32.海へいこう③ 和也をからかうつもりが
海の家でフランクフルトや焼きそばを食べていざ、出発。
ゴムボートって言っても浮輪みたいなもんだから、しがみついてないと落ちちゃいそうでちょっと怖い。
和也が紐を引っ張って進んでいく。
「風が気持ちいいね。」
ゆっくり進んでくれるので落ち着いて風なんかを感じる余裕が出てきた。
日差しは強いけど風が冷たくて気持ちいい。
「柚さん、結構きましたよ。」
「えっ…そう?」
こちらを振り返って和也が言うので振り返ると砂浜がすごく遠くに見えた。
と、体が傾いて
「きゃあっ!」
『バチャーンッ』
「柚さんっ!」
「和也っ」
すぐに和也が来てくれて僕は和也の体にしがみつく。
「柚さん、大丈夫ですか?」
「うっ、うん…びっくりしたぁ。」
「もう一度乗りましょう。」
和也がボートを寄せて僕を乗せようとしてくれるけど、一度落ちると乗るのが大変でなかなか戻れない。
「和也、ごめんね。」
ちょっと休憩をするために和也の首にしがみついた状態で謝る。
「いっ、いえ」
顔と顔が近い。
あっ、水の中で見えないけど和也の水着が膨らんできたのがわかる。
和也の顔を見ると、意識しちゃって顔が赤くなってる。
…ふふっ…そういえば、前に街で会った時、先輩の貫録がないとか好き勝手言ってくれてたよね…よーし、からかっちゃうぞ。
「和也ぁ、ちょっと水が冷たいね。和也の体あったかくて気持ちいい。」
そう言ってギュッと僕は体を押し付ける。
僕のおっぱいが和也の胸に押しつぶされて水着からこぼれそうだ。
和也の方をうかがうと…ふふふっ…見てる見てる…
冷たい海水の中で和也の股間が熱い。
もっとしちゃおう。
「ねぇ、和也ぁっ」
甘い声を和也の耳元で囁く。
ビクッと和也の肩が震えた。
「ここなら、何してても誰にも見られないね…」
「なっ、何言ってるんですか…?」
「ふふふ…何をすると思ったの?和也ったらエッチっ。」
そう言いながら和也の片足を太ももで挟む。
「はぁっ…和也の体あったかいね。」
「えっ、あっと、柚さんこそ…熱くなってますよ。」
「そんなことないよぉ、ねっ」
和也のしどろもどろな返事と赤い顔を見ていると僕もなんだか興奮してきたような…。
僕のおまんこの奥がキュンとなったような気がした。
「はあ、はあ。ダッ…ダメです。」
ふふっ…
「何がだめなの?」
唇が当たるほどの距離で囁く。
「もっ…もう戻らないとっ…」
「まだ来たばっかりだよ、もうちょっとだけ…いいでしょう?」
そう言っておっぱいを和也に押し付けながら両足で和也の太ももを挟む。
その時、波が来て和也の太ももが僕の太ももの付け根を擦った。
「ぁあんっ」
やだっ、声が出ちゃった。
和也の顔を見ると真っ赤になっていた。
「…はぁ…はぁ…」
『チュク…ちゅる…』
僕の吐息も荒くなってきた。
太ももを持ち上げて和也のおちんちんに触れた。
完全に勃起したおちんちんの熱に僕の心がざわめいた。
「はぁ…はぁ…」
僕の体の奥がじっとりとした熱を持ち始めた。
和也を見つめるとつらそうにしている。
「…はっ、はっ……ゆっ、柚さん、そろそろ戻りますよっ!」
「ふぇ?」
気がついたらおちんちんのことで頭がいっぱいになっていた僕を和也が慌ててボートに乗せた。
もうちょっと和也で遊びたかったけど…。
今度は浜がだんだん近づいてきた。
パラソルが左前方にたくさん見える。
「到着~、楽しかった~っ、和也、疲れたでしょ?」
「はぁ…はぁ…いえ、大丈夫です。ちょっと流されましたね。すみません。」
帰りはちょっと速かった。でも潮のせいかパラソルを建てた砂浜からは結構距離のある岩場に着いた。
砂浜から離れた岩場は地面も固くてところどころ草も生えている。
こっちまで来る人はいないようで二人っきりだ。
僕はゴムボートに座って息を整えている和也の横に座った。
ゴムボートは狭くて和也の腕と僕の腕がくっつくほど。
「ねぇ、和也、今日は楽しかったよ。ありがとう。」
和也を見上げると真剣な眼差し。
お互いに見つめ合う…あれっ?これって………。
「柚さんっ!オッ…オレと付き合ってください。」
「えっ?……………」
やっぱりと言うべきか、告白されちゃった。
和也は知らないだろうけど僕は男だから無理だよ。
「………………。」
「ダメなんですね。はぁ…」
和也が肩を落とす。
そういえば和也は振られたばかりだったの忘れてたよ。
沖であんなにはしゃいでちょっとかわいそうだったかな…。
「ダメとかじゃ…」
僕は付き合う事はできないけど…。
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