジュル…ミサミサのオマンチョから蜜がどんどん溢れてくるでぇぇ」
「あっ、あっあっ」
舌先で粘膜を押されると腕から力が抜けて、ますます権田の動きは自由になった。
「んまいでぇっ、ん…ジュル…お豆も尖って…」
(お…豆?って…まさか?)
「淋しいんやな?心配せんでも触ったるからな」
「あっ、あっ、そこはっ、…んあっっっ」
舐めながらヌルヌルの愛液をまぶした指が敏感になったクリトリスを擦った。
「タッちゃぁん、もっ、イっ、イッちゃうぅ、許してぇっ」
「ジュルジュルッ、ネロッ、ネロッ」
そして、俺は早くも本日最初の絶頂に押し上げられてしまった。
「はぁはぁはぁ、はぁ、はぁ」
「ミサミサっ」
深い絶頂に揺蕩う俺の耳に権田が名前を呼ぶ声がぼんやりと聞こえる。
「ごん…だ?」
「タッちゃんやろっ?」
(そう…だった…)
「タッちゃん…」
「フオオオオオッッ」
囁くように小さな声で名前を呼ぶと、権田の叫び声とともに、ぶよぶよの何かが密着してきた。
(なに…これ?おもい…)
それは権田の脂肪まみれの体で、だけど達したばかりの体は不思議と男の体の感触に安らぎを感じてしまう。
「ミサミサっ」
さらに強い力で抱き締められて、俺も無意識に両手を権田の背中にまわした。
「タッちゃ…ん…?んっ、あ…」
「愛してるでぇぇぇっっっ」
権田の言葉とともに膣口に固いものが押し当てられる。
「ふぁっ?」
固いものが何か考えていると、入り口が大きく広げられた。
「…ぁっ、はぁぁぁっ、くううっっっっ」
それが何か気がついた時には、肉棒が体の奥を押し分けていた。ぼんやりした意識が無理矢理覚醒させられて俺は目を白黒させる。
「ああっ、んっ、くぅっっ、ちょっ、とまってぇっ」
「いくでえっ」
「あっ、まだっ、てぇ、言ってるのにぃっ」
ズンズンと奥が突かれる。
「タッちゃ…んんんっ、らめっ、そんなぁっ、いきおいつけすぎいぃぃ」
権田は俺を抱き締めたまま腰を力強く振る。
「ああっ、タッちゃんんんっ、かたいよぉぉぉっ」
タッちゃんと呼ぶ度に肉棒が固くなる気がする。
「気持ちエエんか?エエんやなっ?言うんやっ、言うんやぁっ」
もうこれまで何度も言わされてきた経験から口に出せばさらに気持ちよくなることは知っていた。
「くぅぅん、気持ちいいっ、いいよぉっ、タッちゃんんんっっ」
「ふおおおっ、イクでぇっ、ええかっ、膣中で射精すんでぇっ」
権田の頭をかき抱いて、俺の口から言葉が弾ける。
「いいよぉっ、きてぇ、ミサのなかでイッてぇっ」
膣内で権田のチンコが一段と逞しくなった。
「いくでぇぇっ、ラブラブ種付けエッチやあぁぁっ」
「あああっ、おっきぃぃっ、タッちゃんっ、ちょうだいっ、ミサのなかにせーえきかけてぇっ」
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