10周目 9月26日(日) 午後11時50分 高樹美紗
「な?エエやろ?みんなにワシらのラブラブ加減を見せたりたいねん」
画面の中では権田が島津に頼み事をしていた。
「え…でもぉ…」
島津は躊躇っている。それもそのはず、権田はバスの中でセックスをしようと持ちかけているのだ。
(これはダメね)
アタシは島津が上目遣いにチラチラと周囲の男達を見ている姿で悟った。
(欲情してる…まあ、しょうがないか…)
何人もの男と乱交している亜紀を間近で見せつけられながら先程までずっと権田に体を弄られていたんだから。
「ほれ、亜紀かてみんなのチンコをマンコに入れたんやし、ミサミサも恥ずかしがらんとヤろうや」
その亜紀は今は意識を失って精液まみれでバスの床に転がっていた。
「なっ、頼むわ」と権田が力を込めて言うと島津は権田の腕にギュッとしがみつく。
「……タッちゃんだけ?」
「ん?」
押しつけられた胸の感触に鼻の下を伸ばして権田が島津を見た。
「するのがタッちゃんだけなら…」
島津が堕ちた。
「そおか、そおか、おおきにっ」
抱き締められてキスをされて、島津からあっさりと力が抜けた。そもそも欲情していたこともあるが、それだけではないだろう。
「みんな、集まってや。これからワシとミサミサがヤるから見たってな」
「ええっ…んんっ、ちゅっ…コク…」
大きな声で宣言されてしまって、島津は助けを求めるように権田の顔を見上げる。
「大丈夫や。ワシを信じるんや」
再び唇を奪われると今度は島津の方から積極的に舌を出した。喉をならして権田の唾を飲んで、酔ったように目尻は赤く染まり、うっとりと目を閉じる。
そうこうしている間にもまだまだヤり足りない男達が島津と権田のいる後部座席の周りに集まってきていた。
「ほれ。ミサミサとワシのラブラブエッチを皆に見てもらうんや」
それから島津の耳元で何かを囁いた。島津は息がかかって感じるのか、それとも囁かれている内容に興奮するのかピクピクと体を震わせている。
「んっ、ぅんんっ」
「な?出来るやろ?」
どんなことをさせるつもりか分からないけど、どうせ権田のことだから卑猥な要求をしているのだろう。
「…ん」
だけど、そんな要求にも堕ちた島津は従順に従う。座席にのぼると、座ったままの権田に背中を向けてその膝を跨いだ。
それから一度チラッと正面の男達を見下ろして、それから俯くと、お尻を下ろし始める。
スカートは権田の手でめくりあげられ、大切なところに裂け目のあるスケスケのパンティが男達の目に晒されている。
「ミサミサ、顔をあげるんやっ」
不意に権田が言って、俯いていた島津が周りを見渡した。
「ぁ…」
小さく息を飲む。男達は血走った目でパンティの裂け目からのぞく割れ目を見つめていた。さらに島津の広げた股の下では権田のいきり立ったチンコがよだれを垂らして待っている。
「ぁぁ…」
島津の声は今までの驚きや戸惑いの声ではなく、その表情には明らかな悦びが現れていた。
「ミサミサのマンコがワシのチンコを咥えこむんをみんな見てるでえ。ほれ、しっかり狙いを定めるんや」
「やぁぁん」
羞恥心を煽る権田の言葉に島津は期待通りの反応を見せ、それから、隆々と勃起した肉棒に手を添えた。
「せや、もっとしっかり握ってな」
島津は権田のお願いに対して、先走り液を亀頭に塗りつけるようにして執拗に弄り続ける。
「はぁ、ぁっ、はぁ、ふぅぅ…」
本人は恥ずかしいだけのつもりなのかもしれないけど、『クチュクチュ』と亀頭を撫でまわしている姿は自らそれを楽しんでいるようにしか見えなかった。
「んっ」
そして、ついに肉棒の先がオマンコに触れる。
周囲の男達のボルテージが上がり、鼻息が荒くなったのが画面を通しても分かった。
島津も男達の獣欲を感じ取っているに違いない。うなじまで赤く染めて、瞼をギュッと閉じる。
(あっ、入る…)
画面はご丁寧に局部をアップにしてくれている。おかげさまでピンクの割れ目に赤黒い亀頭の先が埋まっていく様がアタシにもハッキリと見えた。
「んぁっ」
島津の膝がプルプルと震える。途中で止めようにも力が抜けて耐えられないようだ。ゆっくりジワジワと割れ目が亀頭を飲みこんでいく。
「はぁぁ、ふぅっ、んっ」
そのまま亀頭全体を飲みこんだところで、おさえが効かなくなったのか一気にお尻が権田の腰の上に被さった。
「はうっ」
島津が口を押さえて頭を仰け反らせる。
「んっ、おっきっ、あっ、やっ」
ピクピクと体が痙攣している。
「ほれほれ、動かんと」
権田が促すように腰を揺すった。
「ああっ、あっ、らめっ、うごいちゃうっ、そんなっ、もっ、あっ、ああっ、やあああっ」
ビクビクビクっと島津の体が震えた。
「「「ほお」」」
島津がイッたのを察した男達が感嘆と羨望の溜息がそこここで漏れた。
「…はぁ…ぁ…ぅぅ…」
絶頂の余韻に耐える島津に対して権田は余裕の表情でニヤニヤと笑った。イヤらしい笑顔だけど、今の島津にはどう見えているのだろう。
「ミサミサ…」
そう言われて振り向いた島津が権田が見つめ合う。そして、どちらからともなく唇を寄せた。
「ん…ちゅ…ねろ…ねろ…んぐっ」
権田はキスだけでは我慢ができなくなったのか、後ろから島津を抱き締めて腰を動かす。
「あむっ、んっ、んんっ」
快感に溺れて舌を必死に出す顔が衆目にさらされる。
「んっ、んっ、んっ、んっ」
そして、島津もいつの間にか権田に合わせて腰を使い始めていた。
「ねろねろ…ぷはっ、あっ、またっ、やらっ、いまはっ、あっ、イクッ、あっ、イクょっ」
島津の声が必死になった。
「ワシもイクでえ」
「ほんっとに?あっ、タッちゃんっ、いっしょにっ、おねがっ、あつ、ああっ、あああああっっ」
◇◇◇
「よっしゃ。ミサミサ、皆にもサービスしたろか」
「んっ」
男達が島津ににじり寄る。
「ミサちゃん、おじさんも気持ちよくしてくれるかな?」
島津は一瞬躊躇してからおずおずと手を伸ばした。
「おおっ、柔らかい手が俺のチンコをっ」
「ずるいぞっ、ミサちゃん俺もっ」
最初に島津の手をとった男の声に周囲の男達が俺も俺もと言い始め、結局二人ずつ並ぶこととなった。
島津の両手は男達のチンコを握らされている。
「よっしゃ、ミサミサ、ワシも動くでっ」
「んっ、ああんっ」
権田が腰を揺らすと島津は喘ぎながら反射的にチンコを擦った。
「おおっ、イイッ。もっと強くしてくれっ」
「こっちも頼むっ」
権田に脇腹を掴まれて島津は喘ぎながら両手を動かす。
「あっ、タッちゃんっ、あっ、そこっ、やっ、きもちいっ、あんっ」
「ほらほら、ミサちゃん、手がお留守になってるよ」
「あんっ、もっ、やぁっんん」
肉の擦れる音と獣欲をそそる喘ぎ声が響き始め、どれくらい経っただろう。
「うっ、イクっ」
はだけたブラウスから露になった島津の胸に精液がかかった。
「終わったんなら交代してくれよっ」
すぐに次の男に変わる。
「おおっ、ミサちゃんっ、こっち向いてっ」
今度は島津の口許に勢いよく放物線を描いて精液が飛ぶ。
「あんっ」
島津が口許についた精液を舐めた。
「くうっ、エロいっ。ミサちゃんマジ天使っ」
権田はその間も腰を上下し続ける。
「あっ、イクっ、あっ、あっあっ」
ビクッと島津の体が震えた。
「せや、ミサミサ、もう制服は邪魔やな」
ブラウスもスカートも破られてエッチな下着姿となった島津。ブラジャーもパンティもアタシの見たことのないものだ。
ブラジャーのカップの頂上と、パンティのクロッチの部分に切れ目がつけられていてそこから尖った乳首と結合部が飛び出していた。
◇◇◇
「………」
「……のぉ?」
「…………」
「………もし?」
「………………」
「……………………もし、のぉ?」
「ん?なんだ、神様か」
声のする方に顔を向けると神様がいた。
「おろ?怒ったり、落ち込んだりはしとらんのか?」
意外そうに神様が尋ねてくる。
「ええ、こうなった理由も分かってるから。どうせ私のため、亜紀のためでしょ?」
目の前のスクリーンの中では今日の島津が映し出されていた。
「ねえ神様、どうして島津はアタシのために身を削るのかしら?」
神様は答えを探すようにアタシの顔を見る。
「だって、もっと上手く、楽に暮らせるはずなのに。体が戻った後のことなんて関係ない、そうでしょ?」
「…そうじゃな。それがあやつの良いところではないかの?ふむ、そう考えると、いい男じゃのお」
画面の中では今日がリプレイされていた。
「島津…アタシなんかのために…」
慣れない女の体で、男にのし掛かられて、たとえ神様の力で感度が上がっていたとしても心が耐えられるだろうか…アタシならもうとっくに壊れている。
犯される島津をじっと見つめるアタシを神様はニタニタと笑って見ていた。
「何よっ、言いたいことでもあるのっ?」
「いや、なに、最初とは違うてきとるのお、と思っての。お主は島津を道具にして捨てる気満々じゃったのにの」
「そりゃ、これだけ毎日アイツのことを考えてたら…」
(あれ?アタシは毎日アイツのことを考えてる?)
「ほおほお、そうかそうか…」
含み笑いが気にくわない。
「何なのよっ、そりゃ、ゲームに勝つため…」
神様に文句を言おうとして不意に脳裏を何かがよぎった。
「あっ、ちょっと待って」
映像が一時停止した。
「ちょっと戻してっ」
◇◇◇
「我慢できねえっ、権田さんっ、ミサちゃんの口も使わせてくれっ」
島津の正面に背の高い男が立った。そして、下半身を島津に寄せる。
「しゃあないなあ。ミサミサ、立てるか?」
権田が島津を立たせてバックに変えた。
先ほどまでよりもひくい位置になった顔の目の前に先ほどの男が肉棒をつきだした。
島津はしっかりとそれを見つめている。
「さあ、舐めたるんやで」
『パンっ』
「あああっ」
権田が腰をぶつけて、島津は背中を仰け反った。
「権田さん、そんなんじゃミサちゃんも舐められないよ」
長身の男は笑いを含んだ声で茶化した。
「さあ、ミサちゃん、こういうのは初めてかな?しっかり頼むよ」
◇◇◇
「なんじゃ?」
感じたのは違和感。だけど、一瞬、何かを掴みかけたところでそれは霧のように消えてしまった。
「ううん…なんだか気になったんだけど…なんだろ…」
「まあ良いではないか、もちろん続けるんじゃろ?」
「…ええ、そうね…」
10週目完結お疲れ様でした!
今回は権田だけでなく、色々な人に犯されるエンドって感じになりましたね。
堕ちていく過程がよくて、また何度も見てしまうと思いますw
おっさん相手に堕とされて、結局ラブラブみたいになるってコンセプトが個人的にはかなりストライクでした!
ただ贅沢を言うならば、堕ちた後の2人のラブラブっぷりがもっと見たかった気もします(笑)
また次がどうなるのか楽しみにしています!
うおぉ来てたー!!ご馳走さまです!そろそろクライマックスが近いですな…
コメントありがとうございます!!
> ただ贅沢を言うならば、堕ちた後の2人のラブラブっぷりがもっと見たかった気もします(笑)
実は少々そのへんは自分も気にしておりました。そのため、人知れずちょこちょこと加筆修正をしております(笑)。
気に入っていただけると良いのですが…。
多分来週には完成して次の周回がスタートするかと思います。今後ともよろしくお願いいたします!!
通りすがり(ry 様、コメントありがとうございます。
> うおぉ来てたー!!ご馳走さまです!そろそろクライマックスが近いですな…
そうなんです。そろそろクライマックスが近づいているのですが、書き始める前に考えていた終わりからずれてきまして、もはや修正が効かないほどに…。
必死に整合性を合わせながら自然な終わり方を模索しています。とはいえ、もうしばらく続きますんでどうぞご愛顧ください。