10周目 9月25日(土) 午後1時40分 葛城亜紀

10周目 9月25日(土) 午後1時40分 葛城亜紀

それは嵐のような出来事だった。

権田が何か叫びながら美紗に抱きついたかと思うと、隣の部屋に引きずり込んで消えた。

「…やれやれ」

「…ハッ(そっ、そうだっ。美紗っ)」

健さんの呆れたような声で、あまりのことに固まっていた私も正気を取り戻して隣の部屋に飛び込んだ。

「きゃっ」

ところが、飛び込んだ瞬間、私は思わずたたらを踏んだ。目の前にはところ狭しと大量のコスチュームが並べられていたのだ。

(何これ?)

よくもまあこんなに集めたものだ。特に女子校生の制服などは何種類もある。

(…変態)

「ふむ、ナースにキャビンアテンダントか…悪くないねえ」

呆れかえる私に対して、後から入ってきた健さんは呑気に服を物色し始めた。

「亜紀君なら身長もそこそこあるし、この辺りも似合いそうだな」

そう言って手にとっていた服を差し出した。

「そんなことより美紗よっ」

私の言葉に健さんは笑う。

「大丈夫だよ。まさか権田さんがあんなに興奮するとは予想外だったが、美紗に危害を加えるようなことはないだろうさ。それにしても、美紗のどの辺が権田さんの琴線に触れたのかな?」

(だけど…)

「セーラー服かエプロンか、それが問題だ」などと言って笑っている健さんを私は睨んだ。

「こらこら、そんな顔はいかんな。君もゲームに参加するんだろう?それならせっかく色んな服があるんだから、まずは服を着ないと」

「ほら、これもだな」と言いながら健さんは網目の入ったストッキングとメガネを手渡してくる。

(そ、そうだった…)

「わ…分かったわよ…」

私は急いで渡された服に急いで着替えた。

「こ…これって…」

開襟の白のブラウスに黒いスーツ。スカートはタイトのミニ。

「なかなか似合ってるじゃないか。女教師…と言っても、新任か、うーむ、教育実習生…ならいけるな」

健さんのどうでもいい感想を無視して、フレームのないメガネをかけると私は急いで美紗のもとへ。

「美紗ぁっ」

開いたままの扉の向こうに、ちゃぶ台の上に美紗が寝かされていた。

(か…可愛い…)

さっき見たときも思ったけど、お嬢様学校のセーラー服に身を包んだ美紗は普段の着崩した制服姿よりもやっぱり遥かに似合っている。

さらにそれだけではない。人形のように整った顔と、きめの細かい雪のような肌。私を見る驚きと羞恥の混ざった表情もいじらしい。本当に擦れていないお嬢様みたいだった。

「かつ…亜紀?…ちょっと、ごん…タッちゃん、待っ…やっ」

美紗は美紗で、私の登場で現実に戻ったのか、権田から逃げるようにもがき始めたけど、それは獣にとっては逆効果でしかない。

獣欲を刺激された権田の手がセーラー服の中でイヤらしい動きを始める。

「あっ、やだって…ん、そこはっ、敏感っ、あっ、ああっ」

獣を誘う甘い声が響く。

抱きしめたい、そんな感情がわき起こって、私は慌てて心の隅に押しやった。

これが萌えという感情なのだろうか。所属する女子バスケ部内でも後輩に抱きついている友達がいる。彼女は萌えという言葉をよく口にしていたけど、ようやくそれが理解できたような気がした。

だけど、そんな美紗に夢中になるのは私だけではない。

「ミサミサぁ、たまらんっ、たまらんでえっ」

まるでセックスを覚えたばかりの子供のように権田がセーラー服を押し上げる。

『チュパッ、チュパッ』

美紗の新雪のように輝く白い肌の上を汚い唇が這い回り、そのあとには赤い花が点々と咲いた。

「ちょっ…ひゃんっ」

そして、私にはそのキスマークで権田が美紗の所有権を主張しているように見えて奇妙な苛立ちを覚えた。

「あっ、んっ、あんっ、噛まないでぇっ」

美紗が甘えるような声を出した。

(く…何なの…この気持ちは…)

「ひうぅっ」

その時、美紗の唇から1オクターブ高い音が漏れた。もちろん私だけでなく権田もその声に気づいたのだろう。一度顔をあげた権田が、にんまり笑うと今度はスカートの中に狙いを定める。

「あっ、ごん…タッちゃん…?」

一拍遅れて美紗も権田の意図に気づいたようだ。

「今は…ちょっと…ね?」

なだめるように言う美紗の瞳は濡れている。これも逆効果だった。

「ミサミサぁぁぁっっ、たまらんでえっっ」

美紗が慌てて足を閉じようとしたけど、男の力には及ばない。

権田が膝に手をかけるとほんの少しの抵抗の後にあっさりと開かされる。そして美紗の中心が権田の前にさらされた。

「だからっ、落ちついてって」

逃げようとする美紗。

だけど、そんなささやかな抵抗は権田にあっさりと押さえ込まれた。

「…うぅっ」

権田は閉じられないよう美紗の太腿を腕でしっかりと固めて、それからスカートの中に顔を近づけていった。

「あっ、ダメだってぇ…」

私からは見えないけど、権田の顔が動かなくなる。すると、美紗は唇を噛むような仕草をしてなにかをこらえ始めた。

「…んあっ」

そして、なんとか逃れようと権田の頭を押さえていた美紗の手が震え始めた。

(美紗…)

「あっ、ふあっ、ちょっ、やっ」

その時、ピンと伸ばしていた美紗の腕が折れた。力が抜けたせいで権田の頭はさらに奥まで入っていく。

「あっ、らめっ、そこはっ」

「ミサミサのオマンチョうまいでえっ」

ジュルジュルと啜る音が聞こえて、同時に美紗の頭がのけぞる。

「んっ、やっ、あっ、そんな…入れないでっ、くうぅぅっ」

「ジュルジュル…ミサミサのオマンチョから蜜がどんどん溢れてくるでぇぇ」

もはや美紗の体からは抵抗する力が失われていた。権田がわざと啜る音を出して美紗の羞恥心を煽り、頬を赤く染めた美紗が甘い声で啼く。

権田の頭をつかんでいたはずの手は耳元を優しく撫で始め、顔には愉悦の表情が漂い始めた。

「あんっ、やっ、やんっ」

美紗がなすすべもなく昇り詰めていく様子を私は見ていることしかできない。

「タッちゃぁん、もっ、イっ、イッちゃうぅ、許してぇっ」

(…権田っ)

もう逃げられることはないと安心したのだろうか、股間から顔を上げた権田と目が合った。ニヤッと笑った顔に私の内心が見透かされた気がして、それ以上何も言えなくなった。

「亜紀、怖い顔をしているな」

私は自分でも気づかないうちにきつく手を握り締めていた。

(いつの間に…)

健さんが私の後ろに立っていた。いや、最初からいたのかもしれない。だけど、全く気づかなかった。

「美紗が欲しいんだろう?」

ビクッと私の肩が震えた。

「なっ、何の事?」

「しらばっくれなくていい、欲しいんだろう?」

もう一度聞いてくる。

「だからっ、何のはなっ、あっ」

タイトスカート越しにお尻が強く掴まれた。

「正直に言えばいいのだよ。君の体のようにね」

スッと健さんの手がスカートの中に入ってきた。超ミニのタイトスカートは男の手からお尻を守るという機能はついていなかった。

「んっ、ちょっと…待って…今は…」

私も編みタイツの下には何も履いていない。指先は私の脚のつけ根の奥に沈む。

「んんっ」

「ほらな、体は正直じゃないか。もうグッショリだ」

(濡れて…る?)

指の感触で私は昨夜と同じように、いや、それ以上に濡れているのを実感した。

『クチュッ、クチュッ』

「では嘘つきな亜紀よりも正直な体に聞いてみるとするか」

指がグッと奥に入ってくる。

「だっ、だめっ」

体の奥が疼く。

「美紗を見て興奮したんだろう?権田さんが羨ましいんだろう?」

指が襞を掻き分けて入ってくる。

「んくうっ、ちっ、違うっ、そんなことっ。やっ、はうっ、だっ、だって、私も美紗も女ぁ…ぁ…」

ジュボッと指が引き抜かれた。喪失感に腰が揺れた。

「ふふ、正直ではないね。そうか、二人とも女か…」

健さんがタイトスカートを腰までまくりあげる。

「えっ?何をっ?」

「ククク、ちょっと動くなよ」

何かベルトのようなものが腰とお尻に巻かれた。

「これは…?やっ」

健さんが後ろから差し出したのは真っ黒なオチンチンの形をした張型。

「大丈夫だ。亜紀に入れるわけではない」

実際、私に巨大なオチンチンは入ってこなかった。

健さんは後ろから器用に私に着けたベルトに固定する。

「どうだ?これで美紗と愛し合えるんじゃないかね?」

私は自分の体を見下ろした。

はだけたブラウスからピンクの乳首が覗いていて、その下に似つかわしくないオチンチンが隆々と突きだしている。

(これで美紗と…)

ゾクゾクとした快感が背筋をかけ上った。

「ほら、美紗を見てごらん」

目の前では美紗が正常位で権田の太い首に両手をまわし、たるんだ腹に足を絡めている。

「ああっ、あっ、あっ、あっ、らめっ、おっきぃっ」

(美紗…権田にそんな声を出さないでっ)

「気持ちエエんか?エエんやなっ?言うんやっ、言うんやぁっ」

「くぅぅん、気持ちいいっ、いいよぉっ、タッちゃんんんっっ」

耳を塞ぎたくなるような甘い二人のやり取りが続く。

「美紗を独り占めしたいんだろう?」

後ろからは悪魔のような健さんの囁きが聞こえる。

「タッちゃん、ん…」

美紗が自らキスを求め、権田がそれに応える。

「ミサミサ、ムチュウウ」

(やめてっ、美紗っ、もう…)

「いくでぇぇっ、ラブラブ種付けエッチやあぁぁっ」

「いいよぉっ、きてぇ、ミサのなかでイッてぇっ」

権田の腰のストロークが長くなった。

「あああっ、おっきぃぃっ、タッちゃんっ、ちょうだいっ、ミサのなかにいっぱいせーえきかけてぇっ」

「くおおおっ、嫁はんにするんやああっっ、はらむんやあああっっっ」

権田の汗まみれの体が震えたかと思うと、突然動きが止まる。

「はぁぁぁっ、あちゅういいぃぃ」

(射精したっ)

ブルブルと権田の汚い尻が震えて、それからしばらく二人は時が止まったように動かなくなった。

そして、先に動いたのは権田だった。美紗から離れると、だらしなく開いたままの美紗の股間から白い精液が流れ出てきた。

「ミサミサはもうワシのもんや」

(違うっ、美紗は…)

「さて、亜紀。正直になったかな?もし亜紀がやるのなら、その分だけ射精の回数を減らしてやろう。美紗も権田さんや私とする回数は減るぞ」

悪魔の誘惑が背中から忍び寄ってきた。

「あまり時間はないようだな。ほら、権田さんを見なさい」

権田は美紗の体をうつ伏せにしようとしている。今度は後ろから犯すつもりだ。

(美紗は私のもの…権田なんかのものにはさせないっ)

「欲しい。美紗は…私のものよっ」

4件のコメント

このままミサが権田とうっちーの口だけじゃなくて、心までラブラブになるのかと思っていたので、ちょっと予想外な展開です(笑)
今回はどんな風に堕ちていくのか楽しみにしています!

> このままミサが権田とうっちーの口だけじゃなくて、心までラブラブになるのかと思っていたので、ちょっと予想外な展開です(笑)
> 今回はどんな風に堕ちていくのか楽しみにしています!
感想いただき嬉しいです。当初の予定ではそのつもりだったんですけどね。
なんかこれまで書いてきたものと同じ感じになりそうでつまらないかな、と変な色気を出してしまいました。
このストーリー展開で良いのか不安で何度も書き直して時間がかかってしまいました。
多分この章もきちんと終われるはず…(不安しかない)。

おお<span style="background-color:#FFFF00;">SS</span>更新きてたー!(*´ω` *)
これタイトル略したい時は"神ゲー"でいいのだろうか…w

> おお更新きてたー!(*´ω` *)
> これタイトル略したい時は"神ゲー"でいいのだろうか…w
ご覧いただきありがとうございます。ちょこちょこと更新していきますのでたまにチェックしていただければと…。
タイトルの略称は考えてもみなかったのですが、『神ゲー』って…カッコイイ!!

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