「はあ…」
私は教官室に戻ると自分の席についていた。
「どうしたんだい、アシュリー先生。なにか心配事でも?」
隣の席からヒディング先生が話しかけてくる。他の先生方は食事をとりに出ているので、今この部屋は二人だけだった。
彼は私より3つ年上で30歳になったばかりの何かと面倒を見てくれる先輩だ。それだけじゃないけど…。
「え?」
椅子の背もたれから体を起こして私も彼を見た。
「いや、今ため息をついてたからさ」
眼鏡の奥から髪と同じ色の茶色い瞳が心配そうに見つめている。
「そうですか?」
努めて元気そうに振舞った私に、よく日焼けしたヒディング先生が眉をひそめる。
「午前の授業中に何かあったのかい?」
「あの…そうですね。一人、生徒が体調を崩して…」
私がそう言うとヒディング先生が椅子の背もたれに体重をかけて腕を組んだ。
「なるほどな…生徒の体調を心配して悩むなんてアシュリー先生は優しいな」
「いえ…そんな…」
「先生のクラスは優秀だもんな。それに家柄の良い子も多い。誰が体調を崩したの?」
「えっと…それが、キャロルさんなんですが…」
キャロル、キャロル…首をかしげて考える。
「最近転校してきた…」
「ああ…、あの有名なキャロルさんか」
『あの有名な』と言うのはキャロルさんのあまりの美しさから教官の間でも一時噂になっていたからだった。
だけど、彼の口から出た言葉に無意識にピクっと反応してしまう。
「ヒディング先生も『あの可愛いので有名なキャロルさん』は知っているんですね?」
授業も持っていないはずのヒディング先生が生徒の顔を知っていたことで、言葉に刺が混じってしまった。
「ん…?」
一瞬私の目を見たあと、ヒディング先生がニヤッと笑った。
「ふーん…」
ヒディング先生は周りを見渡して、教官室に二人だけなのを確認すると椅子を私の近くに寄せた。
「マーシャ、嫉妬かい?」
そう囁くと、私の腰に手を回す。
「ロバート…」
私たちは学院の皆には内緒で付き合っていた。実は二人の中では来年にも結婚の計画を立てている。
「生徒にヤキモチを焼くなんて可愛いね」
ギュッと腰を引き寄せられて、私のシャツの膨らみが彼のたくましい胸に密着した。
「あっ…」
「大丈夫、僕には君だけだよ」
彼の顔がすぐ目の前にあった。首筋から耳の裏に大きな手が回される。
思わず瞼を閉じかけた私に彼の唇が近づく。
しかし、触れそうになったところで我に返った。
「こっ、ここじゃっ!」
私はキスを迫るロバートの胸を軽く押して顔を背けた。
「いいじゃないか、僕たちの他には誰もいない」
ロバートは我慢できないように私の腰を引きよせようとするが、私は立ち上がった。
「ダメ。誰が来るか分からないわ」
「はあ、全く、真面目だな」
ため息をついてロバートが私から離れると、私は座らずに昼食を鞄に片付けた。
「あれ、どこへ行くんだい?」
「ちょっと保健室と実験室に行ってくるわ。アリスさんも気になるし、あと明日の授業の準備もしないと」
「マーシャは本当に真面目だな…行ってらっしゃい」
「ごめんね。じゃあ…行ってきます」
◇◇
『ガラガラ』
「いらっしゃい…って先生でしたか」
保健室に着いた私を年配の女性の保健医が白衣で柔和な笑顔で出迎えてくれる。
「今日も生理痛?」
何度かお世話になっているので保健医とも顔見知りだった。
「いえ…今日は違ってて…」
(あら?)
話しながら保健室を見渡すとベッドはカーテンが開いていて全てのベッドが空なのが分かった。
(おかしいわね)
「どうしたの?」
「あの…キャロルという生徒が来たはずなのですが…」
私がそう言うと保健医は利用者の名前が書かれたノートを確認する。
「…えっと…キャロルさんね…」
保険医がノートから顔を上げた。
「キャロルさんという生徒は来てないわよ」
(え…?)
「本当ですか?」
「ええ。今日はずっと私もここにいたから間違いないわよ。それにキャロルさんってあのキャロルさんでしょ?」
保険医が再びノートを上から下まで確認するのを見て私は首をかしげた。
(おかしいわね、教室に戻ってみようかしら)
◆◆
「ありがとう、サラ。行ってくるね」
僕はそう言って立ち上がる。
『つーっ』
(ひゃっ)
内腿を愛液が垂れているのが分かる。
(長いソックスにしておけば良かった…)
ニーソックスならバレにくいかもしれないけど、短い靴下なので、誰かが気づいてしまうかもしれない。
みんなの視線が自分に向けられていると思うと心臓の音が強くなる。
(そうだっ、いっ、椅子…)
椅子の座っていたところには愛液で濡れていた。
僕は誰かが気づく前に急いで椅子を机に押し込むと平静を装い教室を出たのだった。
(…早く行かないと…)
ちょうど食事時のおかげで廊下は人気が少なかった。
助かったけど、歩き出すとパンツの擦れる感覚にビクビクっと体がなってしまう。
(はぁ…熱い…)
みんなには保健室に行くと言ったものの、この疼きを止めてくれるのは医者でも薬でもない。
(だめ…体が…我慢できなくなってきてる…学院長…室に…行かなきゃ…)
◆◆◆
『コンコン』
(どうやら来たようだな)
アリスをものにしてからというもの私はほぼ毎日アリスの体を貪っていた。
淫紋の起動が呼び出しの合図だ。
淫紋を刻まれた女は、術式が起動するだけで体全体が敏感になり、オマンコの奥がどうしようもなく疼く。
さらにアリスには体の中に愛液で活性化する触手を住まわせているため、淫紋の起動と同時に連動するように動き始める。
淫紋の操作も触手の鎮静化も私にしかできない。
だからアリスはここに来るしかないのだ。
「開いているぞ」
執務机に座ったまま扉に向かってそう言うと、エヴァが入ってきた。
「学院長、決裁していただきたい案件が」
そこまで言って、エヴァは一度言葉を切った。
「学院長、もしかして何かお食べになられましたか?」
「いや?どうしてだい?」
「なんとなく匂いが…」
スンスンと鼻を鳴らすと、股間がギュッと握られた。
「おおう!」
「?…学院長?どうかなさいましたか?」
「いやいや、なんでもないぞ」
私はこっそり手を机の下に伸ばしてそこにあるものを引き寄せる。
「そうですか?顔が赤いような、熱でもあるのでは?」
そう言いながらエヴァがこちらに近づいてくる。
「んぐっ!」
「あら?…今の声は…?」
「ん?ごほん!いや、なんだか喉の調子がおかしいようだ。風邪でもひいたのかもしれんな」
「そう、ですか?それではメモを置いておきますので必ず見てください」
エヴァが嗤うのに合わせて私も唇の端を上げた。
エヴァが去ったあと、椅子を引くと私の股間に顔を埋めたまま一人の女子学生が引き出された。
「ククク、アリス、上手くなったじゃないか」
「んん…チュパ…」
アリスは返事の代わりに裏筋をベロっと舐め上げて、それから黒光りするチンコを胸に挟んだ。
「ああ、いいぞ」
私が頭を撫でてやると嬉しそうにはにかんで擦り始める。
貴族の子弟も入学するこの学院には見目麗しい学生も多く、中には国でも有名な美姫も在籍している。
そもそも、そんな中にあってなお光り輝く存在のアリスだったが、ここ数日で妖艷さを増した彼女は今や傾国と言っても過言ではない。
「はふぅ…ごしゅじんさまぁ…♥️」
しばらく胸の柔らかさを堪能していると、アリスが顔を少し離して甘えた声で私を呼んだ。声だけでも十分だが、座り込んだまま太腿を擦りあわせているので、何を求めているのかは明らかだ。
「そら、おねだりの仕方は教えただろう?」
尖った乳首を摘まんでやるとビクッとして長くカールした睫毛を震わせる。
「あっ、あの…ごしゅじんさまのオチンチンを、わたしのグチュグチュのオマンコにいれて、めちゃくちゃにしてください♥️」
私は鹿爪らしく頷いて、アリスを立たせる。
「いいだろう。自分で入れなさい」
「はい♥️」
膝を開いてアリスを促すと自分から腰の上に乗ってきてそのままゆっくりと下ろす。
「あっ…くぅ♥️」
柔らかい肉襞が亀頭を包む。
「ん…♥️……ぁ…んん…はいって…きますぅぅ…♥️♥️」
アリスが体重をかけると、狭い膣をゆっくりと広げていく。
「んっ♥️んんっ♥️」
アリスの絹糸のような黒髪が肩や腕、腹をサワサワと撫でてこれはこれで気持ちいいのだが…。
「アリス、こっちを見なさい」
ビクンッと一度震えてアリスが顔をあげる。
大きな瞳は興奮と期待に濡れていた。
そして、新雪のような純白のきめ細やかな肌は今は上気して桃色に染まっている。そんな少し汗ばんだ頬に髪が数本へばりついているのがひどく扇情的だ。
「ごしゅじんさまぁ♥️♥️ああっ♥️はいってくるぅ♥️♥️」
アリスはけなげに私の目を見つめたままチンコの感触に震えている。簡単に餌をやるつもりはなかったが、こんな仕草を見せられて我慢できなくなってしまった。
「アリス、ご褒美だ」
私はアリスの顔に手をやるとそのまま唇を奪った。
「あっ、んんんん♥️♥️」
一瞬驚いたような顔をしたあと、蕩けたようにフニャッと体を弛めるアリス。
それと同時に固かったマンコが弛緩して一気に奥までえぐった。
「っ♥️♥️♥️」
舌が逃げるのを絡めとって腰に手を回すとアリスも私の首に抱きつく。
「はあ、はあ、どうだ?」
「んっ♥️あっ♥️おっきぃよぉ♥️…んあっ♥️♥️おくがおしゃれてましゅぅ♥️♥️」
私がなにも言わずともアリスは動き始めた。
「あっ♥️んっ♥️んっ♥️しゅごい♥️しゅごいぃ♥️♥️かたち、おぼえちゃうぅぅ♥️♥️」
言葉とは裏腹に、腰から下はイヤらしく動いて、私がおもむろにビンビンに尖った胸の先端を摘まむと体をくねらせて悶える。
「あっ♥️おっぱいはらめぇ♥️♥️」
ビクンビクンと肩を震わせると、膣もそれに合わせてチンコをキュッキュッと握るように締まった。
「うぅぅ♥️うごけなくなるから♥️あっ、らめっ♥️」
快感からか、ギュッと私に体を押しつけてきて、自ら進んで唇を捧げてきた。
「ふむ、アリス、一度降りなさい」
「ぇ?」
そろそろ時間も近い。
アリスが名残惜しそうに抜いて、不安そうに私の顔を見た。
「誰もやめるとは言ってないぞ。そら、尻を突きだせ」
ぱあっ、と笑顔になったアリスが嬉々として尻を突きだす。
「よし、思いきり膣中で出してやるぞ」
「はいっ♥️♥️いっぱいだしてくださいっ♥️♥️♥️」
私は覆い被さるようにして腰を押し込んだ。
「あっっっ♥️♥️くぅっっんん♥️♥️♥️」
子犬のような高い鳴き声を聞きながら腰を振る。
「んんっ♥️やっ♥️らっ♥️しゅごっ♥️あっ♥️あっ♥️あっ♥️」
両手を上から押さえつけて、腰を押しつけているとアリスの足が浮いた。
「あっ♥️これっ♥️からだがひらかれるぅ♥️♥️」
一番膣奥のさらに奥まで入り込む感覚。
「直接流し込んでやるからなあ!」
「あんっ♥️ひらいてるっ♥️ひらいちゃうぅぅ♥️♥️」
侵入した私をその瞬間マンコ全体が生き物のように締めつけた。
「あぐっ♥️イッ♥️あはぁっ♥️イッてるぅ♥️イッちゃってる♥️♥️」
「おおっ!いいぞ!」
グリグリと奥を突くと、アリスは絶頂を何度も告げて痙攣した。
「さあっ!イクぞ!いいな!」
私も射精感に耐えてきたがそろそろ限界だ。
「あんんんっ♥️♥️イイっ♥️♥️イイよぉっ♥️イキましゅっ♥️イッちゃうぅぅ♥️♥️♥️」
アリスの腰を掴んで、その膣奥に一気に溜まっていたザーメンを吐き出した。
「あっっっ♥️♥️♥️きたぁっ♥️♥️♥️あっちゅぅぅぃ♥️♥️♥️」
◆◇◆
昼休みが終わるチャイムの音が響く。
ふとエヴァが置いていったメモを思い出してアリスを抱き上げてソファに移動する。
すると、当たり前のようにアリスが隣から私の腰の上に顔を伸ばして掃除を始めた。
「ほほぉ…」
メモを見た私はアリスの頭を撫でながらメモの内容を考えつつ、今後の調教について考えるのだった。
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