14周目 9月26日(日) 午後6時30分 斉藤孝之

14周目 9月26日(日) 午後6時30分 斉藤孝之

「はあっ、はあっ、たかっ…みっ、み…」

俺の右手は俺ではない、これは高樹の手なんだ。

「あの…」

「はあっ、はあっ、たかっ、ぎっ、くっ、イッてしまう…」

「あの…先生?」

俺の顔が強ばった。薄暗い明かりの下、白い輪郭が目の前にあったからだ。

「あ…えっと、た、高樹さん…だよね?どうしたのかな?」

自分は高樹美紗と授業などの接点はない。だから何の相談があるのか全く分からないものの、本人が入りたいというのだから止めることはできない。

俺は立ったまま呆然と高樹が目の前に立つのを見つめていた。

「ど、どうしたのかな?」

なんとか緊張を抑えてそう言うと、高樹が急に目の前にいた。そして、柔らかい感触。かなり時間がかかってようやく高樹が俺に抱きついたのだと分かった。

「あ、あの、助けて…欲しいんです」

「え?」

思わず抱き止めた手には黒い布が…そして、俺の目線を追って高樹もそれに気づいた。

「…ぁ……」

(しまったぁぁぁっ)

間違いなく高樹に誤解される。

「真面目な先生だと思っていたのに」そう言われて、高樹には軽蔑の目で見られて、明日には学園中にこの事が広まって、俺は職も失う。そこまで考えた時、高樹がまだ俺の胸の中にいることに気がついた。

「こっ、これは…」

違うんだ、と言い訳をしようとした俺の声に高樹の声が重なった。

「…あの…それ、私の…」

「えっ?まさか本当に高樹の…」

ジャージを掴む高樹の手が震えている。

「…聞いてくれますか?」

「あ、ああ」

そして、高樹が話しだしたのは悪い男に犯されて、それ以降もたびたび相手をさせられている、という内容だった。

「なんてことだ…でもなんで俺にそんな話を…?」

「実は先生が他の生徒を指導しているのを見て、すごく真面目で優しそうだったから…」

「分かった。任せなさい。俺が必ずなんとかする」

そう言っても高樹は離れない。

「とりあえず落ち着いて座りなさ…」

「先生、ごめんなさい。言ってないことがあるんです」

高樹が早口で言う。

「あの、先生に相談したのは…私、私、先生のことを」

見上げてくる高樹と目が合う。俺の心臓がバクバクと鳴る。

「あの、迷惑…ですよね?私、汚いから…」

伏せた瞳の睫毛が震えた。

「汚くなんてないっ」

俺は思わず抱き締めて声を荒らげる。

「嬉しい…嬉しいです、あの、先生…」

高樹が唇を離して囁く。

「孝之、孝之と呼んでくれ」

「孝之、私の体、本当に汚くないですか」

「もちろんだ」

すると、小さな声で「抱いてほしい」と言った。

「抱いてほしい」その言葉の威力は絶大だった。立場だとか職だとか、そんなものはすべて吹っ飛んでしまった。

何より高樹の潤んだ瞳には抗えなかった。

高樹が背伸びして顔を近づけてくると、俺もたまらず唇を寄せる。柔らかい感触が触れて離れる。

「高樹…」

「美紗と呼んでください」

自慢じゃないが俺は今までに一人としか付き合ったことはない。それも中学の時に数ヶ月。もちろん童貞だ。いや、実は今のがファーストキスなわけで。

(だけど、美紗の前でテンパる訳にはいかない)

俺がもう一度、と思ったときには美紗の顔はほとんど触れるところにあった。

「み、美紗…お、俺も二人の時は孝之と…」

「はい…孝之…」

美紗が目を閉じた。ほんの少し動くと唇が触れあった。

(や、柔らかいっ)

感動に震える間もなく、美紗の舌が入ってくる。甘い舌が俺の舌に巻きつく。

「んっ、ちゅっ、ねろ、ねろ」

(これは、気持ちよすぎる…)

俺も負けじと腰に回していた手で尻を掴んだ。張りのある引き締まった感触を手のひら一杯に味わう。
美紗は感じるのか腰を振って俺に胸に押しつけてきた。柔らかいおっぱいの感触に尻からそちらに手を移す。

「あっ、んんっ、んちゅっ、らめっ、そんなっんんっ」

舌を絡めながら熱い吐息が口の中に入ってきた。

「んっちゅっ、んっ、ふぅっんっ、んんっ」

と、美紗が俺の胸を押した。拒絶するには弱々しい力だったが、俺達の舌が離れて糸を引く。

「我慢できなくなっちゃう…」

頬を染め、恥ずかしそうに囁く美紗に俺の目は釘付けになった。そして、抱き締めていた俺の腕から力が抜けた結果、美紗がフラフラと床に膝をつく。

「ぁ…」

しゃがみこんだ美紗の目の前には俺のジャージの股間があった。夢見心地で細い指がジャージ、トランクスを下ろしていくのを見つめる。

あっという間に押さえつけていた布から股間が解放された。

「…孝之…おっきしてる…」

上から見下ろす美紗のブラウスの前ボタンがいくつか外れている。はだけた中にショーツと同じ黒のレースに包まれた膨らみが谷間を作っていた。

「さわっていい?」

「あっ、うっ」

あえぎ声をあげながら俺はされるがままだ。

「んっ、おっきぃ…」

両手で竿を包み込むように握って上下に擦り始めると我慢汁がすぐに音をたて始める。

「あっ、くっ」

美少女の奉仕にたまらず声が出た。

「きもちい?」

そのまま片手は玉を優しく揉みつつ、もう片手は竿を擦り始める。

「おっふぅ…」

美紗は顔がつくほどに近づいているので亀頭に吐息がかかった。

「孝之…我慢しないで…」

上目遣いの美紗と目があって俺の射精感が一気に高まった。

◆◇◆

14周目 9月26日(日) 午後6時40分 斉藤孝之

「ああ…美紗…気持ちいい…イきそうだ…」

ふと、扉の閉まる僅かな音が俺を妄想から連れ戻した。

(んん?)

俺は何の気なしに振り向いた。そして入口のドアの前で目を止め、それから一拍置いて総毛立った。
磨りガラスから入ってくる光が逆光となり顔は見えないが、そこにあったのは間違いなく女子生徒の姿。

(誰だっ?)

そして自分の姿に思い至る。
俺はジャージとトランクスを膝まで下ろしている上に、片手はショーツを顔に当て、もう片方の手はチンコを握りしめていた。

慌ててチンコから手を離して、足元まで落ちたズボンを掴む。

「あっ、いやっ、ちょっと、待てっ」

言ってしまってからさらに焦る。下半身をさらけ出した男が待てとか、恐怖でしかないだろう。

「ちがっ、違うんだっ、これは、そのだなっ」

必死でズボンを上げながら女子生徒に向かって手を伸ばす。
一瞬後ずさる生徒。

(まずい…)

ところが、逃げ出すかと思われた生徒はその場で立ち止まったまま動かない。

(これは…ひょっとして暗くて見えてないのか…?)

今のうちにズボンを上げきれば気づかれないのでは…そう思った瞬間。

「うっ」

突然蛍光灯が点灯して、あまりの眩しさに目を細める。そして、まだズボンは太腿あたりにある。

(…終わった…教師生活もここまでか…短かったなあ…)

だが、待てど暮らせど予想されるような悲鳴が起きない。恐る恐る目を開けて生徒を見た。

「…まっ、まさかっ」

目の前にいる生徒は先程まで頭の中で愛し合っていた高樹美紗だった。

「先生…?」

「た、高樹っ?なぜこんなところに?」

だが、その質問には答えず高樹は俺の手を見ていた。

「それ…」

「えっ?あっ、いやっ」

俺は慌てて手を後ろに隠した。上げかけていたジャージがまた落ちる。

「うおっ、いや、待てっ、ちょっと…」

足がもつれて、股間を出したまま尻餅をついてしまった。

「それ…私の…」

先程の妄想と同じようなセリフにますますパニックになってしまう。

「えっ?そっ、そうなのか?いや、これは権田先生が…」

すると、高樹が微笑んだように見えた。

「先生、私のパンツで何してたの?」

「いや、特に何をしていたわけでは…」

立ち上がることも、ズボンを引き上げることも出来ず、しどろもどろな返答をする俺。そんな俺に向かってさらに高樹は近づいてきた。

「ウソ。おちんちん握って…一人でしてたんでしょ?」

俺は美少女の口から出た言葉にポカンと口を開けてしまった。

「ふーん…」

高木はツカツカと俺のだらしなく開いた足の間まで来た。そして足を上げる。
普段はスカートに隠された日に焼けたことのない新雪のような肌。こんな状況にもかかわらず見入ってしまう。

「先生、目が必死すぎるよ」

「えっ?…うわっ」

既に小さく萎んでいたチンコを高樹の足に踏みつけられて思わず声が出てしまった。

「皮被ってるのね…」

黒い靴下に包まれた足が亀頭をグリグリと擦る。

「ふっああっ」

状況が理解できず、呆然と高樹を見ると目が合った。その瞳は爛々と輝いていた。

「こんなところで生徒を想像してオナニーするなんて…いけない先生ね」

女子生徒に足コキされるというアブノーマルな状況なのだが、俺のチンコはムクムクと大きくなってしまった。

「んー、……よし」

器用に足で皮をめくる。

「そんな変態先生には罰を与えないと…」

床に仰向けになった俺の顔を高樹が跨いだ。白い太腿の奥のこれまで見たくて仕方のなかった足の付け根が丸見えになった。

黒のショーツではない。今日は真っ白なレース。それはまるで花嫁の着るウェディングドレスのようで。

だが花嫁と呼ぶには、その表情や声はいささか淫靡すぎた。

「ほら…見たかったんでしょ?近くで見せて上げるよ」

囁く声は男の本能を焚き付ける。そして、言葉通りそれはゆっくりと降りてきた。
俺は瞬きもせず近づいてくる白いレースを見続けた。

「先生はパンツ…好きなんでしょ?」

口の上にちょうどショーツのクロッチが押し付けられる。

「んっぐぅぅ」

手の中にある冷たいショーツとは違う暖かい肉の感触。それに少し酸っぱい匂い。
頭がくらくらして夢中になって匂いを嗅ぐ。
女子生徒に顔面騎乗されて恥ずかしげもなく股間の匂いを嗅ぐ、そんな状況にこれまでにないほど俺は興奮していた。

「んっ」

スンスンと匂いを嗅いでいると高樹の口から甘い息が漏れた。

「犬みたい…んっ、はぁ…」

高樹も興奮しているのか息が荒くなる。

「ショーツの匂いを嗅いでこんなになるなんて…変態…」

尻が浮いた。

(ああ…もうちょっと…)

息苦しさから解放されたはずが、口から出たのはモヤモヤした物足りなさだった。

「舐めなさい」

高樹が自らショーツをずらして、顔の目の前に割れ目が現れる。

「おおおっ」

それは理性をかなぐり捨てるのに十分過ぎるほどの光景だった。顔に押しつけられる前に俺のほうから吸いつく。

「あんっ、もうっ、まるで犬ね…んっ…」

何を言われても気にならない。というより聞こえていなかった。むしゃぶりついた俺は舌を闇雲に動かす。

「んっ、…そこ…」

まさに躾をされる犬のように俺は高樹の声に喜んで従った。舌を動かしすぎて頬の筋肉が攣りそうになる。

最高の時間だった。
そして高樹が再び立ち上がる頃には俺の口の周りは愛液と涎でめちゃくちゃになっていた。

「ああ…」

高樹が離れたことにも気づかず、夢見心地で揺蕩っていると股間に強い衝撃を感じて意識が戻る。

「うっおおっ」

いつの間にか高樹は立ち上がって再び俺のチンコを踏みつけていた。

「頑張った犬にはご褒美をあげないと…ね」

グリグリと痛いくらいにチンコが踏みつけられる。そして、そんな状況に俺は…興奮した。

「この変態っ」

「おおうっ」

足に力が入って重みが増す。

「踏まれて汚い汁を溢れさせるなんて…」

「ああっ」

高樹の靴下にネバネバした液が染み込む。

「謝りなさいっ」

「汚い汁で靴下を汚してしまい申し訳ありませんっ」

自分を卑下する言葉を口にするとそれだけで興奮する。

「あなたは何なの?」

「変態っ、変態ですっ。部室で女子生徒に踏まれて射精しそうになっている変態ですっ」

アハハハと高樹が笑った。

「イキそうなの?イキたい?」

「イキたいですっ、射精させてくださいっ」

「フフフフフ、いいよ、許してあげる。イッていいよ」

そして俺はみっともない声を出して射精した。