2周目 9月22日(水) 午前7時40分 島津政信

2周目 9月22日(水) 午前7時40分 島津政信

俺は結局何も決められないまま朝が来てしまった。

昨晩はあまり眠れず結局高樹が来る時間になって大慌てで準備をした。

「ふぁぁあ」

欠伸を噛み殺して駅に向かう。

寝不足で辛い俺とは対照的に高樹はバッチリ体調を整えている。

◇◇◇◇◇◇

9月22日(水) 午前7時50分 島津政信

『扉を閉めます。駆け込み乗車は…』

『プシューッ』

今日も無理やりに近い感じで、乗っている人を押して中に入る。

すると、昨日とは違って、俺の手を誰かが引っ張った。

「うわっ」

驚いたのも束の間。気がついたら高樹とは離れたところに引き込まれていた。

顔を上げるとにやけた顔のオッサンがいた。向い合わせに立つ。

身長が160ないくらいの俺より頭1つ分高い。170くらいか?

歳は40代くらい。髪の毛は7・3分けで脂ぎった顔が日焼けしてテカっていた。

『発車します…ガタンガタン』

「やあ、おはよう」

(ま、まさか…)

低い声とともに足元にカバンが置かれる。

「…今日は…やめてください」

俺は心臓が口から出そうな緊張を感じながらも必死で拒否の言葉を口にした。

「ふふふ、それなら今日来なければよかったんじゃないかな?」

「だって…カメラが…」

「ああ、そうだね。映像が世間に出ちゃうからね」

そう言って痴漢の手が昨日と違って前から俺の胸に触れる。

(このままじゃ昨日と一緒になる)

「あ…あのっ、俺…男なんですっ」

思い切って俺は男だと告白した。

しかし

「ふふふ…男にこんな大きな胸があるのかい?」

ブラウスの上から乳首の場所をピンポイントに狙われる。

指が触るたびに体がビクンビクンと震えた。

「君が期待しているのが分かるよ。服の上からでも勃起した乳首の場所が分かる」

「いや…」

「いや?…本当かな?」

そう言って触られるたびに腰が引けて体が前倒しになる。

「おっと…」

痴漢のオッサンはそう言って俺の体を抱きとめた。

◇◇◇◇◇◇

9月23日(水) 午前7時45分 痴漢

(おお、今日もいるじゃないか)

私はホームに並んでいる一人の少女を見て胸が高鳴った。

長い間様々な女を落としてきたが、こんなに楽しみなのは久しぶりだ。

遠目に見ても胸がブラウスを大きく突き上げているのが分かる。

昨日触って見て気がついたが、胸の割にはウエストがキュッと引き締まり、腰はむっちりとしている。

男好きするカラダだ。

さらに感じやすい敏感な体をしているときたもんだ。

電車がホームに入ると少女を誘導するようにしてまた目立たないところに押し込んだ。

今日は向かい合って立つ。

「やあ、おはよう」

軽い口調で話しかけると俯いたまま頭を振って拒否を表す。

「ふふふ、それなら今日来なければよかったんじゃないかな?」

そう言うとこちらをキッと睨むように見て

「だって…カメラが…」

(くくく、言い訳だな)

「ああ、そうだね。映像が世間に出ちゃうからね」

そう言うとブラウスのボタンに手をかけたところで顔をパッと上げる。

弱みを握られて後はされるがままかと思っていたので少し驚いた。

「あ…あのっ、俺…男なんですっ」

ところが、いきなりこんな面白い事を言うものだから吹き出しそうになる。

「男にこんな大きな胸があるのかい?」

そう言ってブラウスの上から乳首を摘む。

「んんっ」

声をこらえるが、体がビクンッと私の方に折れる。

(いい反応だ)

「期待しているね。服の上からでも勃起した乳首の場所が分かるよ」

「いや…」

「いや?…本当かな?」

そう言ってさらに両方の乳首を弄ると体が前のめりになって倒れ込んでくる。

抱きとめるようにしてさらに胸を揉み込むと少女の手が私の手を掴んだ。

少女が荒い息遣いのまま潤んだ瞳で私を睨む。

(涙目で抵抗する女もイイな)

私の股間に血が滾る。