91.学園③ 遊のマッサージ

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91.学園③ 遊のマッサージ

遊が達したのを見て体を離す。

壁を背に座って息を整えていると、床に倒れていた遊も起きあがって俺の隣に座った。

「はぁ、はぁ…たかし、イッてない…」

まだ整わない息の中、恨めしそうに遊が口をとがらせた。

「そんなこと気にすんなよ」

「そんなことないよぉ…んん~、くやしいなぁ…」

ぶつぶつ隣から聞こえてくるが、俺は深い息を吐いて薬の効果について考える。

今日は何回射精したっけな?だけど、こんだけ射精したのにまだまだいけそうっていうのは不気味だぜ。どんな成分なんだよ、全く。

「ねぇ?たかし?…た・か・し?」

そんなことを考えていると、いきなり目の前に遊の顔が現れた。

「おわっ、遊っ、急にどうした?」

「さっきから呼んでるのにっ」

口を尖らせて遊が可愛く不満をアピールしてきた。

「ごめん、ごめん。それでどうした?」

「えっと…その…たかしも疲れたんじゃない?疲れてるよねっ?だって、あんなに腰を…腰を…振って…」

遊の顔が赤くなって下を向いた。なんで自分で言って照れているのか?

「ねっ?」

それでもすぐに気を取り直したように、体をグイッとこちらに寄せてきた。

無意識なのかわざとなのか、俺の太ももに手を置いている。

先ほどのエッチで乱れた服からチラチラ見える遊の体は裸よりも煽情的かも知れない。射精していない俺の股間に当然のように血が集まり始めた。

「ああ、だけど遊の方こそ大丈夫か?」

朝からあれだけエッチをしていたら遊だって相当疲れているはずだ。

「うふふ、あんまり大丈夫じゃないかもぉ」

「え?」

何言ってるんだ?と思った瞬間、遊が俺の伸ばした足の上に座る。

「ふふ」

尻に硬いものを感じたのだろう。

「ねっ、たかし」

首に手を回した遊が俺を抱きしめて耳元で囁く。一緒に耳の中に送り込まれる吐息に俺は目を閉じた。

「きもちよくしたげよっか?」

少し悪戯っぽい、どこか艶を含んだ声にビクッと股間が反応する。遊の尻がそれを味わうように動いた。

「うう…そっ、そうだな…」

俺も擦り付けてくる尻に肉棒を押しつけようとして…その穏やかな快感は唐突に消える。

あれ…?

目を開けると遊の体が少し離れたところにいた。

「たかしにこれから気持ちいいマッサージしてあげるねっ」

マッサージ??

「ふふ、期待してたのと違った?」

「えっ?」

意味が分からず戸惑う俺に遊は「じゃあ、行こっ」と言って手を引っ張った。

「だって…ここじゃ気が散っちゃうから…ねっ」

俺が立ち上がると、遊は俺の手を握ったまま寝室に向かった。

「たかしはお布団持って来てね」

「えっ?…ああ、分かった」

遊の意図が分からないまま、仕方なく頷いた俺は布団部屋に向かう。

…どういうつもりなんだ?

俺が布団部屋まで行って戻ってくると、カツラも外してショートヘアに戻った遊がTシャツで俺を待っていた。

「着替えたのか?」

「うん、制服脱いじゃった。あっ、たかしは制服の方が好きだった?」

遊がからかうように笑うが、俺は胸に目をやって止まる。

あのぽちっとしたものが…ブラジャーはしてないのか?

「ああ…、いやっ、そうじゃなくてだな…って下着は?」

「なんだかおっぱいがおっきくなって…苦しいから取っちゃった」

「下は?」

「スカートしかなかったから脱いじゃったよ。ふふっ」

遊はそう言いながら俺の取ってきた布団を敷くために四つん這いになる。

…おいおい、ピンクの紐パンかよ…。

「うふふ、そんなにがっつかないで。心配しなくても後で好きな事してくれていいんだから…」

俺の視線に気がついた遊が蠱惑的な笑顔で「めっ」と俺をたしなめる。

「…はい、ここに寝転がって下さい」

…もう、好きなようにさせてやるか。いや、後で好きなことをさせてくれるからってわけじゃないぞ…

そう言い訳めいたことを考えながら俺が寝転がろうとすると「もう…、お客様は服は脱いでください」と言って遊は俺から服を脱がせてきた。

お客様?ままごとか…?

とは言え、あれよあれよという間に上も下も脱がされ、パンツだけになった。

「じゃあ、うつぶせに寝転がってください、ふふふ」

俺が寝転がった腰の上に遊が座って背骨の方から指圧を始める。

あれ?…これは意外に気持ちいいな…

「どぉ?」

「ああ、マッサージなんて初めてだけど気持ちいいもんだな。」

「でしょ…ふぅ、んっ、こってるね」

遊の体が背中から腰へと揉み続ける。

「ううっ…きもち良いな」

ちょっと気持ちよくなってうとうとし始めた。

「たかし…あれ?寝ちゃったの?…寝ちゃったんだぁ…うふふ…」