僕は慌てることなく一度村正を鞘に戻して意識を集中する。五感をフルに使って銀狼と対峙した。
「ワガ、ケンゾクヲ、コロシタナ…」
低い、地面が震えるような声が銀狼の口から漏れた。
「しゃ、喋ったっ」
(「主殿、魔物とは呼ぶが、こやつら銀狼は長き時を経て能力が格段に上がったもの、人の言葉程度は話せるぞえ」)
「ム…オマエ…イツゾヤノ…ボウズ…イヤ…メスナノカ?…フンッ、ドチラデモイイガ」
僕はそれに答えず、一歩前に出た。
「お前のほうこそ町の人を襲っておいて何を言う‼」
「…ワガ、ケンゾクガ…「知らないなんて言わさない‼お前はここで討伐する‼」
銀狼が何か呟いたが、それに応える謂れはない。そして、僕が構えたことでその場の空気が一変する。
「フンッ、オマエゴトキノチカラデ、ワレヲ、コロセルモノカ」
(これだけ大きかったら一撃では両断できない。まずは足を切って動きを止めるっ)
爪で来る攻撃に合わせて脚を切ろうと身構えるが、なかなか銀狼は動かない。
お互いに動かないまま時間ばかりが過ぎる。
「ハッ、ハッ、ハッ…フッ」
銀狼の息遣いが変わった。
(来るっ)
そう思った瞬間に銀狼が飛び出した。
(まずは脚だっ)
僕は横に飛びながら脚を切ろうと抜刀。
肉を切る感触。
(やった…)
「グヌゥゥッ」
着地した銀狼が前脚を見る。
(もう一度だ)
そう思って刀を下段に構えたところで、僕の体に異変が起こった。
「ぐっ…ううう………あんっ」
甘い声が出る。
「なんだこれ…体が熱い…村正っ…」
(「主殿、まずいのじゃ…まだ体が慣れておらぬ主殿が妾の力を使いすぎたのと、戦いによる興奮で発情が暴走しとるのじゃ」)
銀狼も僕の異変に気づいたようだが、先ほどの一撃もあり、容易には近づけないようだ。
僕の方は服が触れているところがまるで愛撫されているように感じる。
「んはぁぁあっ」
『ドサッ』
草の上に転がった僕はシャツを脱ぐと、胸を押さえる包帯がもどかしく、破くようにして外していく。
「オノレ…ナメテイルノカッ」
銀狼は怒り、こちらに突っ込んできて腕を振るう。
(やられる!)
だが、その腕が薙いだのは先程逃げ出した黒狼二頭の首だった。
「キサマラ…ハイシャノデルマクデハナイ」
助かったみたいだけど、僕はそれを気にする余裕もないほどの快感に飲み込まれていた。
「ふう、主殿……仕方ないのぉ」
◇◇◇◇◇
銀狼は驚いていた。
そもそも自分が切られたのは何10年ぶりか、いや、100年以上前かも知れない。続いて心に湧き出たのは喜び。
自分を傷つける存在が現れたことに心が躍った。
ところが、追撃をすることもなく相手が服を脱ぎ始めたのだ。
観察しているとどうやら発情しているらしい。
その時銀狼の中に膨らんだ感情…怒り。配下の黒狼が調子にのって飛び出したのを怒りに任せて殺したが、このようなことで収まる怒りではなかった。
長い間、好敵手と言えるような相手もいない、つまらない生活の中で久しぶりに血が沸き立ったのがこのような形で終わるとは。
(つまらん…)
腕を振るって終わり。そう思って近づいたとき草むらに落ちていた刀が光を放ち、光の中から先ほどの少女とは別の牝が現れたように見えた。
先ほどの少女とは違って妖艶な大人の牝だ。
「ドウイウコトダ…?」
「こんな優良物件の主を失うわけにはいかぬのでな」
手の平を自分に向ける女。
「フフフ、主殿、少々力を使うぞえ」
『ドクンッ』
血が沸き立つ。
「グゥ…オンナ…ナニヲシタ?」
にやりと笑って女が消える。
『ドクンッ、ドクンッ』
心臓の鼓動が激しく鳴る。
「グッ」
血が股の間に集まる。
脚の間を見れば肉棒が隆々と勃っていた。
(おかしい…発情期はまだ先のはずっ)
だが、心とは裏腹に、種を吐き出したい欲望に囚われた身体は足元でうずくまる少女に目を向ける。
少女の体から漂う甘い匂いが脳を焼く。
だが、銀狼の肉棒は少女の体ほどの大きさがある。このままでは挿入することなど不可能だ。
そこで銀狼は一声吠えた。
するとその体は小さくなり、少女の倍ほどの大きさになった。それでも隆々と勃った肉棒は少女が受け入れるには厳しい大きさだ。
だが、銀狼は少女をうつ伏せに転がすと、なんの躊躇もなく己の股間を少女の股の間に突っ込んだ。
十分濡れた熱い肉壺の入口がヒクヒクと蠢いて、銀狼の大きな肉棒に吸いつく。だが、それでもやはり狭い。
『ギュリッ!』
無理やりねじ込むと少女が叫んだ。
しかし止まることなどできない。体中の細胞が交尾を望んでいた。
肉棒をグリグリと押しつける。
その度に少女の口からは泣き声のような高い音がでた。
◇◇◇◇◇
「いたぁぁぁあああっ!!」
葵は自分の声で我に返った。股間からは引きずられるような痛みが走る。
(なっ、何が!?)
後ろから聞こえてくる激しい息遣い。
(ま、まさか…)
銀狼が前足で背中を踏みつけるようにして後ろから腰を押しつけていた。
「い、いやだぁっ!」
前に向かって逃げようとするも、銀狼にがっちり押さえ込まれていて逃げられない。
少し抜けた熱い杭が再び突っ込まれる。
「いたぁいっ!」
嫌がっても銀狼は止めるつもりは無いようだった。
「いたっ!いぃぃ…やめてぇぇっ!!」
(痛いっ!痛いっ、やめてっ、ううっ!)
さらに銀狼の肉棒が葵の子宮の扉を無理矢理開くかのように奥をグリグリと圧迫してくる。葵は両手で地面に生えた草を掴んで痛みに耐える。
「いたっ!いやぁぁっ!んっ!んっ!はぁんっ♡」
ところが、先程まで痛いだけだった感覚に甘い感覚が混じり始めた。そこにはなんの気遣いもない。ただ、種を植えつけるためだけの行為のはず、だったのに。
「んっ、んっ、んっああっ♡」
葵は自分の口から出た声が信じられないというように口を押さえた。
(なんで…)
銀狼はそんなことに何の興味もないように腰を押し出す。
だが、奥が押されるたびに葵の口からは喘ぎ声が漏れた。
「んっ♡んっ♡んっ♡んんっ♡♡」
葵は手で口を押さえて声を我慢しようとするが、疲れを知らない銀狼の抽挿の前には無駄な努力だった。
「あっ♡んん♡らめっ♡声だしちゃ♡らめっなのにぃ♡♡」
それどころか逃げようと腰を動かした結果、お尻を突き上げるような形になってしまい、ますます激しく膣内を突かれることとなった。
(やぁんっ…こんなのっ♡深いぃ♡)
「これ…いじょうはダメぇっ♡ああっ、やあんっ、イっちゃうっ♡イっちゃうよぉっ♡♡」
銀狼の攻めについに葵の抑えていた我慢が限界に達した。
「ああっ♡イクイクイクっ♡イっちゃうぅっ♡♡」
ガクガクと体が痙攣する。膣肉が肉棒をしごくように激しく動く。
だが、それでも銀狼は射精しなかった。
「えっ、あっ、まだしゅるのっ?ああっ♡だめっ、いま、しゅごい♡んああっ、びんかん♡ひゃんっ♡だからぁっ♡いやぁっ、またイクっ♡あっ、イクっ♡イクよぉっ♡♡」
銀狼の責めに何度も絶頂を味わう葵。
もう意識がなくなる、そう思ったときに、急に銀狼の動きが止まった。
(終わり…?)
そう思った瞬間、体の奥に熱い精液が吐き出された。
「んああああああっ、あつぅいぃぃっ、ああっ♡やだっ♡なかでっ♡しゅごいっ♡しゅごいっ♡あちゅいの、あふれりゅ♡♡あっ♡あっ♡あっあああああああっっ♡♡♡♡」
『びくんっ、びくんっ』
銀狼の体が震えて、射精が続く。
「ひゃぁんっ♡まだ続くのぉっ♡あっああっ♡イクっ♡あっ♡しゅごいっ♡ああっ♡んああああああっ♡♡♡」
葵のお腹が銀狼の精液で膨らむ。
葵は犯され始めて何度目かの痙攣をして意識を失った。
しばらく銀狼は葵の上で射精の快感に震えていたが、全て吐き出して肉棒を抜く。
意識を失った葵の膣からはドロドロの精液が溢れ出た。
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