オークに犯される少女

太い肉の棒がアタシの体の奥の奥まで満たしている。そして、この棒が出し入れされる度にアタシの口からは痛み以外の声が出ているのだ。

「あっ♥️あっ♥️ああっ♥️♥️」

初めての時は裂けたんじゃないかってくらい痛くて泣き叫ぶことしかできなかったのに、アタシの体はこの肉棒の形を覚え込まされてしまった。

「あっ♥️んんんっ♥️こしゅれるっ♥️しゅごいっ♥️」

他の男の体を知らないからなんとも言えないけど、きっとこんなに大きくはないだろう。もし、生きて帰れたとしてもアタシは人間の男で満足できるのだろうか…。

「ああっ♥️出すのっ?んっ♥️あっ♥️やっ♥️アタシもっ、イキそっ♥️あっ、んっ、いいよっ♥️出してっ♥️だしてぇっ♥️♥️」

一週間ほど前、平和だった村が突然オークの群れに襲われた。アタシの目の前でお父さんが殺された。そして、お母さんとアタシは犯された後、住んでいた村からどこか別の村に無理やり連れてこられた。おそらく廃村だと思う。
お母さんもこの村のどこかの家でアタシと同じ目にあっているのだろう。

「はぁはぁ♥️……はぁ…♥️♥️」

アタシの膣内は今やオークの精液でいっぱいにされている。

(アタシ、これからオークに孕まされるんだ♥️♥️…こんなことなら×××に処女をあげれば良かったな…)

アタシの脳裏に幼馴染で付き合い始めたばかりだったはずの男の姿がぼんやりと浮かんで消えた。名前も顔も今や思い出せない。
だけど、その彼も突然現れたオークによってきっと殺されてしまっただろう。
もし生きていたとしても今さらどんな顔をして会えばいいのか。

オークに犯される快感を知ってしまったこの体はもはや後戻りできないところまできていた。

◇◇◇

今日は囚われてから3日め。

初めて犯された時には泣き叫んで抵抗したけど、弱い女が何をしたところで無意味だった。その時は、結局犬のように四つん這いにされて気を失うまで汚い肉棒で犯された。

今いる村に移ってからは、昼も夜もなく、入れかわり立ちかわり犯され続けている。

別の家からも最初のうちは悲鳴が聞こえていたけど、今ではそれも聞こえなくなった。

◇◇◇

「うっ♥️うっ♥️ああっ♥️も…う、やめて…」

この村に運ばれてから三日ほど経った。襲撃されてからだと五日めにあたる。

アタシは今日も朝から犯されていた。

恐ろしいことにオークの馬のように大きな肉棒に自分の体が慣れ始めているのが分かる。
どうも頭がぼんやりしてオークの行為に対する嫌悪感が薄れてきて、口からは悲鳴ではなく喘ぎ声すら出るようになってしまった。

(アタシ…どうなっちゃったんだろう…)

ところが、昼過ぎになって、一匹のオークが何か叫びながら家に飛び込んできたかと思うと、腰を振っていたオークがアタシの膣から肉棒を引き抜いた。そして横に置いてあった戦斧と盾を掴んで家から出ていった。

(??)

しばらくすると外から激しく金属同士がぶつかるような音が聞こえてきた。

(これって…ひょっとして…誰かが助けに来てくれたの?)

しばらく激しい戦闘の音が続き、その音が突然終わった。

『ガチャ』

扉の開く音。

(助かった…良かった…)

そう安堵してアタシが顔を上げた先には、先程のオークが血まみれで立っていた。

「いゃぁぁぁ!!!」

再び体を床に押し付けられた。返り血を浴びたオークは普段以上に激しく後ろからねじ込んできた。

「あっ、んんっ♥️ふかいぃぃぃっ♥️♥️」

血の臭いを撒き散らすオークに犯されてアタシは快感にむせび泣いた。

◇◇◇

アタシの住んでいた村がオークの襲撃を受けてから10日くらいたったのだろうか?
あれからまた、一度だけ誰かが助けに来てくれていたみたいだけど、何も変わらなかった。

(もう…アタ…シ…だめ…おとうさん…おかあ…さん…×××…)

頭がぼんやりして両親の顔も思い出せなくなってきた。

「あっ♥️あっ♥️あっ♥️あっ♥️」

ただ、体を突き上げられる快感だけが脳に響く。

◆◆◆◆◆

『一つの村がオークに襲撃され、男は殺され、女が廃村だった村に連れ去られた』との一報がロゴスのハンターギルドに届いたのは襲撃から10日が経った頃だった。

なぜ、それほど遅れたのかというと、その原因は村の位置にあった。
襲われた村があったのはロゴスの隣の支部が統括する地域だった。だから偶然難を逃れた村人が助けを求めたのは隣の支部だった。

しかし、女たちが連れ去られたのはロゴスの支部の統括地域。こういった場合、通常はギルド間で連携して事に当たるのだが、隣の支部はたかがオークと油断して、ロゴスに連絡することもなく、C、Dランクハンター合わせて10名ほどのパーティを送り込んだ。

そして彼らは一人も帰ってこなかった。

責任問題になることを恐れた支部長は急遽BランクハンターにCランクハンター10名ほどをつけて再び挑んだのだが、帰ってきたのは瀕死の重傷を負ったCランクハンター一人だけで、しばらくすると息を引き取った。

事ここに至ってようやくロゴスへの救援を求めることを決定したのだった。

◇◇◇

『バサッ』

ロゴスのハンターギルド。支部長のレオンが書類を机に叩きつけた。

あまりの勢いに積まれていた書類が舞い上がり、無造作に伸ばしっぱなしのレオンの赤い髪が揺れる。

「くそったれ!!なんでもっと早くにこっちへ連絡しねーんだっ!!」

タンクトップの下の隠しきれない筋肉が怒りで盛り上がった。

「私に言われてもどうしようもありませんよ。とにかく、分かっていることは、山村を根城にしているオークがいて、Cランク程度では返り討ちに遭う。しかし、放置するわけにはいかない、ということだけですね」

支部長代理であるアーバインが答えた。レオンに対してこちらは黒髪を耳にかからない程度にカットして、パリっと糊の効いたシャツに細身のズボンを履いたきちんとした身なりだ。

「くそっ!さすがにこれだけ時間が経っちまったら、攫われた女たちは救えんぞっ」

忌々しげにレオンが吐き捨てた。

「ええ…そうですね…」

アーバインも眼鏡の奥の眉間にしわを寄せて苦々しい口調で同意した。

オーク。

豚面で人間と同じくらいのサイズの魔物だ。武器を使用し、基本的には群れで行動する。個体は全てオスで、メスはいない。そのため、繁殖するために近い種族のメスを拐って犯す。
亜人にしては知能は低く意思疏通が出来ないことから魔物とされている。

通常オークに攫われた女は犯され、その精液に含まれる媚薬に類似した成分から徐々に自我を失っていく。

しかし、まだこの時期であれば救出されると身体的な傷はもとより、精神的な部分も時間こそかかるものの、元の状態に戻すことができる。

ところが、問題はオークの子を出産させられた場合だ。およそ10日前後で出産させられるのだが、一度出産を経験した女は自我を完全に失い、これまで被害者の自我の回復に成功したという例はない。

さらに一度オークの子を出産すると、その後はオークの精液のみを栄養分として生きることになる。それ以外の食事などは何も受けつけなくなり、結果としてオークを殺すと女たちも衰弱死するのだ。

「はあ…だがギリギリであったとしても希望を捨てるわけにはいかんな。アーバイン、Aランクだと誰がすぐに動ける?」

「そうですね…ウィリアムかアンナでしょうか。ただ、相手がオークですからウィリアムの方が適任かと」

「よし、ではウィリアムに連絡をしてくれ」

「分かりました」

「一人でも無事であってくれたらいいんだがな…」

窓から外を眺めてレオンがぼそっと呟いた。

◇◇◇

ウィリアム・リーズはギルドからの呼び出しを受けて出頭し、その概要を聞いた。

もうすぐ40歳になろうとしているこのAランクの魔道士は、回復魔法の術式だけならSランクという噂まである実力者だ。

微笑みを絶やさない柔和な性格で面倒見もいいため、彼のクランには数多くのハンターが所属している。

だが、そんなウィリアムもさすがに絶句して短く刈った薄い茶色の髪を掻きながら考える。

「どうだ?お前のとこでBランク以上でパーティを組んでもらいたいんだが」

「ええ、大丈夫です。今はちょうど皆に休みを取ってもらっているんで僕もBランクの子達も行けますよ。ただ…妙ですね。オークならCランク、Dランクで十分対処できるはずですが…」

「ああ。くれぐれも注意して向かってくれ」

「はい」

返事をしてウィリアムは部屋を出る。

(既に10日経っている…これは精神的にきつい仕事になりそうだな…)

オークの討伐は過酷だ。オーク自体はこちらの戦力を十分集めることができればたいした脅威ではない。
だが、問題はその後の処理だ。被害者を助けられるのなら問題はない。だが、助けられない場合、新たな被害者を生まないためにもオークをそのまま生かしておくわけにはいかない。つまり、被害者の女性は諦めるしかないのだ。

小さくため息を吐くと、ウィリアムはクランのメンバーと連絡を取るためにギルドを後にした。