学院内に蠢く闇

王立学院アヴニールはラーカム平原の中央に位置している。

その姿は一見すると城か砦にしか見えず、知らない人はまさかこれが学校だとは思わないだろう。
実際にラーカム平原の魔物が食料を求めて攻撃してくる事も珍しいことではない。

さて、魔物の軍勢に学院が囲まれた朝、講堂に集められた学生たちは、ガビーノ学院長から状況の説明を受けた。
意外なことに、少しざわつきはしたものの、王宮内の混乱とは対照的に学生たちが大きく動揺することにはならなかった。

理由はいくつか考えられるが、今回に限らず、学院は創設以来魔物が現れることは度々あったし、その全てをはね返してきた事が不安を払拭する理由の1つだったのかもしれない。

また、学院には、常時大規模な魔術道具によって敷地内における侵入者のチェックを行っている。
さらに今回のような有事の際には対物理障壁を張ることで、城壁を破壊できるほどの戦力でも持ってこないことには陥落する心配は皆無と言える。

それだけではない。
アヴニールでは文官となるための授業もあれば、戦闘の授業もある。そのために講師として高名な魔術師や騎士、そして学生とはいえ才能豊かな魔術師や騎士見習いがいることも落ち着く理由となっていた。

だが、最も重要だったのはラウル将軍の戦死と近衛兵団壊滅について伏せられていたことである。
この事が漏れていれば、援軍は来るのか?そもそも敵に勝てるのか?といった不安から大きな混乱が起こっていたであろうことは想像に難くない。

◇◇◇◇◇

さて、ブリジット・レンナーは五大公家の次女である。
彼女は読書が好きでアヴニールに入学した。
濃い茶色の髪に同じ色の瞳。眼鏡をかけて紺色のブレザーの制服にネクタイまできっちりと締めたその姿は真面目な才女そのものだった。

「あら?ブリジットさん、どちらへ?」

そのブリジットにエルザとモニカが廊下で偶然出くわした。エルザは今年16歳、学院に入って4年目となる。モニカは20歳で本来は卒業をしている歳だが、王女の護衛としてそのまま学院内に残っていた。

「いえ、ちょっと…」

それだけ言うとブリジットは再び歩き出す。

「ねぇ、なんだかブリジットさん変じゃなかった?」

エルザが後ろを歩くモニカを振り返った。

「ええ、そうですね…心ここにあらずというか」

「うーん。やっぱり会長だから、今回のことで疲れてるのかな?」

「そうですね。学生自治会も今回のことでは忙しそうですから」

授業は全て休講のため、二人はブリジットを気にしつつも、そのまま寮の自室を目指した。

一方、ブリジットは二人と別れたあと、学院長室の前まできてノックをする。

「…入れ」

中には執務用の大きなデスクや来客用のソファなどが並んでいる。

そのソファに、1人の男が座って書類に目を通していた。
男の体は巨漢と言うにはいささかだらしなく、無理やりスーツの中に脂肪を詰め込んだために今にもはち切れそうだ。

「あ…っ!えっ?…学院長!?」

ブリジットはその場に立ち尽くした。

(私はたしか自治会室で避難する際の流れを確認していたはずなのに…どうしてこんなところにいるの?)

「あの…すみません、何か勘違いしていたようです。失礼いたします」

「そうか、分かった」

学院長はそう言って書類に視線を戻す。

「どうしたのかね?」

しばらくしてブリジットが去らないことで再び学院長が声をかけた。

「足が…足が動かないんです。帰りたいのに…どうして?」

顔を真っ青にしたブリジットの声は震えていた。

「どうしても何も、そもそも君から来たんじゃないか、レンナー君」

ガビーノは細い目をさらに細めてニタニタと笑った。
その表情はまさしく下卑た男のそれで、威厳の欠片もない、だらしない汚い中年の男だ。

「さあ、こっちに来なさい。用があるのだろう?」

ブリジットの震える脚が一歩一歩ソファに向かう。

(どうして?体が勝手に動くなんてっ!)

眼鏡の奥のアーモンド型の大きな瞳に涙が浮かぶ。

「いっ、いやぁっ」

「いや?何を言っているんだ?歩いているのは君だぞ」

ガビーノの前に立ったブリジットは訳のわからない状況に涙で視界が滲んでいた。

「さて、どうしたのかな?」

濁った目がブリジットの制服を持ち上げている胸から、膝上丈のスカートに包まれたお尻、ニーソックスに包まれた足を順番に見つめる。

(いやらしい…なんて不潔な…)

ところが、思いとは裏腹にブリジットの体はガビーノの言葉に応えるように制服の上着のボタンに指を掛けた。

「いやっ!どうしてっ…!」

涙を流しながらブリジット自身がボタンを外し始める。

『プツッ!プツッ!』とブリジットをあざ笑うようにボタンが外れていく。
その小さな音が静かな室内に響いた。上着を脱ぐと、ベストのボタンも外す。

そこに現れたのはガビーノとは違った意味で胸元のはち切れそうなブラウスだった。

「ほう、やはり大きいな」

「いやっ!」

ブリジットの顔が今度は羞恥に染まった。

「ククク、何を恥ずかしがる必要があるのかね?」

「みっ!見ないで下さいませ…」

ブリジットは自分の胸が嫌いだった。
同年代の子達と比べてもひときわ大きく、男性からの視線を集めてしまうため、わざと体のラインの出ない服を選ぶほどだった。

(ああ…どうして…)

ブラウスがはだけて、白いブラジャーが露になった。

大きな膨らみはカップの中に苦しそうに収まっており、赤いネクタイが胸の谷間に挟まって、そのサイズを否応なしに強調してしまう。

(こんな姿を男性に見られてしまうなんて…)

ところが、ブラウスのボタンが胸の下あたりまで外れたところでガビーノがその手を止めた。

「そこまででいい」

ようやくこれで辱しめが終わるのかと、安堵の吐息を吐いたブリジットだったが、すぐにその考えが間違いだと理解させられることとなった。

「こっちに来て座りなさい」

ガビーノが膝を開いてその前の絨毯を指差すと、またしてもブリジットの体は本人の意思を無視してその言葉に従ってしまう。

(どうして?おかしいわっ!?)

「さあ、手をこっちに」

「え…きゃっ!?いやぁっ!!」

自分の手が男の股間に触れ、ブリジットは涙を滲ませ、自分を苦しめる元凶に助けを求めた。

果たして、ニヤニヤと細めた目と視線がぶつかったが、ガビーノからは助けてくれるような素振りはない。

(学院長は私が自分の意志でやってると思ってるんだわ、誤解を解かないと…)

「あっ、あのっ!学院長、これは違うのです!」

自分の手が男の股間を撫で回しているという状況に顔を真っ赤に染めつつも、ブリジットはなんとか言葉を吐き出す。

「はぁあっ!」

(どうして…?体が熱い…)

突然下腹の奥がキュキュっと動いて、気を抜くとまるで熱がある時のように頭がぼおっとしてくる。

「何が違うのかね?レンナー君、息が荒いようだが?」

「そんなことっ!ないんですっ!これは…わたくしではなく…」

ガビーノがニタニタと笑った。

「ほう、なるほどなるほど」

(ちっ、違うのに…どうしたら…)

ブリジットの方はなんとか誤解を解きたいと考えているのだが、自分の手が男の股間を撫で続けているため何も言えない。

いくら焦って考えたところで何も出来ない無力感に、心が折れそうになるブリジット。だが、ここでガビーノから予想外の救いの手が差しのべられることとなった。

「何を言っているんだ?学院長を誘惑するとは…レンナー家の名が傷つくぞ」

ガビーノの軽口は本来ならブリジットの羞恥や絶望を煽るはずのものだったが、大貴族としてのプライドがブリジットになけなしの気力を甦らせた。

(そっ!…そうよっ!私はレンナー家の娘…こんなことに屈してはいけない!)

しかし、目に力が戻ったブリジットの前には更なる恥辱が待っていた。

「ふむ、君の体は正直なようだねえ?」

(えっ?)

ブリジットの手はいつの間にかガビーノのベルトを外していた。続いてズボンのボタンにかかる。

「いやっ!」

反射的にガビーノを見ると汚い歯を見せて笑っている。

(まさか…)

ブリジットの白く美しい手がズボンの中に入っていく。大貴族の令嬢として育てられた彼女にとって初めての感触が手から伝わってきた。

「おほおっ!」

ガビーノの口から気持ちの悪い喘ぎ声が出る。

「素晴らしいっ!これは最高だ!」

(まさか…学院長は全て分かった上でのことだったの!?)

ついにブリジットは誰がこの状況を作ったか気がついた。
それと同時に、もはやどうしようもないところまで事態は進んでいることに気づかないわけにはいかなかった。

ブリジットの指は下着越しに肉棒を撫でさすり、今まさに汚らわしいものに直接触れようとしている。

「ちょっ!ちょっと!これ以上はやめなさいっ!ガビーノ!こんなことをしてどうなるか分かってるのっ?私を誰だと思っているのっ?」

ブリジットはついに淑女にあるまじき大声をあげた。
レンナー家の名前を出せば止めるはず。だが、その考えもこの獣相手には甘かった。

「そうですねえ、五大公家の一つ、レンナー家を敵に回したら殺されるくらいでは済まないでしょうな」

(分かってるのに、この余裕は…?)

「しかし、今、私は何もしておりませんよ。すべてあなたが勝手にされていることだ」

「くっ!それでもっ!私が一言お祖父様に言えばっ!」

「ひひひ、お祖父様に言えるなら言えばいい」

ガビーノの目が一瞬光る。

(まさか…私をどうするつもり…?)

ガビーノの得体の知れなさにブリジットの背筋に冷たいものが走る。

さらに追い打ちをかけるように彼女の目の前では指が手馴れたように動いて、ガビーノのパンツの中から大きな肉棒を取り出した。

「ひっ!」

「おいっ、レンナー君、やめたまえ」

わざとらしく言ってガビーノが「ひひひ」と笑う。

ブリジットは真っ赤になって睨むが、ガビーノにとってはそれすら悦楽を感じるのか舌なめずりして目を細める。

そして、ブリジットが睨んでいられたのもつかの間だった。

(こっ!こんなに大きいものなの!?)

初めて男性器を見るブリジットが驚くのも仕方ない。ガビーノの肉棒は通常の男性の性器を遥かに超える大きさだったからだ。

実はブリジットは気づいていないが、その驚く顔もガビーノにとっては悦楽そのもの。

(えっ!?いっ!いやっ!)

怯えるブリジットの意志とは別に、彼女の顔が血管の浮いた汚い肉棒に近づいていく。

(なっ!?何をさせるつもりなの!?)

顔を横に向けると太い肉棒の根元に舌をつけた。

(いやぁっ!どうしてこんないやらしいことをっ!)

「おおっ!やめなさいっ!」

ガビーノの嬉しそうな声。

(気持ち悪いぃっ!臭いよぉっ!いやぁっ!お父様ぁっ!)

どれほど心の中で抵抗しようとも、ブリジットの舌は止まってはくれない。

それどころか、亀頭から出てくる粘液を舐めとり、嚥下するにつれ、ブリジットの頭には靄(もや)がかかったようにぼんやりとしてきた。

「はあ、はあ」

一度顔を離して自分のしゃぶる肉棒を見つめる。

固く、熱い竿の周囲には太い血管が幾重にも絡んで、そこだけ見ると醜悪な魔物のようにすら見える。

熱い吐息を吐きながらじっと見つめるその先で、肉棒がヒクヒクと動いて先走り液が滲み出し、その先を要求してきた。

(あ…舐めないと…)

思考が定まらず、最初こそ体が勝手に動いていたはずが、今ではそれも自分の意志のようにすら感じ始めていた。そして、ブリジットは気づいていないが、彼女のスカートの中が蒸れてきていた。

さらに深く咥えようとブリジットが大きく口を開いたところで、動きが止まった。

「んはぁ…?」

ブリジットが口を開けたまま止まる。

(体が…動かない…)

「せっかくだから、その大きな胸を使ってもらおう」

(…胸を使う?)

ブリジットの朦朧とした意識の中で疑問が浮かんだが、再び体が勝手に動きだした。まずはブラジャーを外すと白い大きな胸が弾けるように飛び出す。

そしてブリジットはガビーノが見ているのを意識しながら自分の胸に唾を垂らす。

ネットリとした唾が胸の谷間に落ちる。ガビーノの視線を感じながら両胸を揉むようにして擦り合わせると体を乗り出して肉棒を挟んだ。

「うおっ、いいぞっ」

ピンク色の乳首が太ももに当たる感触も心地よく、ガビーノが思わず声を上げた。

ブリジットの方も胸からくる快感に太ももの奥が熱く潤う。

『ちゅぷ、ちゅぷ』

「はぁ、はぁ」

胸を自分で揉んでいるような錯覚で体が熱くなる。挟み込んだ肉棒の熱さが伝染したようにブリジットの胸の動悸が激しくなる。

「あ…」

挟んだ間から亀頭が飛び出していことに気づいて自ら咥えこむ。太股を擦り合わせる度に、初めての快感に心が押し流されそうだ。

「いいぞ…イキそうだ。レンナー君、どこに欲しいんだ?」

「あのっ…えっと…」

ブリジットは言いよどむ。

これから起こることを想像していたブリジットの女の部分は既に粘液で溢れていた。

「さあ、言いなさい」

(これは強制されてるから…、私の意志じゃないのよ…)

「あの、ここに…」

ブリジットは自分のスカートを見て言ったが、ガビーノに笑われる。

「ここではわからんよ、ううっ、イキそうだっ、もう口に出してしまおうか」

「いやっ、ガビーノ様お願いしますっ、私の…中にお願いします」

ブリジットが恥ずかしさに耐えてなんとか口に出した。

「わかった、では出すぞっ」

そう言った瞬間ブリジットは顔を押さえつけられ、肉棒が喉の奥まで突っ込まれた。

「うぇっ」

嘔吐しそうになった瞬間喉の奥に激しく熱い粘液がぶつかった。

「おぇっ…う…げほっ、げほっ」

思わず肉棒を吐き出した。

目の前で亀頭が膨らみ、激しい射精が今度はブリジットの顔を襲う。

口元や眼鏡が白いザーメンまみれになった。

「全部飲むんだ」

「げほ、げほっ、ん…ごくん…ごくん」

ブリジットは涙を流しながら全て飲み干した。

(…どうして?)

「レンナー君の希望通り口の『中に』出したぞ」

「ち、違うんです…あの…その…」

ブリジットの耳元でガビーノが何かを囁いた。

「あっ、あの…ガビーノ様…あの、次は私のオマ…オマンコで射精してください」

学院長に教えられた言葉を唇が紡ぐ。

「いいだろう、では続きはこちらでしよう」

そう言ってガビーノが立ち上がって本棚を押すと地下に向かう階段が現れた。

ブリジットも立ち上がるとガビーノに肩を抱かれ、エスコートされるように闇に向かう階段に消えていった。

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