「あー、シーツを替えないと保健医にバレてしまうな」
眠りから覚めてその惨状に唖然となった。
激しい動きのせいでシーツはメチャクチャ、それにベッドの上だけでなく床までおしっこやら愛液やら精液やらが飛び散っている。
「あの…すみません」
真っ赤になって頭を下げる僕に学院長が笑う。
「いや、私も年甲斐もなく興奮してしまったからね。さあ、君は服を着替えなさい」
それから何か道具を取り出してボソボソとそれに向かって話していた。
僕はベッドの下に散乱した衣服をチェックしていく。
(えっと、制服は…っと、これは小さいし、こっちはブカブカだし…)
確かに制服や体操着だったけど、サイズが合いそうにない。続いて木の箱の中もチェックする。
だけど、なかなか僕にぴったりのサイズがなかった。
一応小さいブラウスを着てみようとしたら、胸がパツンパツンでボタンが外れそうになった。
そして、大きいのは明らかにブカブカでスカートが落ちてしまう。
(どうしよう?)
「どうした?」
学院長は既に服をきっちりと着直していた。
「はい、あのぉ…」
「これだと…そうか、小さすぎるな。こっちは大きいか…おっ、こっちなら少しくらいサイズが合わなくてもいいんじゃないか?」
学院長が取り出したのは体操着。黒のポロシャツにショートパンツ丈のズボンだ。
(確かに体操着なら伸縮もするし…)
「これくらいならなんとか着れるだろう?私の家は寮のそばだし、それを着て私の家まで行こう」
そう言うと黙々と片付けだした。
僕もこれまでの出来事で伸びてしまったセーターとミニスカートを完全に脱いで…脱いで?
「あっ」
思わず声に出てしまった。
(ブラジャーとパンティもダメになってるんだった)
「学院長…替えの下着はないんですか?」
「おかしいな、ないはずがないと思うのだが…入ってないのかね?」
そう言われて箱の中を覗くがやっぱりなかった。
「あの…いえ、大丈夫です」
そう言って下着をつけずに体操着のポロシャツを着る。
(ひゃんっ♥️擦れるっ!)
続いてショーツを脱いで短パンを履く。こちらも小さいせいで普通に履いても腰からお尻の割れ目がギリギリ隠れるくらいしかない。
(大丈夫かなぁ…?)
鏡に映して全身をチェックしてみる。
少し小さいくらいかな?って気楽に思っていたけど、胸は丸く張り出していてその先の固くなった部分が浮き上がってしまう。
それに、胸が出た分、上に引っ張られて、裾が足りなくなったせいでおヘソがチラチラと出てしまった。
(うぅ…こんなんで外に出るの?)
仕方なしに短パンを引っ張り上げようとするけど、そもそも短パンはお尻をぎりぎり隠す程度だから、ホットパンツみたいになって、太腿のつけ根まで見えてしまう。
(どうしよう、こんな格好…誰かに見られたら…)
「キャロル君、着替えは終わったかな?」
学院長は悩む時間もくれず、ちょっと強引に僕の腰を抱いて保健室を出た。
◆
「学院長、大丈夫ですか?誰もいませんよね?」
アリスが恥ずかしそうに歩く。
まるで露出狂のような格好でアリスが廊下を歩く様子を見るのはこの上ない眼福だ。
「ああ、大丈夫だと…おっと向こうに…」
「ひゃっ」
私の言葉に反応してアリスはサッと私の後ろに隠れる。
「と思ったが気のせいだったようだ」
後ろを振り返るとしゃがみこんで小さくなっているアリスがいる。
しゃがみこむと、体操着が引っ張られて、腰の下の尻の割れ目まで見えた。
「や…やめてください…もぉ…」
「あら?学院長」
「ひぃっ!」
アリスが立ち上がると同時に後ろから声がかけられてアリスが今度は飛びあがった。
「ああ、エヴァ君か。どうしてここに?」
「学院長こそ、さきほどお部屋に参りましたのに…」
アリスは、というと私の横に移動して小さくなっている。
「あら?キャロルさん、どうしたの?そんな格好して」
「いや、さっき少し汚れてしまってな。仕方なしに保健室で服を着替えてきたというわけだ」
私が適当に返事をすると、アリスも胸を押さえて隠すようにしながら顔を上げる。
「あらあら、大丈夫なの?キャロルさん?」
エヴァの目がアリスを捉える。
その言葉はいかにも親身に心配しているように聞こえるが、目の奥には獰猛な色が見え隠れしている。
(ウフフ、なんて美味しそうなの!!)
(アリスは私の獲物だぞ)
私とエヴァが目で会話する。
「そうだわっ、私も仕事があったのよ」
震えていたアリスがエヴァがいなくなると同時に座り込んだ。
「キャロル君?どうしたんだい?」
アリスが涙目で見上げてくる。
「だって、…エヴァさんが急に出てくるから…」
「大丈夫だよ、私が守ってやるから」
そういって場所も憚らず抱き寄せるとアリスも抵抗することなく私に体を預けるのだった。
(ククク、今夜必ず堕としてやる)
私はアリスの頭を撫でながら、今夜の宴に思いを馳せた。
◆
ようやく学院長の家にたどり着いた時、もう、僕の足はガクガクして、ハンターになってからいろんな敵と戦ったりしたけど、一番体が疲れた。
学院長の家は寮の向かいにある塔のような建物で、一階がトイレや風呂、螺旋階段を登ると寮の二階にあたる部分がリビングやダイニングになっていた。
「五階まであって、三階がベッドルーム、四階、五階が私室なのだよ、ああ、屋上もあるがな」
そう言われて二階のリビングルームに案内された。
「座りなさい。暖かい飲み物を準備しよう」
そう言われて座るとふかふかのソファは動物の毛が敷かれていて気持ちいい。
(ふあぁ、疲れたぁ…)
「ああ、キャロル君は…っと…」
僕は緊張の連続に疲れて眠ってしまっていた。
◆
(疲れて眠ってしまったか)
ソファに座ったまま、肘掛に体をあずけて眠っている姿を見つめる。
長い髪は床につきそうだ。
「そんな姿勢では辛いだろう」
私はそう言うとキャロル君の両足を掴んでソファにのせる。
「んっ」
キャロル君は片足を持ち上げて膝を曲げた。
(おおっ)
太股の付け根がチラチラと見える。
(たまらんっ)
眩しいのか、顔の上にかざすように手を上げると、腋の白い肌がチラチラと見える。
(誘っているようにしか思えんな…だが、そろそろ最後の仕上げの準備をしなければ、な!)
私はこれからのプレイに逸る気持ちを抑えて階下に向かった。
コメントを残す