教室での秘め事

放課後、まだみんなが帰って間もない教室には生徒の気配が残っている。

「はぁ、はぁ♡ねろ、ねろ♡んっ、むむ、ちゅぱっ♡」

だけど、今、そこには学舎にはそぐわない淫靡な音が満ちていた。

「学院…長…♡どうでふは?」

「あっ、ああ、凄く上手だ」

(僕…さっきまでみんながいた教室でこんなことしてる…)

いけないことをしている、と思うとゾクゾクするような感覚に顔が熱くなる。
そして、そんな自分を認めるのが怖くて、大きく口を開いた。

◇◇◇◇◇

(えっと、たしかここを折るんだよね!)

【今日は、スカート丈を短くして登校すること】

そう書かれた封筒を手にしたのは今朝のことだった。

(うーん…これは…いや、でも…)

入学時に渡された制服は少し小さかったから、膝上くらいだったんだけどさ。

以前着替えの時にサラに教えてもらったスカートのウエスト部分を折って短くしてみると、本来膝丈のスカートが太腿の半ばまで見えてしまうのだ。

(うぅ…マギーさんのスカートだと思えば…)

マギーさんの服でミニスカートには慣れていたはずなんだけど、着させられるのと自分から短くするのはなんだか違う気がする。

(いや…誰も気にしないよね)

「あら?アリス、今日はスカートが短いわね?」

朝食の時にエルザに聞かれてドキッとした。

「う、うん。最近暑いから…」

なんとか言い訳すると、「ホント、暑いわねぇ。今日も暑くなりそうだし、私も短くしようかしら」

そう言って「エルザ様!エルザ様は国民の模範となる御方!そんなはしたない…」とモニカさんに説教されていた。

(モニカさん、なんだか婆やみたいだね…。でも、うん、なんとか誤魔化せた。これくらいならサラよりまだ長いし大丈夫!)

「おっはよー!!」

朝から元気一杯で現れたサラはいつも通りの格好。スカートの中身が簡単に覗けそうな丈だ。

「私は中にショートパンツ履いてるし~」

「おいっ、みんなが見るからやめろよっ!」

サラはスカートを摘まんでヒラヒラして、ジョシュにたしなめられても「ジョシュだけに中身見せたげよっか?」なんて言ってジョシュの方が顔を真っ赤にしていた。

「今日も熱いわねぇ…全く…」

エルザがそれを見てため息をつく。

僕は恒例となったやりとりを横目に、こっそりブリジットさんの様子を窺った。
朝は相変わらず辛そうだけど、自分で珈琲を入れる程度には復活している。夜中に呼び出されているなんてことはなさそうだ。

仮面の人物の言葉に半信半疑だったけど、どうやら約束を守っているようで、その点では安心した。

それに、みんなの様子を見る限り、今のところ放課後や昼休みの僕の行動に疑問を持っている友達はいなさそうだ。

「さあ、そろそろ行かないと!遅刻するわよ!」

エルザの言葉に時計を見ると、もう教室に向かう時間だった。みんなが席を立ったので、僕も慌てて最後のパンを口に挟んで小走りに追いかける。

すると、階段のところでサラが後ろから大きな声をあげた。

「アリスっ!今日はブルーなんだねっ!!」

(ブルー?……あっ)

言葉の意味に気がついた僕は、慌ててスカートのお尻を押さえる。

「ちょっとっ!サラっ!」

エルザがたしなめる。

「ふふーんっ!アリスがそんな短いスカートだから悪いんだよっ!」

階段の下にいた男子と目が合うとサッと目を逸らされた。恥ずかしくて火照った頬を押さえつつ教室に向かいながらふと思った。

(ひょっとして見えてるよ、って教えてくれたのかな?)

「あのアリスの恥ずかしそうな顔…グフフフ!」

考えすぎだったみたい。

◇◇◇◇◇

「ふぁ…」

昼休み明けの授業中、僕は欠伸を噛み殺して教師の話を聞いていた。

(…ん?)

何の気なしに机の引き出しに入れた手に感じる感触。

(またラブレターかな?)

さすがに減ったとは言え、まだラブレターを渡される事が時折あるので、そう思い込んだ僕は机の下に隠して開いた。

「あっ」

思わず小さな声が出てしまった。
教師は気づかなかったけど、サラが目で「またラブレター?」って聞いてきた。

僕が目で頷くとサラは眠そうに机に肘をついて教壇を見つめた。

【放課後、教室で待て。】

そこには一行、たったそれだけ書かれていた。

◇◇◇◇◇

『ガラガラ』

教室の扉が開く音に振り返ると、学院長の姿があった。

「キャロル君か?」

「学院長…」

これだけでだいたい何があるのか分かる。

「また手紙がきておったのだ」

そう言って僕宛の開けていないのと、学院長宛の開けられた手紙を出す。

【アリス・キャロル。短いスカートで過ごしてどうだったかな?さて、今日はまず、教室でオナニーをしながら学院長にフェラチオをすること。必ずイカせて精子を飲まなければいけない。そのまま学院長に教卓の上でイカされたらゲームクリア。まだ校内には人がいるから、誰かに気づかれたらゲームオーバーだ。こちらとしては気づかれても構わないのだが。】

【きちんと最後までイカせること。ただし挿入は禁止。挿入した瞬間にゲームオーバーだ。】

◇◇◇◇◇

「はぁ♡はぁ♡ねろっ、んっ♡んんっ♡」

(フェラチオをしている間にオナニーしろとは書いてあったけど、少しでも触ってたらいいんだよね…?)

教壇に立った学院長の前で膝立ちになった僕は、肉棒に舌を這わせながら、ショーツの上から割れ目をゆっくりと擦った。

(ん…♡なんだか今日は敏感かも…♡)

耳を澄ませば、まだ周囲の音の中に生徒の声や足音が聞こえてきて、どうも落ち着かない。

(誰かが来る前に終わらせないと…)

無理に意識を集中して、少し慣れてきた学院長の太い肉棒に舌を這わせる。

「ああ…」

学院長の好きなところも何度かやっているうちにわかってきた。雁の裏を唇でついばんだり、舌先でつつくようにして上下する。

「キャロル君、うまいな…。そんな風にされたらすぐにイッてしまう」

学院長の言葉に恥ずかしくなった。

(それだけ学院長と何度もしてるってことだよね…)

「キャロル君は…くっ!…経験豊富なのか?」

驚いて口を離した。

「経験!?そんなことないですっ!えっと…あの…」

思わず力一杯否定したけど、むしろ恥ずかしくなって、僕はそのことを隠そうと大きく口を開けて亀頭を呑み込んだ。

(学院長の…やっぱりおっきぃ…)

「うっ!くっ!そ、そうなのか?」

学院長が呻き、手が僕の頭を撫でた。

(気持ちいいんだ…♡)

『ジュポジュポジュポ』

涎が口の端を伝うのも気にせず顔を前後する。

『ジュポ、ジュポジュポ…』

「んっ♡んっ♡んっ♡」

いつの間にか、顔が前後する動きとは別に、太腿の半ばまでしか隠していないスカートが不規則に揺れていた。

スカートの中で触れる程度だった指。指先は染み出してくる粘液に濡れていた。

「う、ぉお…」

学院長の呻き声にハッと我に返る。学院長の驚いた顔が僕を見つめていた。

(…うわぁ、こんなの舐めるのが好きって言ってるみたいじゃん!)

一瞬で頬が熱くなって慌てて口を離すと、今度は両手で擦った。

『ヂュコッヂュコッ』

白く泡立つほど擦っているうちに、学院長の先っちょから出る粘液が僕の口許に飛び散った。

「ん…♡」

両手が塞がっているから仕方ない。ペロッと舐めて上目遣いに見上げるのと、学院長の切羽詰まったような声は同時だった。

「ああ!イッ!イクぞっ!のっ、飲んでくれるか!?」

「はいっ♡」

学院長の言葉に僕は何のためらいもなく、膨らんだ亀頭の先に唇を当てる。

「んっ♡んんんんっ♡」

(凄い量っ♡口に収まりきらないっ♡)

『ごく、ごく』

口の中に吹き出すそばから飲みこむんだけど。

(濃いよぉ…♡)

むせるような精液の匂いに酔ったようにクラクラしながら、最後の一滴まで吸いとった。

◇◇◇◇◇

「さっ、次はキャロル君の番だな」

「…はぃ♡」

アリスは私も被害者の1人だと思っている。それゆえ、何の不安もなく私に抱き抱えられて教卓に乗った。

「さ、手を後ろに」

私の指示に従って手を後ろにつくと、スカートが短いせいで足を開かなくてもパンティが見えそうだ。

だが、膝に手をかけると僅かな抵抗があった。横を向いたアリスの髪の隙間から見える耳が赤く染まっているのが分かった。

(まだ、羞恥心が残っているのか…だが、そうでないとな)

羞恥心を失った女など面白くもなんともない。

「さっ、誰かが来てしまうかもしれん。早く終わらせよう」

どうやら、それが免罪符となったのか急に力が抜けた。じっと私の顔を見つめてくるアリスの瞳には期待の色が見え隠れしている。

(昨日の快楽は忘れてはおらんだろうからな。どれ程乱れるか…ククク)

それにしても、教卓の上で少女が膝を開いている様子は、まるで誘われているようで背徳感がたまらない。

「おや?濡れているようだな」

「えっ…」

股の間に顔を近づけて、わざと今気づいたかのように言うと膝に力が入ったが、もちろんそんなことは許さない。

「学院長…恥ずかしい…」

「昨日はもっと恥ずかしいところを私に見せたじゃないか」

潤んだ瞳を見つめてそう言うと、アリスが恥ずかしげに目をそらす。私はその隙に顔を股の間に捩じ込んだ。

『スーっ!』

力強く嗅ぐと思春期特有の甘酸っぱい匂いがする。

「いい香りだ…」

「やっ、やだっ♡」

「ん?パンティの染みが濃くなったような」

「んんっ♡そんなことないですぅっ♡」

色の濃くなった青い楕円形をなぞる。

「おおっ!透けてオマンコの形がはっきり見えるな」

「ああっ♡学院長っ、言わないでぇ…♡」

無意識だろうが、先程からアリスの声に媚びた色が混じっている。

(もう少しだな。散々気持ちよくして体に覚え込ませてやる…)

「よしよし、すぐに気持ちよくしてやるからな」

そう言ってパンティの底をずらす。

(やはり、昨日も思ったが薄いな)

チョロチョロと生えた陰毛を触ると、ピクピクと膝先が震えた。

「さて…すぐに終わらそう」

もちろんすぐに終わらせるつもりなど一切なく、じっくり味わうために舌を伸ばした。

「あっ、息がっ♡」

少女の戸惑いの声に興奮を掻き立てられた私は舌を丸めてクリトリスをつついてやる。

「ふっ♡んっ、んっ♡」

必死にこらえる声を聴きながらクリトリスを皮から出して吸いつくと、声が一オクターブ上がった。

「んんっ♡んっ♡ぁっ♡吸っちゃだめですぅっ♡」

『チュッチュッ』

音をたててしばらく煽った後で、一度顔を上げる。すると、片手を口に当てた少女と目が合った。

何も言わず、再び顔を入れる。もはや力が入らないのか抵抗らしい抵抗はなかった。
だから今度はゆっくりと愛液を垂らした割れ目に舌を入れる。

「やっ、あっ、んんっ、んっ、んっ」

大きな声を出しかけて、それからここが教室だと思い出したのか、くぐもった音に変わる。

(昨日は何度もこれでイカせたからな。まずは…)

少女の弱いところは既に分かっている。

『ジュルジュルッ!』

「んっ♡はっぁあああっ♡吸わないでっ♡」

そう言いながら手の平が私の頭に当てられた。

「あっ♡やっ♡そこっ、よわいからぁっ♡んっ♡やだっ♡くるっ♡おかしくなるっ♡」

私がそこまでしてわざと頭をあげると、潤んだ瞳が私を見つめていた。

(なぜ止めるの?って顔だな。安心するといい、これからが本番だからな)

私は三度顔を埋める。すると今度は待っていたかのようにアリスが私を受け入れた。

「やっ♡あっ♡ダメっ、深いっ♡」

我慢できなくなったのか少女の手が私の頭を引き寄せてくる。私は少女のフェロモンを鼻の中一杯に味わいつつ耐える。

(まだだ…)

私は少女の手を振りきるように顔を上げた。

「あ…、学院…長…もぉ…♡」

少女が、無意識におねだりを口にしかけて、慌てたように黙る。

(さあ、これからが本番だ)

今度は指を割れ目に当てると少女と目が合った。

「んっ♡」

これから私が何をするつもりなのか理解したアリスは不安そうに瞳を揺らして下唇を噛む。

だが、そんなアリスの態度とは逆に、熱く濡れそぼった割れ目は喜んで私の指を迎え入れた。

『グチュッ』

「あっ♡んんっ♡」

そのまま指の先で柔らかい粘膜を擦ると、あたふたと指をくわえる。

『ジュプ、ジュプ、ジュプ…』

「んっ♡んんんんっ♡」

そして、かき混ぜるように動かし始めるや、焦らされ続けた体は小さな頂に登り詰めた。

「んんんんっ♡んんっ♡」

アリスの肘が耐えきれず、仰向けに寝そべって痙攣している。

(イッたか)

私が少女の頭を支えるようにして起き上がらせると、快楽に溺れた少女がしがみついてきた。

「あっ!学院ちょっ!今わたしっ!あっ♡あんっ♡」

(一度達したら終わりだとでも思っていたのか?)

アリスに喋る余裕を与えず、指を激しく動かしてやる。

『グチュッ!グチュッ!グチュッ!』

「あぁっ♡だめぇっ♡今、わたしっ!イッたっ♡はぅっ♡もぉっ♡学院長っ♡」

私はアリスが達したことに気がついていない振りを続ける。

「らめっ♡イッてる♡イッてるからぁ♡」

と、その時、廊下の方から音がした。

『コツ、コツ、コツ』

ハッと少女の体に緊張が走り、膣が指をきつく締めつける。アリスを見ると真っ赤な顔を左右に頭を振っていたが、私は少女の懇願を無視して、膣内で指を曲げた。

「あっ…ダメっ♡廊下が、ぁんっ♡んんんっ♡」

少女は唇を噛み締めて耐えていた。

「声を出してはバレてしまうな、そうだっ!」

わざとらしくそう言うと、私は可愛らしく半開きになっていた唇に吸いついた。

少女の目が驚いて見開く。

『コツ、コツ、コツ、コツ』

「んんんっ!んんっ!ちゅっ!」

最初は私の唇から逃れようと暴れるアリスだったが、足音が気になるようでそれは中途半端にならざるを得ない。そして、ついには私の指に翻弄されて、うっとりと目を閉じた。

『ジュブ…ジュブ…』

「んっ!んっ…♡」

私は少女の体から力が抜けたのを感じとると、少女の舌を何度か絡めとる。そうしているうちに、おずおずと少女の舌が差し出された。

「ぴちゃっ、んっ…♡はあっ、んんっ♡はぁ、はぁ…♡」

『コツ、コツ、コツ、コツ』

「んん…♡」

教室を足音が通りすぎていく。

「フフ、行ったようだな?」

それでもまだ不安そうな顔の少女の唇を奪うと、しっかりと舌を絡めながら、クリトリスと膣を同時に攻めたてる。

「んんんんっ♡ぷはあっ、やあっ♡はあ、イクっ♡あっ♡はああああっ♡イクっ♡あああっ♡んっ、ちゅっ♡ねろ…んっ♡んんんんんんっ♡」

こうして私は少女を先程までとは全く異なる深い絶頂へと導いてやった。

「ふあああぁぁぁっ♡♡」

愛液が飛んで私のスーツがびちゃびちゃになる。
それからしばらく味わっていた少女の唇を離すと舌を出したままぐったりと私にもたれかかってきた。

(準備はもうそろそろ終わりだな…フフフフフ)

私は少女を抱いてニヤつく顔を止めることは出来なかった。